「なにごとかと思ったじゃない」
アマゾン・リリーの港に停泊したサニー号の前でナミが呆れたように言う。
九蛇の戦士達の歓声が島の外まで届き、船で待機していた組は「敵襲?」と思った。
その後、ミニメリーを返してもらってたしぎがサニー号を誘導して入港をした。
下船して、ルフィがいる場所まで移動する間なぜか相当な歓迎ムードに怪訝そうだったが事情を聴いてやっと納得したわけだ。
「それでルフィたちは?」
「この先の天守で皆さんを待ってます」
「はぁ~…寝損じました」
恩人の船を狙う不届き者はいないと夜の見張りの必要もないため、今日は全員が上陸してアマゾン・リリーに宿泊することになった。
そのため、寝ずの番のために寝ていたビビは無駄になったと少し愚痴っていた。
案内人である九蛇の戦士のマーガレットが「こちらです」と7人を先導する。
「………」
「ウタちゃん、どうかした?」
「あ、ううん。なんでもない」
どこか考え込むようなウタにマキノが声をかけるが首を振って否定する。
しかし、その顔には何か悩んでいるように見えた。
「蛇姫様、皆様をお連れしました」
「うむ、通せ」
マーガレットが案内した部屋は宴の準備が進む町が一望できる特等席だった。
すでにルフィやロビンたち、それと例のハンコックとサンダーソニア、マリーゴールドが席に座っていた。
「お前たちがルフィの仲間じゃな?わらわはボア・ハンコック。この国を治める王にして九蛇海賊団の長じゃ」
そう名乗り出たハンコック――よほど背中を晒したいのか、衣装の露出度がヤバく、乳首ほどしか隠せないニップレスほどのビキニという姿だった。
一同ははそれに嬉しいのか、はたまた露出の気があるのかと思いながら
「――あとは、あの子はオト。ルフィとウタの娘」
オトはウタが抱えていた。しかし、ぐっすりと眠ってしまっていて全然起きそうにもない。
昼間にルフィが使い倒して心身ともに疲労困憊だったのか、一度は起こしたもののまたすぐ寝てしまった。
アデルも起きてはいるが眠そうにしてマキノに寄りかかっているようだった。
「わざわざ眠る幼子を無理に宴に連れ回す必要もない。マーガレットよ、客間へと運べ」
「あ、はい!どうぞ、こっちに」
「触らないで!!」
マーガレットは眠るオトを静かな部屋へと連れて行こうと手を伸ばすとまるで弾けたかのようにウタが叫んだ。
その反応にマーガレットも、マキノ達も、ハンコックも、ルフィでさえ驚いた。
「…あ、ごめん。だけど、この子は…私が連れて行くから。宴会も、私はちょっと…」
「あ…は、はい。こちらです」
ウタの反応にマーガレットは少し戸惑ったがすぐにウタを連れて行った。
宴会場から出て行ったウタを見送ってビビが不安そうに「ウタさん、どうかしたのかしら」と呟いた。
「…母親にしか分からない、子供を守りたいって気持ちかしらね。まあ、わたしもウタの気持ち、ちょっとわかるわ」
「なんじゃと…?」
ウタの気持ちがわかる、つまりはハンコック達を嫌悪するのを理解して賛同すると言うことだ。
「ああ、ごめん。別にアンタ達がどうこうってわけじゃない。単純に…海賊を信じたくないだけだと思う」
「どういうことじゃ?」
「んー…あんまり人の過去を突くのはよくないけど、気まずい空気のままなのも嫌だから大事なことだけ教えるわ。いい?ルフィ」
「ああ…責任は俺が負うさ」
そう、念を押してルフィに許可をもらうほどの過去が、ウタにはあるのだと。
それに気づいたマキノ達も「そういうことか」と納得していた。
ハンコックはそれが、自分達にとって奴隷だった日々と同じことだと思って「分かった」と頷いた。
「ウタは赤ん坊の時、海賊に拾われたそうよ。本当の親の顔も知らないらしいし、ウタって名前も拾われて付けられたの」
「ふむ」
