「焔耶さん、お話があります」
「ああ、すぐにでも」
最近、雛里と焔耶が一緒に過ごす時間が増えた。だがその間柄は仲良しというよりも、協力関係といった様子だ。
雛里は焔耶と自室へと入り、鍵を閉める。周りに誰かがいないかは焔耶が確認済みだ。
「先生と紫苑さんの関係について調べ終わりました。予想通りといいますか、やはり既にそういった関係になっていたようです」
「っ、そうか」
「でもこれで先生の弱点が分かりました」
「! それはなんだ?」
「先生は強引な攻めに弱いです」
「つまり、ワタシ達から襲えと? そ、そのような…………」
「今更恥ずかしがっている時間はありません! 先生がここに居られるのも残り三日ですよ!」
雛里の言うように龍見の滞在期間はもうすぐ終わる。それまでに想いを伝える事が出来なければ、紫苑の一人勝ちだ。
「私は、今晩先生の部屋にお邪魔します。そこで告白するつもりです」
「…………何故それをワタシに?」
「抜け駆けはしたくなかったので。どうするかは焔耶さんにお任せします」
そんな言葉をどう取ったかは分からないが、焔耶は無言で部屋を出た。そこへ偶然にも龍見が通りがかってしまう。
「おっ、焔耶じゃねぇか。雛里ちゃんの部屋で何やってたんだ?」
「少し話をしていただけだ」
「そっかそっか。しかしちょうど良かった。今晩空いてるか?」
「えっ、あ、ああ。問題ない」
「なら渡すもんが完成したから来てくれよ」
「あっ…………あれか…………」
以前龍見が朱里、雛里、焔耶のためにプレゼントを作成していたのだが、焔耶のみが完成していなかった。特別な誘いだと思った焔耶は少し落胆した。
「んじゃこれから朱里ちゃんに術の指南しなきゃなんねぇから。どうせならお前も参加するか?
「今回は、遠慮しておく」
「分かった。じゃあ今晩来てくれよな」
過程はどうあれ今晩龍見の部屋を訪ねる事になってしまった。この機会をどうするか考えながら焔耶は歩いていった。
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夜の龍見の部屋の前で焔耶と雛里は立っていた。
「やっぱり焔耶さんも来たんですね」
「お前とは目的が違う」
「でも先生に用があるには違いないんでしょう? 入りましょう。先生、失礼します」
「おう。って雛里ちゃん? 焔耶はオレが頼んだからともかく、なんで君が?」
「先生にお話がありまして」
「そうなのか。まあ焔耶が先かな。雛里ちゃんは適当なところに座ってくれ」
「はい」
最早当然のように龍見の膝の上に座る雛里と、全く気にしていない龍見。それを見ても焔耶は何も言わない。ただし気にしていないわけではない。
「焔耶、これがお前に渡すもんだ」
「この瓶に入っている白い液体はなんだ?」
「塗り薬だよ。これならお前の敏感な肌もある程度人並みになるはずだ」
「それは助かるな」
「まあ早いうちに術を覚えて、薬が無くなっても何とか出来るようにしろよ」
「ああ」
「それで雛里ちゃんはどんな用だ?」
「…………あの…………えっと」
言う事は決まっていた。しかしそれが口から出てこない。龍見が押しに弱いのは事前の調査で分かっているし、断られても何とかする手札は用意してある。しかし雛里はここにきて怖くなった。自分のやろうとしている事を言って、もし龍見に嫌われたらどうしようかと。
「雛里ちゃん?」
