但し、一部修正があります。
「陽菜さん…?」
「帆高…?」
そう言うや否や、二人は互いを抱き締めた。
二年半振りの再会。
少年審判の結果、保護観察処分を受け、高校卒業まで神津島で過ごした帆高。
高校卒業までは勿論の事、東京農工大学に合格し、アパートを借り、バイトを探す間も、片時も陽菜の事を忘れた事はなかった。
「そう言えば、陽菜さんに、渡す物があったから」
「えっ…!?」
そう言うと、帆高はポケットから指輪を取り出した。
「帆高、これ…、もしかして…」
「そうだよ。あの日、空から落ちて来たんだ。二度と、失くさないでよ」
「うん、約束する。それと…。あの日、助けてくれて、ありがとう…。大好き」
陽菜が頷くと、帆高は指輪を嵌めた。
そして二人は、そのまま唇を重ねた…。
それから、帆高と陽菜は、時間を合わせては、デートを重ねた。時折、〈センパイ〉事天野凪に窘められる事はあったが、二人の関係は順調だった。
東京水没後、『船の科学館』にあった砕氷船『宗谷』はタグボートに曳航され、〈国際水産・海洋都市構想〉を推進する北海道函館市に移設。海浜にあった施設の多くも閉鎖や、北海道、神奈川県、千葉県、新潟県、兵庫県に移転した。その為、デートは限られた場所になったが、二人には何一つ不自由はなかった。
時々、互いのアパートで、陽菜の手料理を楽しみ、皆で他愛ない話をし、中学校に進学した凪の勉強をみる、それだけでも最高の日々だ。
再会後のある月曜日。この日は放課後デートだった。
デートの帰り。時間は16時。
「帆高」
「何だい…?」
「ちょっと、寄りたい場所があるんだけど…」
「うん。それは構わないよ」
二人が向かったのは、あの日、三人で逃げ込んだ場末のラブホテルだった。但し、池袋は水没した為、現在の場所に移転して営業していた。
「陽菜さん、ここって」
「そう、帆高との思い出の場所でしょ」
「うん」
あの日泊まった部屋番号と同じ番号の部屋は空いていた為、二人は迷わずその部屋を借りた。
あの日の事が、帆高と陽菜の胸に去来した。
警察官に追われ、逃げ込んだ事。
帆高、陽菜、凪の三人での食事。
指輪を渡した事。
透明になっていく陽菜の身体。
陽菜が消え、彼女を助ける為にした決意。
「ここが、俺達の、全ての、本当の始まりだった、そんな気がするよ」
「ええ…」
陽菜が頷く。そして続けた。
「帆高」
「ん?」
「お願い。目を閉じて」
「えっ!?」
「いいから、目を閉じて」
「わかったよ」
帆高が目を閉じたのを確かめると、陽菜は制服のリボンに手を掛けた。
「いいわよ」
陽菜が言うと同時に、帆高は目を開けた。
「ひ、陽菜さん…」
そこにいたのは、制服を脱いだ陽菜だった。
陽菜は、帆高が目を閉じている間に全てを脱ぎ捨てていた。
「帆高…。これが、本当の私。あの日は、透明になっていたから…」
「陽菜さん…。本当に綺麗だよ。でも、本当に良いのか…」
「ええ」
「でも、お願いがあるんだ」
「何?」
「俺が目を閉じている間に、服を着てくれるかな。俺が、陽菜さんの服を脱がしたい。もっと、陽菜さんを見たい、陽菜さんを感じたいんだ」
「わかったわ」
陽菜が頷くと、帆高は目を閉じた。
「着たわよ」
陽菜が言うと、帆高は目を開けた。
「うん…。じゃあ、陽菜さん」
そう言うと、帆高は陽菜を抱き締め、唇を重ねた。
合図の為の、キス。
一度唇を離し、再度唇を重ねる。今度は、帆高が陽菜の口内に舌を入れる。
「んっ…」
陽菜も、帆高と舌を絡める。
唇を離す。
二人の間には、淫らな銀の糸が引かれていた。
帆高の右手は、陽菜の制服の上から乳房を包み込む。鼓動が、掌を通じて伝わる。些か小ぶりだが、制服の上からでも柔らかさと弾力を感じる事が出来た。
その右手を、帆高は陽菜の股間に這わせた。
「あっ…、んんっ。そ、そこは…」
下着のクロッチ越しでも、うっすらとした湿り気を帆高は感じ取った。
そのまま帆高は、陽菜の制服を脱がして、下着姿にした。陽菜は、清楚な白いブラジャーとショーツを着用していた。
「こういう、清楚な下着って、良いよね。陽菜さん」
「もう…」
そう言うと、陽菜は耳まで赤くした。
帆高は、陽菜のブラジャーのホックを外す。ブラがずれ、乳房が露になる。乳首は、綺麗なピンク色をしている。
