あ、エロシーンはないです。股間とかは出てきますけども、エロというよりバトル?
急遽、客室の一つを梨恵に整えさせて優一郎はそこに汀を運び込んだ。脱力した汀を抱えて運んだのは立城だった。見た目にもかなりぼろぼろだった汀を見た時の立城は酷く辛そうに顔を歪めていた。恐らく、汀の壊れ方は立城の想像を越えていたのだろう。
だが本当に深刻なのは汀の表面的な傷ではない。汀は精神のレベルから既に崩壊を始めているのだ。急いで運んだ汀をベッドに横たえ、スカートをめくり上げる。
「機体の損傷は瑣末な問題です。すでに、なぎささんを構成している要素が崩壊を始めています。まさか、ここまでの力が隠されていたとは想像外でした」
言いながら優一郎は汀の陰唇を分解しにかかった。出来るだけ丁寧に、だが手早く部品をばらしていく。
「一応、結界を張るね」
優一郎の背後に立っていた立城が厳しい顔で告げて自らの胸に手を突きたてる。背後の立城の気配を伺いながら優一郎は汀の女性器を次々にばらしていった。立城がその間に器から宝珠を幾つか取り出す。足早に部屋の隅に一つずつ宝珠を置き、優一郎の背後に戻ってから立城はゆらりと手を上げた。
「結界の展開に対する許可を」
口早に立城が優一郎に向かって声をなげる。この場では本格的に力を使うには優一郎の許可がどうしても必要になるのだ。
「許可します。いったん始めたらかなり慌しい状況になると思います。速度戦を覚悟してください」
「判ってる」
鋭い声で立城が優一郎に答え、続いて立城の手が揺らいだ。空に立城の指が線を引く。立城が指で描いた線は光を帯び、紋様になっていった。宙空に描かれた不思議な紋様がゆらりと動いて静かに床に張り付く。
「時とその狭間に生きる者、白く儚き命を見つめる者、漆黒の虚ろ」
どこか現実離れした立城の声が部屋に響く。それを聞きながら優一郎は汀の股間から新たに流れかけた力を強引に力で塞いだ。そうしながら手早く女性器を分解していく。
「金色の扉、銀の翼、紅の断罪の主よ」
立城の呪に寄せられた力が光となって部屋に満ちる。それと同時に床に敷かれた紋様が輝きを帯びて浮かび上がった。
「我、紫の錠が願う。汝らの力持て、我らを護りたまえ」
呪が終わった瞬間、宝珠と床の紋様を楔として力が展開する。その力は恐ろしく頑強な結界となって部屋全体を覆った。それを境に部屋の外の気配がまるで読めなくなる。だがそのことに構わず優一郎は汀の股間をばらし、膣の部分を露にした。
「よし予想どおりだ。ここがストッカーになっていたんだ」
分解した膣の奥に指を入れ、小さな窪みを発見した優一郎はそう呟いた。結界を張り終えた立城がベッドに寄って汀に手をかざす。
「抑えるのは僕がやるよ。君はそっちに集中して」
そう言って立城が手のひらから紫色の力を汀に注ぎ始める。汀から漏れかけていたものは立城の力に抑えられて苦しむようにその場にのたうった。透明な揺らぎが紫色の力を必死でかき分けようとしている。
「では、いきます!」
そう声をかけて優一郎は指で探り当てた窪みに水輝の宝石をはめ込んだ。続けざまに自分の胸に手を突きたてて器の中を探る。痛みを堪えて優一郎は黒宝珠をつかみ上げた。
「欲望の海よ!」
優一郎の声に応えて手の中の黒宝珠が一気に鎌の形に変貌する。その柄を握りしめていた優一郎は目を見張ってその場に膝をついた。異様なスピードで体力が失せていくのが判る。歯を食いしばって立ち上がった優一郎の片方の手首を立城が無言で握る。
「ちょっと我慢して」
口早に言って立城は一気に力を燃焼させた。すると優一郎の体力は再び回復した。どうやら立城が触れた部分から強引に力を優一郎にねじ込んだらしい。
「ありがとうございます! では……」
意識を集中して優一郎は両手に鎌の柄を握りしめた。宝石をはめ込んだ瞬間から汀の身体は不自然に震えている。痙攣を起こしたように揺れる汀の身体を立城がベッドに押さえ込む。
不意に恐ろしいほどの圧力が上から降って来る。歯を食いしばり、足を踏ん張って耐えながら優一郎は汀の股間を睨みつけた。分解された女性器の手前辺りから一気に何かが噴出してくる。
「そこだ!」
叫びざま、優一郎は鎌を揮った。飛び出したそれに容赦なく鎌の刃を叩きつける。汀から飛び出した白い光の珠は優一郎の鎌に跳ね返された。
光の珠がリボンのような尾を引く。
「よし! ここを断つ!」
光の珠に纏わりついていた力の奔流を優一郎は鎌で分断した。その瞬間、リボンのような形を取っていた力が一気に弾け、極小の粒になって散った。結界の内側に力の粒が凄まじいスピードで走り、跳ね返る。
「護りの盾よ!」
立城が声を張る。その瞬間、優一郎に向かっていた光の粒が何かに弾き返された。続けざまに飛んできた粒も悉く跳ね返る。優一郎は紫色の薄い膜のような盾に護られながら、懸命に足を進めた。汀の噴出させた力に逆らってじりじりと前に進む。何とか汀の腿をつかみ、優一郎は必死でもう片方の腕を伸ばして汀の膣内に指を入れた。
「開け!」
力をこめて言葉を紡いだ後、優一郎は汀の膣にはめ込んでいた宝石を取り出した。手にした鎌の柄で宝石を叩く。硝子が砕けるような音がして、宝石は鍵の形に変化した。砕けた宝石の欠片が青いサファイアになって落ちる。
2人は精一杯頑張ってるんですけどもね……。