龍見がその程度で人を嫌うような性格ではないのは知っている。知っていても体が震えてきてしまう。
「…………龍見」
「ん? なんだ焔耶」
「ワタシ達を抱いてくれ」
「ブフッ!? んな、何を突然!!」
「焔耶さん!?」
「ワタシも雛里もお前が好きだ。それで理由は十分だろ」
「…………先生! お願いします!」
「出来ねぇな。これ以上あいつを裏切る真似は出来ねぇんだ…………」
「紫苑さんと性交して私達とは出来ないんですか? そんなに魅力がありませんか?」
「あ、知ってるのか。でも魅力は理由じゃねぇ。魅力ならみんなある。余程特殊な男でもない限り喜んでお前らを抱くだろうさ」
「ならお前はそんな特殊な男なのか?」
龍見は静かに首を横に振った。焔耶や雛里だって龍見がそんな男ではない事は知っている。ただ少し一途なだけなのだ。その割りには靡きやすいのだが。
「お前らの告白は嬉しいよ。でも応えるのは無理だ」
「それは分かります。先生が奥さんを大事にしているのも知っています。ですから愛してくれなくてもいいです。初めてを、貰ってください」
「そんな事を軽々しく言うな!」
「ヒッ!?」
「…………すまん。でも雛里ちゃんも焔耶も可愛いんだ。こんな一時的な感情に身を任せて既婚者に抱かれるより、本当に愛せる人を」
「その先は言うな」
口止めをするかのように焔耶は龍見を威圧した。龍見もばつが悪そうにして顔を伏せた。
「お前が何だろうと関係ない。ワタシはただ馬淵龍見という男に惚れたのだ。今だから分かる。ワタシは初めてお前を見て、一目惚れしていた」
「一目惚れして殺されたのか。堪ったもんじゃねぇな」
「い、言うな!」
「先生、私も優しい先生が好きです。先生のお話は凄く楽しくて、自分が男の人が苦手なのを忘れるくらいに夢中になれて。前は事故で口付けしちゃいましたけど、あれのお陰で自分にも素直になれました。だから言います。先生、抱いて下さい」
「雛里ちゃん…………あの時の記憶あったのか」
「えっ、言ってませんでした? それと吹っ切れたので脅しますね」
「脅す!?」
「はい」
あまりに堂々とした脅す発言にビビる龍見と非常に良い笑顔の雛里。焔耶は何が起こるか分からずに少々不安げだ。
「先生」
「な、なんだ?」
「もし私達を抱くのを断られましたら…………先生に襲われたって桃香様に伝えます」
「ちょっ!? んな事したら」
「そうですね、同盟関係はどうなっちゃうでしょうね。もしかしたらまた連合軍が組まれるかもしれませんね」
同盟関係が崩れる事は龍見が最も危惧する事だ。まだ恋は出産を終えていない。今回の同盟関係は恋の出産を待つためのものと言っても過言ではないのだ。
「くっ、よくもまあそんな発想を…………」
「軍師ですから。先生、どうします?」
「…………抱かせていただきます」
「やりましたね焔耶さん!」
「……これで良かったのか?」
「ただし! 一人一回だ!」
「はい!」
「先程まであんな要求しておいてなんだが、あまり無理するなよ?」
「嫌じゃねぇから無理はしてねぇよ。さて」
早く終わらせたいからか龍見は服を脱いでいく。まさかいきなり脱がれると思っていなかった雛里はあわわと言いながらも龍見の体をガン見する。対して焔耶は思っていたよりも引き締まっていた龍見の肉体に感心していた。
「手合わせした時にも思ったが、流石に鍛えているな」