「その海賊団ではよくしてもらってたみたい。船長の娘として育ててもらって、その名前の通り歌が好きで海賊団の音楽家を自称してたそう」
「その頃に私とルフィと知り合ったのだけど、みんな仲のいい家族に見えたわ」
マキノの補足に悪い話でないようだ。それのどこが自分達を嫌う理由になるのかと怪訝そうに眉を顰めた。
むしろ海賊に対して友好的にさえ思えそうだ。
「…今から10年前、その海賊はエレジアって国を襲って滅ぼしたの。その国に、9歳のウタを置き去りにして」
「なに…?どういうことだ?」
「詳しいことは、ウタ本人もわからない。けど、ウタは自分の家族である海賊が滅ぼしたエレジアに捨てられたと思ってる」
確かに、その説明ではナミの言う通り捨てられたと思っても仕方がない。
事情があるとしても、幼いウタの心に深い傷をつけたのは間違いない。
「何日も、何ヶ月も迎えに来るのを待ってた。【ごめん、乗せ忘れた】って、そんなバカみたいな言い訳をする家族に怒鳴って、それで泣いて、また一緒にって…二度と、その海賊は迎えに来なかった」
「…酷じゃな」
ルフィが、あの夜に聞いた話をそう締めくくってハンコックはその痛みを理解した。自分も奴隷となったときにいつか、九蛇の海賊団が助けに来てくれるとあり得ない希望を持っていた。しかし、人さらいの手に渡ったハンコックたちを追跡することなんてできず、ましてや天竜人の奴隷となった者に手を差し伸べる人なんていなかった。
幼い時に与えられたトラウマは簡単には拭えない。ハンコックも自分の妹であるサンダーソニアが奴隷だった当時を思いだしてパニックになるのを何度も見た。
そう考えたら、もしも目の前に天竜人がいたら自分も、ウタのように拒絶するかもしれない。
確かに、ナミが最初に言った通り少しはウタの気持ちも分かった。
「お主も、海賊に思うところがあるのか?」
「…私とノジコを育ててくれた人は、目の前で海賊に殺された」
「っ…」
海賊の略奪によって親が殺される子供は少なくない。九蛇でだって抵抗する守備隊や防衛戦力を潰して命を奪うこともある。その中には帰りを待つ人だっていた。
その事実にハンコックは向き合っていたつもりだった。しかし、こうして自分の恩人の仲間が海賊の被害者だと聞けば胸が痛んだ。
「本当は私も、あんまり海賊に対していい感情はないわ。けど、ウタほどじゃない。あの子は…自分だけじゃなくて、オトを守りたいって母親としての気持ちもあるから」
「…そうか」
それから間も無く代表としてマリーゴールドが乾杯の音頭を述べて宴が始まった。
「改めて、礼を言う」
しばらく料理や酒、あるいは城下で行われている突発的なイベントを観覧したりして宴を楽しんでいた。
実は一団の中で一番の酒豪であるナミは同じように酒が強いノジコと九蛇の戦士を飲み負かして、冒険や伝承などが好きなカヤとロビンはサンダーソニアからこれまでの旅について話を聞いていた。
ビビは酔っ払った勢いかアラバスタに伝わるという舞を踊ってそれに合わせてミキータもポールダンスのような踊りを披露していた。
真面目なマキノは運ばれてくる料理の作り方などを聞き、たしぎもマリーゴールドに戦闘についての質問をしていた。
ふと、主賓の席でハンコックは隣りに座るルフィに頭を下げて感謝の言葉を述べた。
「まさか、わらわ達がこの様に肌を見せる日が来るとは思わなかった」
「…ところで、ひとつ気になったんだが…」
「なんじゃ?」
ルフィが気になったこと、それは主賓席からも見える町の様子だ。
当たり前だがここは本来男禁制だから女しかいない。
そのため、城下では国の住人たちが宴を楽しんでいるのだが、その全ては女性だ。
「この国の貞操観念ってどうなってるんだ?」
そして酔いが回ったのか、あるいはそういう催しなのか。
服を脱いで豊満な胸を晒して飲み比べををするグループもいれば、それこそストリップショーのように全部脱ぎ捨てて踊っている者までいた。
