※この作品はR-18です。

海賊王に、俺は、ならない!   作:銀猫

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今回はそうでもないですが、次回レイプ的要素があります。


悪戯好きな幽霊姫(ペローナ)

突然だが、偉大なる航路(グランドライン)にはいくつもの噂やオカルトの話がある。

 

例えば雲に浮かぶ空島

 

例えば海底に築かれた人魚の楽園

 

例えばおとぎ話の龍が生息する島

 

例えば未来と過去の時空が乱れる霧

 

 

 

上げればきりがないが、中には「常に雷が降り注ぐ」や「夜が訪れない」など、科学的に説明のつくものから、 人の想像から生まれたガセなど様々だ。

 

 

 

「ここか…」

 

 

 

そんな話が絶えない偉大なる航路(グランドライン)を進むルフィ冒険隊。

その船、サウザンドサニー号は深い霧に包まれた海域へと踏み込んでいた。

 

 

「来ちゃったんだ…」

 

「え?何、そんな顔して。ただの霧でしょ?」

 

「あっ、そうだ。ミキータはまだその時いなかったんだ」

 

 

航海的にはウォーターセブンの次、魚人島が目的地なのだが実は出身でシラウオの人魚のココロからある話を聞いていた。

しかし魚人島へ向かう前に東の海で結婚式を挙げ、その頃に船に乗ったミキータは知らないことだった。

 

 

「ここ、魔の三角地帯(フロリアントライアングル)って言って船の遭難や幽霊船の噂が絶えない海域なの」

 

「まあ、偉大なる航路(グランドライン)だとよくある話だ」

 

「もしかしたら幽霊が出るかもしれませんね!」

 

「…なんでアンタらはワクワクしてんのよ」

 

 

オカルトが苦手なナミや論理的なたしぎは幽霊を怖がっているが逆にビビやカヤは「会えるかも!」と期待して、偉大なる航路(グランドライン)での経験が豊富なエースは慣れているようで平気だった。

 

ちなみに他の大人組は「幽霊なんているわけないない」と平気で、廃墟のエレジアで育ったオトは「幽霊さんっていい人かなぁー」と呑気そうだがアデルは「く、来るならこいよ!」と少し苦手そうだった。

 

 

「幽霊以前に岩礁や他船もあるからな。修行変わりに見聞色で警戒しろよ」

 

 

ルフィの言葉に見聞色を使えるナミ達は周囲を警戒して進んだ。

 

 

「ん…?ねえ!前方に何か反応があるわ!」

 

 

いつもの様に監視台からの警戒をしていたノジコの見聞色に反応があった。

それにルフィ達も覇気を向ければ確かに空に何か浮かんでる様だった。

 

 

「なんだ、この反応…」

 

「鳥、じゃないわね」

 

 

「なに?なに?」

 

 

見聞色が使えないウタが船の前方へ向かって目視で確認しようとするが霧で視界が悪く、何も見えない。

しかし、霧の中にぼんやりとそれは浮かんでいた。

 

 

「えっ…」

 

「ホロホロホロホロ……」

 

「…ゴ、ゴーストだぁ!!」

 

 

「ウタ!後ろだ!!」

 

 

人型のなぜかデフォルメされた姿。たらこ唇に雪だるまみたいな真っ白な丸みがある姿。

誰がどう見ても幽霊にウタが驚くとその声を聴いたルフィたちも何事かとやってきてそれとは別のゴーストがウタの背後から迫っているのに気づいた。

 

 

「え」

 

 

警戒を促すもスィーっとゴーストがウタの胴体をすり抜けた。

衝撃などのダメージはなさそうだがウタは「あ、ぅ」とうめき声を上げて倒れた。

 

「テメェ!!火銃!!」

 

 

エースが攻撃をするも、そのまま2体のゴーストは紙切れのようにヒラヒラと避ければ小馬鹿にしたように「ホロホロホロホロ」と嗤いながら船から離れて行った。

 

 

「ウタ!!」

 

「ル、フィ…」

 

 

倒れたウタを抱きかかえて声を掛ければ、意識はあるようで生命の危機はなさそうだった。

しかし、なぜかウタの顔色がよくない。

 

 

「ごめ、わたし…迷惑ばっかりかけて…」

 

「おい、ウタ…?」

 

「こんな…お荷物みたいな役立たずいらないよね…」

 

 

