END.救済の風俗国
かつては【音楽の国】と呼ばれ、そして一夜にして滅んだ国。
一度滅んだ国が再び復興するには長い年月がかかる。数年、もしくは数十年。場合によっては復興が失敗して地図から消えることもある。
しかし、一夜にして滅んだ国は僅かな時間で復興を果たした。
確かに地図にある《エレジア》の国名。
それゆえに人々はエレジアを【奇跡の国】や【復活の国】など呼ぶこともある。
しかし、残念ながら復興を果たしたエレジアを【音楽の国】と呼ぶ人はいなかった。
理由としては2つ。
まずは元のエレジアがそう呼ばれていたのは国民や国王が音楽家の気質があり、その人間を受け入れていたためにその文化が発達した。しかし、復興に当たり国王を名乗った男ーーモンキー・D・ルフィは音楽家でもその才能があるわけでもない。
必然的に音楽に傾倒していた過去のエレジアと違い他の文化も発展している。
それがもう一つの理由と関係するが冒険隊をしてたときに後ろ盾になり、復興支援をするアラバスタ王国やその要請を受けた友好国の影響も大きい。
それは音楽などの娯楽に限らず、例えば服装、食事、習慣や行事などなど……。
結果として、多国籍かつ多種多様の種族の複合国家となったエレジアは
さて、ではここで問題になるのは国の特色だ。
先程「もはやエレジアは【音楽の国】と呼ばれない」といった。
もちろん先に出した復活を遂げるのを称える言葉もある。
しかし、国として復活し、それが認められた今ではエレジアを【救済の風俗国】と呼ぶ人が多い。
「あ、あの…」
「入国希望者ですね?観光、移住、あるいは仕事…それとも【難民希望】ですか?」
海に囲まれたこの国の玄関口である【バジイナ港】との境界線である関所の出入り口で幼い子供を抱えた女性。
他の国では基本的に島への出入りはフリーなのだが、この国は【防衛の観点から】という理由でこの世界では珍しい【入国管理】を行っていた。
とはいえ、そこに厳しい書類審査等はなく観光や商人では身分を証明できるもの、移住ではこの国の住人票の製作の義務がある程度。
「な…【難民希望】です…」
「わかりました。ではこちらの書類を持って入って右手の事務所で記入と職員の説明を受けてください」
そして難民希望者には手厚い支援があった。
この幼い子供を抱えた女性はとある島の普通の住人だった。
生まれ育った故郷で、ともに育った幼馴染と結婚し、子供を授かった。
しかし、徐々にその幸せが壊れていった。
最初は些細な喧嘩から始まり、やがて夫婦仲が険悪になると夫は酒を煽り暴力を振るうようになった。
しかも、島で権力がある夫に住人たちは顔色をうかがい、両親とは死別していた妻の味方になる人間はいなかった。
限界になった彼女はこっそりと島を出た。大丈夫、自分と子供だけで生きていけると根拠のない希望を持って。
だが、まだ手のかかる赤子を持った女性を待っていたのは想像以上の苦難だった。
夜泣きもする赤子は母の睡眠時間を奪い、生きていく上で必要なお金を稼ぐために神経をすり減らし、そして一息する暇もないほどに疲労した身体を鞭打つように炊事洗濯子育てに追われる日々。
更に来たばかりのなれない島のルールや気候に彼女は簡単に限界を迎えた。
挙げ句、仕事中のミスを理由にクビにもなった。
余所者に手を差し伸べる人間は少なく、いっそのこと赤子とともに身を投げようとも考えた。
そんなときだった、エレジアという【救済の風俗国】の話を聞いたのは。
どんな人間でも受け入れ、風俗国として復興を果たした国。
名前からして幼い我が子を連れて行くことを躊躇ったが、死ぬ選択肢すらもある自分にとって最後の希望だと藁にもすがる思いでわずかに残ったお金を島へ向かう商船に払って彼女はやってきた。
「――貴女にとって、私達の言葉を何も理解してない人の言葉と思うかもしれません。しかし、辛かったですね」
「…はい」
職員の言葉に、女性は泣きそうになった。ずっと辛かった、苦しかった。
誰にも理解されず、誰にも助けてもらえなかったからだ。
「まずは住む場所ですが、テルス地区に子持ち向け共同住宅があります。こちらでは職員が24時間交代体制で在中していますので、希望者は夜中の子供の面倒を見てもらうことも可能です」
「…へ」
「あと近くには託児所を併設してる孤児院もあるので出勤時に預けることも可能です。その際はお子様のアレルギーや持病などを予め」
