エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥ 作:夕凪カサネ
(わ、わああああ⁉)
「きゃ、きゃああああ⁉」
俺の心の中の悲鳴は、実際に、ヒカリの悲鳴となって口から飛び出した。
そんな俺の声にビックリした様子のウェアウルフは、こちらを振り返り、目を丸くしていたが、やがて舌なめずりをして、長くて切れ味の鋭そうな爪を俺のほうに向け、いつでも飛びかかれるように身構えてきた。
「侵入者発見。美味しそうな女の子ね。捕まえて、ドゥーム様へ献上するわ」
クールな声音で、淡々と言ってくるウェアウルフには、強者の貫禄が漂っている。
まずい。レベル1の俺で、勝てるのか⁉
「え、えええい!」
とにかくがむしゃらに、俺はウェアウルフへと斬りかかった。
刃はウェアウルフの体に当たった。これが現実世界での出来事なら、彼女は真っ二つに斬られて、グロいことになっていただろう。でも、ここはゲームの世界。
ウェアウルフの頭の上に、数字が出た。
ダメージ1。
「うっそぉ⁉ ダメージ、1ぃぃ⁉」
さすがは古のエロゲー。ゲームバランスがめちゃくちゃだ。こんなの、最初に出会っていい敵ではない。
「うふふ、可愛い攻撃。次は、私の番ね」
別に、ゲームと同じでターン制、というわけでもないようなのに、律儀にこっちが攻撃し終わるまで待ってくれていたウェアウルフ。これもまた、強者ゆえの余裕なのか。
ザンッ! と爪による一撃が振り下ろされた。
「いったぁ⁉」
実際には傷一つ負っていないが、しっかり痛みは感じる。これはしんどい。
で、俺の頭の上には――
ダメージ6ぅ⁉
HPが一気に残り4まで減る。もう一撃食らったら、確実にアウトだ。
「や、やだ、どうしよう、どうしよう」
オロオロとうろたえる俺。
今度またゲームオーバーになったら、どうなるのだろうか。ウェアウルフに犯される? いや、ゲーム本編では、そんな描写はない。雑魚モンスターに負けたら、それで即ゲームオーバーだった。
もう一度、あの三体の神様達が現れて、やり直しをさせてくれるのであればいいけど、その確証はない。
ってことは……へたしたら……
死⁉
「い、いやあああ!」
俺は逃げ出した。いまは、ウェアウルフと戦っていいタイミングではない。
「待て!」
ウェアウルフは追いかけてきた。
まずい、あっちのほうがスピードは速い。
ザンッ!
背中から爪で斬られた。
頭の上にダメージ表示。攻撃が浅かったからか、幸いにして、3。
でも、HPは残り1になっている。
(詰んだ……!)
俺はウェアウルフと向き合った。剣を構えて、覚悟を決める。こうなったら、せめて一太刀でも浴びせて、華やかに散るしかない。
そんな風に、開き直ったところで、背後から声が聞こえてきた。
「よーう。苦戦してんな。俺様が助けてやろうか」
「え……?」
振り返ると、サムライ風の男が一人。無精髭を生やして、ニヤニヤと笑っている。どことなく飄々とした雰囲気。
「だ、誰……?」
マジで誰だ、こいつ。
こんなキャラ、「稲妻の戦士ヒカリ」には一切登場しなかったぞ。
「俺の名はクジャク」
だから誰だって。
「東の桜花国よりやって来た。サムライだ。この塔のどこかに名刀ビシャモンが隠されている、って聞いたんでな。ちょっくらお邪魔してるぜ」
いや、あんたの事情は聞いていない。
「それより、どうする? 助けてやってもいいぜ。そのかわり……」
と、サムライ・クジャクは、好色な目を俺に向けてきた。
「……一発ヤらせろ。それが、助ける条件だ」
「え、ええええ⁉」
そこは無条件で助けろよ! サムライなら! お前に武士道はないのか!
だけど、四の五の言っていられる状況ではない。残りHP1では、一人で切り抜けるのは不可能だ。
「うう……くう……! わ、わかったわよ……! 助けて……! あとでヤらせてあげるから……!」
「よーし、交渉成立だな」
クジャクは、鼻息荒く言うと、俺の前に進み出た。
「なーに? たかがサムライごときが、私に勝てると――」
そう自信たっぷりに言いかけたウェアウルフだったが、その目はカッと見開かれた。
いつの間にか、彼女の頭の上には、ダメージ表示が出ている。
ダメージ43。
「あう! くぅう!」
ドサッ! とウェアウルフは倒れ伏した。
目にも止まらぬ早業だった。
クジャクは、腰の刀に手を置いている。それは、すでに攻撃動作を終えた後の仕草。
おおお……もしかして、これって、漫画やゲームで強キャラの証である必殺技「抜刀術」が炸裂したのか……⁉ か、格好いい……!
たったの一撃で、ウェアウルフを制したクジャクは、ニヤニヤと笑いながら、床に這いつくばっているウェアウルフを見下ろしている。
「こいつもなかなかにいい女だな」
たしかに、ウェアウルフは、グラマラスな体型にビキニを着ており、見た目はかなりエッチなキャラだ。しかし、ゲーム本編では、倒した際にビキニがビリビリに破れておっぱいポロリしているグラフィックが表示されるだけで、決してヒカリは手出しできない。
要するに、ウェアウルフ専用のエッチシーンはないのである。
それなのに――
「待ってろよ、お嬢ちゃん。まずはこいつで楽しんでから、次はお前を抱かせてもらうからな」
そう言って、クジャクは袴を脱ぎ下ろした。
とてつもなくデカいチンポが、飛び出してきた。
「や……! やめてえ!」
涙目で、クジャクから逃げようとするウェアウルフ。しかし、その弱々しい態度は、かえってクジャクを興奮させたようだ。
「そう言うなよ。楽しもうぜ!」
ガシッ、とウェアウルフの頭を掴んだクジャクは、強引に、彼女の口の中にチンポをねじ込んだ。
「んん! むぐううう!」
嫌悪の表情を浮かべて、ウェアウルフは、強制イラマチオをさせられることとなった。