何故か自分を卑下するウタ。エレジアで再会した夜もルフィに使われるのにふさわしくない、自分は醜いと言っていたがアレはその後ウタを【使った】ことで自信を取り戻したはずだ。

マキノ達とルフィの妻になることに、所有物になることに賛同的でミキータも受け入れていたのになぜこんなにも弱弱しくなってしまったのか。

 

 

「ママ…??」

 

「あぁ…オト…ごめん…こんな最低なお母さんで…私みたいな母親はいないほうが…」

 

 

「【ペースト】」

 

 

その先の言葉――おそらく、自分を否定する言葉を遮ってルフィが能力を使った。

ウタに付与された【睡眠】のタグにより、深く静かな眠りを受けたウタ。

 

しかし、先ほどまでの言葉はルフィの、オトの、みんなの耳に残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか見えたよー!」

 

 

あの後、ウタを彼女の寝室のベッドに寝かせてビビとロビンに任せ、心配そうなオトは慰めようとするアデルと一緒に船室で休ませ、ルフィたちは甲板に出ていた。

魔の三角地帯(フロリアントライアングル)に入った頃のような和気あいあいとした空気はなく、ゴーストが離脱した方向へと船を進めていた。

 

そして予想通りに何かしらの建造物のようなものへとたどり着いた。

 

 

「十中八九、ウタがああなったのはあのゴーストに触れたからだ。それが永続的なのか一時的なのかはわからねぇけど、調べる必要がある」

 

 

今はルフィの能力で眠らせているが、さすがにタグタグの実では人の心の状態までを把握するなんて不可能だった。

もしかしたら自殺なんて考えるまで否定的になったウタが永遠にあの状態となるのなら夫として、所有者として落とし前を取りに行く必要があった。

その怒りはリトルガーデンでMr3によって蝋人形にされそうになった時以上にギラついており、命の駆け引きをする戦闘を経験したことがあるたしぎやミキータが恐怖するほどだ。

 

 

「ルフィ、オレも連れて行け」

 

「エース?」

 

「ウタがお前の嫁ってことは、俺にとっては義妹だ。家族に手を出されて黙っているほど、俺は利口じゃねぇんだ」

 

 

エースとウタはインペルダウンから脱獄して初めて顔を合わせた。

しかし、彼の、白ひげの海賊団は金や名声より、家族としての絆を重んじる。

 

それに惹かれて傘下に入り、その期待に応えるかのように頭角を現したエースは僅かな時間、義理といっても身内に手を出されて黙ってはいられなかった。

 

 

 

「…ゴーストの調査についてはルフィに任せましょう。今の彼についていく方が邪魔になるわ」

 

 

マキノの言う通り、ウタの状態次第ではあたり一帯を焦土にしても気が収まらないルフィについていく方が危険だった

 

 

「ルフィ、こっちは大丈夫だから。私達の分までぶっ飛ばしなさいよ」

 

ミニメリーにのって、建造物へと向かうルフィを静かにナミ達は見送った。

 

 

 

 

 

「…島か、これ」

 

 

出入り口らしいところから入れば、人工物ではない陸地にたどり着いた。

念のためにミニメリーをタグで縮小して収納し、上陸したルフィとエースはその大地を踏みしめた。

 

もう二人の見聞色の覇気には、足を踏み入れた余所者にたいしての敵対行動を感じ取れていた。

 

「さて…」

「ゴーストバスターの開始だ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ホロホロホロホロ…馬鹿な奴だ。モリア様不在とはいえ、このペローナ様が留守を預かるスリラーバークにのこのことやってくるなんて」

 

 

その頃、ルフィが上陸した島――いや、実際は西の海(ウェストブルー)のある島を丸ごと船に改造した海賊船。

そのマスト屋敷の一室には先ほどサニー号を襲撃したゴーストが一人の少女――ペローナの体へと集まっていた。

 

 

「なあ、クマシー。お前もそう思うだろ?」

 

「お゛っ…」

 

「喋るんじゃねぇ!!テメェは黙ってれば可愛いんだからよ!!」

 

 

クマシーと呼ばれたぬいぐるみが返事をしようとしたら激怒された。問いかけたのに理不尽な仕打ちだが、これが普通だった。

そのためにコクコクコクと頷けば気をよくしたペローナは「そうだろう」と先ほど、自分のゴーストを通して見た光景に笑いが止まらなかった。

 

 

「まさか私のネガティブホロウであんなことになるなんてな…ホロホロホロ。モリア様が帰るまで退屈だと思ったが…」

 

