※この作品はR-18です。

海賊王に、俺は、ならない!   作:銀猫

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17.リトルガーデンの芸術(マキノ ナミ カヤ たしぎ ビビ)

 

「ブロギーさん!」

 

「近づいたらダメです!!」

 

 

島の中央の開けた場所ではこの島の住人である巨人のブロギーが地面に拘束されていた。

彼は100年間の終わらない決闘を同じく巨人のドリーと繰り広げていたのだが、そこに横やりを入れたMr3の能力であるドルドルの実で動けなかった。

 

メリー号で船番をしていたナミ、たしぎ、マキノは彼に酒の差し入れの代わりに話を聞いていた。

人間である自分たちでは決闘を行う理由は到底理解できないが、そこにある歴史に圧倒され、それを汚されたことに怒りを覚えていた。

 

 

「フンフフフフフ…ビビ王女はまだ見つからないが、これはこれは…いい素材がそろっとるガネ」

 

 

「っ…! ナミさん!マキノさん!メリー号へ走ってください!ここは私が――なっ!!?」

 

 

たしぎがこの場の殿を務めようと刀を抜いて二人に撤退を促す。しかし、その刀でたしぎは自分の服を斬った。

 

 

「ちょ、アンタ!?なにを――えっ!?」

 

「ナミちゃん!?あ、あれ!?」

 

 

突然の行動にナミとマキノが驚くが、2人もなぜか自分の意志とは関係なく着ている服に手をかけた。

まるで操られるかのように服を脱いでいくのだが、3人とも何が起こってるのか理解できなかった。

 

 

「な、なに!?なんで勝手に!!」

 

「カラーズトラップ。私の絵の中に触れたら私の意のままに操ることができる」

 

 

するといつの間にかミス・ゴールデンウィークがカラーパレットを持って筆を握っていた。

ナミは「絵…?」と不思議がるが、足元を見れば妙な模様の絵が描かれていた。

 

 

「この白い模様のこと!?こんなものに触れるだけで操るなんて…!もしかして、このまま私たちを…!?」

 

「殺しはしない。これは開放の白。この色に触れてる人は衣服を脱ぎ捨てる」

 

「何よそのふざけた能力は!!!」

 

 

あまりにも強力な力にマキノはこのまま殺されるのかと思ったがゴールデンウィークの説明にナミが怒りの言葉を上げる。

まさかの人の尊厳を踏みにじるような力に殴りに行きたいが服を脱ぐことしかできなかった。

 

 

「くっ、こんなっ…!」

 

「っ…必ず後悔させてあげるわ…!!」

 

 

「二人とも、大丈夫。からなずルフィが助けてくれるわ」

 

 

ほどなく全裸になったたしぎとナミは胸と股を隠して2人を睨んでいた。

予想外なのは戦闘経験がナミ以上にないマキノは隠すどころか堂々として裸体を晒していた。

 

 

「フンフフフフフ…気の強い女は嫌いではないガネ。より私の作品にふさわしい」

 

「作品…?」

 

 

「特大キャンドルサービスセット!!」

 

 

そう言うとMr3の両手から大量の蠟が出ると巨大なケーキのような不気味な建造物が出来上がった。

その異様な光景にさすがにナミたちも絶句するしかなかった。

 

 

そのまま身動きが取れない3人はその建造物の土台に足が固定されてしまい、身動きが取れなかった。

 

 

「それで、これはなに…?」

 

「何か降ってきましたね」

 

「雪…じゃないわ…灰?」

 

 

回転を始めた上部からチラチラと白いものが降ってきた。

Mr3が何をしたいのか分からずに困惑していたが、当の本人はどこか楽し気に笑っていた。

 

 

「いいだろう、諸君らに説明してやる。これはキャンドルサービス!君らの頭上から降るその【ろう】の霧はやがて君らを【ろう人形】に変える!!」

 

「人を【ろう人形】に!?」

 

「悪趣味なッ…!!」

 

 

人のように精巧な絵や作品はあれど、人そのものを素材とした芸術なんて理解できなかった。

だがそんな非難の声もMr3の耳には届いてないようで、聞いてもないのに自分の美学について語っていた。

 

