6月下旬。土曜日。
東京は相変わらずの雨だが、2024年は梅雨前線の影響はそれほど受けなかった。
この日、凪は一泊二日の宿泊研修に出発した。行き先は、神奈川県横浜市である。
同じ日。土曜日は、陽菜はアルバイトのシフトが入っていないが、帆高がアルバイトの為、陽菜が帆高の大学に行く。
「着いたわね」
陽菜はいつもの様に、大学の正門で待つ。
土曜日は帆高の講義も午前中の為、午後からバイトのシフトで、ホームセンターのシフトは平日より早く終わる。
「ゴメン。待った?」
「お疲れ様。今着いたばかりだから」
「それじゃ行こうか」
「ええ」
帆高と陽菜は、昼食を摂ってから、アルバイト先に向かう。昼食はマクドナルド等のファストフードが多いが、そういう場合でもサラダをオーダーして野菜不足を補う事にしている。
今日は帆高のみのバイトの為、陽菜はホームセンター迄帆高と一緒に行ってから、近場で時間を潰す。今日は、自分がアルバイトしている書店で待つ事にした。帆高がアルバイト終了後、陽菜のいる書店に迎えに行く約束をしていた為である。
「お疲れ様」
「陽菜、お待たせ。それじゃ行こうか」
「ええ」
今日は帰りに買い物があるが、帆高はアルバイトの休憩時間中に日用品を買っていた。食料品は、スーパーマーケットで買って帰る。
土曜日は日曜日と同様に退勤時間が早い為、ゆっくり買い物が出来る。しかも、ごったがえすのを回避出来る。
陽菜のアパートにて。
帆高と陽菜は、買って来た食料品を冷蔵庫に入れ、日用品は洗面所に置いた。
その直後。
「帆高、今日は夕食、一緒に食べるんでしょう」
「ああ」
「後、今日、凪が中学の宿泊研修でいないから、お願い出来る?」
「うん、そのつもりだよ」
陽菜の言葉に帆高が頷いた。
「お願い出来る」という陽菜の言葉、これは「泊まってもOK」という意味である。「お願いします」と言った場合は単に勉強をみて欲しいという意味である。勿論、凪はその差を理解してはいる。
尚、帆高が泊まるのは、翌日が日曜日か休日、大学の講義が午後からの日に限られる。但し、午前の講義が休講になるという通知が事前にあった場合は、帆高は陽菜のアパートに泊まる。
帆高と陽菜は、一緒に料理を作る事が多い。これは帆高の自炊の練習を兼ねてでもある。最近は帆高の腕前は上達しており、彼が陽菜や凪に振る舞う事もあるが、やはり陽菜には劣る事は否めない。それでも、帆高の料理を二人は楽しみにしている。
夕食後。
帆高は陽菜を抱き寄せた。帆高は、陽菜から凪の宿泊研修について知らされていた。
「今日は、良いよね」
「ええ…」
陽菜が頷くと、二人はそのまま唇を重ねた。合図の為の、キス。一旦唇を離し、再度唇を重ねる。今度は互いに舌を絡める。舌を入れたのは、二人ほぼ同時だった。
「んっ、んんっ…。はあ、はあ…」
部屋に響く、陽菜の声。
唇を離す。二人の間に引かれた、淫らな銀の糸が、妖しく光る。
「キス、上手になったね、陽菜」
「帆高…」
顔を上気させる陽菜。既に帆高も、陽菜のアパートで彼女を抱く、という事からか、心臓が高鳴っていた。
帆高の右の掌が、陽菜の左胸を制服の上から包み込む。温もりと鼓動が、掌を通じて帆高に伝わる。そのまま彼は乳房を愛撫する。その間も、左手で背筋、腰、更にお尻を愛撫する。
その右手を、帆高は陽菜の股間に這わせた。
「あっ…、んんっ。そ、そこは…」
下着のクロッチ越しでも、うっすらとした湿り気を帆高は感じ取った。
そのまま帆高は、陽菜の制服を脱がして、下着姿にした。陽菜は、清楚な白のブラジャーとショーツを着用していた。
帆高は、陽菜のブラジャーを上にずらし、乳房を露にする。いきなり手荒に揉んだりはしない。指先でそっと撫でると、ホックを外す。
