※この作品はR-18です。

魂の座 三部 暁の姉妹   作:伊駒辰葉

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エロシーンだったはずが。


もしも生まれ変わったら 5

「え」

 

 水輝が小さな戸惑いの声を漏らす。莢花の身体は自分でも気付かないうちに淡い光を帯び始めていた。金色の柔らかな光が莢花の身体からリボンのような形をとって水輝に向かって伸びる。

 

「ちょ……うわ!」

 

 水輝が声を上げる。その声に莢花はのろのろと目を開けた。いつの間にか水輝の身体に金色の光が纏わりついている。慌てて身を起こそうとした水輝は光に引っ張られるようにして莢花の上に倒れた。

 

「な、なにこれ?」

「そ、それはおれがききた……うあっ!」

 

 水輝が途中で言葉を切って掠れた声を上げる。すると莢花の膣内にいきなり熱いものが注がれた。どうやら水輝は強制的に何かに射精させられたらしい。だが注がれた莢花は冷静にそれを観察する余裕はなかった。激しい快楽がこみ上げ、背中が反り返る。

 

「あっ! あああんっ!」

 

 金色の光が部屋に満ちる。快楽にぼやける頭で莢花は懸命に考えを巡らせようとした。なのにどうしてもまともに考えられない。だがそれでも不思議な満たされた感覚だけがある。

 

「だ、駄目だ……っ。また」

 

 切羽詰った声を上げて水輝が腰をひくつかせる。迸った水輝の精液をまるで啜るように莢花の膣壁が蠢く。身体の中に何かが染み込んでくるのを感じながら莢花も激しい絶頂に達した。

 

「お兄ちゃんっ! もっと、もっと、ほしいの!」

「あ、あ、あーっ!」

 

 掠れた声を上げて水輝が射精する。莢花は恍惚の表情で深い快楽を味わった。腰が自然と動いて膣壁で水輝のペニスを自分から擦る。嫌がるように頭を振り、水輝は必死で莢花の上から退こうとした。だがそうしている間にも水輝のペニスが精を吐き出す。

 

「や、やめ……ひぅっ!」

 

 喉の奥で悲鳴を上げて水輝が身体を震わせる。莢花は高い声を上げて果てながら力で出来たリボンを手で強く引いた。逃げようとしていた水輝がリボンに絡め取られてその場に倒れる。莢花は夢中で水輝に跨った。水輝が腕を広げて仰向けになる。莢花は水輝のペニスを膣内に咥え込んだまま、腰を上下に揺すり始めた。

 

「ああっ! お兄ちゃん、いい、いいのぉ! もっと、ちょうだい! もっと、もっとぉ!!」

「ぐっ、あ、だ、だめ、だって」

 

 掠れた声で水輝が言う。だが莢花はそれを無視して膣壁でペニスを強く擦った。欲望の赴くままに動く莢花の膣内に水輝が精を吐き出す。莢花は水輝の上であられもなく嬌声を上げて腰を揺すった。

 

 ゆっくりと水輝の髪が先端から色を変える。黒く染まっていた水輝の髪は少しずつ目の覚めるような青い色へと変化していった。何度も体内に水輝の精液を受ける莢花の意識が少しずつぼやけていく。

 

「おにい……ちゃん、いいっ……すごく……いい、の。とても……とても、気持ちいいの……」

 

 そう言いながら莢花は身体を倒し、水輝の頬を両手に包んだ。水輝が薄く目を開ける。その目の色は綺麗なブルーに染まり変わっていた。

 

「莢花」

 

 水輝がはっきりと莢花の名を呼ぶ。莢花は軽く水輝の唇に口づけた。すると水輝が眉間に微かに皺を寄せる。水輝は莢花の頭に手を乗せ、撫でながら告げた。

 

「早く帰れ、阿呆。ここはお前が来るところじゃない」

 

 静かな声に莢花は微笑みを浮かべた。水輝がため息を吐いて口許に皮肉な笑みを浮かべる。

 

「まだ……、もうちょっと、のこってる」

 

 そう言って莢花は水輝の唇を吸った。水輝が諦めたように息を吐いて莢花の腰に手を回す。下から突き上げられて莢花は水輝の口の中で呻いた。

 

「んっ!」

 

 膣内に熱いものが注がれる。莢花は震えながらそっと目を開けた。水輝の髪はすっかり染まり変わっている。もう、水輝の身体には金のリボンは纏わりついていない。

 

「散々吸いやがって……ったく、どんな治療の仕方だ」

 

 ぼやきながら水輝が身体を起こす。その拍子に莢花の膣からずるりと音を立てて水輝のペニスが抜けた。

 

「お兄ちゃん、あたしって、わがままで、しっとぶかくて、やなおんなのこだったとおもう」

 

 そう語る莢花を水輝が足の間に抱える。水輝はシャツの胸ポケットから煙草を出して咥え、小さく笑った。

 

「あー、ほんとにな」

 

 苦笑しながら水輝が答える。莢花は水輝の顔を見上げながら続けた。

 

「お兄ちゃん、あたしのこと好きだったのは、確かだけど、ぜんぜん、タイプじゃなかったよね?」

 

 水輝が煙草の先に火を点ける。細長く煙を吐き出してから水輝は莢花の頭にぽん、と手を乗せた。

 

「悪いな」

 

 短く言って水輝が莢花の頭を強めに撫でる。莢花は微笑みを浮かべて水輝の胸に頭を乗せた。剥き出しになった水輝の胸の奥の音が聞こえてくる。人と同じように水輝の胸の奥は脈を打っている。

 

「ありがとう。お兄ちゃん。それが、聞きたかったの……」

 

 莢花はそう言って目を閉じた。

 

「じゃあな、莢花」

 

 そう言って水輝が莢花の額に口づける。

 

 お前は最愛の妹だよ。

 

 水輝の声が頭の中に直接聞こえる。

 

「お兄ちゃん……生まれかわったら、お兄ちゃん好みの佳いおんなに、なってみせるから! 容姿だけじゃなくて、嫉妬なんかに狂ったりしない、強いこころを持ってみせるから!」

 

 だから、もしも生まれ変わって出逢ったら、お兄ちゃんの彼女にしてね。莢花はそう続けながら静かに意識を手放した。




精液強制排出。
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