「貞操…?ああ…この国では衣服は装備や防寒の意味合いが強い。裸になることに恥ずかしさは感じぬ、むしろ外界の女たちはなぜそんなに恥じらうのかがわらわ達にはよくわからぬ」
アマゾン・リリーの女性たちはその身一つで戦い抜く部族でもある。強さ=美しさに直結する考えの彼女たちはその鍛え抜いた
そう言えば闘技場で天竜人の焼印を見せる際に胸を晒すことに関してはハンコックも全く躊躇していなかったと思い出した。
「それに鎧なんぞ必要とせず、いざというときは覇気で身を守る。衣服はあくまで装飾じゃな」
「覇気?」
聞き覚えのない単語に返さば「知らんのか」と少し驚かれた。
闘技場で中断して有耶無耶になったとはいえサンダーソニアとマリーゴールドを相手にしていたのに
「覇気は言わば闘気のようなものじゃな。才能や修行で個人差はあるが、それが使えると使えないのなら天と地ほどの差がある。身に纏えば物理攻撃が効かない
「…そういえば」
闘技場でルフィがサンダーソニアの服を燃やしたのは本体へタグをつけようとしたのだが弾かれたからだ。いつものように『ダメージ』を直接貼り付けようとしたのだが上手く行かず、そこで身にまとっていた服に『炎』を貼り付けて間接的な攻撃をしたというわけだ。
それに東の海でアーロンとの戦いで感じた違和感。おそらく覇気は使えないが、それに近い実力があるのだろう。
だからタグをつけるのに妙な抵抗力があったというわけだ。
「不思議なものだな。覇気も知らぬ男が、わらわたちを救うとは」
「世界ってのはそんなものだ。生まれてから何も知らずに生きることもある。知るために旅をすることもある」
「…あの娘か?」
ハンコックの目には、子供故か食べる量が少ないし酒も飲めなくて手持ち無沙汰になったアデルが物珍しそうに街を眺めているのが見えた。
「アデルは3歳から海賊に捕まって、釜炊きを強制されていた老人に助けられて男として過ごしてきた。今は生き別れの兄を探して俺の船に乗っているが…物心がつくかどうかぐらいのときから狭い世界で過ごしていたから知らないことも多い」
「…あの娘も、海賊の被害者なのだな」
先程のウタと娘のオト、そしてアデル。
その全てが自分の同業者の被害を受けたとなれば、やはり思うところがあった。
「別に同情してほしいわけじゃない。アイツラも下手な同情なんてされたくないだろうしな」
「…そう、じゃろうな。だが…」
「海賊でも、悪い人だけではないわ」
思い詰めるハンコックに、マキノがそういった。料理が一通り運ばれて聞くことも無くなったためこっちに来たのだろう。
「私達がウタちゃんを迎えにいけたのも、ルフィのお兄さんが所属してる海賊のおかげなのよ」
「なんと…兄が海賊?」
「義、がつくけどな」
アラバスタでエレジアの
それにやはりマキノの目ではシャンクスがモーガニアには見えず、ピースメインにしか考えられなかった。
「…そうだわ!ねえ、ハンコックさん―――」
「なんでまた…」
九蛇城の脱衣室。
少し文句を言いながら服を脱いでいるのはウタだった。
【みんな大浴場で風呂入るらしいし、オトは俺が見てるから行って来いよ】
海賊が開く宴に参加したくなくて娘のオトが寝ているということを口実に客室に篭ってたウタにルフィが言った。
本音を言えばこの島をすぐに出て行きたかった。聞く話ではルフィたちに対して恩義を感じているから何かをするなんてことは無いとは思う。
だが、それでも信用しきれなかった。
「……はぁ」
自分が意固地になってるのは分かってる。彼女たちは自分を置いて行ってルフィたちに嘘をついたシャンクスたちと違う。
本当にルフィに対して恩を感じて、歓迎してくれているのだと。
「あ、やっと来ました」
「ウタ、気持ちいいよー!」