そしてショーツに手を掛け、そっと下ろしながら、靴下も脱がして、陽菜を全裸にした。
恥毛は、無い。陽菜は普段から手入れしている為、陰部は、綺麗な肌色だった。
「陽菜さん…、本当に綺麗だ」
「うん…。ありがとう」
「じゃあ、俺、服を脱ぐよ」
「ええ…。折角なら、一緒に、シャワー浴びない?」
「ああ、そうするよ」
帆高は頷くと、服を脱ぎ捨てた。
陽菜がシャワーを浴びる間に、帆高は浴槽に湯を張る。少しでも身体を温めたいという思いからだった。
その間は、陽菜が身体を洗う。浴室用の椅子に腰掛けた陽菜の後ろ姿は、帆高が思っている以上に綺麗だった。更に彼女のお尻も想像以上で、彼の下半身が熱くなる。
「じゃあ、次、帆高ね」
陽菜に促され、帆高が浴槽から出た。その直後、陽菜の視線は帆高の股間に向かった。
「キャ…!!」
「どうしたの…?」
「帆高の…、そ、それ…」
そう言って、陽菜は帆高の股間をモジモジしながら指差した。
「ああ。好きな人といるから、ね。それに、陽菜さんは、凪センパイの、見た事無いの?」
「うん…」
「もしかして、怖い?」
「ううん…。大丈夫、だから」
「わかったよ」
そう言って帆高は、身体を洗い始めた。
身体を洗い終えた帆高は、陽菜と一緒に浴槽に浸かる。
浴室を出た二人は、丹念に身体を拭く。
そして全裸の帆高は、全裸の陽菜の一瞬の隙をつき、彼女を抱き抱えた。所謂、『お姫様抱っこ』である。
「えっ!?キャ!!ほ、帆高…」
「陽菜さんの事、こうしたかったから…」
「もう…、意地悪」
そう言いながらも、陽菜は笑みを浮かべていた。
そして帆高は、陽菜の身体をベッドに横たえ、それから彼女に覆い被さった。
唇を重ねる。合図の為の、キス。
一度唇を離し、再度唇を重ねる。今度も、帆高が陽菜の口内に舌を入れる。
唇を離す。そのまま帆高は、陽菜の右側の頬、首筋、肩口、腋にキスをする。
そして、帆高は陽菜の右側の乳房に唇を這わせる。
陽菜の膨らみは、横になった状態でも、その微妙なカーブを崩してはいない。
そして帆高は、陽菜の右側の乳首を舌先で転がした後、唇で包み込み、きつく吸う。
同時に、右手で左側の乳房を愛撫した後、乳首を摘まんで転がした。
次第に陽菜の乳首の硬度が増し、屹立していく。
帆高は唇を離す。彼の唾液で陽菜の乳首は妖しく光った。
「ああっ…、ほ、帆高…」
「陽菜さんの乳首、立っているよ」
「や、やだ…。は、恥ずかしい…。帆高の意地悪」
そう言って陽菜は首を横に振った。
次に帆高は、陽菜の胸の谷間に顔を埋めた。
「えっ!?帆高…、どうしたの…」
「陽菜さんの身体って、温かい。それに、ミルクみたいな、良い匂いがする」
「なら、もっと感じて」
「うん…」
帆高は頷くと、今度は腹部に舌を這わせる。
そして、帆高は、舐めるのを止めると、陽菜の脚を開かせ、女の子の一番大事な部分を露にした。
『ビーナスの丘』とも言われる、女の子の一番大事な部分は、乳房同様に、微妙なカーブで構成されている。
「本当に綺麗だよ、陽菜さんのここ…」
そう言うと、帆高は陽菜の女性器に舌を這わせた。舌先を尖らせ、陰唇やクリトリスを優しく舐める。
「ひゃうっ…!!あ、ああっ…、帆高…」
ほどなくして、陽菜の女性器からは蜜が滴り始めた。
「陽菜さんって、敏感なんだ。どんどん溢れてくるよ」
「そ、そんな事…、い、言わないで…」
「だって、ほら」
そう言うと帆高は、陽菜の女性器に右手の人差し指と中指を這わせる。そして蜜の絡みついた指先を彼女に見せた。
「は、恥ずかしい…。そんな、見せないでぇっ…!!」
そう言って陽菜は、両手で顔を覆った。
「そういうところも、可愛いよ、陽菜さん」
そう言うと帆高は、陽菜の女性器への愛撫を再開する。
左手人差し指と中指でぐい、と軽く押し広げると、右手親指と人差し指でクリトリスの包皮を摘まんで芯を剥き出しにする。そして親指の腹で軽く転がしながら、人差し指を入れて掻き回す。
「今度は陽菜さんのクリトリスと中を…」
「ひあっ…!!ダ、ダメ。そ、それは…、か、感じ過ぎ…、あっ、あっ、いやああっ!!」
