※この作品はR-18です。

天気の子-アントールド・ストーリーズ   作:健さん1224

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「そして、それから」第4章をベースにしています。
但し、一部加筆しています。


第9章 俺達は大丈夫

 東京都は、今日も雨。

 

 土曜日。

 

 「今日は雨脚が強いな…」

 

 そう言って街を歩くのは、陽菜。今日は高校の授業が終わると、すぐに帆高の通う東京農工大学に向かう。というのも、今日は、陽菜はアルバイトのシフトが入っていないが、帆高がアルバイトの為、陽菜が帆高の大学に行く。

 

 「着いたわね」

 

 陽菜はいつもの様に、大学の正門で待つ。

 

 土曜日は帆高の講義も午前中の為、午後からバイトのシフトで、ホームセンターのシフトは平日より早く終わる。

 

 「ゴメンね。待った?」

 

 「お疲れ様。今着いたばかりだから」

 

 「それじゃ行こうか」

 

 「ええ」

 

 帆高と陽菜は、昼食を摂ってから、アルバイト先に向かう。昼食はマクドナルド等のファストフードが多いが、そういう場合でもサラダをオーダーして野菜不足を補う事にしている。

 

 今日は帆高のみのバイトの為、陽菜はホームセンター迄帆高と一緒に行ってから、近場で時間を潰す。大抵は、自分がアルバイトしている書店だが、時々帆高の勤めるホームセンターを覗きに行く。

 

 しかし、今日は、近所のスーパーの中にある、コミュニティースペースに行く事にした。そこで高校の教科書に目を通す。彼女はスマホを持っていない為、普段の時間の確認は腕時計を使っているが、ホールやファストフードで過ごす場合は持参した目覚まし時計を使用している。勿論、アラームのボリュームは一番小さい音を使用している。

 

 帆高のシフトが終わる20分前にアラームが鳴ると、陽菜はスーパーを出て帆高のバイト先に向かう。待つのは正面入口。時々、一緒に買い物をする。

 

 「お疲れ様」

 

 「陽菜、お待たせ。それじゃ行こうか」

 

 「ええ」

 

 帆高の住むアパート迄は、買い物がなければまっすぐである。その間は互いの学校生活やバイト先の事を話す。買い物がある際は、バイト先の一帯で済ます。

 

 帰宅後。ここで二人だけの時間を過ごす。言葉ではないコミュニケーション、即ちセックスである。

 

 勿論、帆高は、陽菜を気遣っている。最近は、陽菜も手や口で帆高の男性器を愛撫する事もあるが、帆高は無理矢理するのは好きではないし、無理矢理させた訳でもない。陽菜の恐怖心を克服させ、慣らす事からスタートした。

 

 しかし、帆高の部屋には、所謂アダルト雑誌やDVDは全く無い。それについて陽菜に訊かれた事がある。

 

 「帆高の部屋には、その、男の人が見る本やDVDが全く無いけど…」

 

 「興味が無いから。それに、神津島にいた時には、そういう物を買うのは憚られたし、それに、一般の週刊誌に書いてある事で十分だから。後…」

 

 「後?」

 

 「俺は陽菜をいじめたり無理矢理するのは趣味じゃないから」

 

 そう答えた際、陽菜は耳まで真っ赤にして頷いた。

 

 実は、帆高は、セックスのハウツー本は持ってはいるが、普段は陽菜が見ない様な場所に隠している。

 

 帆高は陽菜を抱き締めると、唇を重ねる。合図の為の、キス。一旦唇を離し、再度唇を重ねる。今度は互いに舌を絡める。今日は陽菜から舌を入れてきた。

 

 唇を再び離す。二人の間に引かれた、妖しく光る淫らな銀の糸が、一本、又一本と切れていく。

 

 既に陽菜は、僅かではあるが、顔を上気させていた。

 