 

実はこのスリラーバークは七武海の一人ゲッコー・モリアの拠点であり船でもあった。

七武海の中では珍しく、拠点と船が一体化してるのがこのスリラーバークだ。

 

その船が魔の三角地帯(フロリアントライアングル)に停泊してるのはモリアの悪魔の実に関係する。

彼の悪魔の実――カゲカゲの実は死者に対して他人の影を入れることでゾンビとして使役し、さらには影を取り込むことでパワーアップする。

その弱点として日光に当たると消滅するため、魔の三角地帯(フロリアントライアングル)に留まってるというわけだ。

 

 

今はハンコックと同じく他の七武海同様に世界政府からの強制招集のため、部下としてアブサロムという幹部を連れてマリンフォードにいた。

 

 

「そうだ!おい、クマシー!ホグバックに言って【将軍(ジェネラル)ゾンビ】を男に向かわせて追い払わせろ!」

 

「ぉっ…?」

 

 

スリラーバークを幹部が全員空けるわけにはいかないのだが、その中で留守番に選ばれたペローナは彼女の悪魔の実の特性だ。

 

霊体を操るホロホロの実

人の心を折るネガティブホロウや自身の魂を幽体離脱させ、衝撃波を生み出す幽霊を操るという強力な能力だ。

しかしその反面、ペローナ本体に戦闘能力はないため、万が一白ひげ海賊団との戦闘が発生した際には安全地帯からの援護が主だが、そこを叩かれたらひとたまりもない。

 

そのため、配下が多く安全性に絶対の自信があり、さらにはホームグランドでもあるスリラーバークの守備を任された、というわけだ。

ちなみにもう一人ホグバックという幹部が留守番なのは単純に敵味方入り乱れる戦場であくまで船医で戦闘能力が皆無のためだった。

 

 

「ホロロロ…【将軍(ジェネラル)ゾンビ】に逃げ帰ったところで私のネガティブホロウでボロボロになった女を見せつけられるんだ。一時的じゃない、永続的な絶望を味わせてやる!」

 

 

その意図は理解していても、年頃の娘が留守番と言うのは暇で仕方なかった。

だから魔の三角地帯(フロリアントライアングル)に船が入ってきたときは暇つぶしができると喜んでいた。

船員の構成が男2人に女9人、子供2人とまともな船ではないと思ったペローナは上陸した二人が中心人物で能力で簡単に心を折るのではなくもっとひどい状況で追い払おうと考えた。

 

 

「さて、まずは下準備からだ!」

 

先ほどと違い、自分の魂も幽体離脱で抜く。

島に上陸した男が逃げ帰る前に船を襲うにはただゴーストを飛ばすだけでは物足りないと思ったからだ。

 

「……行ってらっしゃいませ」

 

「いまテメェボソッと喋ったな!!」

 

「お゛っ」

 

 

 

 

 

しかし、ペローナは気づいてなかった。

今スリラーバークにいる男達がとんでもない能力と実力の持ち主であること。

 

そして、戦闘ができる人間はいないと思っていた船の留守番に覇気が使える人間がいるのを。

 

 

「―――! みんな、前方からまた反応!!」

 

「「!!」」

 

 

ペローナが船に近づくとスピーカーだろうか、船全体に敵襲を知らせる声が響いた。

予想よりも索敵能力があるなと、ペローナは感心してまずはゆっくりと甲板に降り立った。

 

 

「ホロホロホロ…こんな女だけで留守番とは、とんだマヌケな連中だ」

 

「さっきと違う…」

 

「けど、気配は同じ。多分本体か何かだと思う」

 

 

降り立った敵対反応にたしぎは油断せずに刀を抜き、ミキータもすぐに戦闘に入れるように傘を手に持った。

 

 

「貴女、先ほどこの船を襲撃した霊体についてご存じですね?一体何の目的でこの船を襲うんですか」

 

「そんなのただの暇つぶしだ。一人で留守番も退屈だったからな…けどまあ、あんなにもネガティブになるなんて私も予想外だったぞ。ホロホロホロ」

 

 

絶望したウタを思い出してか、そう嗤うペローナ。

他人の痛みを想い、共感するたしぎはただの気まぐれであんな目に逢わされたウタを痛々しく思い手に力が籠る。

だが、一方ミキータはそんな様子もなく、独特な笑い声をあげるペローナを真っすぐと見ていた。

 