 

「いつもならば苦しみに訴える苦悶の表情が私の求める美術だが、たまには趣向を変えるのも面白かろう。ミス・ゴールデンウィーク」

 

「ん…【カラーズトラップ】【卑猥(ひわい)の桃】」

 

 

ゴールデンウィークは再び自分の能力を込めた絵を今度は3人の身体へと施した。

また何かされるのかと身構える3人はすぐにその異変に気付いた。

 

 

「な、また…!!」

 

「や、やめ…!!」

 

「体が…!!」

 

 

足を固定されていた三人はその態勢を変えていく。

 

 

たしぎは中腰になると自分の愛刀である時雨を、まるでオナニーをするかのように股に擦り付ける体勢に。

 

マキノは腰を落として尻をついて、それでも股を閉じずにむしろ広げて股を見せつけるかのようにして、さらには両手でその割れ目を広げるように。

 

ナミは、両膝をついて膝立ちになるといつのまにか右手に持っていた男性器を模した蝋を口に咥えて、左手でもう一つシゴく姿に。

 

 

「フハハハハ!良い、実に良いガネ!こうも作品がいいとすぐに題名を浮かんでくるガネ!題して『限界』『誘惑』そして『解放』!! 」

 

「っ、ひどい…!」

 

「最低…!」

 

「―――!」

 

 

いくら自分たちがルフィに使われる存在だとしても、このような辱めを受ける謂れはない。

羞恥と屈辱に顔を真っ赤にして怒りをあらわにする3人だったが、体は正直に反応していた。

 

 

「フンフフ……どうガネ?そろそろその【ろう】が全身に回って、息もしづらいだろう?死の恐怖に歪み、性の快楽に染まる!それが私の最新作!その死の間を固めた表情(デスマスク)こそ最高の芸術だガネ!」

 

 

 

 

 

 

「悪いが、全然興味がねェ」

 

 

自らの美的センスに酔いしれていたMr.3に対して静かに、それでいて殺気を込めた宣言をしたのはルフィだった。

 

なにか黒いものを引きずってゆっくりとした歩みだが、その瞳はまっすぐとMr3を捉えていた。

 

 

「…その顔、見覚えがある。たしかビビ王女の護衛を買って出た男だガネ?」

 

「ああ、そうだ」

 

「ならちょうどいいガネ。この女たちの作品は起承転結の結だけが抜けている。どんなチープな作品でも傑作でも完成してなければ作品とは言わないガネ。分かるカネ?この作品の最後を飾るのはビビ王女が相応しいと思わないガネ?」

 

「…………」

 

 

Mr.3の問いにルフィは反応しなかった。

だが、無視をされているのにも気にせずにどこか得意げにルフィへと目をやるMr.3。

 

 

「そこで、質問だ。ビビ王女はどこガネ?今Mr.5が探しているのだが面倒な手間は省きたいのだよ。君が彼女を引き渡せば事は楽に進む。無論、見返りとして君を見逃そうじゃないカネ?」

 

「…ははっ…あははははっ!」

 

 

Mr.3の取引にルフィが笑った、いや嘲笑った。

同意の笑いではなく、馬鹿にした笑いだというのはMr.3も分かっており、怪訝そうに眉を顰めた。

 

 

「―――アハハハ、はぁぁっ…何を言い出すかと思えば。勘違いもここまでくると滑稽だな」

 

「なに?」

 

「まず一つ。俺はお前の作品なんて興味がない。まあ、アイツらがそういう作品で最高のモデルになるってのだけは同意してやるよ。全員、いい女だからな」

 

「ルフィさん!!」

 

 

こんな時に惚気の言葉を言ってる場合かとたしぎが恥ずかしそうに遮った。

ちなみにナミも同感だったが口を【ろう】のペニスで塞がれて声が出せず、マキノは「あらあら」と満更でもない様子だった。

 

 

「二つ。ビビはお前らなんかに捕まることなんてない」

 

「ほぉ?だがMr.5が既に捜索を始めているガネ。私達も作品が出来次第探す。見つけるのは時間の問題だガネ」

 