 帆高の右の掌が、陽菜の左胸を制服の上から包み込む。温もりと鼓動が、掌を通じて帆高に伝わる。そのまま彼は乳房を愛撫する。その間も、左手で背筋、腰、更にお尻を愛撫する。

 

 その右手を、帆高は陽菜の股間に這わせた。

 

 「あっ…、んんっ。そ、そこは…」

 

 下着のクロッチ越しでも、うっすらとした湿り気を帆高は感じ取った。

 

 「もっと、声、出してよ。陽菜」

 

 「そ、そんな、こ、と…。ああっ…、ダ、ダメ」

 

 そのまま帆高は、陽菜の制服を脱がして、下着姿にした。陽菜は、清楚な水色のブラジャーとショーツを着用していた。

 

 帆高は、陽菜のブラジャーを上にずらし、乳房を露にする。いきなり手荒に揉んだりはしない。指先でそっと撫でると、ホックを外す。

 

 そしてショーツに手を掛け、そっと下ろしながら、靴下も脱がして、陽菜を全裸にした。

 

 恥毛は、無い。陽菜は普段から手入れしている為、陰部は、綺麗な肌色だった。但し、時々、帆高が剃る事があるが、それも無理矢理ではない。

 

 「陽菜…。それじゃ、シャワーに行こうか」

 

 「ええ…」

 

 陽菜は頷くと、ツインテールを解いた。

 

 浴室では、二人は互いの体を洗う。但し、髪は自分で洗う。最初は、体は別々に洗っていたが、今は互いに洗う事にしている。

 

 浴室を出た二人。必ず、帆高は陽菜をお姫様抱っこでベッドまで運ぶ。ラブホテルで初めて結ばれた時から、ずっとそうしているが、陽菜を感じていたいという思いからでもある。

 

 帆高はベッドに陽菜を横たえ、唇を重ねる。

 

 唇を離すと、帆高は、右手で陽菜の左側の乳房を包み込み、指先で乳首を摘まんで転がす。次第に乳首の硬度が増し、屹立していく。

 

 同時に、右側の乳首を舌先で転がす。陽菜の喘ぎ声が、部屋に響く。唇を離すと、帆高が言った。

 

 「乳首、立っているよ」

 

 「ひあっ…、あっ、ああんっ、ダ、ダメ…」

 

 「陽菜のオッパイ、柔らかくって、暖かくって、最高だよ」

 

 「そんな事言わないで、帆高…。私のオッパイ、そんな大きくないし」

 

 「大きさなんて、関係ないよ、陽菜。本当に魅力的だよ」

 

 「もう…、エッチ…。は、恥ずかしいよ…」

 

 「だって、ほら。こんなに乳首を硬くして…。陽菜の母乳、きっと濃いのが出るんじゃないかな」

 

 帆高は陽菜の両方の乳房を揉みしだき、乳首を指先で摘まんで転がす。それから、左の乳首を舌先で転がしてから、唇で包み込み、音を立てながらきつく吸う。

 

 「ああっ…!!イ、イヤッ…!!帆高の意地悪、エッチ、バカ。そんなにきつく吸わないで…」

 

 そう言って陽菜は身体を捩る。

 

 「次は…」

 

 そう言って帆高は、胸の谷間に顔を埋めた。

 

 「えっ!?」

 

 「陽菜って、本当に温かいな…。それに、陽菜の鼓動も感じられるし、いい香りもするし、安心出来るよ…」

 

 「帆高って、そういうところ、あるよね」

 

 「陽菜…」

 

 頷くと帆高は、陽菜の身体への愛撫を再開する。

 

 「陽菜の…、弱いのは…」

 

 そう言って帆高は、陽菜の腋、お腹に舌を這わせる。同時に、背中から腰、お尻に手を這わせる。

 

 「あっ…、ああっ、ああんっ」

 

 陽菜の喘ぎ声が、部屋に響いた。

 

 それから帆高は、陽菜の脚を開かせ、女性器を晒した。女の子の一番大事な部分から溢れ出した蜜が、妖しく光る。

 

