今年もよろしくお願いします。
エロシーンの続きです~。
棺に納められた龍神の身体は眠り続ける。何の邪魔も入らない場所でただひたすら、穏やかに眠る。いつか来る、破滅の時を待ち続けるのだ。
青の鍵、金色の扉、紫の錠。
滅びの門を開くにはこの三者が絶対不可欠となる。世界を生かすためには、同時に滅びを生むものも用意しなければならない。それでなければ世界の力は意味をなさなくなる。
「母上の肌は滑らかで吸い付くようですよ」
嗤いを浮かべて優一郎が囁く。立城は夢中で腰をくねらせながら甘い声で優一郎の名を呼んだ。優一郎が小さく笑って乳首に唇を寄せる。舌先で乳首を舐められた立城はあられのない声を上げて腰を跳ね上げた。
「母上は、何を怖れているのですか? 水輝さんのこと、好きなのでしょう? 父上と同じくらい」
立城の胸を弄りながら優一郎が囁く。立城は目を細めて小さく頷いた。一つ、また一つと防壁が壊れた末、立城は優一郎の言うことに素直に答えていた。心の底で誰かが必死で駄目だと叫んでいるのに、甘い誘惑に抗うことが出来ない。
鍵、扉、錠。この三者は滅びの門を開くのに不可欠だ。が、それらの名を冠する龍神はただの道具でしかない。道具を使う者がそこには存在するのだ。
しろがねの翼は人に幸せを呼ぶ天使を表している。紅の断罪はあまねく生きとし生ける者の罪穢を焼き払う。白い城は天上のはかない命を見守り、黒い門は冥界へ出入りする者を厳正に見張っている。
子宮口に亀頭がこつん、と当たる。立城はびくりと身体を震わせて反射的に腰をグラインドさせた。
「僕の精で、母上が孕む可能性があったりするのかな? もしかして?」
優一郎がにっこりと笑う。立城は優一郎の亀頭を何度も子宮口で擦った。深い快感で何も考えられない。ただ記憶だけが行過ぎては消える。
「出して……優一郎。わたしの、ここに、だして」
甘い声で誘いながら立城は腰を艶かしく動かした。誰かが止めろと叫んでいる。だが心の底から聞こえるその声すら、今の立城にはとても遠く感じられた。
「せっかちだなあ、母上は。まだまだこれからですよ」
そう言って優一郎が腰を沈める。子宮口を掠めた亀頭が再び膣奥に潜り込む。立城は息を殺して深い快楽を全身で味わった。
もう一つ、世界は作られた。龍神ですら殆ど出入り不可能な場所にその世界は存在する。それがあの日、密約が交わされた時に作られた三つ目の世界だ。夢でのみ行くことの出来るその世界は幽瞑界という。だがその存在を知る者はごく限られる。作った当の本人である二人しか恐らく把握はしていない筈だ。
紫翠は保険の意味で魂だけでなく記憶を二つに割った。その片方を引き継いだのは立城だ。が、この三日間の記憶を立城は本来、持っている筈はなかったのだ。
「あっ、ああっ! いい、いいの! もっと、もっと、ちょうだい!!」
そう高い声で鳴きながら立城は何度目かの絶頂に達した。無意識のうちに立城の力が優一郎に流れていく。そして立城は繋がった部分から注がれる優一郎の力に溺れ続けた。狂気にも似た欲望だけが次々に生まれてくる。
あの時、水輝は翠の剣で立城を貫いた。その瞬間、本来持ち得るはずのない記憶の一部が立城に流れてきたのだ。
「はい母上、存分にめしあがってください」
そう言って優一郎が薄い笑みを浮かべる。膣内をでたらめに突かれ、立城は悲鳴混じりの嬌声を上げた。優一郎の触れた場所の全てが敏感に快楽を読み取っていく。立城はうっとりとした眼差しで優一郎を見つめ、腕を伸ばしてその首を抱いた。
強靭な肉体と記憶を持って生まれた立城は本来は木龍神となるべき存在ではなかった。だが真也が死んでしまった今、木龍神として今現在立っているのは立城だ。本来はそうでない筈のものが、何故木龍神の力を受け入れることが出来たのか。その答えは簡単だ。
優一郎の激しい抽迭に喘ぎながら立城は胸の奥でぽつりと呟いた。
僕はなに? もしかして僕は真也の代わりですらないの?
「母上は母上ですよ。僕と多輝の母です」
静かな声が耳に聞こえてくる。立城は目から快楽の涙を零しながら乾いた声で笑った。
そう。ただの胎なのだ。次代の魂を孕むための、ただの器に過ぎない。それ故、立城は生まれながらにして強靭な肉体を持っていたのだ。孕む子のためだけに。
「それだけの意ではなかったのですけどね。そう思われるのならそれもいいでしょう」
立城は涙に濡れた目で真っ直ぐに優一郎を見た。下腹部に力をこめて膣口を軽く締める。それまで激しく腰を動かしていた優一郎がふと動きを止める。立城は小さく笑って告げた。
「……相手は……龍神なら誰でも、いいらしい……。ばかだな、僕は……。ずっと知らなかったよ」
何も知りはしない。あの日、紫翠と水輝が新しい世界を複数作っていたことも、真也の遺した魂が誓約者となったことも、知ったのはずっと経ってからだ。そして紫翠と水輝が密かに互いの龍宝珠を交換していたことも、この間まで知らなかった。
「これからは知っているわけですよね」
「そうだね。でも知っていても止められない」
疲れた声で呟いて立城は目を閉じた。
紫翠はあの日、水輝に告げた。そして水輝が承諾したあの時から誓約は続いている。どこまで行っても、水輝の女の性を切り分けても、それでも誓約は消えない。あれが生きているからこそ今の世界があるのであり、誓約が破棄されれば世界は滅びに向かうだろう。
それでももしかしたらと思っていたのに。
「選んだのはあなたですよ」
「……ここでそれを言われるとはね」
ため息混じりに呟いて立城は苦笑した。そっと目を開けて下腹部にこめていた力を抜く。僅かに緩んだ膣口をゆっくりとペニスが滑る。柔らかな快感を立城は深い息をついて味わった。かたく勃起したペニスが潤んだ膣壁をゆっくりと擦っていく。かと思うと亀頭がくすぐるように膣奥をつつく。立城は目を細めて身体に不自然に入っていた力を抜いた。
「人間とはやはり違いますね」
淡々と優一郎が告げる。立城は開いた腿をもう少し持ち上げ、陰部を上向きに晒しながら微かに吐息をついた。
「そんなに、違う?」
「これでも、結構な数の女の子を抱きましたから」
あくまで研究のためですけどね。そう言いながら優一郎がにっこりと笑う。立城はそう、と呟いて掠れた声で答えた。
「僕……人と、したこと、ないんだ」
小声で答えた立城を優一郎が不思議そうに見る。立城は急にこみ上げてきた恥ずかしさに思わず目を背けた。
「そういえば、先日までは禁忌事項でしたからね」
「そ、そうじゃなくて」
立城は目を背けたまま小声で優一郎の言を否定した。そういう意味でしたことがないのではない。優しい快感に身体が解れていくのを感じながら立城は小さく息をついた。
エロシーンながっ!(自分でびっくりしているらしい