ハイスクールD×D 夢幻の想像者(ファンタジー・クリエイション) 作:ナハト・リコリス
三大勢力の和平交渉が駒王学園で行われる事になったのであるが、俺は零課の人間としてアーシア・グレイフィアの二人と共に、俺も知らない零課の長が先にここに来て参加していた。
朱乃・小猫・木場・ソーナの四人は今回は零課に協力する悪魔側の存在として、イリナとゼノヴィアの二人は教会側の人間とし、先のコカビエル戦で知る羽目になった重大な事案〘神の不在〙を知る面々が今回の和平交渉に参加することになったのだ。
因みにギャスパーに関しては未だに自身の神器を上手く扱えないので、本来なら家で待機だったのだが、リアスと浩二の二人が未だに行方不明状態であり、三大勢力の和平交渉を邪魔しようとする存在がいないとも考えられ、念の為にギャスパーは零課の施設でいる事になったのだ。
会議をしようとしている部屋の外を少しだけ見たのだが、完全に言って悪魔・堕天使・天使の面々は何時でも戦うぞと言った雰囲気をかもしだしていた。
一応零課の面々もおり、あぶない刑事の二人も現場復帰し、会議前に少しだけ話をしておいた。
会議室で堕天使長のアザゼルと初めてあったが、胡散臭い相手だなとしか思わなかった。
そしてサーゼクスさん・セラフォルー・アザゼル・ミカエルさんの三大勢力の面々に、俺達零課の長である冴島 十三(さえじま じゅうぞう)氏を交えた三大勢力の和平交渉が始まった。
和平会議が始まって数分が経ち、アザゼルは和平を結ぼうと言うのだが、他の面々がアザゼルが数年前から神器保有者を集めていることに戦争を起こしたいのかと警戒していたと発言すると、アザゼルは神器研究の為と言って来た。
その後俺に対して何をしたいのかを聞いてきた。
白龍皇であるヴァーリは強者との戦いを臨んでいたが、俺は違っていた。
「日々平穏。俺からすればこれに尽きるな」
「・・・お前さんは零課の中でも上位に入るほど強いと聞いてる。おまけにお前さんの周りの女性関係もだ。だが、何でそれなんだ?」
アザゼルが言ったことが正しいと言う風な感じで、俺を知る面々と、冴島さんとセラフォルーを除いた面々が不思議そうにしていた。
「俺が強くなりたいのは、俺のこの手が届く範囲で、俺の大切を護りたいからだ。だからこそ、日々強くなろうとしてる。弱ければ、何も護れないからだ。特に俺の持つ神器は特異過ぎるからな」
俺がそう言うとアザゼルが不思議そうにするので、俺の神器を知らないのかと思って聞くと、俺の神器を知らなかったらしく、俺の保有する神器名を言うと、思い切り驚愕していた。
しかも滅茶苦茶使えない神器とまで言ったので、白龍皇のヴァーリですら不思議そうにした。
「そんなに酷いのか?」
「酷いってもんじゃねぇぞ。俺が研究した創造系神器の中で、いや、全ての神器の中で一番使えない神器だ。何しろまともに使うに最低でも中級悪魔クラスの魔力を保有しないと使えねぇし、創造するのに魔力を馬鹿みたいに消費してできる武器系は最悪薄いガラス並の強度だったんだ。まぁ補助なら最低レベルでも一応はいけるが、戦闘方面を考えるなら魔王級の魔力を保持してないと無理だと俺は認識してる。結果、俺が研究した神器の中で使えないとした不動の1位にした扱いの神器だ」
「あぁ~確かにそうだったなぁ(遠い目)」
アザゼルの言い分を聞き、異世界で生活する羽目になった際の過去を思い返し、自分もよくこんな神器で生きてこれたよなぁと思い返した。
ぶっちゃけ俺が異世界でいたのを知るのはここの中だけでは零課の長とグレイフィアだけで、それ以外には全く話してないのだ。
だが突然、異変が起きた。
まるで時間が止まるような、そんなありえない異変が起きたのだった。
そして俺が意識を取り戻すと、事態は最悪な状況になっていた。外にいた面々は時間停止を食らって動けず、ここにいる面々しか動けない状態であった。
おまけにこの場には和平を望まない犯罪者ともいえる者達の襲撃を受け、動けない存在は別室にいることになっているらしい。
「おい、何でこんな事になった?確か時間停止ができる吸血鬼はお前等のところにいるだろ?」
「確かにそうだが、彼の居場所は我々の施設内だ。会談の前に連絡したが、何の異常も聞いていない」
「・・・アレはギャスパーのじゃない。逆に俺はこれをした奴に心当たりがある」
そう、あの時の時間停止の感覚には覚えがあった。
同時にそれをした存在を思い出し、怒りが込み上げてきた。
本来なら〘ありえない〙と思うのだが、アレに何度か時間停止を使われたのと、この状況にした理由も予想があるからだ。