 

「アンタの能力、効力はいつまでなのかしら」

 

「ん~?バァ~カ!!手の内を晒すなんてすると思ってるのか?ホロロロロ、そんなに知りたいのなら自分で味わいな!!」

 

 

ペローナはそう言って自身の分体であるゴーストを出した。

触れるだけで相手の心を折り、ネガティブにする霊体。

 

 

「やっちまいな、ネガティブホロウ!!」

 

 

物理的干渉も受けず、防御もできない。

この能力に対処する方法なんてない、無敵の力だ。

 

 

そう思っていた。

 

 

「500キロブレイカー!!」

 

「―――は?」

 

しかし、腰の入ったテレフォンパンチを繰り出すミキータの右ストレートはコンクリートの壁を破壊するような威力でゴーストを捕らえた。

少なからずゴーストと繋がっているペローナは突然の痛みに驚き、理解できず、目の前で殴られたゴーストがダメージに消えていくことをどこか他人事のように思えた。

 

 

「なん、で…お前、ゴーストを…!!?」

 

「実際に幽霊ならともかく、能力で生み出されたのなら対処できない道理はないわよ、キャハハハ」

 

「っ、ならこの船ごと吹き飛ばしてやる!!極ホロ!!」

 

 

「「!!」」

 

 

いきなり身の危険を感じてか、ペローナが似ているが巨大なゴーストを生み出した。

ペローナが生み出すゴーストは相手をネガティブにする以外に、自爆して衝撃波で物理的にダメージを与える二つの能力がある。

 

知ってか知らずか、2人はペローナが物理的手段に出たと判断した。

 

 

 

「死ねェ!!流星(リュウセイ)ラ」

「武装色―――曄時雨!!」

 

 

このゴーストも実体はないが、先ほどと同じように。今度はたしぎが愛刀を振って極ホロを切り裂いた。

まるで針が刺された風船のようにパンッという音と共にゴーストが消滅した。

 

 

「ホッ、ホロホロホロ!今日はここまでにしてやるよ!!」

 

 

ペローナはこの二人に自分の能力が利かないとやっと理解して、流石に身の危険を感じ、本体へと戻ろうとするペローナ。

 

幸いにも相手は能力は効かないとはいえ人間。

 

空へと逃げれば自分を追いかけれないと、どこか三下みたいなセリフを吐いて逃げようとした。

 

 

「キャハハ、逃がすと思ってる?」

 

「は」

 

 

いつの間にか、飛び去ろうとした方向に傘をさしてミキータが浮かんでいた。

普通の人間がなぜ飛べるのかと考える前に、その体がサニー号の甲板へとミキータの蹴りで飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

「貴様…!私をこんな目に逢わせて、タダで済むと思うなよ…!」

 

「動かないでください。拘束できない以上、少々手荒な方法しか取れないので。これ以上ケガをしたくないのなら従いなさい」

 

 

霊体のペローナを縄で縛ることもできないため、ミキータが後ろ手に体を押さえつけて拘束してその首筋にたしぎが刀を向けるしか動きを封じるしかできなかった。

現に逃げようと船体へすり抜けようとしてたしぎに峰打ちで切られており、霊体なのにケガをするというペローナからしたら意味不明な状況に下手をしたら殺されるということを聞くしかなかった。

 

 

「それで、貴女の能力…人の心を弱らせる力は効力はどの程度有効なのか」

 

「っ…」

 

「ほら、言いなさいよ!」

 

「うぎぃっ!!」

 

 

口ごもっているとミキータが両手を使えないからか膝でペローナの尻を蹴った。覇気を守った一撃は、手加減をしてるとはいえ柔らかいペローナの臀部から衝撃が突き抜けた。

しかし、ミキータは一度だけではなく二度、三度と膝蹴りをペローナの尻に繰り出す。

 

 

「わっ、かった!!言う!!言うから!!蹴らないで!!」

 

「なら答えなさい。3、2、1――」

 

「ひっ、ご、5分!!人によって違うけど5分前後で戻る!!だからもう戻ってるはずだって!!」

 

 

よほど覇気を纏った膝蹴りが響いたのか先ほどまで張っていた強気すらなく、怯えて能力を明かした。

余りにもおびえた様子に思わずたしぎが不憫に思うが、聞きたいこと聞けた。

 

 

「では次、貴女の名前と所属は?海賊か、あるいはどこかの組織か」

 