服を脱いで入ればマキノ達が湯船に浸かってリラックスしており、ルフィとオト以外全員いた。
「っ…!」
「ほら、こっち来なさいよ」
ナミが呼ぶ横にいる人物。ハンコックだ。
同性であるウタでも見ほれるほど美しい裸体を惜しげもなく晒して、その美しさを体現するように湯船に浸かっていた。
恥ずかしい気持ちと苦手な感情を抑えながらナミの隣へと座ると、温かいお湯が体を包み込んで安心感を与えてくれる。
「ふぅ……」
「いい湯だろう。島の地下に流れる源泉を引いておる、我が国の自慢の一つじゃ」
「……そうね」
確かに温泉なんて初めてだ。幼いころから基本、船の上だったしむしろシャワーにすら無頓着な男集団の中で育った。
エレジアでも日用品を無駄にできず数日に一度の風呂で、メリー号やサニー号でやっとまともな風呂にありつけてるようなものだった。
「ふふ、ウタちゃん。昔、船乗りの人から聞いた言葉があるんだけど『裸の付き合い』っていう言葉があるのよ」
「裸の、付き合い?」
「人はいろんな考えとか立場とか、そう言うのを胸の内にしまっているものだけど、服を脱いで裸になって曝け出すって言うことわざらしいわ」
辺鄙な田舎とはいえ外の人間がよく立ち寄る酒場を経営するマキノは他の国などの話をよく聞く。
それにあやかるということでたしぎとカヤが偶然、九蛇城の大浴場でハンコックの背中を見たという説明を思い出してお風呂に誘ったというわけだ。
「…随分、華奢じゃな」
ウタの身体を見て、ハンコックはそう言った。
オトの発育不良ばかり目が行きがちだが、ウタも幼少から過酷な環境でまともな食事がとれていなかったのだ。
今でこそ肉付きがよくはなったが成人女性に比べて小柄で、手足も細いのだ。
「憐れんだりしないでよ。ルフィは、そんな醜い私でも愛してくれてるの」
「うむ…あやつは人を外見ではなく中身で判断する男のようじゃ」
ハンコックがルフィの人柄を称賛すると、ウタは少し考え込んだ。
ずっと食わず嫌いで深く考えずにいたが、ハンコックの境遇はウタとさほど変わらないのかもしれない。
「……正直、わらわはお前が、お前たちが羨ましい。例え命を賭ける苦難があろうとも迎えに行き、どんな姿になろうとも受け入れる人間はそうはおらん。もし、わらわにもその様な者が居れば、背中に怯えることもなかった」
「ハンコック…」
ウタの中の海賊の印象は「平気で嘘をつき、大事なものを奪っていく悪人」と言うイメージしかなかった。
だが、ハンコックの過去とその胸の内は捨てられた自分と似ている様だった。
「それと一つ、お主の言葉には誤りがある」
「え?」
「このアマゾン・リリーは力を持つ者が美しい。わらわはこの国で最強の女帝、故に最も美しいと言える。それに劣らず…1人で子を育て、守る母のどこが醜く弱かろうか。お主が自らを卑下するのであれば、わらわはそれを否定する。お主は心の強き美しい人であるとな」
「ッ――!!」
突然の絶賛にウタは顔を赤くして、それでも母であることに誇りを持っているため否定もできず、「ブクブク…」と湯船に口元まで入りこんだ。
「あはは、ママ顔真っ赤ー!」
「うー、揶揄わないでよオト…オト!?」
いつの間にか自分の横に寝ているはずの娘がいた。
マキノやハンコックも気付いてなかった様で目を丸くしていた。
「え、いつ来たの?」
「さっきー!パパが変な時間に起きるし夜ご飯もまだだからって」
大人と違い子共のオトに不健康な生活をさせることはできないし、夜ご飯も食べてないため一度起こしたのだろう。
すると、普通にルフィもやってきた。
「おー、すげぇ風呂だな」
当たり前だが、ここは大浴場。しかも女性しかいない国となれば男女別の仕切りなんかない。
「なっ、なっ…!?」
ハンコックが慌てる理由。
九蛇の戦士は性に対しての羞恥心が薄い。これは異性との関わりのなさ故の環境だからと言える。
