色々警報!
「待って! そ、そんなに握られたら出ちゃう!」
悲鳴に近い声を上げて立城は優一郎を涙に濡れた目で見た。優一郎がペニスを握ったまま、目だけを上げる。
「それでは、人工膣へ指を挿入しましょうか?」
「そっ、それだと余計に辛く……あぅっ!」
立城は中ほどまでペニスを接続口にはめ込まれたところで声を上げて仰け反った。びくん、とペニスが脈打ち、交換されたばかりのカートリッジから透明な液体が急速に外に向かって放出される。立城は腰をびくびくと震わせながら力ない声を上げて透明な液体をペニスから噴出した。宙に向かって飛んだ液体が立城の身体にかかる。
「ごめんなさい……ごめんなさい」
うわ言のように詫びて立城は顔を手で覆った。情けなさと恥ずかしさで自然と涙が零れてくる。
「かまいませんよ。この機体は肛門が第二膣になっています。そっちも試しましょうね」
優しく言いながら優一郎がにっこりと笑う。立城は涙を手の甲で拭ってもう一度、腿を両手で持ち上げた。一度出したからなのか、少しは男性器も落ち着いている。立城は唇を噛んできっちりとペニスが接続口にはめ込まれるまで耐えた。
「それでは、射精欲はとりあえず満たされたでしょうし、ふたつの人工膣を同時に指で責めますね」
そう言って優一郎が立城の陰部に指を押し付ける。漏れて流れていた愛液を両手の指にしっかりと絡め、優一郎が目を上げる。視線を感じた立城はごくりと生唾を飲んだ。自然と腰が浮き、より快楽を迎え易い格好になる。
「お願い」
熱のこもった声で立城は囁いた。辺りには甘い花の香りが漂っている。立城が力で構成した作り物の精液と愛液にはラベンダーの花の蜜の香りがつけられているのだ。
静かに優一郎が指を滑らせる。膣口と肛門を同時に指先でなぞられた立城はあられもない声を上げて腰を跳ね上げた。
「あっ、ああっ! んふっ! ああん!」
軽く触れられただけで立城は頭が真っ白になるほどの快楽を覚えた。ゆっくりと膣口と肛門を指で撫でながら優一郎が薄く笑う。
「すぐに、指では物足りなくなりますよ」
くすりと笑いを零し、優一郎が指を二つの秘穴に埋めていく。立城は目を見張り、激しい声を上げて仰け反った。指で膣壁と腸壁とを同時に擦られる。強い快楽を覚えた立城は心の中で安堵の息を吐いた。これで絶頂に達することが出来れば、少なくともこの恐ろしいほどの情欲からは解放される。
優一郎が指で抽迭を始める。立城はうっとりとした面持ちで快楽に溺れた。だがどうしても絶頂に達することが出来ない。激しい快感はあるのに、何故かその頂点だけが見えないのだ。
もどかしさに立城は腰をくねらせた。熱のこもった目で優一郎を見つめる。
「欲しいんですね。しょうがないなあ。ちょっと待ってくださいね」
一度、立城から手を離して優一郎が自分の左胸に手をあてがう。その直後、優一郎は自分の左胸に右手を突き立てた。淡い紫色の輝きが優一郎の身体を覆う。眉を軽く寄せて器を探る優一郎を立城はぼんやりと見つめた。
何だっけ。僕は前に一度、この場面を見たことがある。
そう胸中で立城は呟いた。だが頭の中に真綿を詰め込まれたような感覚がある。全てがどうでも良くなるほどの快楽が欲しい。思い切りペニスで突かれたい。その切迫した思いに立城の考えは瞬く間にかき消された。
やがて優一郎が大きく息をついて胸から手を抜く。その時にはもう、優一郎は男の姿に戻っていた。
「どうしてほしいです?」
そう言って優一郎が微笑む。立城は腿を両手でしっかりと持ち上げ、足を大きく開きながら言った。
「挿れて。挿れて、壊れるまで犯して」
優一郎を見つめながら立城はそう告げた。笑顔のままで優一郎が立城の腰を手でつかむ。
「了解しました」
そう言って優一郎は一気に腰を進めた。膣口に過たず、優一郎のペニスが埋もれていく。立城はいきなり膣奥を亀頭で叩かれて激しい声を上げた。何も考えられない。このまま犯されてどうにかなってしまいたい。そのためなら何でも出来る。そんな甘い誘惑に立城は抗うことが出来なかった。
「交互に突きますね」
立城に圧し掛かりながら優一郎が腰を引く。続けざまに肛門にペニスを挿入され、立城は声を上げながら首を振った。
「くはっ! あっ! ああんっ! ああっ!」
さっきまでせき止められていた快楽の頂点が見えてくる。優一郎に激しく突き入れられながら立城はうっとりとした目で天井を見上げた。
鏡張りの天井に交わる二人の姿が映っている。だらしなく口を開き、絶え間なく嬌声を上げながら立城は夢中で優一郎の背に手を回した。強く優一郎を抱きしめながら腰を跳ね上げる。
「母上……凄く、いいですよ」
立城が絶頂に達そうとした瞬間、優一郎が勢いよくペニスを肛門から抜いた。急に快楽が途切れ、狂いそうなほどの欲求がこみ上げてくる。立城は嫌がって頭を振りながら優一郎を抱きしめる腕に力をこめた。
「お願い、お願いっ! いかせてぇ!」
泣きじゃくりながら立城は懇願した。腰を揺すって優一郎のペニスを陰部に擦りつける。
「いかせてあげますから、マスター登録スティックを頂けますか?」
くすくすと優一郎が笑う。立城は夢中で何度も頷いて、宙空に手を差し伸べた。引き寄せたスティックを手につかもうとする。だが、立城の震える手を滑りぬけ、スティックはベッドに乾いた音を立てて落ちた。
「よく出来ました。ご褒美に、後ろにまず僕のを入れてあげますね」
にっこりと笑ってスティックを拾い上げながら優一郎が腰を引く。そして言葉通り、優一郎のペニスが立城の肛門に突き立てられた。深くに潜り込みながら腸壁を強く擦っていく。立城は恍惚の表情で腰をひくつかせた。機体のタンクから吸い上げられた液体が愛液となって膣口から漏れて流れる。立城の漏らした愛液は優一郎のペニスにまで流れて落ちた。
「こちらにも、ご褒美あげますね」
優一郎の微笑みが嗤いに変わる。優一郎は身を起こすと立城の陰唇を指で割り開いた。快楽に開いた膣口に冷ややかなスティックが差し込まれる。立城は甘い快感に身を震わせた。
もうどうでもいい。もっと気持ち良くなりたい。立城はうわ言のようにそう呟いた。濡れた膣壁を分けてスティックがゆっくりと膣内に沈んでいく。熱く深いため息を吐いた立城のペニスが触れてもいないのにびくりと脈打ち、透明な液体を撒き散らす。限界まで反り返ったペニスから迸った液体を被りながら、立城は恍惚の笑みを浮かべた。
不意に全ての感覚が途切れる。
「精神パターン認識。マスター登録、完了しました」
立城は感情のない声でそう告げた。その直後、それまでとは桁違いの快楽に襲われる。立城は悲鳴を上げて背を反らした。優一郎のペニスを咥え込んだ肛門がひくつく。大量の愛液をスティックと膣の隙間から漏らしながら立城は一気に果てた。
「母上。それでは、おやすみなさい」
良い夢を。その優一郎の囁きを境に立城の意識は唐突に途切れた。
これで七章は終了です。