「だとよ、随分期待してくれてるんだ。なんか言ったらどうだ?」

 

 

そう言ってルフィは引きずっていたそれを投げた。放物線を描いてMr.3の前に落ちたモノ。

 

 

「なっ…!?」

 

「ひぃっ…!?」

 

「………ぁ………っ……」

 

 

 

それは、ボロ雑巾のようにズタズタになった『Mr.5』だった。

一見酷い死体のように見えるが時折痙攣して、まだ息はあるみたいだ。

 

あまりの状態にMr.3は言葉を失い、ミス・ゴールデンウィークは恐怖した。

 

 

「3つ目」

 

 

困惑する2人を無視して、ルフィは指を3本立てながら続けた。

 

 

「アイツらは俺のモンだ。許しを請うのは俺じゃねぇ、お前だ」

 

「ッ――!!キャンドルロック!!」

 

 

仲間の悲惨な状態にMr3が初めて焦った様子を見せて技を放つ。両足を拘束する【ろう】がルフィの足を捕らえてMr3が笑いを上げて「油断したなマヌケめ!!」と叫ぶ。

一方のルフィはその拘束見てため息をつく。

 

 

「この程度か?」

 

「ほざけ!!私の【ろう】は鋼鉄の強度を誇る!!ただの人間には」

 

「ん?鋼鉄の…?なんだって?」

 

 

自分の【ろう】に絶対の自信があったMr3だが、ルフィはスタスタと歩いてくる。いや、おかしい。足は拘束したはず。

だが先ほどの【ろう】は何故か先ほどまでルフィが立ってた場所に溶けて残されていた。

 

 

「な、何をしたァ!!」

 

「ギャーギャーうるせぇんだよ」

 

「っ――!!キャンドルジャケット!!

 

 

先ほどと違い、今度は覆いつくすほどの大波の【ろう】がルフィへと襲い掛かる。

だが、それでもルフィの歩みが止まらず、彼の周囲の【ろう】が硬さを失い液状化していった。

 

 

「ば、ばかなっ!?」

 

「能力ってのは使い方ひとつで簡単に突破されるんだ。【ろう】を生み出すだけの力なら対処法はいくらでもある」

 

「ッ――!!!」

 

 

その言葉にやっとMr3もルフィが能力者だということを理解したようだ。それも自分と相性が悪いタイプの能力だ。

しかし、相手が悪いと言ってもまだ自分には打開できる手段があることを思い出した。

 

 

「い、いいのか貴様ッ!!こっちには3人の人質が」

 

「それを言うのは遅すぎんだよ」

 

「は?―――ッ!」

 

 

遅すぎるという意味にハッとしてキャンドルサービスセットを見れば、そこに拘束していたはずの3人がいなくなっていた。

誰もいないのに回転をし続けるケーキだけが虚しく佇んていた。

 

 

「ど、どこに消えたガネ!まさか自力で脱出したというわけでは……そ、そうだ、ゴールデンウィーク!君の能力を」

 

「残念ですけど、彼女の意識はもうないですよ」

 

「なっ!?」

 

 

パートナーとの連携でルフィを倒そうとするが、そのゴールデンウィークはたしぎに静かに切り伏せられていた。

その横では少しつらそうなマキノに肩を貸すナミもいた。

 

 

「ば、ばかな、いったい…!?」

 

「ルフィさんが注意を引き付けてくれてる間に、私が【ろう】を溶かしたのよ」

 

 

そう言ってどこからか現れたのはビビだった。その手には細長い棒が握られており、赤く明滅して熱を発してるのがよく分かった。

 

 

 

「く、こ、このおぉ、キャンド!!!」

 

「【ペースト】」

 

「な、ぎゃあああああああああああああ!!!!!!」

 

 

ビビに気を取られてるうちに能力の範囲に入ったルフィが与えた【ダメージ】にMr3は大きな悲鳴を上げて倒れた。Mr5と同じようにボロボロになって細かく痙攣をしているが、しばらくは動けそうにはなかった。

 

 

「全員無事か?」

 