 「カプッ。チュッ」

 

 いきなり陽菜の女性器にかぶり付く帆高。

 

 「あっ…、そんな、ダ、ダメ。いきなりは…」

 

 帆高は巧みに舌を動かし、陽菜の蜜を吸う。

 

 唇を離すと、帆高は言った。

 

 「凄いよ、陽菜。どんどん溢れてくる」

 

 「イ、イヤ…。帆高の意地悪…」

 

 そう言って陽菜は頭を左右に振った。

 

 再度、女性器を愛撫する帆高。

 

 「クリトリスを剥き出しにして…」

 

 「ひあっ…!ダ、ダメ!そ、それは、か、感じ過ぎ…」

 

 陽菜は身を捩るが、快感に捕らわれた以上、逃れる術はなかった。あまりにも儚い抵抗。もうイクしかなかった。

 

 「ああっ…、イ、イク、イク、イクーッ!!」

 

 「陽菜、イッたんだ…」

 

 「う、うん…。は、恥ずかしい…。私だけ…」

 

 「いいんだよ、陽菜を感じさせたかったから。でも、次は、二人で気持ち良くなる番だよ」

 

 「うん…。私も、帆高が欲しい…」

 

 そう言うと陽菜は、女性器を指で広げ、淫らなおねだりをする。

 

 「私のあそこに、帆高を入れて…」

 

 帆高は頷くと、そのまま陽菜を正常位で貫いた。

 

 「ああっ…、は、入ってくる…!!」

 

 「陽菜のあそこ、吸い付いてくる。気持ち良いよ」

 

 「わ、私の中、ほ、帆高で、帆高で、一杯に…」

 

 「じゃあ、動くよ」

 

 「ええ」

 

 律動を開始する帆高。

 

 帆高の男性器の先端が、陽菜の最奥を突く。

 

 「ああっ、帆、帆高が…。私、私の奥に」

 

 「俺も、陽菜の中、気持ちいい…」

 

 帆高は、陽菜の乳房を揉みしだきかつ、乳首を摘まんで転がしながら、律動のピッチを上げていく。

 

 溢れ出した蜜のおかげもあり、スムーズに動く事が出来る。

 

 陽菜の乳房も、乳首も、臍も、ウエストも、お尻も、女性器も、今や何もかも帆高の物だ。

 

 帆高は、陽菜の乳首にキスをして、汗の雫まで味わいつくす。更に、腰とお尻を撫で回してから、乳房にむしゃぶりついた。

 

 「ああっ…、ダ、ダメ…。そんなに、そんなにされたら、オッパイ、はち切れちゃう…!!おかしく、おかしくなっちゃう…」

 

 女性器から溢れ出した蜜が、シーツに淫らな染みを作る。

 

 帆高の部屋には、二人の汗の香りが充満している。

 

 淫らな水音と、肌がこすれる音、そして熱く、甘く、荒い吐息が部屋に響く。

 

 「凄いよ。陽菜の締め付け」

 

 「や、やぁん」

 

 「後ろからする時よりもキツいよ」

 

 「そ、そんなこと…、い、言わないで…」

 

 「俺は事実を言っただけだよ」

 

 「や、やだ…。は、恥ずかしい…。意地悪…」

 

 陽菜は耳まで赤くした。

 

 実際、陽菜の女性器は、帆高の男性器をきつく、でもどこか優しく締め付ける。

 

 「ああっ…、私の中、引っ張られてる…」

 

 「凄いよ。陽菜の中、熱くて、吸い付いてくる」

 

 「ほ、帆高の、あれが、ビクビクして、暴れてる…」

 

 ついに陽菜がシーツを掴んだ。イク前兆だ。

 

 「帆高の太くて硬くて熱いのでグリグリされて…、わ、私、も、もうダメ…。あそこ、こ、壊れちゃう…」

 

 「陽菜」

 

 そう言うと帆高は、互いの掌を重ねた。

 

