前振り用にここだけ分けました。
エロシーンはありません。
壊れたパーツを手に取って見てから状態を克明に記入していく。全ての数値を入れ終えてから優一郎は疲れた息をついて椅子に寄りかかった。
あれから優一郎は立城が意識を手放すまでずっと犯し続けた。そして吸い込まれるように立城の横で眠りにおちた。ほんの僅か、三分ほどで優一郎は目を覚ましたが不思議と気分はすっきりとしていた。これまでの睡眠不足は解消もされた。
眠る立城を寝室に置いて優一郎は斎姫のいる研究室に戻った。そして途中になっていた斎姫の修理を再開したのだ。斎姫はどうやらしっかりと立城の喘ぎ声を聞いていたらしく、優一郎が戻ると恥ずかしそうに頬を染めて何事かを言おうとしていた。が、結局は質問する勇気は出なかったらしい。
インスタント食品じゃあるまいし、とそうぼやいて優一郎はため息をついた。頭がすっきりしたのはありがたいが、三分という短い睡眠時間でそうなってしまうと何だか釈然としない。
とにかく斎姫の機体は早急に全て作り変えなければならない。とりあえずは修理出来たが今の身体では駄目だ。このままでは斎姫はまともに優一郎と交わることすら出来ないだろう。
そう考えると要にも改造が必要なのかも知れない。要はあれからすぐに家に戻ってしまったから優一郎とは交わっていないのだ。優一郎は深く椅子に寄りかかってぼんやりとした目でモニタ画面を眺めた。
どうやら先の一件で力が増してしまったらしい。いや、元々持っていたものが目覚めたのだろう。計算外の出来事に優一郎は少し疲れていた。
「もう開き直るしかないよね」
そう呟いて優一郎は頷いた。どんなに拒絶しても何も知らなかった時に戻れる訳ではない。時は既に動き始めているのだ。
相当に気持ちが弱っていたのだろう。立城は優一郎に抱かれながら無差別に力を放出していた。これまでの立城を考えるととてもあり得ないことだった。が、実際に立城は放った力に乗せてあらゆる記憶を優一郎にみせつけたのだ。
その記憶の中で優一郎は初めて紫翠を見た。記憶の中である筈だというのに紫翠の存在感は圧倒的だった。隣に立つ水輝の存在が薄く思えるほど、紫翠の力は強大に思えた。
あの日交わされた誓約を優一郎は知っている。だが立城にその記憶は本来はなかったようだ。あの一件で水輝に刺された時、立城に強引に注がれたものなのだろう。それもあって立城はあれだけ弱っているに違いない。
水輝がもし、今現在本人が持っている宝珠で攻撃を加えたならそんなことにはならなかったのかも知れない。
「起こってしまったことは覆せないし」
前向きに生きなきゃね。そう続けて優一郎は席を立った。斎姫はいま、朝食の準備をしている最中だ。もう少ししたら呼びに来るだろう。優一郎は壁の時計を見上げてそう思った。
データ整理を終えて端末を落とす。優一郎が立ち上がったところでタイミングよく部屋のドアがノックされた。呼びに来た斎姫に頷いて優一郎はキッチンに向かった。カウンターの上には料理が並んでいる。優一郎が席につくと斎姫は温かなスープを鍋からよそってテーブルにのせた。
久しぶりに優一郎は斎姫と二人きりで食事をとった。斎姫の表情にはどことなく緊張感がある。優一郎はそんな斎姫の様子に気付かぬふりで静かに食事を終えた。
優一郎というキャラクタはとにかく前向きなんですよね……w