「ええ…なんとか…けほっ」

 

「ひどい目にあったわ…」

 

「それはそうと、なんでビビも裸なのよ」

 

「え、あ、こ、これは姿を消すために仕方なく…」

 

 

ルフィ以外の4人の女性が全裸と言うなんとも不思議な状態。ナミの質問に慌てて言い訳をするビビだったが、その姿はなかなかに扇情的だった。

 

 

「その、私達の服って…」

 

「…残念だが全員修復できないな。切り刻まれてるのは当たり前だが残りも蝋塗れだ」

 

「仕方ないわね…ほら、アンタももう恥ずかしがっても仕方がないじゃない」

 

 

そう言ってナミは今更羞恥心で胸と股を隠すたしぎの尻をパシンッと叩いた。

それにたしぎは「きゃっ!」と悲鳴をあげてナミを涙目で睨んだ。

 

 

―アラバスタ―

 

 

「…ミス・オールサンデー」

 

「何かしら?」

 

 

とある建物の地下、水に囲まれた幻想的なその場所で不機嫌そうな声で呼ばれたミス・オールサンデーは面白そうに返事を返した。その彼女の反応にさらに機嫌を悪くしたように「Mr.2をリトルガーデンへ向かわせろ」と指示を出した。

 

 

「Mr.3からの連絡がねぇ。どうやらしくじったようだ」

 

「あら、そうなの?」

 

「あの任務成功に執念を向ける男がしくじるのは予想外だが、リトルガーデンのログを貯めるのには1年かかる。連中があの島から出る前に、始末させろ」

 

 

その司令を受けてミス・オールサンデーは「ええ、お望み通りに」と言って立ち上がって地下の部屋から出ていった。

その通路、先程のクロコダイルの言葉を聞いて面白そうに笑みを浮かべた。

 

 

「まさか本当にリトルガーデンを乗り越えるとはね」

 

 

あのときの取引は受けなくても良かったが、彼女の目的のため、そして不要な殺生をしないために飲んだのだ。

しかし、乗り越えれるとは思ってなかったため、もしかしたら自分の考える以上の人物なのではないかと考えていた。

 

 

 

 

 

―リトルガーデン―

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ~~!!!!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ~~~~!!!!!」

 

 

 

「人の涙で虹なんてできるのね…」

 

「ロマンチック風に言ってるけど感動的要素なんてないわよ!」

 

「ルフィさん、なんとかならないんですか!」

 

「いや、向こうの巨人に近づきたいんだけど近づけねぇんだよ」

 

「ブロギーさん、落ち着いて!」

 

 

バロックワークスからの刺客を撃退して一旦の落ち着きが訪れると巨人のブロギーが泣き出した。

彼はMr3の策略で神聖な決闘で友人のドリーを自らの手でかけたのだ。これが真剣な戦いならその死に対して敬意を表しはするが悔やみはしなかった。

 

だが、仕込まれた爆弾によりボロボロの状態の上、Mr3の妨害もあったとなれば悲しまずにはいられなかった。

 

とはいえ、ルフィの能力を使えば治療ができるかもしれないのだがそう呼びかけようにも声がかけれないのだ。

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~!!!!!」

 

 

 

「っ………!!!」

 

 

 

「「「「「「!!!!!!!!!!!!!!?????????」」」」」」

 

 

 

すると死んだと思われたドリーが起き上がった。流石に泣きわめいていたブロギーもそれに驚きの表情を隠せず、ルフィたちも出血量から致命傷だと思っていたためびっくりしていた。

 

 

「気絶、していたようだ…」

 

「ドリー、お前…なぜ…!?」

 

 

「…! ルフィ!」

 

「わかってる。【プロパティ】…【デタッチ】」

 

 

ブロギーが驚いてる間にマキノが治療を促すと、ルフィも能力ですぐさまドリーの状態の確認と『傷の情報』を切り取った。

傷口がふさがったことでドリーは驚きながらも「能力者か」と納得していた。

 

 

「感謝するぞ、小さい人間…。おそらく、俺が無事だったのは武器のせいだ」

 

「武器…?」

 

 