「術師の弱点は接近戦だからな。最近は脚を重点的に鍛えているんだけどよ、どうかな?」
「いいのではないか。近付かれては駄目なら機動力を上げる他ない」
「あのー、先生の肉体談義のための時間ではないんですけど」
「「あっ、ごめん」」
「こほん。では先生、その、し、下着を」
「脱げばいいんだな。はいはい」
雛里の要求もあっさりと呑み、さっさとパンツを脱いでしまう龍見。彼もどこか吹っ切れてしまっているのだろう。
「あわわ、これが男の人の…………」
「た、大した事ないではないか」
「声震えてんぞ。まだ勃起してないってのに、初だなぁ」
「ま、まだ大きくなるんですか!?」
「当然だろ。こんなフニャチンでどうやって性交するってんだ」
「ど、どうすればいいんです?」
「触ったり、舐めたりとかが一般的かな」
「これを舐めるのか!?」
「いや無理強いはしねぇから。触るだけで十分だよ」
「わぁ、太い」
「雛里ちゃんはいつも早いなおい!」
いつの間にか雛里は龍見の逸物を掴んでいた。雛里にとって初めて見た逸物はそれだけ彼女を興奮させたのだ。
「ワタシも、いいか?」
「ああ、いてっ! 雛里ちゃん、敏感なところなんだからもうちっと優しくな」
「は、はい」
「少しずつ硬くなっているな。不思議だ」
「そうか? 乳首とかだって勃起するじゃん。おっ、そこキく」
雛里と焔耶は物珍しさもあり、逸物を色々と弄る。上下にしごいたり、玉を触っているうちに逸物の硬度も高まっていく。
「ん? 汁が出てきたが、これが精液か?」
「違いますよ焔耶さん。先走り汁ですよ」
「雛里ちゃん、確かにそうだけどそんな嬉々して言う事じゃねぇよ」
「な、舐めてみていいですか? レロッ、ンチュッ」
「もう舐めているではないか!」
「ふぁ、しょっぱい…………もうちょっと、チュゥ」
「うっ、そんな吸うなよ」
先走りを舐めた雛里はもっとそれを求めるかのように亀頭を吸う。更に刺激を与えるように逸物を弄りながらなので龍見の腰も浮く。
「初めて、なのか?」
「えと、野菜で練習しました」
「ああ、雛里ちゃんは勉強熱心、おふっ」
「た、龍見、ワタシも舐めた方が」
「抵抗があるなら、んっ、やらなくてもいいぞ……そうだな、こっち来てくれ」
「? ンンッ!?」
「チュッ、んんー、ぷはっ、口付けは初めてだったか?」
「わ、悪いか」
「悪くねぇよ。むしろ嬉しいな」
「っ! ば、馬鹿…………チュッ」
焔耶は唇を突然奪われたものの、喜んで自分からも口付けをした。龍見もそれに応えて何度も口付けをし、時には舌を絡めあったりした。それを見ていた雛里の頬がだんだんと膨れていく。
「ジュプッ! ジュポジュポッ、ヂュウゥゥゥッ!」
「んおぉっ!? ひ、雛里ちゃん!?ちょ、くぅっ!? 強すぎ!」
「チュゥ、ん"っ!? ケホッケホッ!!」
唐突なバキュームフェラは龍見にもかなり効いたが、無理をした雛里もむせ返ってしまう。それでも彼女は行動を続ける。龍見によじ登り、自身の陰部を逸物にあてがうと、そのまま腰を落とした。ブチブチという音と処女膜を突き破った感覚を逸物から感じた龍見は何よりもまず雛里を抱き締めた。
「何やってんだ! こんな無茶して!」
「ひぐっ、ひっひっ、うあぁぁぁん…………」
「痛みと興奮で混乱しているか。焔耶、そこの棚に入ってる水を頼む」
「わ、分かった」
「雛里ちゃん、大丈夫だから。深呼吸して」