「!」

 

 

たしぎの尋問に気づいた。

そう、自分がこんなにも怯える必要はない。

所属している海賊を明かせばビビると。

 

 

「はっ、バカだなお前たち!私をこんな目に遭わせて何処の誰か知らないんひぃ!」

 

「キャハハ、お尻を蹴られてアヘるくせに元気じゃない?」

 

「ミキータさん。それで?バックには誰が?」

 

 

話が進まないとたしぎが茶々を入れるミキータを注意をして改めて聞くとペローナは羞恥で赤くなりながらもどこか勝ち誇った顔で口を動かした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「七武海ゲッコー・モリアか」

 

「ええ。ここはその船、西の海(ウェストブルー)の島を一つ丸々乗せた巨大な船です」

 

 

一方、ルフィとエースは森の中で情報を集めていた。

 

 

「話ならジンベエから聞いたことがある。影を奪い、死体を使役するカゲカゲの実、だったか」

 

「ええ、本来なら塩を飲ませるか、ゾンビを完全に破壊して影を剥がすことでしか倒せないのです」

 

「だから俺の能力が効いたのか」

 

 

無数に襲いかかるゾンビを二人は圧倒していた。

物理ダメージも効かないゾンビだが、エースの火には弱く、ルフィがタグで見れば「〇〇の影」と言う見慣れないものがあった。

 

 

そこでそのタグを剥がしてみればなぜか奪ったタグが消えて突然ゾンビが倒れ、影のようなものが飛んで行った。

ゾンビ達がそれを見て「腐れヤベェ!?」「影が抜かれた!?」と騒いだので弱点だろうと考えて片っ端から影のタグを剥がしていた。

 

 

「あんがとよ!アンタのおかげで自由になれた!」

 

「いや、こっちも色々知りたいことを聞けた」

 

 

ゾンビ達の親玉、ゲッコー・モリアによって影を奪われた自称【被害者の会】はすぐに接触してきた。

意図せず塩を使わずに影を開放するルフィが救世主に見えたのだろう。

 

ちなみに上陸前に念のためにエースの認識タグを弄ってるため周りの人間からは「ルフィによく似た男」にしか見えない。

 

ルフィとしても敵勢力やゴースト、ゾンビなど聞きたいことが多く彼らからの接触はむしろありがたかった。

 

 

「…お前は、本当に連中の仲間じゃないんだよな?」

 

「ヨホホホ!ええ、違います。私、死んで骨だけブルックと申します」

 

 

ゾンビでも上位存在である【将軍(ジェネラル)ゾンビ】の中でもたしぎ以上の剣技を持つゾンビから影を引きはがした後、森の中から骸骨があられた。

最初は敵なのかと、警戒したのだが陽気に自己紹介する姿に毒気が抜かれてしまったのだ。

 

 

「しかし、私の影を取り戻してもらえるとは胸がすく思いです。私、胸が無いんですけど。ヨホホホ!!」

 

「……しかし、いいのか?ゾンビの連中を任せて」

 

「ええ、ええ。貴方がたにはやることがあるのでしょう?なら今こそ私の恩義を果たす時です」

 

 

【被害者の会】たちはこのまま全員の影も取り戻してもらいたいとルフィにお願いするが、ルフィにとってはそれは関係のない話だ。

取り戻した影もゾンビを無効化する副産物に過ぎない。

しかし、断った場合むしろ邪魔してくる可能性もある。

 

どうするかと悩んでいるとブルックが代わりに彼らの影を取り戻すことを申し出た。

同じく影を奪われた身としてその苦しみを理解し、助けになるならと。

それにブルック自身の剣技は目を見張るものがあるため、【将軍(ジェネラル)ゾンビ】を全滅させた今恐れるモノはないとゾンビたちの掃討を買って出てくれた。

 

 

「どうぞ、道案内しあす!」

「広いですが屋敷の構造は完全に把握してますので!」

 

 

そして被害者の会がモリアへ反抗をするために島の地形から屋敷の構造にいたるまで十分に熟知していた。

そのため、数名がルフィとエースと同行することを買って出た。

 

 

「んじゃ、頼む」

 

「ええ、そちらも…ゴーストプリンセスの能力は強力ですのでお気をつけて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…BWにいた私が言うのもなんだけど、七武海ってそんなに遭遇するものなの?」

 

「は?」

 