「…!100年間の決闘に、武器が持たなかったんですね!」

 

 

近くに突き刺さるドリーの剣とブロギーの斧を見てたしぎが理解した。上司であるスモーカーから『刀バカ』と言われるほどの刀マニアである彼女は自らの愛刀である時雨の手入れも欠かさない。そのために二人の武器の状態が理解できた。

100年間の打ち合いに刃こぼれや欠けがひどく、むしろこれで恐竜を狩っていたという事実の方が驚きなのだ。

 

 

「なるほどね…100年間の決闘があったからこその奇跡ってわけ」

 

「偶然か、必然か…」

 

 

 

 

 

「みなさーん!!」

 

「よかった、見つかった!」

 

 

ドリーの無事にホッとしているとジャングルの中からカヤとノジコが飛んできた。

――なぜかカヤは全裸だったが。

 

 

「カヤ!?あんた、なんて格好してるのよ!」

 

「ナミ、それアンタらもよ」

 

 

全裸でいることにナミが驚くも、ノジコが指摘する。

たしかにナミとマキノ、たしぎ、それにビビも全裸だ。

 

ナミ達はミス・ゴールデンウィークの能力で衣服を脱がされた上に【ろう】に塗れてしまい着れなくなったからだ。

ビビは探索での安全のためにルフィの能力で姿を隠すために裸でいたからだ。

 

この場にいるルフィと巨人二人以外はノジコしか服を着ていないという状況にノジコが呆れていた。

――しかし、そのノジコ黒いブラジャーとパンツだけという裸に近い姿であったが。

 

 

「えっと、私もビビさんと同じで裸でいたから…メリー号から急いで離脱したので…」

 

「そういえば、どうしてここに?メリー号でなにかあったのか?」

 

 

たしかに、バタバタしていて忘れていたがメリー号での待機を指示していたのだが敵がいる島内へ降りてきたということは何かあったのだろう。

 

 

 

 

 

 

「…んんっ…ふわぁ…暑い…」

 

 

今日の寝ずの番であるノジコは昼に睡眠をとってその準備をしていた。しかし、夏島でジメジメした気候のリトルガーデンの昼間はあまり快適と言えずにその暑さで目が覚めた。

暑さで無意識なのだろう、着ていたシャツやズボンは脱げてシーツに絡まっていた。

 

だが汗だくの身体でそれらをもう一度着るつもりになれなかったノジコはシャワーでも浴びるかと船室を出た。

 

 

「…あれ?誰もいない?」

 

 

静かすぎる船内に気づいたノジコ。ルフィたちは上陸したのは知っていたが、頑なに拒んでいたナミやキッチンによくいるマキノもいないのは不思議に感じた。

 

ちなみになぜ上陸していたのかは巨人のブロギーが「持て成すぞ、客人!!」と恐竜の肉で3人を招待したからだ。

そこまで考える余裕がなかったナミは頭から抜けていたが、マキノは本当は寝ているノジコのことも気にはなっていたが長居するつもりはなかったのと始めて見る巨人に興味があったのと、たしぎは二人の護衛のために一応まだ安全の船に残していくことにしたためだ。

 

しかし、その先で襲撃にあったため船に戻れなかったのだがこの時のノジコはそれを知る由もなかった。

 

 

「ん~? ん?」

 

 

不思議に思いながらも何か理由はあるのかと思った。

すると、何か降り立ったような音が聞こえて振り返った。

 

見れば甲板の上にサングラスをかけたハゲタカとサングラスをかけたラッコが降り立っていた。

もしもこれが普通の海の上なら「わあ、かわいい」と言ってるのだがその二匹の風貌と誰もいない船にノジコはどこか危機感を感じた。

 

 

「…あんたたち、誰」

 

「………………」

 

「なぁっ!!?」

 

 

ノジコの問いに答えるかのように、ハゲタカが体制を変えるとどこに隠していたのか羽毛の中から巨大なガトリング銃が飛び出してきた。

驚きながら慌てて船室に飛び込むと同時に銃撃された。飛び込んだ船室の、さらに机を盾に身を縮こませているが絶え間なく銃弾が撃ち込まれていく。

 

