「見ろよ、この嫌がり方。やっぱ、強情だよな、この女」
渚は歯を食いしばり、目をかたく閉じながら自慰を続けている。刺激を受けた女性器が愛液に塗れていく。水輝は渚の指から愛液を少し指に取って口に運んだ。
「水輝さん、それではとりあえず壊れるまで抱いてあげてくれませんか? 正直、かなりストレス貯まってますから」
「そりゃ構わないが、マジ出ししても平気なのか?」
そう言いながら水輝は指についた愛液の味を確かめた。極薄い塩分がある以外は匂いも何もない。
「渚さんの今の中枢は水輝さんの作った宝石です。水輝さんの力ならかなりの分量を受け入れても問題ありません」
「へえ。けっこう便利だな」
そう言いながら水輝はベルトを外し始めた。そこで水輝は手を止めて優一郎を見た。
「そういえば金は立城のとこから出てるのか?」
声を投げてから水輝はジーンズを脱いだ。ついでに下着もさっさと取っ払う。
「立城さんのところと言うか、今の吉良瀬を動かしてるのは僕ですから」
にっこりと優一郎が笑う。そりゃ凄いな、と水輝は笑みを返した。でかい金を動かすのは大変だろう、と言ってから水輝ははたと我に返った。金。金と言えば何かあったような気がする。
数秒ほど沈黙してから水輝は頭を抱えて叫んだ。
「あー!!」
傍にいた優一郎が水輝の叫び声に目を丸くする。渚は相変わらず全力で嫌がりながら自慰を続けている。水輝は頭を抱えたままやばい、と口の中で呟いた。学に言ってほぼ無理やり貰い受けた百万という金は、ゼロに近くなっている。女を食いまくるためにホテルを借りたためだ。しかもある程度の人数が入れるとなると、スイートしかない。水輝はあの時、後先考えず高級ホテルのスイートルームを使ってしまったのだ。
「どうしたんですか?」
「いや、ちょっと」
そう言ってから水輝はぽんと手を叩いた。そうだ、と言いながらベッドを降りる。優一郎が訝しげにそんな水輝を見つめる。水輝はベッドから少し離れて右手を自分の胸にいきなり突っ込んだ。痛みを堪えながら手早く一つの塊をつかみ取る。
「よし、割とダイヤ!」
取り出した透明な珠を優一郎に放ってから水輝は再度、胸に手を突っ込んだ。今度は銀色の宝珠をつかんで右手を引っ張り出す。水輝はそれを一振りで刀の形に変えた。
「よーし。いいぞ。優一郎、それ、天井に向かって放れ」
「あっ、はい!」
慌てたように言って優一郎が手に持っていた透明な珠を軽く放る。水輝は鋭い息を吐き出して右手に握った刀を縦横無尽に揮った。空中を滑った珠の表面を刀が刻んでいく。床に落ちた時、珠は綺麗にカッティングされていた。優一郎が感心したように拍手する。水輝は笑って宝石のようにカットされた珠を取り上げた。
だが水輝の手の中で珠が唐突に光を帯びる。仰天して息を飲んだ水輝の手の中で珠は輝き、床に落ちていた珠の切りくずを悉く引き寄せた。
「あっ、ばか! 何で修復すんだよ!」
原石ままじゃ買い手がつかねえだろ! 水輝のそんな必死の叫びも空しく、手の中で珠は元の丸い形に戻ってしまった。ああ、折角の資金が。水輝は愕然と呟いてその場にがっくりと膝をついた。
「あの、水輝さん。それ、銀宝珠のような気がするんですけど……」
優一郎が困惑気味の声で言いながら水輝の手の中の珠を指差す。水輝は右手に握った刀と左手の珠とを見比べた。あれ、と呟いてじっと左手を見つめる。しばし見つめてから水輝はおお、と声を上げた。
「何だ、こんなとこにあったのかー。おれって間抜けだなー」
空笑いしながら水輝は立ち上がった。戸惑ったような顔をする優一郎に愛想笑いをしてから水輝はその場を駆け出した。慌ただしく部屋を出て、隣の奈月の部屋のドアを開ける。水輝は急いで奈月の傍に寄って左手に握ったそれをかざした。
奈月の胸にそっと珠を乗せる。すると珠は急に輝きを増した。水輝の持つのと同じ、銀色の光を放ち始める。そして銀色の宝珠に戻ったそれは奈月の胸に静かに沈んでいった。
「うわ、マジで切れなくて良かった」
一度は切ったことを記憶の彼方に投げて水輝はしみじみと言った。それからまた慌ただしく自分の部屋に戻る。ベッドでは渚が真っ赤な顔をして自慰を続けている。さすがに主人に忠実だ。その手はずっと止まっていないらしい。
「むう。やっぱあの手しかないか」
肩に銀色の刀を乗せながら水輝は難しい顔で言った。優一郎が怪訝そうに眉を寄せる。水輝は仕方ない、と呟いて左手の指先を歯で噛んだ。
血の雫が落ちる。水輝はそれを左手の上に受けた。宙に浮かんだ数滴の血は今はもうすっかり元の色に戻っている。右手に握っていた銀色の刀を床に突き立て、両手の間に血の雫を力で固定する。それから水輝は一気に雫に力をかけた。渦を巻いた血の雫が丸い赤味を帯びた石に変わる。水輝はそれを左手につかんで右手で刀を床から抜いた。軽く宙に石を放ってその表面を刀でカットする。宙でカットされたそれを水輝は左手で受け止めた。
ちらりと横目に優一郎を見る。だが優一郎は感心したように拍手をしているだけだ。この宝石を買い取れと言っても交渉には応じそうにない。仕方ない、と呟いて水輝は刀を宝珠に戻して器にしまいこんだ。ついでに宝石をシャツのポケットに落とす。
改めてベッドに上った水輝はおや、と軽く目を見張った。渚がぎらりと水輝を睨む。
「こ、の、鬼畜! い、いつまで……こんな格好を」
必死の面持ちで渚が何とか言葉を紡ごうとする。水輝はにやにやと笑って渚の股間をするりと撫でた。すると渚が小さな声を上げて背を反らす。感度抜群、と水輝は呟いた。
「渚さん。新たな命を。機能の全てを駆使して、水輝さんのダッチワイフとして仕えてください。自慰デモンストレーションも全て見てもらうこと。セックスのしすぎで壊れるまで帰ってくることは赦しません」
それではお幸せに。にっこりと笑って優一郎が一礼する。渚がいやー! と悲鳴を上げる。水輝は部屋を出て行く優一郎に軽く手を上げてみせた。
放置プレイはお好きですか?
……というような状態になってしまいましたw