そしてショーツに手を掛け、そっと下ろしながら、靴下も脱がして、陽菜を全裸にした。既にショーツには、陽菜の蜜で淫らな染みが出来ていた。
「もうこんなに…」
そう言って帆高は、陽菜にショーツのクロッチを見せた。
「は、恥ずかしい…。そんな、見せないで…」
「ちっとも恥ずかしい事じゃないよ、陽菜。感じている事の証だから」
「うん…」
陽菜が頷いた直後。帆高にちょっとした悪戯心が起こった。
そのまま陽菜のショーツに出来た染みを指でなぞった。
「ダ、ダメよ、そんな」
顔を真っ赤にする陽菜。
更に帆高は、ショーツに顔を近づけると、香りを嗅いだ。
「陽菜って、シャワー浴びていなくても、こんな良い香りがするんだ…」
人によっては、〈麝香〉〈雌猫の香り〉とも言う女の子の香りを、帆高は吸い込んだ。
「もう、意地悪、エッチ、バカ。ド助平、変態」
そう言いながらも、陽菜の目は笑っていた。彼女は帆高に抱き付き、彼の男性器にズボンの上から触れた。既に彼の男性器は、限界までそそり起っていた。
「ひ、陽菜…」
「もう、こんなにして…。エッチなんだから」
「じゃあ、シャワー浴びようか、陽菜」
「ええ…」
そう言って陽菜は、ツインテールを解いた。同時に帆高も、服を脱ぎ捨てた。
帆高は夕食の間に、風呂を沸かしておいた。彼は何度かここの風呂を使った事があるので、勝手は知っている。
浴室では、二人は互いの身体を洗う。但し、髪は自分で洗う。又、浴室では事には及ばない。浴室ではのぼせてしまう為である。
浴室を出た二人は、丹念に身体を拭く。そして必ず、帆高は陽菜をお姫様抱っこでベッドまで運ぶ。ラブホテルで初めて結ばれた時から、ずっとそうしているが、陽菜を感じていたいという思いからでもある。
帆高はベッドに陽菜を横たえ、唇を重ねる。
唇を離すと、帆高は、右手で陽菜の左側の乳房を包み込み、指先で乳首を摘まんで転がす。次第に乳首の硬度が増し、屹立していく。
同時に、右側の乳首を舌先で転がす。陽菜の喘ぎ声が、部屋に響く。唇を離すと、帆高が言った。
「乳首、立っているよ」
「ひあっ…、あっ、ああんっ、ダ、ダメ…」
「陽菜のオッパイ、柔らかくって、暖かくって、最高だよ」
「帆高…。私のオッパイ、そんなに大きくないのに」
「大きさなんて、関係ないよ、陽菜。本当に魅力的だよ」
「もう…、エッチなんだから…」
「だって、ほら」
帆高は陽菜の乳首を集中して責める。
「ああっ…!!ダ、ダメッ…!!そんなにされたら、ち、乳首が取れちゃうっ…」
そう言って陽菜は身体を捩る。
「次は…」
そう言って帆高は、胸の谷間に顔を埋めた。
「陽菜のミルクみたいな香り、鼓動…。それに暖かいよ」
「帆高って、そういうところ、あるよね。甘えん坊さん。でも、嫌いじゃないわ」
「陽菜…」
頷くと帆高は、陽菜の身体への愛撫を再開する。
「陽菜の…、弱いのは…」
そう言って帆高は、陽菜の腋、お腹に舌を這わせる。同時に、背中から腰、お尻に手を這わせる。
「あっ…、ああっ、ああんっ」
陽菜の喘ぎ声が、部屋に響いた。
それから帆高は、陽菜の脚を開かせ、女性器を晒した。女の子の一番大事な部分から溢れ出した蜜が、妖しく光る。
「次は…」
帆高は、陽菜の女性器に右手を伸ばす。溢れ出した蜜が、帆高の指先に絡み付く。
「もう、こんなに…」
「は、恥ずかしいよ…」
「ちっとも恥ずかしい事じゃないよ、陽菜。感じている事の証だよ」
そう言って帆高は、陽菜のクリトリスを親指の腹で、女性器を人差し指で刺激する。
同時に、右の乳首を舌と唇で、左手で右の腋、背筋、腰、お尻を巧みに愛撫する。
「ひあっ!!ダ、ダメ。そんなに、そんなに、同時にされたら…」
「イッて良いよ、陽菜」