「あ、あの!ちょ、ちょっと待ってください!」
あまりにも夢のような環境だった。疲れた夜中に夜泣きで休めなかったことも、子供を預けることもできず仕事の合間に何度も急いで家に戻って仕事場と往復したこともある。
お金があれば託児所に入れたりベビーシッターなどを雇えたかもしれないがギリギリの生活でそれも叶わなかったのだ。
そう、お金だ。お金さえあれば島を出てから苦労することもなかった。
「ご、ごめんなさい。私、もうお金が…部屋を借りることもできなくて…」
「あ、大丈夫ですよ。共同住宅に関しては難民申請から3ヶ月は無料です。託児所も孤児院の併設として国営の無料開放されてるものです。それと難民希望者には1ヶ月分の生活費も援助します」
そう言って職員が「忘れる前にお渡ししておきますね」と用意したのは厚みのある封筒。
少なくとも大人一人子供一人が一ヶ月生きていく上で必要な金額以上のお金が入っていそうだった。
「な、なんでここまで…!」
「この国では多夫多妻が認められているのですが、現国王のルフィ王の奥様達は全員大臣を務めてます。その中で財務大臣であるナミ様と農林水産大臣のノジコ様は戦争孤児でもあって、養母の人に女手一つで育てられた過去があり、その苦労も知っているため支援は惜しまないんです」
確かに実の親でもない人が一人で子供を育てるのは大変だろう。
その苦しさや苦労を知っているからこそ、同じような境遇の人達を助けたいと思ったのだろう。
いや、それよりもびっくりなことが聞こえた。
「…王の妻が、みんな大臣…?」
「はい!とてもいい奥様なんです!」
第一夫人や第二夫人とかそういうのはわかるし、王妃が大事な役職につくこともあるのもわかる。
しかし、職員の話ではそれが一人二人ではないのは察した。
「ウタ様はよくコンサートを開いて移民してきた方々との交流会を開いてくれますし、身寄りのない子供たちにも教育を受けさせれてれるのはカヤ様のお陰といっても過言ではありません!たしぎ様はこの国の安全を常に考えてくださって、アラバスタから嫁がれたビビ様もこの国で足りない物資を外交で仕入れてくださり、マキノ様はこの国一人ひとりの住人の声を聞いて改善したくださるんです!」
とても尊敬してるのだろう。力のこもった熱弁にキョトンとしたら職員はハッとして「コホン」と咳払いをした。
「申し訳ありません、取り乱してしまいました」
「い、いえ…それほどまでに慕われる方々なんですね…ではそのルフィ王っていう人も」
「はい、とても気さくな人なんです!」
「先週までの移住と難民の報告書です」
「ああ、ありがとう」
エレジア城の執務室。
そこで国王となったルフィは大臣となった妻たちと、秘書である
「予定よりも早く目標に達したな」
「ええ、これなら立派な国になったと言えるわ」
エレジアを復興するにあたり真っ先に行ったのは人口の確保だ。
いくら国としての体裁を保てても国民がいなければ、かつてのエレジアのようにすぐに滅亡する。
それに国を維持するための税金の徴収や、発展のための労働力、国を守るための防衛力など人の手はいくらあっても足りることはない。
「難民希望にここまで手厚い支援をする国はないから。あの時、パパもビックリしてたわ。こんな政策を国に務めてない人間が考えるのはすごい、って」
ルフィはエレジアの復興にあたり、必要な物資や資金の提供を後ろ盾となってもらっているアラバスタに要請した。
その際、ルフィは復興の計画案も作って提出した。
曰く「漠然としてるより、明確な復興プランがあった方が話が付けやすい」となんとも現実的な彼らしい考えだった。
しかも内容についてもアラバスタの環境大臣に就任し、国の復興を任されるコーザが「勉強になる」と舌を巻くほどだった。
内容は年度毎の人口の変化とそれに対する税収の推移、アラバスタからの債務の返済を盛り込んだ復興に向けての予算分配などだ。
もちろん予定通りにならない可能性もあるが、その場合のいくつものプランも作った。
「それに…国としてパパも後継者が欲しかったからね❤️」
そう言ってソファに腰かけているビビは大きい腹部を愛おしく撫でる。
復興の援助を依頼をした時にビビがルフィの元へ嫁いだ事は報告していた。
更に妊娠し、ルフィの能力で男女の双子だと言うことも判明していた。