「いえ…偉大なる航路(グランドライン)とはいえ遭遇することはそんなにないハズですが…」

 

「は???」

 

 

サニー号ではミキータが呆れて、たしぎは何とも言えない表情だった。

その様子にペローナは困惑した。

 

七武海のゲッコー・モリアの名前を聞けば驚き、怯え、そして許しを乞うと思っていた。

それなのにまるで予想とは違う反応をしてるのだ。

 

 

「おま、なんでそんな反応なんだよ!!七武海なんだぞ七武海!!」

 

「…私たち、七武海と遭遇するの今回で4人目よ」

 

「は?」

 

 

直接的ではないがアラバスタでクロコダイル、東の海から偉大なる航路(グランドライン)へ戻る際に女ヶ島でハンコック、そして元とは言えエース救出の際に一緒に投獄されていたジンベエと、モリアを含めたら本来なら遭遇することの方が少ないハズなのにこれで半数以上と関りがあることになる。

 

 

「でも、まあ…七武海は危険だとしても貴女を許すわけにはいかないのよね」

 

「―――ヒッ」

 

 

七武海の配下だとしても、たとえ目が付けられることになっても、ペローナはウタを襲った。

ミキータは、たしぎは、全員、ペローナを許すことができなかった。

 

それが分かって、ペローナは先ほどまでの強気から一転して恐怖が襲い掛かった。

海賊故に、敵に捕まった時の扱いについて最悪を想像してしまったペローナはガタガタと震えた。

 

 

「なに?震えて…キャハハ、どうしてやろうかしら?斬る?殴る?潰す?締める?」

 

「や、やめろっ!私は七武海の一員だぞ!!」

 

「あら。ここで何があってもゲッコー・モリアは知らないわ。だって…死体を海に沈めてしまったらお・し・ま・い❤キャハハハ!!」

 

 

ミキータの言葉に殺されて沈められる想像をして完全に恐慌状態になった。

本来なら殺害宣言にたしぎが注意するのだが、ペローナが許せないというのは同じだった。

 

 

「持ってきましたー!」

 

「遅かったわね」

 

「ええ。ウタさんの敵討ちということで厳選に厳選を重ねたので」

 

 

船内からカヤが箱を持ってきた。

何か入ってる何かがガチャガチャ鳴っていて、それがペローナにとっては恐怖を増長させた。

 

どんな拷問道具があるのかと、震えているとたしぎは「これとかいいですね」となにかを取り出した。

 

 

「…は?」

 

 

たしぎが取り出したのは玉が連なった数珠のようなものだった。

拷問器具が出てくるかと思ったのだが、ムチには見えず殺傷性がない道具にペローナがキョトンとした。

 

 

「キャハハ、それあんたが好きなヤツでしょ!」

 

「う、うるさいですね!一番キツイのってこなんです!」

 

 

「ホ、ホロホロホロ、な、なんだ!驚かせやがって!そんな道具で私が怯えるとでも思ってたのか!!」

 

 

ペローナの虚勢にミキータは「へえ」と面白そうに見る。

すると、たしぎの持つ棒が黒く染まるとそれをペローナの下半身へと押し付けた。

 

 

「では、試してみましょう」

 

「ふ、ふんだ!そんなもの、痛くも痒くも…!」

 

「はいはーい♪少し黙りましょうねぇ♪」

「むぐっ!!?」

 

悪態をつくペローナの口の中へとミキータが指を突っ込んで黙らせた。

更には足で起用にペローナの股を開かせると先ほど蹴られた所為かやけに湿っているパンツを「失礼します」とわざわざ一言入れて刀で切り取った。

 

 

「んぅっー!!んっー!!」

 

「これは…大分きついですね。力を抜かないと裂けますよ」

 

「んお゛っ!?」

 

 

羞恥で暴れようとするがそれを無視してたしぎはペローナの排泄口――要するにアナルへ玉を一つ押し込んだ。

普通なら出すための器官へと、逆に押し込まれる圧迫感と異物感に悲鳴を上げるがミキータの指で口はふさがれていてくぐもった声しか出なかった。

 

「んふっ!んぐぅっ!!」

 

「ほら、力んでいたら入りませんよ」

 

「ん゛ぁ❤お゛❤」

 

 

そして、たしぎは次々と玉をペローナの尻へと押し込んでいく。

閉じて抵抗しようにも既に押し込まれている玉が括約筋を広げていくせいでまるで意味がなく、10個もあった玉が全部ペローナの肛内へと詰め込まれた。

 