それはハンコックも同じで自分の裸が他人に見られても恥ずかしさはなかった。
その逆も然り。男の裸を見たところで嫌悪感はあっても羞恥心なんて感じることなんてなかった。
「な、んだ、その…魔羅は…!?」
だが、ルフィの性器はその時見たモノとは比べものにならない。
ハンコックの心を占めているのは『恐怖』あるいは『期待』、そして『興味』だった。
「…… !」
すると、カヤが何かを思いついたように隣のノジコに耳打ちをした。
それに「相変わらずだねぇ、あんた」と呆れながらもどこかワクワクしていた。
「ねえ、ルフィさん。折角の広いお風呂ですしいつものアレ、みんなでやりません?」
「アレ?…ああ。相変わらず好きだな」
「な、なんじゃ?」
ハンコックは何を始めるのかと思えば、湯船からカヤとノジコ、それとナミ、マキノ、ビビ、たしぎが上がった。
ルフィは「【ペースト】」と床の一部に能力を発動させて柔らかくするとそこに寝転んだ。
「ふふ、サニー号だとこんな大人数でできませんから、楽しみです❤」
そう言ってカヤはボディソープを自分の胸につけるとパンを捏ねるように泡立て、ルフィの右腕を包み込むように乗せた。
同じようにノジコも左足、ナミは左腕、ビビは右足、マキノは頭、たしぎは胸部へと胸で泡立てたボディソープをにまみれた肌を押し付けて、その柔らかな感触と暖かさがルフィを包んだ。
「いっ、一体何をしておる!?は、破廉恥な!?」
「ふふっ」
「私たちって、ルフィのモノなの」
「は?」
慌てるハンコックにただただ微笑むロビンと妙なことを言い始めたウタ。
いや、確かにルフィの身体をその身で洗う6人の女性はまさしく【モノ】と言えた。
理解できないのはそんな扱いを彼女達は喜んでしていることだ。
恩人とはいえ異性に媚びることをハンコックは理解できなかった。
「…あは、おいしそー…あー…」
「こら」
「きゃん❤️」
「ッ!」
脚に胸を押し付けているビビの目の前にはそそり立つルフィの性器がある。
ビビが舌なめずりして、それを口に含もうとしたのをルフィは腰を軽く動かして性器でビビの顔をビンタして咎めた。
攻撃には程遠い、ほんの僅かに性器が触れただけの感触だったのにハンコックにはとんでもない威力に見えた。
「ダメよビビちゃん。取り合いになるからルフィが指名するのが決まりでしょ」
ルフィの体と触れ合って快感を享受しているが、やはり一つしかない性器は取り合いとなる。
だから公平性を保つために掃除をするのはルフィが決めていた。
だから口では咎めるマキノも目では欲求を隠しきれてなかった。
「そうだな、今日は…アデル。やるか?」
「うぇ!?」
まさか指名されるとは思わなかったアデルは完全に気を許してなかったのか、変な声を出してしまった。
「えー、オトはぁ?」
「前にアデルと代わったからな。順番だ」
「ちぇ…はぁい」
前にルフィと風呂に入った時に、オトが我儘を言ってアデルと順番を変わったのだ。
そのため今回は渋々と頷いた。
「こ、んな幼子に…何を…させ…」
「アデルは11歳の子供である前に、ルフィの所有物よ」
まだ大人に守られる子供のアデルを指名してさせることにハンコックは理解ができなかった。
ロビンの補足にも、ハンコックは理解できないという表情だった。
「ルフィさん…ごほーし、やるぞ」
いつの間にかノジコとビビの間に収まったアデルが、顔を真っ赤にしながらルフィのモノを口に含んだ。
「んっ……ちゅっ……❤」
小さな口で精一杯に口を開けて、歯を立てないようにゆっくりと奥まで咥えこむと舌を使って奉仕する。
「んふっ❤……んぅ❤」
そして口の中で唾液を溜めてそれごと飲み込むように上下に頭を動かし始めた。
まだ幼い少女とは思えない慣れた動作だ。
「んごぉ❤おぼっ❤ごっ❤」