 「大丈夫だよ、陽菜。俺も一緒だから」

 

 「帆高…」

 

 陽菜が頷くと、帆高は唇を重ねる。互いに舌を絡める。唇を離すと、淫らな銀の糸が引かれる。

 

 帆高の下半身は熱を帯びていた。射精感が高まる。

 

 「もうダメ。イク…、イク。イッちゃうっ…」

 

 「俺も、イキそうだ。このまま、中でイッても、良いか…?」

 

 「お、お願い…。中に出して…。今日は中でイッても、良いよ…。大丈夫だから…。帆高を、感じさせてえっ…!!」

 

 「くうっ…」

 

 帆高は、陽菜の中で、全てを解き放った。

 

 「あっ…、あああああああーっ!!」

 

 二人は、同時に絶頂に達した。

 

 熱い精の直撃を受け、陽菜は身体を仰け反らせ、かつ潮を吹きながら果てた。

 

 「で、出てる…。私の中が、帆高でいっぱいになってる…」

 

 「陽菜の中、気持ちいいから…」

 

 「うふふっ…、ありがとう…、大好き…」

 

 そう言って、陽菜は笑みを浮かべた。そして続けた。

 

 「それじゃ、シャワーに行きましょ」

 

 「うん」

 

 帆高が頷く。そして二人はそのまま唇を重ねた。

 

 シャワーを浴びた後、陽菜が尋ねた。

 

 「ね、ねぇ…。私の事、好き…?」

 

 「ああ。好きだよ。陽菜のいない世界なんて、俺、考えられないよ」

 

 「ありがとう。私もよ。帆高…」

 

 「陽菜…」

 

 そう言うと帆高は陽菜を抱き寄せ、唇を重ねた。

 

 この二人で過ごす時間が永遠であって欲しい、そう願う帆高と陽菜だった。

 

 シャワーを浴びた帆高と陽菜は、丹念に体を拭いた。それから、陽菜のアパートに向かう。

 

 街頭のモニターには、各地の夜空の様子が中継されている。

 

 「帆高、あれ」

 

 「本当だ。月の映像か…。見事だね」

 

 東京で雨が降る様になってから、民放各局が協力して、東京都内の街頭のモニターに、日本各地の月や夜空の映像を流す様になった。又、気象台が撮影している映像の場合もある。

 

 この夜空の中継、開始されたのは2022年からである。雨が降り続ける東京都や関東地方の人々に夜空の様子を届けたい、という思いから始まった。

 

 「いつかまた、夜空…星空を見たいとは思うけどね」

 

 「陽菜…、でも、まさか」

 

 「大丈夫よ、帆高」

 

 「うん。びっくりしたよ。大丈夫だよね」

 

 「でもね、帆高」

 

 「うん?」

 

 「月や星の光が、雲を貫いて届いていると思うの。皆に」

 

 「それは俺も思うよ」

 

 帆高の言葉に陽菜が頷いた。

 

 そうこうしている内に、二人は陽菜のアパートに着いた。土曜日は、大抵、帆高は陽菜のアパートに泊まる。

 

 今日の夕方の雨は昼の雨と違い、スコールの様な強い雨ではなく、どこか優しい雨だった。

 

 「ただいま」

 

 「こんばんは。おじゃまします」

 

 「あ、姉ちゃん、おかえり。いらっしゃい、帆高」

 

 先に帰っていた凪が出迎える。

 

 「今日の晩飯は…」

 

 「今日は俺が作るよ、凪センパイ」

 

 「本当?楽しみにしているよ」

 

 「飯の後は、鍛えますよ、センパイ」

 

 「そりゃないよ、帆高」

 

 そう言って凪が笑った。陽菜も笑った。

 

 こうして、帆高と陽菜、凪達の日々は過ぎて行く。これが何よりも幸せだった。

 

 つづく




次回は「そして、それから」のエピローグを「第10章」として公開します。
加筆あります。
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