 

「んひぃ…❤てめっォ゛!!?こ、こんな真似してっお゛!あ゛❤やべ、まへ❤」

 

「キャハハ!口ではそう言っても体は正直ねぇ❤」

 

 

体の中で連なる玉のせいで少し体制を変えるだけでこすれ合い、今まで感じたことがない未知の快楽が襲い掛かる。

 

そもそもペローナは箱入り娘で性知識に関しても並以下だ。

周囲にはシンドリーというゾンビにぞっこんのホグバック、小娘ともいえるペローナに興味がないアブサロム、そして父娘のようなモリアのほかは死体であるゾンビしかいない。

 

そのため自慰すらやらず、そう言った生理的欲求は能力で他人を虐げることで発散していた。

 

だからペローナは肛門を性開発される快感も、尻尾のようにアナルビーズをぶら下げる屈辱も、これからおこることも何も理解できなかった。

 

 

「ふ、ふんだ…こんなぉ❤もの゛…!」

 

「では舌を噛まないように注意してくださいね」

 

「え゛?」

 

 

たしぎの言葉の意味を考える前にたしぎが、容赦なくペローナの股にぶら下がるアナルビーズを引き抜いた。

 

ちゅぽぽぽぽぽぽぼぼぼしゃぁ!!

 

「あ゙あ゛あ゛ぁああああ!!❤んほぉおおおおおおおおっ❤」

 

 

ペローナの肛門からとてもマヌケで下品な音を立て、アナルビーズが引っ張り出された。

あまりの衝撃と快楽にペローナは目を見開き舌を突き出し、獣のような声が深い霧の中へと吸い込まれていった。

 

もう抜けきったのに快感の波が収まらないのか、ガクガクと膝を揺らして口からは泡を吹いて嬌声を漏らしていた。

 

 

「んひっ❤こお゛❤んなぁ❤あお゛❤❤」

 

「キャハハハ❤いい声で鳴くじゃない❤」

 

「わぁ…今度私もやってみようかしら❤」

 

 

あまりにも無様な姿にミキータが嗤い、衝撃にカヤが興味深々になった。

ペローナの腸液に塗れたアナルパールを舐めながら嗜虐的な笑みを浮かべてたしぎが宣告した。

 

 

「ふふっ…❤貴女のアナルがガバガバになるまでやりましょうね……❤」

 

「ひッ…!」




はい、というわけでお待たせしてすいません。
執筆再開はしましたが仕事やほかの作業で執筆時間があまり多く取れないのでしばらくは投稿時間が大幅に遅れていくかと思います。


今回はゴーストプリンセスことペローナが餌食になるという話です。
原作ではスリラーバークからシャボンディ諸島、女ヶ島で頂上決戦という流れでしたが、もしも先に頂上決戦が発生したらモリアは多分ペローナとホグバックは留守番させるだろうなという考えで今回の話を進めてみました。

作中で説明してた通り、ペローナの能力は強力ですが多人数の乱戦になったら背後に回られて素の戦闘能力が低い彼女ならすぐにやられるだろうという考えで(戦闘員ではないホグバックと一緒に)置いていくかなと。

それと今回の話は『真暇 日間』さんの投稿してくださったネタを元に作成をはじめました。
その中で『幽体離脱したペローナ』を攻めるというのがあって、それをどうするかと考えたときに「そもそもゴーストって覇気で捉えられるんじゃね?」と思って先に女ヶ島でルフィと一緒に妻たちも覇気の修業をすることに…

ちなみに作中でゴーストに攻撃してますが、あくまで覇気を纏ってるだけで時雨が黒刀になってたりしてるわけじゃないです。
流石に僅かな修行では「覇気を纏わせる」というさわり程度しか習得できてないです。


それと、ウィスキーピークなどではクロコダイルが関係してることにビビっていた一同も、もう過半数と遭遇すれば慣れ始めてます。

けど流石にくまとは遭遇しないし(ボニーと関係持ったらくまがやってきそうだけど)、ミホークとは戦う理由がないし(たしぎは未熟だろうから)、黒ひげはたぶんインペルダウンでくたばってるから(シリュウが解放されないので)、接触するのはドフラミンゴぐらいかな…ドレスローザあたりで。



さて、次回はインペルダウン編後編
前書きに書きましたがこの作品では珍しいレイプ的要素がありますのでご注意してください。
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