狭い口内では喉奥へ簡単に届く。男性器を自ら突っ込みこみ上げてくる嘔吐感でさえ愛おしく、自分の口の中がルフィの性器を独り占めしているという独占欲に満たされる。
奉仕に対する敬意と感謝、体の奥底で湧き上がる性的な喜び、それで形成された愛情表現は【ルフィにモノとして使われる】と実感するほど幸福感で満たされるようになった。
「んぎゅ❤お゛っ、お゛ぉ゛❤ごぉ❤ん゛お゛ぉ゛❤❤」
「ったく、また無茶なことを…」
もう半分白目を剥きながらも、喉の奥を使って奉仕する姿は見慣れ始めていた。
どこかカヤやたしぎと違うマゾの気があるアデルはひたすら【モノ扱い】されることを喜ぶ。
とくに痛みや苦しみなどの被虐的な行為に性的快楽を覚えるタイプなのだ。
「はぁん❤ルフィ…❤」
「んぷ❤もっとぉ…❤」
「あん❤抓っちゃやぁ❤」
「はぁ❤んちゅ❤」
「んぅ❤気持ちいい?」
「ルフィさぁん…❤」
そしてそんな幼いアデルの行為に当てられたのか他の5人の動きも先ほどより官能的で激しくなっていた。
全力で、全身で、文字通り身をささげて一人の男を奉仕する。
「はぁ…❤んっ…❤」
それはまるで女を統べる、メスを従える、【男】だった。
【女という性に生まれたのならその身をもって全てを献上する】と体現する光景。
余りにも堂々とした姿、余りにも圧倒的な姿、余りにも不屈な姿。
まさしく【王】そのものだ。
「な、なぜじゃ…❤わらわは…わらわは…❤❤」
かつて奴隷だった時に見た【人の上に立つ天竜人】なんてコケ脅しにしか見えない本当の【王】の姿に体が疼く。
自分の全てを捧げ、尽くし、全てを支配されたいと子宮が疼く。
「(あぁ……わらわは……)」
ハンコックの心に行為に対する嫌悪感はなかった。むしろ清々しさすらあった。
ルフィという一人の人間に、その生き方に見惚れた。
「よし、出すぞ」
「❤!! ん゛っ゛❤❤ん゛ん゛❤❤❤!!」
ルフィが射精するとアデルは口いっぱいに出された精子を一滴たりとも零さないように必死に飲み込んだ。
ゴキュ❤ゴキュ❤と人体からなってはいけないような音を立てて、喉に精液が通って行くたびにアデルがぐったりとしていく。
出し終わる頃には意識がないのか、性器を口に加えたまま力なくだらんとしていた。
「よし、いい子だ」
「お゛ぉ゛〜〜〜❤❤❤」
ルフィ精液を必死に飲み込むアデルの頭を撫でれば、反射的に体を震わせて悦んだ。
とはいえ、流石に意識がない状態で気道が塞がれたままなのは危険だからかビビが性器からアデルの口を離すと仰向けに倒した。
「――いただきまぁす❤」
「むぉぉぉ!!!?」
そのままアデルと唇を合わせるとじゅずゅる❤じゅるるぅるぅぅぅ❤❤と音を立てて、アデルの喉に詰まった精液を吸い出すのは、精液を飲みたいというビビの欲望ではなく人命救助だと思いたい。
ジタバタとアデルが暴れるが、とろとろになった股に細長いビビの指が突っ込まれて軽く弄ってやれば、「ぉ゛❤」と絶頂して大人しくなる。
「んっ…るふぃぃ…❤」
「わたしたちも…❤」
「ごほーび、ちょーだーい…❤」
雰囲気に当てられたか、あるいはルフィへのご奉仕に火照ったのかナミとノジコ、カヤが甘えるように迫った。
「んぷ❤んっ❤」
「はむ❤むちゃ❤」
「あぁ❤ルフィさん❤❤すきぃ❤❤もっと❤❤キスを❤❤」
一度アデルに
その義姉妹の奉仕を受けながら、カヤという深窓の令嬢のような女性が卑猥な言葉を紡ぎながら、親鳥にねだるかのようにルフィに覆いかぶさってキスを求める。
「はぁ❤んぅ❤」
「ハンコック〜?どうしたの〜?」
「う、うるさい!!」
男に媚びへつらう女なんてハンコックにとって忌み嫌うもののはずだった。しかし、何故かその姿に憧れを抱いてしまう。
あのでかい性器を口で奉仕するのが自分なら、その女を屈服させる力の源である金玉袋を直接触れることができるのが自分なら――