身を捩る陽菜。だが、快感からは逃れられない。
「あっ、あっ、い、いや、いやああああああああっ!!」
陽菜は、軽い絶頂に達した。
「はあ、はあ、はあ、はあ…」
「陽菜…、イッたんだね」
「は、恥ずかしい…。私だけ…、イッちゃった…」
「良いんだよ、陽菜。陽菜を感じさせたかったから。でも、今度は、陽菜が俺を感じさせる番だよ」
「うん…」
陽菜が頷くと、帆高はベッドの縁に座った。陽菜はベッドから降りると、正座して、帆高の男性器に手を伸ばす。
「お、大きい…。もうこんなに」
そう言って、陽菜は帆高の男性器を手で包み込んだ。
それから、軽く手で愛撫した。
「つっ…」
軽く仰け反る帆高。柔らかい掌と指先の刺激がたまらなかった。
「あっ、今、ピクンって…」
笑みを浮かべながら、帆高の男性器を愛撫する陽菜。
「じゃあ、そろそろ…」
そう言うと、陽菜は帆高の男性器を舌先で刺激した。
それから、唇で包み込んだ。
舌先を巧みに動かし、カリから鈴口を刺激する。
「はむっ…、レロッ、ちゅぶちゅぶ…」
淫らな音が、付近に響く。
その間、陽菜は右手を女性器に伸ばし、陰唇やクリトリス、腟口を刺激する。
溢れ出した蜜が、床に淫らなマーブル模様を作る。
帆高の射精感は、すぐに高まる。
「くうっ…!!で、出る!!」
帆高がそう叫んだ刹那。彼は陽菜の口の中に白濁を解き放った。
「んっ…!?んぐうっ…」
全てを出し切る帆高。
だが、陽菜は嚥下する事が出来ず、掌に吐き出してしまった。
「こ、こんなに沢山…」
そう言って陽菜は掌をティッシュで拭った。
「帆高のそこ、まだ元気ね」
「ああ」
「今度は、私のあそこに…」
「うん」
帆高は頷くと、自分の男性器にコンドームを着けた。
それから、正常位で陽菜に挿入した。
騎乗位も考えたが、二段ベッドである事も考えると、些か窮屈な感じがした為、正常位にした。
帆高の男性器は、陽菜の女性器の中に入って行く。
それか帆高は、律動を開始する。
「け…帆高が、わ、私の奥に、あ、当たって…、き、気持ちいい」
「ぼ、俺も、陽菜の中、気持ちいい…」
帆高は、陽菜の乳房を揉みしだきかつ、乳首を摘まんで転がしながら、律動のピッチを上げていく。
溢れ出した蜜のおかげもあり、スムーズに動く事が出来る。
帆高は、乳首にキスをして、汗の雫まで味わいつくす。
更に、腰と尻を撫で回す。
女性器から溢れ出した蜜が、シーツに淫らな染みを作った。
陽菜の部屋には、二人の汗の香りが充満している。
淫らな水音と、肌がこすれる音、そして熱く、甘く、荒い吐息が部屋に響く。
「凄いよ。陽菜の締め付け」
「や、やぁん」
「後ろからする時よりもキツいよ」
「そ、そんなこと…、い、言わないで…」
「俺は事実を言っただけだよ」
「や、やだ…。は、恥ずかしい…。意地悪…」
陽菜は耳まで赤くした。
実際、陽菜の女性器は、帆高の男性器をきつく、でもどこか優しく締め付ける。
「ああっ…、私の中、引っ張られてる…」
「凄いよ。陽菜の中、熱くて、吸い付いてくる」
「け、帆高の、あれが、ビクビクして、暴れてる…」
ついに陽菜がシーツを掴んだ。イク前兆だ。
「帆高のあれでグリグリされて…、わ、私、も、もうダメ…。こ、壊れちゃう…。イク、イクッ…、イッちゃうっ…」
「俺も、イキそうだ」
「お、お願い…。イッて…」
「くうっ…」
その直後、帆高は全てをコンドームにぶちまけた。
「あっ…、ああああああああっ…!!」
陽菜も同時に、絶頂に達した。
帆高は、男性器を女性器を引き抜く。そして、陽菜にキスをした。
「それじゃ、シャワーに行きましょ」
「ああ」
陽菜の言葉に帆高が頷く。
シャワーを浴びた二人は、寝間着に着替えて、そのまま就寝した。
つづく
次回は後編です。