帆高が陽菜のお株を奪うシーンもあります。
後、映画本編で言及がなかった陽菜・凪姉弟のお父さんについて、少し触れていますが、これは僕の独自設定です。又、教育改革も独自設定です。
辞典のエピソードは、僕の実際の経験を基にしています。
蛇足ですが、先日、DVDと角川書店の『公式読本』、買いました。
帆高と陽菜が結ばれてから数日後。
帆高は自炊を始めた。陽菜のアパートで、何回かに一回かは、料理を振る舞う事にした為である。
但し、料理の経験自体は、全く無い訳ではない。圭介の経営する『K&Aプランニング』で料理をした事があるほか、神津島の実家で高校の夏、冬、春の休みを利用して料理の腕を磨いていた。
陽菜と再会した直後に、帆高は打つべき手を全て打った。
まずは、大学の時間割。正式な物が届く迄は、講義の時間と休憩の時間を陽菜に教えた。
次にアルバイト先。幾つかピックアップした中から、ホームセンターを選んだ。
そして、陽菜からは、高校の時間割とアルバイト先の書店の勤務時間表のコピーをもらった。
その時間割を見た帆高は、最初は仰天したが、2022年からの省庁再編と教育改革を考えると合点がいった。
省庁再編に伴い、文部科学省は解体され、教育省、科学技術省、文化・スポーツ省に再編された。この再編により、教育改革も行われた。即ち、2026年迄に学校での体育、音楽、図画・工作/美術は廃止され、地域でのスポーツクラブ、音楽院、美術院、芸術院や音楽クラブ、絵画クラブで腕を磨くシステムに移行する事になった。又、技術・家庭も廃止され、ドイツのマイスター制度の日本版と職人養成学院のいずれかで学ぶ方式に移行した。学校教育では、国語、数学、社会(高校生は地理、日本古代史、日本近現代史、世界史、政治・経済、倫理・社会の内、日本古代史と日本近現代史が必修。後二科目を選択。尚、日本近現代史は明治維新以降)、理科(化学、物理、地学・天文、生物のいずれか二科目)、外国語(英語以外にフランス、ドイツ、スペイン、ロシア、中国、韓国の内いずれか一科目)、道徳、性教育を学ぶ。因みに、音楽大、美術大、芸術大が音楽院、美術院、芸術院になったが、小学生、中学生、高校生でも通う事が可能である。尚、体育大はスポーツクラブの監督、コーチ、審判員育成機関にシフトした。
帆高の高校は従来通りだったが、陽菜の高校では、音楽、美術、体育は無く、昼食後は一時限か二時限しか授業は無い。但し、陽菜の高校では、学びたい生徒は居残りして良い為、教室や図書室で勉強している生徒も多い。
又、部活動も無いので、陽菜は放課後はアルバイトに回しているほか、アルバイトの無い日は放課後デートに回している。
更に数日後。
放課後デートの後、帆高は陽菜を自分のアパートに招いた。
「おじゃまします」
「どうぞ」
「へえ、意外と片付いているのね」
「別に家事は苦にしていないからね」
帆高がそう答えた直後、陽菜の視線は本棚に向かった。
「帆高。これが大学の教科書…?」
「ああ。一般教養科目と専門科目があるからね」
「後、この辞典は…」
「英語は高校時代のと同じのをもう一冊買ったんだ。ドイツ語は英語と同じ出版社のを」
「そうなんだ」
「陽菜は、フランス語だったよね」
「うん。高校に入学してから、興味が湧いたの」
「なるほど」
更に陽菜の視線は、過去問や帆高の愛読書『キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)』に向かった。
「帆高、この本…」
「この本だけは、ずっと前から読んでいたんだ」
「それで、大学生になっても」
「うん」
陽菜の言葉に帆高は頷いた。
それから、帆高は陽菜を抱き締めた。
そのまま唇を重ねる。合図の為の、キス。
一度唇を離すと、再度唇を重ねる。今度は、互いに舌を絡める。
「んっ…、つっ…」
今回も、帆高の方から舌を入れる。陽菜はまだ、ディープキスを苦手にしている。その為、帆高も自ずと慎重になる。