 

「ぅっ~~…!!なによ!か弱い女にそんなもの向けて!!」

 

 

突然の襲撃に批判すると銃撃が収まった。恐る恐る顔をのぞかせてみれば今度がラッコが刃物がついたホタテ貝のようなものを手にしていた。

どうやらハゲタカは攻撃をやめたのではなく、ラッコがとどめを刺すつもりなのだろう。

 

 

「なによ、なんなのよ!!」

 

 

「―――?!?!?」

 

 

「―――は?」

 

 

近寄ってくるラッコに距離を取ろうとするが狭い船室では逃げ道がない。抵抗しようとするノジコの目の前、突然ラッコが前のめりに倒れこんだ。

なんだかその後頭部に巨大なたんこぶができてるようだが何が起こったのか。よく見ればあのハゲタカも同じようにたんこぶを作って沈んでいた。

 

 

「え?なに、なに!?え、あれ!?」

 

 

今度は何かに捕まれたうような気がして腕を見れば程よく肌が焼けた自分とは対照的に真っ白な細い腕が見えた。その腕の先を見れば―――

 

 

「よか、はぁっ…った…はぁっ…」

 

「え、カヤ!?」

 

 

ルフィと共に上陸したはずのカヤがいた――全裸で。

全裸なのも驚きだがいつの間に自分の腕をつかんでいるのか、この状況はなんなのか。わからないことだらけでノジコはパニックになっていたが肩で息をするカヤを見てるうちにどこか落ち着きを取り戻した。

 

 

「ねえ、何があったの?なんなの、こいつら」

 

「この島にっ……敵がいるの…!」

 

「…!」

 

 

この状況での敵とは何なのか、言わずもながらノジコも理解した。

ビビの命を狙っている秘密結社のことだ。どこかしらで待ち伏せや襲撃があるとは思っていたが、まさかこんな早くに現れるとは思ってなかった。

 

 

「ルフィは?それにみんなも…」

 

「わからない…私は敵の拠点を調べてルフィさんは敵を倒しに、ビビさんが船に戻って知らせるはずだったのですけど…」

 

 

調査を終えて急いで戻ってきたカヤだが、いたのは敵に襲撃されてるノジコだけだった。

幸いなことにルフィの能力で姿が見られてないため、背後から大きな石で頭部を一撃で卒倒させることができた、というわけだ。

 

 

「脱出するにしても、ノジコさんを置いていくことなんて…」

 

「…私たちも島に降りよう」

 

 

防衛手段もない二人が同じ場所に留まるより戦えるルフィやたしぎと合流したほうがまだ安全だと判断して、2人は船を降りた。

だが、急いでいたのともう数時間全裸でいたためカヤは服を着ることを失念し、ノジコも先ほどの襲撃からそこまで頭が回っておらずその指摘ができない上に自分も下着のままだった、と言うわけだ。

 

 

「わりぃ、ビビを船に送ってる最中に敵と遭遇してな。マキノ達が危険だって知ってそっちに行ってた」

 

 

ルフィがばつが悪そうにそう謝った。偶然にもMr5と遭遇したルフィはそのまま戦闘にはいり、能力で圧倒してそのまま拷問して口を割らせていた。

その中でMr3が船を降りてる3人を【ろう人形】にしようとしてることを聞き出した。それを聞いてビビが「助けに行きましょう!」と言い出し、ルフィが「危険だから」と言っても譲らなかったため【ろう】を溶かす即席の熱を持つ棒を持たせて、ルフィが気を引いてるうちに助ける作戦を立てた、と言うわけだ。

 

 

「それに聞き出した情報だとこの島にはこいつら3人だけだってことだったから、船の方は大丈夫だと思ってた…怖い想いさせたな」

 

「…もういいわ。無事だったんだし」

 

「あの、ところで…どういう状況なんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「巨人族って本当にいたんだ…」

 

「まあ、魚人もいたからね」

 

 