「うえぇぇぇ、あぁぁぁぁぁ!」
「龍見! 水だ!」
「助かる。ングッ」
「お前が飲むのか!?」
「ンッ!!」
水を口に含んだ龍見はそのまま雛里に口付けをし、少しずつ水を雛里へと流していった。そうすると先程まで感情が爆発していた雛里も徐々に落ち着きを取り戻し、口移しされる水を飲み始めた。
「ふぅ、落ち着いたか?」
「…………せ、先生、ご、ごめんなさい」
「焔耶に嫉妬したか?」
「…………はい」
「構わなかったオレも悪いけど、今は相手しないといけないのは雛里ちゃんだけじゃないんだ。それと自分の体はもっと大切にしないと駄目だぞ。まだ股は痛むだろ」
「…………はい」
「落ち着くまでは抱き締めておいてやるから。悪い焔耶、少し待っててくれ」
「気にするな。今は雛里を相手してやれ」
「ああ」
下手に引き抜いては痛みが強まると判断した龍見は逸物を挿入したまま、雛里の頭を撫でたり、背中を軽く叩いてやったりしていた。そのうち雛里もすっかり安心して余裕が生まれたのか、ほんの少しずつ腰を動かし始めた。
「おいおい、勝手に動いていいって誰が言った?」
「あわっ! ご、ごめんなさい!」
「くくっ、怒ってねぇよ。もう痛みはないか?」
「ほんのちょっとありますけど…………動くと気持ち良くって」
「雛里は淫乱だなぁ」
「い、淫乱なんかじゃ」
「いいや淫乱だね。あんなにちんこにしゃぶりついて、処女なのに自分からちんこ突っ込んで。これが淫乱じゃないとでも?」
「あ、あわわわわ…………」
「淫乱な子にはお仕置きしないとな?」
そう言って龍見は逸物を雛里の最奥へとぐりぐり押し付ける。突然の事に雛里は龍見に抱き付いて耐えしのぐ。
「我慢しなくていいぞ。淫乱は淫乱なりにイキ狂えばいいんだ」
「ひっ、あぅ、あっ……んん、そ、そんな、い、いんりゃんじゃ、ひゃあぁっ!?」
「おっと、乳首は苦手だったか? 摘まむだけで汁が噴き出したぞ」
「み、みにゃいで…………」
「こんな目の前で見るなってのが無理な話だ。さて、さっき存分に口でされたからもうこっちが我慢の限界だ。激しくするけど、痛みの方は大丈夫か?」
「は、はい♪」
「なら良かった」
「ンヒイィィィィィィッ!!!? は、はげ、アアァァァァンッ!!!」
まるでオナホでも扱うかのように龍見は雛里の体を持ち上げては腰に打ち付ける行為を繰り返す。雛里は声を上げながら絶頂し、潮を噴き出す。しかし龍見は自分が満足するまで動きを止めない。
「いいぞ雛里ちゃん! ただでさえキツいのに、イく度に絞まって…………もう、出るぞ!!」
「あひっ!? あっあっ、ひぅ! まひゃ、イッ……ひゃ、あぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!」
龍見の最後の一突きで雛里は今日一番の絶頂に到り、そのまま気を失う。対して龍見は何とか理性を保ちきり、逸物を外へと出してから雛里の体へ射精した。
「っ、あぶね。中に出すとこだった」
「…………す、凄まじいな」
「焔耶、次はお前なんだぞ?」
「わ、分かっている。しかし、中には出さないのか?」
「一回だけ抱くとは言ったが、射精する場所までは決めてねぇからな」
「そう、か」
「ほら焔耶、服脱いで仰向けになってくれ。オレらの行為見ながら自慰してたから濡らす必要もないだろ」
「気付いていたのか!?」