そう言って陽菜は、軽い絶頂に達した。彼女はいつの間にか、顔を覆っていた両手をどかしていた。そしてシーツを軽く掴んでいた。
「陽菜さん…」
「ほ、帆高…。お、お願い。ほ、帆高が欲しい…」
「良いの…?」
「お願い…、入れて」
「わかった。ただ、無理だけはしないで。途中で止めても、ちっとも恥ずかしい事じゃないからね」
「ええ…」
陽菜が頷くと、帆高は彼女の腰を浮かせてから、自分の男性器を彼女の女性器に宛がい、正常位で少しずつ挿入する。
軽い絶頂で、多量の蜜が滴ってはいるが、やはり男性器に対しては拒絶反応を起こしたのか、痛みが陽菜を襲う。
「んっ…、い、痛い」
「陽菜さん…。大丈夫か?」
「大丈夫だから、このまま…」
そのまま腰を進める帆高。
「い、痛っ…。い、あっ…、ああっ…!!」
その直後、帆高の男性器は、陽菜の中にスルリと飲み込まれた。
それまで拒絶反応を起こし、苦悶の表情を浮かべていた陽菜が、安らかな表情を浮かべている。僅かに瞳を潤ませていた。
「陽菜さん、入ったよ」
「帆高…。貴方が、私の中に…」
「そうだよ。俺達は、一つになったんだよ」
「帆高…」
「まだ、痛い…?」
「まだ、少し痛いけど…、大丈夫だから」
陽菜の女性器からは、出血はあるが、僅かで、痛みもそれほど激しくはなくなっていた。
「じゃあ、動くよ。我慢出来なくなったら、必ず言って、陽菜さん」
「え、ええ」
帆高は陽菜から男性器を引き戻し、彼女の様子を見て、再度中へと入り込む。
「まだ、痛い?キツい?」
「少し痛いけど…、な、慣れてきた気が…する…」
帆高は陽菜の反応を見ながら、慎重に腰を動かした。
「ああっ、ほ、帆高が…、わ、私の中で…」
腰を動かしながら、帆高は陽菜の耳朶や肩口、乳房、乳首にキスの雨を降らせる。更に、背筋やお尻、太股の付け根を愛撫する。
「あああっ…!!か、身体が、変になっちゃう!!」
帆高の愛撫に、敏感になる陽菜。
「い、痛いのに、こんなに温かいの、優しいの、ど、どうして…!?」
「陽菜さん、陽菜さんっ…!!」
二人は互いに指を絡める。そして唇を重ね、互いに舌を絡める。
「はむっ…、んっ、ちゅっ…、んっ」
唇を離す。二人の間に引かれた、銀の糸が妖しく光った。
そうしている間に、帆高の下半身が熱を帯びる。次第に射精感が高まる。
「陽菜さん…、俺、もう我慢出来ない」
「帆高…、なら、お願い。な、中に、出して」
「な、中…!?」
「大丈夫だから、お願い、このまま出して。帆高を、感じさせてぇっ…!!」
「わかった、俺の思いを受け止めてくれ…」
「帆高、帆高っ…!!」
「くうっ…!!ひ、陽菜さんっ…!!」
そう言った刹那。帆高は陽菜の中に、全てを解き放った。
「あっ、ああっ、あああああっ…!!熱い、熱いよ…。私の中が、帆高で…、帆高で…、い、いっぱいになってる…」
帆高の熱い精の直撃を受けた陽菜は、その身体を大きく仰け反らせた。
帆高は陽菜の女性器からゆっくりと男性器を引き抜く。彼女の中から吐き出された大量の白濁には、僅かだが、処女の証の赤い血が混じっていた。
帆高は陽菜の女性器を丁寧に拭いた。その様子を見ながら、陽菜が言った。
「あのね、帆高…」
「陽菜さん…?」
「お願い、あの時の様に、陽菜って呼んで」
「陽菜…」
「うん…。私、初めてが、帆高で良かった…。初めては、帆高で、中って、決めていたから…」
「陽菜…、大好きだよ、陽菜」
そう言うと帆高は陽菜を抱き締めた。お互いの想いを確認するかの如く。
シャワーを浴び、ラブホテルを出た二人。相変わらずの雨だが、雨脚は弱まっていた。
スマホの天気情報を見ながら、帆高が言った。関東地方では、雨の確率に変わり、雨脚レベル予報がある。
「今日の雨脚レベル予報は、1か」
「そうなの?」
「うん。明日までこのレベルだし、明日の講義は午後からだから、陽菜のアパートに行くよ」
「本当?」
「明日、午前の二講目は休講になったし、久し振りに三人で食事をしたいから」
「うん、ありがとう」
そう言うと陽菜は帆高の頬にキスをした。そして二人は、陽菜のアパートに向かった…。
つづく
次回は新作です。
ミッシングリンクの補完です。
又、映画の本編に登場していない陽菜のお父さんも僅かですが登場します。これは独自設定です。