コブラとしても元々ビビ以外に親族がおらず継承権がない以上、ある一定の立場の人間を婿養子として迎え入れるしかなかった。
だが、それがエレジア国王となったルフィで、ネフェルタリ家の血を継いでる子供となれば十分な【権力】があるともいえる。
「………」
「どうかした?」
「やられたところがな…」
それとこれとは話が別で「大事な娘を傷物にしよってェェ!!」とコブラからとんでもない威力のキングチョップを喰らわされた。
とはいえ、クロコダイルの国乗っ取りの一件や何よりビビ本人の意思もあるためにそれ以上はなく、「泣かせたらアラバスタに代々伝わる呪いを掛けてやる」と脅された。
子供は男女でビビの子供ということでアラバスタの王位継承権が発生する関係上、「アラバスタに留学させて、その後に王位継承させる」というのが決まった。
その話自体にはイガラムやほかの家臣も「ビビ王女の子供なら」と一定の理解を示した。
しかし、やはり思うところが在るようでイガラムからバックドロップを掛けられた。
「
基本的にマキノは居住区であるエレジア西部の住人達からの要望や移民などの【国民】の管理を行っていた。
そして東では国を維持するのにもう一つ大事な【財政】の管理をしていた。
「キャハハ、いい感じよ」
【財政】の管理をするのはナミだが、その収入を生み出す管理をしていたのはミキータだ。
エレジアの東に広がるのはこの国の代名詞とも言える広大な【風俗街】だ。
飲食に始まり、キャバクラやホストクラブと言った風俗、果てには体を使った娼館に派遣するための売春宿まである。
そう言った環境は復興を目指す国では忌避されそうだが、エレジアではむしろ受け入れていた。
手に職が無かったり、様々な事情があったり、体を売るしかない難民も少なくない。
そういう人間の立場が弱くなるという悪いイメージがあるがエレジアではむしろ逆だ。
「謝罪まで時間がかかったこともあって街の子たちは大騒ぎよ」
【売春婦だからなにをしてもいい】、そう思っていた人間をルフィ自らが取り締まったのだ。
相手は世界政府加盟国では中心となるほどではないが相当な権力を持つ国の貴族だった。
悪びれる様子もなく「こんな仕事をしてる醜婦をいたぶって何が悪い!!」と開き直っていたが、「国民を侮辱するのはこの国家に対しての宣戦布告に等しい」と断罪した。
正式に政府および立場が上の相手国に対して抗議を起こして立ち向かったのだ。
その姿に売春婦にならざるを得なかった難民も、子供に悪影響があるのではと【風俗】に対して不安を抱いていた移民も、同じ民として扱う
そうすれば【風俗関係の隣人】としての立場も受け入れ始め、「話し合ってみたら案外気が合った」と幼い子供の誕生日パーティーに友人としてキャバ嬢を招待する母親もいるほどまでになった。
「この前店に就職した難民なんか【私みたいな売春婦を人間として扱ってくれるのはエレジアだけ】なんて故郷の友人に話してたらしいわ。おかげで友人がまとめてこっちに移り住むみたいよ」
どの国でも風俗店や水商売なんかの人間の立場は悪くなる。しかし、普通の国民として受け入れてくれるとなれば必然的に環境がいいエレジアへと移り住んで人口が増える。
更には風俗街として有名な国ともなればそれに比例してその夜の甘い時間に誘われる国内外の人間も増える。
必然的に風俗業での収益が増え、そこから捻出できる税収も増えるという相乗効果も発揮されていた。
ちなみに政府と国への抗議も後ろ盾となっているアラバスタが「国は人だ。国民を守るために立ち上がる姿に何の間違いがある」と後押ししてくれた。
「はい、おかげで子供たちの将来の夢に『知り合いのお姉さんみたいな売春婦になる』なんて子供も増えてますし」
エレジアの教育機関のトップに就任したカヤは子供たちが今後自立していく上での就職先としてアンケートを取ったらトップ3が【売春婦】【キャバ嬢・ホスト】【国王様のお嫁さん】といういい意味でも【染まった】環境に満足しているようだった。
先ほどもあったように難民・移民にとって風俗の仕事が忌避されるのが一般的な倫理だったが、この島で過ごしていくうちにそれが薄れていく。
中には「友人に誘われてキャバ嬢を始めた」なんて人妻すらいる。
そんなのでは普通に移住してきた一般的な夫婦が不倫や浮気をしそうなものだが、風俗と国民の距離を近づけた分一定の理解ができる上に国王であるルフィが一夫多妻なのだ。