「雛里ちゃんはともかく、オレはそれくらいの余裕はある。脱いでみろよ」
龍見に促されて服を脱ぐ焔耶。少々戸惑いながらも思いきって下着を脱ぐと、確かに陰部は愛液で濡れていた。
「一度はイッたな?」
「…………ああ」
「素直でよろしい」
「あ、頭を撫でるな!」
「ははは、少しは楽にしろ。確かに初めては緊張するが、誰だって体験する事だ」
「そうは言っても、な」
「さっき雛里ちゃんにやってたような激しいのは苦手か? 安心しろ。相手に合わせるのは得意だ」
龍見はゆっくりと焔耶の体を撫でる。肌が敏感な焔耶に不必要な刺激はいらない。これだけでも十分だ。
「ん、ふぅ……」
「焔耶は綺麗な肌してるよな。胸もそれなりにあるし」
「それなりとは、なんだ。紫苑と比べてるんじゃ、あぁんっ!」
「流石に人類最大級と比べないから。よしよし、もう十分すぎるくらいに濡れたな。入れるか?」
「と、当然だ」
「はいよ」
恐怖感があるのは返答で分かる。だから龍見はゆっくりと、肌も刺激しないように挿入していく。そこで龍見も焔耶もある事に気が付いた。
「? は、初めては痛いものではないのか? 雛里も血が出ていたし」
「膜がない? あー、そういえば聞いた事があるけど、激しい運動をする人はたまに処女膜が破れるらしいぞ。それでも初めてだからな。あまりは無茶はしない方がいいな」
「雛里を乱暴に扱っていた男の発言とは思えんな」
「お前の場合肌も弱いだろうが。お望みなら激しくするぞ」
「や、やめてくれ」
それでいい、と言って龍見はゆっくりと膣内を味わうように逸物を動かす。ただ膣内を刺激されるだけでも声が出ないほどの快感を感じている焔耶だが、龍見は更に胸や尻も撫でる。
「~~~~~~っっ♪ む、胸は、やめろ」
「触り心地いいんだよ。もうちょっとだけ」
「んくぅ…………ちょっと、だぞ。あぁ……」
ちょっと言ったわりには龍見は撫でるのをやめない。そして腰の動きもだんだんと早くなっていく。
「ひんっ! は、や…………いひぃっ!?」
「わりぃ、気持ち良くて…………出そう」
先程射精をしてあまり時間が経っていない事で逸物も敏感になっていたのだろう。我慢できなくなってきた龍見は雛里の時と同じように外で射精しようとしたが、気が付くと焔耶が脚で龍見の体を挟んで離そうとしない。
「え、焔耶! 離さないとマズイって!」
「あ、あし、うごかにゃい…………」
「動かない、って、も、……きつ…………」
「た、つみ、出して……くれ……」
「くっそ……何かあったら、責任は取る。すまん」
「! んあぁぁぁぁっ! 熱いの、いっぱい流れてくるぅぅぅっっっ!!!」
龍見は一言謝罪をしてから焔耶の膣内へと精液をぶちまけた。焔耶は艷声を上げながら絶頂した。それでも焔耶の脚は離れない。むしろより一層龍見を強く抱き締めていた。
「ハァハァ…………たつみ……チュッ」
「ん…………満足か?」
「もう、少し、このまま」
「分かったよ」
焔耶の要望通り暫くそのままの体勢を維持する龍見。そして疲れた焔耶がうとうとしだすと、龍見はゆっくり挿入していた逸物を抜き、焔耶と雛里の体を術で綺麗にする。
「今日はこの部屋で寝ておけ」
「んむ…………わかっ、た」
「おやすみ、焔耶」
龍見は焔耶が寝たのを確認してから部屋を出た。一人で夜の城の中を歩き回り、人気のない場所で術を使った。
「あー、貂蝉、聞こえるか?