お互いの情報交換を終えて話の中でしか知らない巨人族に目を輝かせるカヤに別の種族に対して思うところが在るノジコは少し複雑そうだ。

だが、その中でブロギーのもてなしを受けた三人が聞いたことに2人以外は少し頭を悩ませていた。

 

 

「1年かぁ…流石にそれが貯まるまでここで待機するのは危険だな」

 

「それ以前よ。アラバスタの情勢的にはすぐにでも向かわなくちゃいけないのよ」

 

 

敵の襲撃だけでなく過ごすうえで過酷な環境なのだ。記録(ログ)が貯まるのを待つのは非現実的すぎる。

それに旅を急ぐ理由であるアラバスタのクーデターものんびりと見ている場合ではないのだ。

 

だが、偉大なる航路(グランドライン)では唯一信じられるのは記録指針(ログポース)なのだ。それを無視して島を出たら漂流状態となり、最悪の場合はそのまま遭難なんてこともあり得る。

安全をとるなら待つしかないが、と話し合ってると「あっ」と思い出したようにノジコが声を出したことで全員がそっちを見た。

 

 

「そうそう!忘れるところだった、カヤがさっき言ってたラッコを伸したときにこんなものを落としたんだ」

 

 

そう言って下着のどこに隠し持っていたのか永久指針を取り出した。

そこに書かれているのは【アラバスタ】と言う国名だった。

 

 

「アラバスタの永久指針(エターナルポース)!?」

 

「これでしたら、直接アラバスタに行けますね」

 

 

1年間の滞在を飛ばし、さらには道中の島もスルー出来るショートカットだ。そうと分かれば増援がやってくるかもしれないリトルガーデンに留まる理由もない。

 

 




というわけでリトルガーデンでの戦いでした。
なんかMr3が原作以上に狂人になってしまった…ミス・ゴールデンウィークも変態気味になったような…

しかしながら人を【ろう人形】にするキャンドルサービスを使わない手はなかった。
それにゴールデンウィークのカラーズトラップも一種の「催眠」でもあるし。

そして知らない間にやられていたMr5と瞬殺されるMr3…
というよりクロコダイル以外のエージェントってこの作品のルフィと相性が悪いような…
ボムボムの実の能力に頼り切って特にこれと言って身体能力があるわけじゃないだろうし、熱に弱い【ろう】なら周囲の温度のタグを弄れば完全に無力化できるので…


アンラッキーズに関してはどうしようかと悩んでいたら姿が見えないカヤが背後から一撃と言う形に落ち着きました。
…地味にルフィとたしぎ以外で敵を倒したの初めてだな。

本当はルフィ以外全裸にするために「ノジコは寝るときは全裸」とかそういう設定を作ろうかと思いましたけど流石にくどすぎると思ったので下着になってもらいました。
永久指針も持ち歩くのにどこかに入れてもらうので。

その結果、ノジコだけR18要素がなかった。


あとバレンタインを行方不明にさせていたのも、以前何度か説明をしてましたが本編終了後の番外編での再登場を予定していたのですが、ここでやられたらそのままリトルガーデンに取り残されて遭遇する可能性が無くなってしまうからです。

ゴールデンウィークに関しては番外編で登場させようとも思ったのですがリトルガーデンからの脱出から遭遇する過程が思いつかなかったのと、残念なことに作者自身彼女でのネタが思いつかなかったので…
カラーズトラップを利用するのは面白そうだとは思ったのですが、正直に言うとタグで似たようなことができるし作中で感情の起伏がほぼなくて、無理に快楽落ちさせたら誰かしらとキャラ的にかぶることになりそうだったのでこうなりました。

……本当は出会って倒した女性を乗せてオナホ扱いするみたいなことも考えましたけどあくまで冒険者で海賊ではないということと、他の女性キャラがいる上でそれは不必要じゃないかと思ったのと、あとは『メリー号』に今後の女性キャラ含めて多くの人間が乗船できないんじゃないかと思ってボツにしました。


まあ、もしかしたら考えているエンディングで再登場するかも…というのはありますけど。




さて、次回は一つ、海上での話をやります。
内容はガッツリとしたエロ要素を含めるものになると思うので感想・コメントの方をよろしくおねがいします!
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