「あのクソビッチめ、まさかこの世界を自分がしたようにする気か?あの時はアレだったが、今回はガチで潰してやる(怒)」
「ビッチって、女か?一体どうしたんだ、お前さん?相当キレてるな」
「・・・完全に個人的な話だ。それと、この敵に心当たりでもあるんじゃないのか、アザゼルさん?言い方的に何か知ってそうだなと思うのだが?」
「あぁ。まぁこうなると分かっていたから備えていたんだよ。禍の団(カオス・ブリゲード)。最近背後等が判明した組織で、三大勢力に対しての危険分子を集めている組織だ」
俺はアザゼルが言った組織の名前を聞き、何か違和感を覚えた。というのも、何処かで聞いたことのあるような名前だったからだ。
そしてアザゼルの命で白龍皇は外の敵と交戦する事になり、俺は本来なら白龍皇と共に戦うつもりだったがと言った。
「白龍皇、悪いがアザゼルさんの言う通りにしてくれないか?終わったらあんたの相手でも何でもしてやる。だが、今回の時間停止をした奴が俺の知る奴なのか確認させてくれ」
「・・・良いだろう。言質はとったぞ?」
そう言って白龍皇は禁手で外にいる魔法使い達を撃退していった。
そして会談をしていた部屋に魔法陣が現れ、魔王達側が驚いていると、旧魔王派のレヴィアタンであるカトレア・レヴィアタンが現れ、宣戦布告をしてきたのだが、その内容とやり方に俺は呆れていた。
「無限の龍神オーフィスを長にして、テロ組織に入った上に、アレに良いように使われてる時点で三下確定だな」
「人間風情がな『だから弱い』〘ベチャ〙なっ?」
「『その場で土下座しろ。それ以外は認めない』」
カトレアの顔に白い液体をぶっかけ、俺の持つ術式を展開して命令を下すと、カトレアはその場に土下座姿勢になってしまった。
しかも当の本人は顔を上げたくても上げれず、土下座姿勢で怒りながら声を出すが、こんな姿では威厳などあるはずがない。
しかも俺達に攻撃などをしようにも、何もできず、土下座姿勢でギャアギャア喚いていた。
「・・・うわぁ~。容赦無いね(汗)」
「どう感じてもお前(セラフォルー)以下、容姿とかも好みじゃないし、現政権に対して宣戦布告した以上反逆者だから、俺の要件が終わった後で消せばいいだろ?変なドーピングしてるが、それでも俺の能力に対して何もできないから、家柄が良いだけのザコだが、サッサと答えろ。〘フレイは何処だ?〙」
「お、お前は何を言っている!そんな名前の奴は知らん!!」
俺が名前を言った人物に対して能力を使ったが、雑魚から返ってきた言葉に嘘などはないと思った。
何しろ俺の奴隷になった存在は、俺に対して嘘はつけないからだ。
実は俺がこの雑魚の顔に投げつけたのは俺の精液で、俺の精液を使って隷属術師(スレイヴマスター)としての能力を発動させたのだ。
因みにこれは今回の和平交渉を壊す可能性が高い行方不明の浩二とリアスが現れると思い、その際にリアスにぶつけて何もできなくする為に事前に準備していたのだ。
質的には会談のだいぶ前に準備したので劣化してきているが、この程度の実力者なら余裕で効力は発揮できるのだが、まさかこんな雑魚に切り札的なコレを使わされるとは思わなかった。
「・・・なるほどな。使えねぇ奴を使って、そいつの無様な姿を見たかっただけか。相変わらずやる事の趣味が悪いな、あのクソ女神(怒)」
【言ってくれるわね、隷属術師(スレイヴマスター)風情が!!】
俺がそう言うと土下座姿でいた雑魚の隣の空間に虹色の穴が空き、そこから女性が現れた。
リアス・グレモリーとは違う濃い赤い色で、肩にかかる程の長さの長髪、瞳の色は薄いグレーで、年齢的には一誠達と同じぐらいの年齢だと思われた。
だがしかし、その存在が持つ雰囲気は先に出た雑魚と違い、この場にいる圧倒的な強者とも言える魔王・アザゼル・ミカエルですら即座に警戒態勢をとるほどであった。
「久しぶりだな時間と時空を司る女神様、いや、自分勝手が過ぎて大神から全ての資格を剥奪された元神族のフレイさんよ」
「えぇ、そうね。隷属術師(スレイヴマスター)の神永一誠。私の世界を壊した最低最悪のクズ男」
一触触発とも言える事態であるが、俺が目の前の女を神と名乗ったので、この場にいた零課の面々を除いた全員が驚いた。
何しろ自分達が知る神と違うので驚いたのだろが、俺からすればこいつがこの場にいること事態を不審に思っていた。何しろこいつは大神によって神としての権能を全て封じられて俺に倒された。
その際に大神からこいつが滅茶苦茶にした世界が俺のいた世界以外に別にあり、その世界が終わるまで、その世界の生命体として転生させられ続けるという自身の父親でもある大神からの呪いとも言える事案になったはずだからだ。