『あらぁ、こんな時間にテレパスなんて…………龍見ちゃん、泣いてるのかしら?』
「泣いてる?」
ふと龍見が自分の頬に手をやると、涙が流れているのに気が付いた。
「全く気付かなかった。よくもまあテレパス越しで分かったな」
『声が弱々しいのよぉん。何があったのかしら?』
「恋に謝らなくちゃいけない事があってな 。オレは本当に、最低だよ。恋がいながら、他の女を抱いて……しかも今日だけじゃなくて別の日も……三人も抱いてさ…………会わす顔がねぇ…………うっ」
『そう……偶然近くに恋ちゃんがいるのよ。伝えてあげましょうか』
「! ああ、頼む。直接謝りたいが、無理だし、な」
きっと怒るだろう。嫌われるだろう。それでも謝らないと気が済まなかった。それが身勝手なもので、自分で自分を許そうとする行為であったとしても。
『龍見ちゃん、恋ちゃんからは一つ質問があるだけだそうよ』
「しつ、もん?」
『恋ちゃんは龍見ちゃんが一番好き。龍見ちゃんはどうなのか、ですって』
「…………く、うぁ、ひっぐ、オレも、恋が……一番好きだ。都合が、いい事言うけど、うっ、どんなに女を抱いても、恋が、一番好きだ」
『んもぅ、そんなに泣かないの。恋ちゃんは龍見ちゃんが自分が一番好きならそれでいいんですって。というか龍見ちゃんは性欲強いからちゃんと報告してくれるなら他にも女の子抱いてもいいんですって』
「いいのかよ!?」
『魅力的な雄が雌を抱くのは仕方がないそうよ。野性的ねぇ。あ、詠ちゃんから伝言だけど、まだ帰ってこずにそのまま魏に向かうようにですって』
「うえっ、恋に会いたいのに」
『それと月ちゃんと霞ちゃんはお土産、ねねちゃんは本、地和ちゃんは恋ちゃんに許可貰ったから帰ってきたら抱いてって。天和ちゃんと人和ちゃんは新しい歌の会場を探して』
「待て待て! 一部変な要望があるのは無視して、何で全員いるんだ!?」
『肝試ししていたのよぉ。あ、今までの話はみんなに聞こえるようにしておいたわ』
「……………………うわぁぁぁぁっ!!! はっずぅ!!! もう寝るぅっ!!!」
ーーーーーーーーーーーー
三日後、龍見は蜀のみんなから見送りを受けついた。
「お世話になりました。魏までの護衛までつけてもらうなんて」
「いいんですよ。私達も色々とお世話になりました。ありがとうございます。次に会う時も平和な間柄だといいですね」
「そうですね」
「先生!」
「おとうさん!」
「っと、雛里、璃々、そう引っ付くなよ。また会おうな」
「ワタシはどうせなら戦場で見えたいものだ」
「そん時は負けねぇからな。ってか焔耶、お前はまず肌を何とかしろ」
「龍見さん」
「なんです紫苑さん」
「責任は取らなくてもいいですけど、認知はしてくださいね」
「あ、ははは…………何かあったら責任は取りますよ。男ですから」
各々との別れをする龍見。しかしいつまでもここに留まっているわけにはいかない。
「それではもう行きます。いつかまた」
龍見はつけてもらった護衛を従えて馬を走らせる。次に向かうは魏。龍見はまたしても誰かに手を出すのだろうか。出すんだろうなぁ。
まさかの嫁からの浮気許可宣言。でもこれからも断っていくスタイル(ヤらないとは言っていない)。
次は魏ですね。どうせなんで宣言しておきます。ある子をめちゃ贔屓します!!
あ、この後はオマケを少し書きました。
ーーーーーーーーー
龍見のテレパス終了後の董卓軍
霞「~~~~っ!!」(無言の床バン)
華雄「ね、寝るぅ…………ブハッ! ふ、腹筋が、し、し、死ぬ」
月「浮気の大胆告白なんて…………何か心の底から湧き上がってくるものが…………」
詠「やったわねぇ、あいつ。恋はあれで良かったの?」
恋「大丈夫。龍見は恋が一番好きって言ったから。それに恋は誰にも負けない。武でも、龍見の事でも」
天和「キャー! かっこいー!」
音々音「流石は恋殿! 龍見殿も一途な恋殿を見習ってもらいたいものです」
地和「まあ軟派でもいいじゃない。お陰で私も堂々と手を出せるし」
人和「もう隠す気が欠片もないわね、ちぃ姉さん」
貂蝉「ふふふ、龍見ちゃんもいいネタくれたわね。じゃあ次の怖い話はその龍見ちゃんが小さい頃に体験したっていう話よぉ。何でも無理矢理服を脱がされてお尻を男の人に…………」
月「!」(ガタッ)
詠「座って」
貂蝉(ただの病院で検査を受けた話なのよねぇ)