唇を再び離す。二人の間には、淫らな銀の糸が引かれていた。
帆高の右の掌が、陽菜の左胸を制服の上から包み込む。温もりと鼓動が、掌を通じて帆高に伝わる。そのまま彼は乳房を愛撫する。その間も、左手で背筋、腰、更にお尻を愛撫する。
その右手を、帆高は陽菜の股間に這わせた。
「あっ…、んんっ。そ、そこは…」
下着のクロッチ越しでも、うっすらとした湿り気を帆高は感じ取った。
そのまま帆高は、陽菜の制服を脱がして、下着姿にした。陽菜は、清楚な白いブラジャーとショーツを着用していた。
帆高は、陽菜のブラジャーのホックを外す。ブラがずれ、乳房が露になる。乳首は、綺麗なピンク色をしている。
そしてショーツに手を掛け、そっと下ろしながら、靴下も脱がして、陽菜を全裸にした。
恥毛は、無い。陽菜は普段から手入れしている為、陰部は、綺麗な肌色だった。
「陽菜。それじゃあ、シャワー浴びようか」
「ええ」
陽菜は頷くと、ツインテールを解いた。
アパートの浴室は、狭いきらいはあるが、二人で少しでも長く一緒にいられる事が、何よりも幸せだった。
まず先に陽菜が自分の身体を、次に帆高が身体を洗う。その後に髪を洗う。しかし、帆高は陽菜の身体に触る事はしない。浴室の中で事に及ぶと、のぼせる為である。
浴室を出た二人は、丹念に身体を拭く。そして、帆高は陽菜をお姫様抱っこでベッドまで運んだ。
「えっ!?帆高、ちょっと、降ろしてよ…」
「陽菜を少しでも感じていたいから」
「もう、バカ」
そう言って陽菜は頬を少し膨らませた。それも帆高には愛らしく思える。
帆高はベッドに陽菜を横たえると、唇を重ねる。
唇を離すと、帆高は、右手で陽菜の左側の乳房を包み込み、指先で乳首を摘まんで転がす。次第に乳首の硬度が増し、屹立していく。
同時に、右側の乳首を舌先で転がす。陽菜の喘ぎ声が、部屋に響く。唇を離すと、帆高が言った。
「乳首、立っているよ」
「ひあっ…、あっ、ああんっ、ダ、ダメ…」
「陽菜のオッパイ、柔らかくって、暖かくって、最高だよ」
「そんな事言わないで、帆高…。私のオッパイ、そんな大きくないし」
「大きさなんて、関係ないよ、陽菜。本当に魅力的だよ」
「もう…、エッチ…。そんな事、言わないで…」
「だって、ほら」
「ああっ…!!ダ、ダメ…!!乳首、摘まんじゃ、転がされたら…」
そう言って陽菜は身体を捩る。
「次は…」
帆高は、右の腋に舌を這わせた。
「キャ…。ヒャンッ…。ダ、ダメ。く、くすぐったいよ」
「もしかして、陽菜は腋が弱いの…?」
「弱い、というか…、そ、そこは…。あんっ…」
その間も、帆高は、陽菜の腹や腰を愛撫する。
それから帆高は、陽菜の女性器に右手を伸ばす。
溢れ出した蜜が、帆高の指に絡み付く。淫らな水の音が、部屋に響く。
「はあっ…、ああんっ…」
「あそこだけじゃダメかな。胸と、こっちも」
そう言って帆高は、再度右側の乳房を舌で、左手で背筋から腰、お尻を愛撫する。
「ダ、ダメ…。そんな、同時に、す、するなんて…」
髪の毛を振り乱す陽菜。だが、快感には勝てない。陽菜の身体は、軽い絶頂に達した。
「あっ、ああっ…。い、いやあぁぁっ…!!」
「陽菜…」
「ほ、帆高…。お、お願い。ほ、帆高が欲しい…」
「良いの…?」
「お願い…、入れて」
「わかった。ただ、無理だけはするなよ。陽菜はまだ、経験が浅いからね」
「うん…」
陽菜が頷くと、帆高は彼女の腰を浮かせてから、自分の男性器を彼女の女性器に宛がい、正常位で少しずつ挿入する。
軽い絶頂で、多量の蜜が滴ってはいるが、やはり経験の浅さ故に拒絶反応を起こしたのか、痛みが陽菜を襲う。
「んっ…、い、痛い…」
「陽菜。大丈夫か?」
「大丈夫だから、このまま…」
そのまま腰を進める帆高。
「い、痛っ…。い、あっ…、ああっ…!!」
陽菜の瞳が潤む。涙が伝う。しかし、女性器からの出血は無い。
「陽菜…、無理しているんじゃ」