「何でお前がここにいる?」
「ハハハ。そんなもの、私から全てを奪ったお前に復讐するためよ。お父様が私にかけた封印も、お母様に頼んで一部を弱めてこの世界に転生させてもらったのよ。つまり、あの時よりも私は強いわ」
「・・・下らねぇな。あの時は神としての力で俺の攻撃を防いでいただけで、本来なら何発も喰らっていたってのは知ってるんだぞ?」
「あら、バレてたの?まぁいいわ。ここに来たのはあんたの顔を久々に見に来たのと、使えないゴミの処理だから」
そう言うと土下座姿勢のままの旧魔王の雑魚は突然灰のようになって消え去ってしまった。
それを見て周りの警戒態勢が更に上がったが、フレイはそれ等を全て無視し、俺達はフレイの力で動けない状態にされた。
「フフフ。さて、使えない奴は消したし、私も時間停止とゴミ処理で疲れたし、面倒な馬鹿達を捨てて帰るわ」
そう言うとフレイは来た時のように虹色の穴に消えて行き、俺達は捕まえる事すらできず、ただ見ているだけで終わるのであった。
「俺は白龍皇を手伝います。色々と俺に聞きたい質問に関しては後日話します」
フレイが消えて動けない状態から解除されたので、俺は白龍皇の手伝いをすると話した。序にフレイ関係で俺に対して色々と聞きたい部分も周りからすれば有るのも理解しているので、その点は後日と言うことにしてもらった。
何しろ今はこの状況をどうにかしないといけないし、フレイが面倒な馬鹿達と言ったものも気にかかるからだ。
そして白龍皇のいる近くに行くと、予想はしていたが、当たってほしくないものであった。
何しろそこには行方不明になっていた浩二とリアスの二人がいたからだ。
しかも周りの様子を見て感じたのでは敵側で、白龍皇も同じような感じであったが、本人は会談の時に強者との闘争を臨んでいたので、それが理由だろうと予想はついていた。
「そいつ等といるって事は、白龍皇は敵でいいのか?俺からすればあんなアホな奴等がいる居場所でいるよりも、うちのあぶ刑事と一緒に事件解決に色々と動き回る方が個人的にあんたが思う強者との戦いもあって面白いと思うぞ?」
「・・・・・あの二人とか。すまんが、流石の俺も死にたくはないぞ」
「・・・・・まさかあの二人と関わりがあったとは。まぁ後で話ぐらいは聞きますよ。俺もあの二人とは色々とある方なので」
「俺達を無視してんじゃねぇよ!!」
浩二やリアスからの攻撃があったが、軽く避けておいた。俺はこいつ等の攻撃を避けながら、白龍皇と話をした。
「白龍皇には悪いが、予約した戦いは後日な。すまんがこいつ等に犯罪者用案件のをするつもりだから、それをした上でお前との戦いは体力・魔力的にもたん。俺の全力がお前もいいだろ?」
「良いだろう。今代の赤龍帝の実力は知っている。俺が手を出すまでもないからな」
そう言って白龍皇は下がり、俺は二人と向き合った。
「今日で終わりにするか。お前達との関係を」
「巫山戯んじゃねぇぞ!?お前なんかに負ける俺じゃねぇんだ!!」
「私もよ!!貴方なんて私の滅びの力でこの世から消し去ってやるわ!!」
そして二人は俺を相手に啖呵を切ったが、俺はため息を一つつき、両手を広げた。
「お前達レベルの相手に本来なら使うつもりは無いが、これから行うのはお前達の物語の結末を決めるものだ。だから・・・」
そう俺が言うと左には銀色に輝く光の集まり、右には漆黒の闇とも言える闇が集まり、左右に銀色と漆黒の棒のような物が現れたかと思うと、その二つは一瞬にして銀と黒を基調とした大剣へと姿を変えた。
「これが俺の神器の【禁手】にして、俺の創造した最強の聖剣と魔剣だ。お前等相手には勿体無いが、この二振りの剣で、お前達の夢を終わらせる!」
俺はそう宣言し、聖剣の切っ先を二人に向け、そして俺達にとっての最後の戦いが始まった。
零課の長の冴島 十三(さえじま じゅうぞう)ですが、見た目や声に関しては勇者警察ジェイデッカーの警視総監であった冴島 十三(さえじま じゅうぞう)本人。
何故このキャラかと言うと、長官系のキャラで色々と面白いからです。
序に今回でた新キャラのフレイですが、見た目はガンダムSEEDに登場したフレイ・アルスターで、彼女を少し大人にした姿をイメージして下さい。
性格的には原作のある種の被害者であったフレイと違い、最初から悪女という感じです。
まぁスパロボでも第三次αとJではフレイは完全な悪女扱いでしたけど、Wでは悪女扱いにならなかったですからね。
さて、次回話で浩二とリアスに対しての、この作品における神永一誠との関係の終わりになります