※この作品はR-18です。

エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥   作:夕凪カサネ

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第6話 破壊神デストラと混沌神クンルン

 破壊神デストラ。

 

 もちろん、その名前は知っている。

 

 「稲妻の戦士ヒカリ」の二作目で、やはり設定だけ登場する破壊神。創造神クーリアとは敵対関係にある。

 

 ただ、こんなにも幼い女の子の姿をしているとは思わなかった。

 

「な、なんの用? やっぱり、私のことを元に戻すわけにはいかないとか、そういうこと?」

「違う違う。そうじゃないけど、クーリアの言うことは無視してほしくて、会いに来たの」

「え……?」

「あいつは、自分にとって都合のいいほうへと話を持っていくから。だまされちゃダメだよ」

「もしかして、ちゃんとゲームをクリアしても、助けてくれないとか?」

「あー、そういうことじゃない。あいつは、そこの約束はちゃんと守る。そうじゃなくて、肝心の情報を隠して、あいつはあんたに条件を提示してきた、っていうこと」

「肝心の情報……?」

「クーリアはね、このゲームの存在を、完全になかったものにしようとしているの」

「えっと……よくわからない」

「つまり、あんたが、女戦士ヒカリとして最後まで勝ち抜いていって、ゲームをクリアした瞬間、全ての人々の記憶から、このゲームの存在を消し飛ばそうと考えているわけ」

「なんでそんなことを⁉」

 

 俺は驚きのあまり、ポカンとした表情になった。なかなか次の言葉が出てこない。

 

「飽きちゃったんじゃないかな。新しい世界――ゲームを創造したくなったのかも」

「もしも記憶から消えたら、どうなっちゃうの?」

「本当に何もかも忘れるわ。『稲妻の戦士ヒカリ』というゲームがあったことの記憶は、全部」

「やだ! それやだ! このゲーム、大好きなのに!」

「だったら、私の言うことを聞いてちょうだい」

 

 ニヤリ、と破壊神デストラは笑みを浮かべた。

 

「やることはシンプル。普通に、このゲームをクリアすればいいよ。その後に、クーリアは最後の接触を、あんたに試みてくるはず。そこで、まさか抵抗してくるはずはないだろう、と安心しているクーリアのことを……ドスッ! と」

「こ、殺す、ってこと?」

「そうよ。私は、わけあって、あいつに干渉できないから、あんたにやってもらうしかない。元の世界へ帰るのは、私が手伝ってあげるよ。だから、心置きなく、クーリアのことを抹殺してほしいの」

「それは……でも……ちょっと、やるのはしんどい、というか……」

「じゃあ、大好きな『稲妻の戦士ヒカリ』の記憶を失ってもいい、というの?」

「ううう……」

「ま、いますぐに決めなくていいわ。とりあえず、あんたは予定通り、ゲームのクリアを目指せばいいだけだから。道中、じっくり考えてちょうだい」

 

 そこで、宇宙空間に、ドアが現れた。デストラが呼び寄せてくれたようだ。

 

「とりあえず行ってらっしゃい。今度は、ちゃんとクリアを目指すようにね」

 

 俺は、デストラに会釈をすると、ドアを開けた。

 

 今度こそ、ミストの町に戻れる――

 

 と思いきや、気がつけば、俺はどこかの城内に移動していた。

 

 目の前には階段と、玉座がある。

 

 カツカツと床を踏み鳴らす音が聞こえ、玉座の裏側から、ロングヘアの兄ちゃんが姿を現した。男の俺から見ても、なかなかイケメンだ。

 

 ロングヘアの兄ちゃんは、玉座に座ると、急に名乗りを上げてきた。

 

「我は混沌神クンルンだ」

「混沌神⁉」

 

 次から次へと神様が現れるので、俺は軽くパニック状態になっている。

 

 でも、混沌神クンルンの名は、よく知っている。「稲妻の戦士ヒカリ」に登場する神様は三体おり、創造神クーリア、破壊神デストラ、そしてこの混沌神クンルンである。

 

 クンルンは、また、二作目のラスボスでもある。クーリアとデストラの争いの中から生まれた、混沌の神。やがて、生みの親とも言えるクーリア、デストラに牙をむき始めたので、彼女らと全面的に対決することとなり、三つ巴の決闘の結果、闇の世界に封印されたという逸話がある。

 

 で、最終的に、邪教徒によって復活させられ、この世界を混沌に陥れようとする……というのが、二作目の展開である。

 

 いきなり登場した、シリーズ最大級のボスを前にして、俺は硬直していた。

 

 創造神、破壊神と来て、次に混沌神は、何を俺に語りかけてくるのか。

 

「単刀直入に聞こう。元の世界に戻りたいか?」

「ふえ?」

「お前は、この世界の女戦士として転生し、一度は敗北を喫して、メスとして犯されることの喜びを味わったであろう。本当は、あのまま陵辱されるのを楽しんでいたかったのではないか? それなのに、急なBAD END……興醒めしたのではないか?」

「それは……まあ……」

 

 かなり全身気持ち良くなっていたのに、いきなり強制的に賢者モードへと移されたような、そんな不快感はあった。

 

「安心しろ。もうすぐ、我は力を取り戻す。クーリアも、デストラも、我の肉奴隷として屈服することとなる。さすれば、この不確かなゲームの世界も、実在の世界として我が書き換えることが可能だ」

「えっと、つまり、どういうこと?」

「快楽に身を委ねても構わない、ということだ」

 

 クックックッ、とクンルンは邪悪に声を立てて笑った。

 

「クーリアも、デストラも、お前が敵に負けたら、それより先の展開はなかったこととして、すぐに、お前をあの世へと送り込むことだろう。だが、それでいいのか? もっともっと、この世界で、肉欲に溺れて生きていたいのではないか?」

「それは……負けちゃったら、せめて、そこから先も続けさせてほしい、と思うけど……」

「ならば、遠慮なく、負けるといい」

「でも、負けたら、あの世に飛ばされちゃう」

「我がなんとかする。そして、永遠に尽きることのない、この世界で、無限の快楽を与え続けようぞ」

 

 ごくり、と俺は喉を鳴らした。

 

 一階のボス・レイフーの調教だけで、あんなに気持ち良かったのに、もしも、もっと先のボスに負けたら……どんな快楽が待っているのか……しかも、永遠に味わえる……

 

 いや、いやいやいや。

 

 俺は元々、男じゃないか! 男としての快楽だってある! それこそ、元の世界に戻ったら、ワンチャン、ヒカリみたいな美少女とリアルに付き合うことになって、H三昧の日々が送れるかもしれないじゃないか! 俺はまだ童貞だ! 美少女に思いきり射精をしたい!

 

 だけど、クンルンの誘いかけも、実に魅力的だ……

 

 迷った末に、俺はこう答えた。

 

「か、考えさせてください」

 

 クンルンは、笑った。そんな俺の答えも、予想済だったのだろう。

 

「もちろんだ。お前自身の人生、よく考えて決めるがいい」

 

 そこで、俺の周りの空間は、ぐにゃりと歪んで――

 

 気がついたら、ミストの町の宿屋の中だった。

 

 最初にベッドで目をさました時と同じシチュエーション。

 

 また振り出しに戻ってきたのだ。

 

「どうしよう……」

 

 三体の神様から持ちかけられた話。どれも、大事な内容で、捨てがたいものがある。

 

 俺は、どの神様の言うことを信じて、従えばいいのか。

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