そのため、「隠れての不貞行為」なんてこともなくなり、新たに夫/妻として迎えることで円満な家族が出来上がるというわけだ。
「地上の方は問題なさそうだな。ロビン、
「そっちも問題ないわ」
このエレジアの地下には、広大な地下牢が広がっていた。
元々は単純に城の牢屋だったのをルフィが能力で拡張・増設を行って広げたのだ。
しかし、エレジアの地下にそのような牢屋があることを国民は知らないし、普通ならそのようなものは必要はない。
「今日移送予定のも、たしぎが引き取りに行ったわ」
エレジアには民間の港であるバジイナ港とは別に表向きには国・政府専用のアス港がある。
主には国交や政府からの要人の出迎えなどに使用される。
そのために船が停泊しても外からはわからないような構造になっていて、国民は今現在船が停泊してるのか何をしてるのか全く分からない。
「任務、ご苦労さまです」
「相変わらず真面目ね、ヒナ感心」
エレジア国王妃兼防衛大臣・防衛隊長であるたしぎが秘密裏にアス港へと着艦した軍艦から降りてきた海軍本部少将の【黒檻のヒナ】が挨拶を交わす。
すると軍艦から海兵に連れられて多数の罪人が下船していく。
「今回の移送名簿よ」
「拝見します」
ヒナがたしぎに渡した名簿には様々な罪人の名前とその罪状が並んでいた。
中には億近くの犯罪者もおり、通常なら国の牢屋へ幽閉するには手に余るはずだった。
「ひゅー、相変わらずに不思議な光景だな兄弟」
「ああ、なんてたって復興国に送るんだか」
ヒナの直属のジャンゴとフルボディの二人は移送される先がエレジアという【極秘事項】に慣れたように軽口を言い合っていた。
先述した風俗街の一件で政府がエレジア側へとついたのは理由がある。
それは政府がこの国を【必要】としたていたからだ。
世界政府がここ最近抱えてる問題に【インペルダウンの管理状態】というものがある。
インペルダウンは悪名を轟かせた犯罪者であっても収監されるのを恐れるほどだが、あくまで海中の【巨大な監獄】に収容できる罪人に限度がある。
しかも今は【大海賊時代】で一日に検挙される海賊も少なくない。
では即処刑をすれば?という意見もあるが、それはそれで世間一般の倫理観や法律などの問題で簡単には行かない。
そこで政府が目をつけたのはモンキー・D・ルフィの未知の能力である【タグタグの実】だ。
ちょうどエレジアの復興を目指して活動していたルフィに政府は罪人の管理を行うように取引をした。
その見返りとして【エレジアの
もちろん公式の発表があったわけでもないし、エレジアが罪人の管理をする第二のインペルダウンとなってることもごく一部にしか知らない。
この任務も万が一移送した罪人が逃亡しようとしてもオリオリの実で拘束が可能なヒナとその部下にしか知らされてない任務だった。
「確認しました。ベイラン、ベイリン。引き継いでください」
「「はい」」
たしぎに命令され、小さい子供が二人海軍から移送されてきた罪人十数人を引き取ろうと――
「くたばれガキがァッ!!」
「サーキース!!」
逃げれるチャンスと思ったのだろうか、サーキースと呼ばれた大男が近くの海兵を突き飛ばし、ベイランという少年を思いっきり叩き潰そうと――
「んっ!」
「はっ!」
「がはぁっ!!?」
数倍以上の体格差をベイランは軽々と受け止め、さらにはベイリンは素早い動きでサーキースの顔面に横蹴りを与えた。
見事なまでの流れる動きに周りの海兵も罪人たちも動けず、崩れ落ちるサーキースを荷物のようにベイリンが受け止めて持ち上げた。
「たしぎ様。コレはレベル4でいいですよね」
「ダメです。ちゃんと規定通り進めなさい」
「でもランを殴った」
「従いなさい」
たしぎの言葉に渋々と「はぁーい」と返事をするとそのまま気を失ったサーキースを持ち上げたまま、ベイランは他の罪人を案内するように手錠の鎖を引っ張った。
その様子に、3800万もの賞金首を一瞬で倒した子供の戦闘力を持ちながら罪人の行く末を「殴ったから」という理由で決める子供らしい一面とのギャップに「まじかよ…」とジャンゴとフルボディは戦慄した。
「ダイギン准将、これより部隊の指揮を任せます。わたくしは手続きをしに行くわ。物資の補給と航海計画の見直し、それが終わり次第順番に休息を取らせなさい」
「ハッ!」
移送して終わりではなく、それに関する手続きもある。ただ罪人をインペルダウンや監獄に送るだけならある程度の地位の人間がやるのだが、これは極秘任務にあたるため最高責任者のヒナが行わなければない。