そして、あのように愛を求めることができるのが自分なら。
今までなら考えることすら反吐が出るような姿。それなのに、それが「ルフィなら」と想像するだけで体が熱くなる。
近くにウタやロビン、オトがいるから我慢できているのだが誰もいない部屋で映像電伝虫の記録でも見ていたのなら確実に自分の体を弄っていた。その確信が、ハンコックにはわからない。
「ねえ、ハンコック。女の幸せってなんだと思う?」
「な、なんじゃ…藪から棒に…」
なんとか自重しようとしているハンコックにウタがそう聞いた。
女の幸せ?そんな物考えたこともない。自分にとって性別なんて女だけで十分だった。男なんて生きる世界では必要ない。
唯一自分達と同じものを忌み嫌った魚人と、この島へと送り届けてくれた人間以外の男なんて誰も信じていなかった。
「ルフィなら、女としての幸せをくれるわ」
ウタのその言葉は言霊のようにハンコックの心に響いた。
遠回しに「お前は女としての幸せを知らない」と言われてるようだった。今までならそれを鼻で笑っていただろう。
だが、この状況――いつの間にか、精液にまみれて仰向けになっているノジコや、土下座をするように体を丸めて股から精液を垂れ流すナミ、力が入らないのか壁に寄りかかって小便を撒き散らすカヤ、小刻みに震えて愛液をまき散らすたしぎ。
お互いに啄むようにして精液を分け与えて悦ぶアデルとビビ。
そして今現在駅弁スタイルで犯されているマキノ。
全員が幸せそうにしている。そう、それが。その姿に胸が痛む。
そして気づいた、その痛みが「されているのが自分ではない」という欲求からだということに。
「ルフィはやって欲しいって願ったら幸せにしてくれるよ。望んでくれるなら、ね」
「…し、かし…わらわは…蛇姫じゃぞ……この国の…」
「『裸の付き合い』、でしょ?」
蛇姫としてあり続けなければならいという思い。それをウタは一言で否定した。
そう、裸の付き合い――自分をさらけ出すという言葉。ここは風呂、蛇姫でも七武海の一角としてでも、そうでもないただの『ボア・ハンコック』としての思いは――
「ルフィ」
マキノへと射精して体液で汚れた性器を口できれいにしてもらう男に、ハンコックは声をかける。
その表情は一国を治める女帝でもない、海賊団の船長としての凛々しさもない。
「わらわを、犯してくれ」
恋に溺れる、一人の少女のようだった。
ねじまき島の話でウタがシャンクスたちに対しのヘイトから海賊嫌いの描写を強くし過ぎた感じもあったのでちょっとした理由があって「赤髪海賊団は大嫌いだけど一部の海賊団と仲良くできた」みたいな感じにするためにウタの心象描写とか入れてたら話が長くなった…
一度拒絶してからどうやって心を開くようにするかと悩んで、その流れでルフィがハンコックと繋がる展開にしようとしたら普通に裸で話す展開から九蛇城の最上階の大浴場で「裸の付き合い」をする展開となりました。
ただその導入としてソーププレイを入れてみたら予想外に長くなった…
ちなみにこの6人にしたのはウタとオトとロビンは最近連続での出番があったから、むしろたしぎが予想外に出番が少なかったので初期メンバーでの奉仕となりました。
ミキータもいれたかったんですけど、なんか能力者2名が参加しなかったら必然的にそっちにいった…
案外アデルも出番がなかったためフィニッシュを担当しました。
ちなみに最初、ソーププレイでコイカツの挿絵を作ろうとしました。その結果作れたのが以下となります
【挿絵表示】
うん、ごちゃごちゃしてる。
おまけにアデルがルフィの性器を咥えてるんじゃなくてたしぎのお尻を舐めてるようにしか見えないから没にしました。
さて、次回はとうとう本番のハンコック。
来月の13日に投稿する予定です。
エースの扱い。救助を
-
する
-
しない
-
どちらでも