「大丈夫、だから…。あの時みたいにして…」
「陽菜、少し様子見てみるからね」
「う、うん」
陽菜が頷く。帆高は敢えて動かないでいる。
「陽菜、どうかな。動かないで、奥まで届いている気分は」
「痛いけど、ほ、帆高でいっぱいになってて…。幸せで…」
「陽菜…」
そう言って帆高は、右手で陽菜の左側の乳房を包み込んだ。鼓動が、掌を通じて伝わる。しかし、帆高は違和感を覚えると、すぐに男性器を女性器から引き抜いた。
「えっ!?」
「やっぱり、やめよう。無理はさせられないよ」
「帆高、どうして」
「陽菜、本当は緊張していたんだよね。鼓動でわかったよ」
「帆高、でも、本当に」
「セックスって、言葉ではないコミュニケーションだから、ね。痛い思いや怖い思いだけじゃ、ね」
「帆高…」
「って、陽菜、どこ見ているんだよ」
「帆高の、その、オ、オ…」
「皆まで言うなよ、皆まで。『あれ』とか『そこ』でわかるから」
「その…、男の人って、大きいままで大丈夫なの…?」
そう言って陽菜は、帆高の男性器に手を伸ばそうとして、上体を起こした。
「ダメだよ、陽菜。無理に触らなくても。まずは、見る事に慣れないと」
「うん」
「前に、陽菜は、凪センパイのを見た事は無い、って言っていたよね」
「ええ。それに、お父さんとの記憶もほとんど無いから…」
「陽菜、お父さんの事を、無理に話す事は…、無いよ」
「ううん…。話をさせて。お願い」
「陽菜」
「お父さんとは、凪が産まれて数年して離れて、お母さんと暮らしたから…。でも、学校の性教育で、男の人の事に触れた時に、正直に言わないといけなかったから」
「陽菜…、ゴメンね。無理させたみたいで」
「ううん、良いの」
そう言った直後、帆高は陽菜を抱き締めた。
「それじゃあ、陽菜、良いかな」
「はい」
陽菜が頷くと、帆高は離れた。
「俺、今から、目を閉じて、何も考えないから、よく見ててよ」
「ええ…」
ほどなくして、帆高の男性器は萎み出した。
「あ、あら。小さくなってる」
「そうだよ。でも、陽菜の裸を見て、エッチな事を考えたり、興奮すると…、どうなるかな」
帆高が目を開けて、陽菜の裸身を凝視する。すぐに男性器は大きくなる。
「うわ…。ふふっ。大きくなった」
「そう言う事。だから、まず見る事に慣れる必要がある訳」
「うん。でも、帆高が辛そうで」
「大丈夫だよ。入れなくても、気持ち良くなれるから」
そう言うと、帆高は正常位で男性器を女性器に宛がい、挿入しないで動かした。
「こ、これって」
「素股って言うんだよ。これならば、挿入しないでも気持ち良くなれるし、避妊する方法にもなるんだよ」
次第に帆高の腰の動きが激しくなる。陽菜の女性器からは、大量の蜜が滴り、妖しく光る。
「ああっ、な、何?帆高のあれが、私のあそこを擦って、気持ち良いよ…」
「凄いよ、陽菜。俺も気持ち良い。で、出そうだ」
「な、なら、だ、出して」
「くうっ…。ひ、陽菜っ!!」
帆高は男性器を女性器から離すと、陽菜の胸から腹部に大量の白濁をぶちまけた。
「す、凄い…。こんなに沢山…。それに勢い良く出るなんて…」
「陽菜、気持ち良かった?」
「うん。帆高は」
「陽菜のあそこの感触、良かったよ」
「そう、良かった」
帆高の言葉に陽菜は笑みを浮かべて頷いた。
「それじゃ、シャワーに行こうか」
「ええ…」
陽菜が頷く。二人は、汗、白濁、蜜を荒い流す。
二人は身体を乾かし、身支度を整えてから、帆高のアパートを出た。
陽菜のアパートへの道中、二人は他愛のない話をする事が多いが、今日は真剣な話をする。
「そう。帆高が料理を…」
「ああ」
「なら、私のアパートで一緒に作らない?」
「良いのか?」
「ええ。その方が、帆高にもプラスになると思うの。どうかな…?」
「それ、凄く良いな…」
「じゃあ決まりね。今日はこの足でスーパーに行って、食材の勉強から、ね」
その直後。帆高と陽菜は最高の笑みを浮かべていた…。
つづく
次回も新作です。