そのために船の指揮を副官に任せてたしぎと共に島内へと消えていった。
「イヤッホーウ!今日こそ楽しみまくるぜ!」
「オウ、兄弟!行きつけの店案内してくれよ!」
「そこ!真面目にやらんか!!」
「まったく、緊張感のない連中…ヒナ軽蔑」
「そうですか?」
案外声が響いて聞こえる部下たちの浮かれ声にヒナが呆れたようにそう言うがたしぎは可笑しそうに笑う。
それに不機嫌とも怪訝ともいえる反応でたばこを口で弄びながら怪訝そうな目を向けた。
「そう言うヒナさんも、ルフィさんのおちんぽ期待してるんじゃないですか?」
「…馬鹿言わないで。仕事なのにそんなわけないじゃない、ヒナ失望」
「ふふっ…ルフィさん、明日エレジアを出る予定なので不在分の公務片付けてたから今日まだ出してないので、きっと濃いの溜まってますよ?」
「っ❤」
たしぎの言葉に、ヒナはその様子を想像してか頬を紅潮させてたしぎから顔を背けた。
頬は赤く、体温も高くなっている様子だ。
「今日の順番、私なんですけど、一緒にどうですか❤」
おそらくその服の下は相当濡れて下着を変えているのだろうヒナに、たしぎはそれ以上に股を濡らしながら発情した目を向けてそう囁いた。
甘い吐息を履いてタバコを消して、「ヒナ期待❤」と答えた。
「……まあ、エレジアの方はしばらくは留守にしても大丈夫そうだな」
なんか貞操の危機を感じたルフィだが、気にしないようにして問題はないのを確認した。
「そうね。私達も残るし」
「あー、行きたかったな…」
エレジアから少しの間離れるルフィ。
行く場所が場所だけに子供たちは連れていけないし大臣以上全員がエレジアを完全に空けることもできない。
航海のストレスから妊婦のビビを乗せていけないし一人で残せないためカヤたちは留守番となっていた。
そのことをカヤが「ぶー」と文句を言ってノジコに「はいはい」と宥められていた。
「ミキータ、土産は用意できてるよな?」
「キャハハハ、当たり前じゃない。初物ミカンで作ったジェラート、お留守番で拗ねた子供でも機嫌を直す一品よ」
「あら、カヤちゃんよりあの子たちが大人かしら?」
子供達が親の留守をデザートで釣られたとはいえ我慢してるとマキノの指摘に未だ不満げなカヤは「えぇっ!?」と声を上げた。
はい、エンディングとして考えていた【数年後にエレジアを復刻し国王となったルフィ】という話です。
ただ、漠然としか考えてなかったので中身はあれこれ後付となりました…
まず、前回の本編的には最後の話で9人の妻を迎えているのでエレジアでは第1王妃から第7王妃までいます。
残念ながらロビンとミキータは表には出てないです。
ミキータはともかく、ロビンは流石に政府と取引をしてたとしても目がつけられるので。
一応それぞれ財務担当のナミと、地域活性のマキノの部下という形にはなってます(城には他に兵士や侍女などの人もいますが、そこらへんの設定はいずれ出します)
アラバスタでルフィがビビの護衛の礼として後ろ盾になってもらったのも復興のための支援をしてもらうためですね。
国民がいない国は発展しないとルフィは考えてるので国民第一の政策と復興をして、コブラがそれを気に入って、という感じですね。
ちなみに実を言うとエレジアの中をもっと退廃的にする案もありました。
ギルド・テゾーロみたいにコンパニオンがついてあちこちで性行為やら痴態をすると言った感じだったんですが、アラバスタの支援と世界からの視線を考えたら無理だと判断して諦めました。
……ステューシー出そうとも思ったんですけど、残念ながらキャラが分からなくて断念しました。
ただ、そのときに考えてた設定で「エレジア地下に巨大監獄を作る」「第二のインペルダウンとして運用している」といったものの名残が後半の【政府との取引】です。
本当はここは普通の海軍がただ罪人の移送だけで終わらせようと思ったんですけど、募集箱に【ヒナのシチュエーション】を投稿してくださった『創夜叉』さんのネタを使わせてもらう形で変更しました。
あとはカリファも国王秘書としていますが、それもいずれか投稿予定です。
(ネタを下った方々に感謝感激)
さて、次回なんですがハンコック編の前編を投稿します。
ただ今回次回とR18要素が少ないのが連続するため22日に投稿します。