※この作品はR-18です。

魂の座 三部 暁の姉妹   作:伊駒辰葉

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ラブホで遊んで女の子が可哀想すぎる……(名前忘れましたw
エロシーンはありません。


やっぱり甘々な多輝と由梨佳 1

 思う存分に咲子を抱いた後、多輝は由梨佳と共にマンションの部屋に戻った。咲子は今ごろ家に戻って寝なおしているだろう。多輝は大きく伸びをしながら部屋に入った。部屋は一晩空けていたためか妙に寒い。

 

 由梨佳は部屋の入り口に佇んでいる。あれから多輝は咲子を何度も抱いた。が、由梨佳はずっとそんな咲子に愛撫をしていただけで、快楽は与えられていない。そのためか、由梨佳はぼんやりとした視線を彷徨わせて頬を薄く染めている。多輝は由梨佳の様子を伺ってからベッドに転がった。空気が冷え切っているために吐き出す呼気は白い。

 

 天井をじっと見つめる。この部屋は立城が用意してくれたものだ。だが今はもう、立城も多輝の存在を大して気にかけてはいないだろう。なのに律儀に家賃は払ってくれているらしい。それとも買ったのかな。そんなことを呟いてみる。

 

 リモコンを操作して暖房を入れる。ほどなく部屋は暖まり始めた。多輝はよいしょ、と身体を起こしてベッドに座った。部屋の入り口でもじもじと指を絡めて俯いている由梨佳を呼ぶ。

 

「やりたい?」

 

 意地の悪い笑みを浮かべて多輝は訊ねた。だが由梨佳は多輝の予想に反してにこやかな笑みを浮かべてみせた。

 

「はい。ダッチワイフロボットとして、常時性的欲求を感じるようにプログラムされていますから」

 

 答えを聞いた多輝は顔をしかめて舌打ちをした。ふん、と鼻で笑って由梨佳の横を過ぎる。通りすがりざま、多輝は由梨佳の耳元に告げた。

 

「あっそ。じゃ、相手だれでもいいんだ?」

「いいえ、マスターである多輝様にしか反応しないように作られています。必要なら快感を感じているように演技する事は可能ですが」

 

 にこやかに由梨佳が即答する。多輝は鋭く舌打ちをした。

 

「……つまんねえ答え」

 

 ぼそりと呟いて多輝は由梨佳の横を過ぎた。

 

「申し訳ありません」

 

 由梨佳が小声で答えて俯く。多輝は肩越しにそれを見てから無言でバスルームに続くドアを蹴り開けた。取って返して由梨佳の腕をつかんで乱暴に引っ張る。多輝は小さく悲鳴を上げた由梨佳を連れてバスルームに入った。

 

 この部屋は二人で暮らしても十分に余裕のある広さだ。バスルームも脱衣室も十分に広い。開けたドアから入った暖気がゆっくりと脱衣室を暖める。多輝は無言で由梨佳から手を離し、目の前に立った。

 

「何してるんだ。とっとと脱がせろ」

 

 不機嫌な顔で多輝は告げた。

 

「はい」

 

 笑顔で頷き、由梨佳が多輝のシャツに手をかける。ボタンが一つずつ外されていく様を多輝は黙って見下ろしていた。由梨佳が静かに手を動かして多輝のシャツを剥がし取る。そのシャツをかごに納め、由梨佳は多輝のベルトを抜いた。続いてズボンを剥がし取る。多輝は脱がされている間、じっと由梨佳を見下ろしていた。由梨佳の手つきに迷いはない。全裸にされたところで多輝は由梨佳の手を引いた。

 

 何故、由梨佳を見ると女を抱きたくなるのだろう。そう思いながら多輝は勃起したペニスに由梨佳の手を寄せた。

 

「由梨佳、ホテルで咲子に奉仕してる間、なに考えてた?」

 

 熱くいきり立ったペニスに由梨佳の指先を触れさせ、多輝は不機嫌に訊ねた。

 

「多輝様はお目が高いと思いました。咲子様は遊ばれているようですが、なかなか頭の良い女性だと思います」

 

 答える由梨佳は俯いている。多輝は舌打ちをして由梨佳の手を握る手に力をこめた。細い指に指を絡める。

 

「んな、くだんねえこと考えなくていいんだよ。あんなの、ただの遊びだろ」

 

 多輝も咲子もその時だけは相手のことを考えるが、その他の時には特に考えない。だから遊びが成立するのだ。

 

「はい。遊びと割り切る意志の強さも持ち合わせているところは素晴らしいと感じました」

「そうじゃねえだろ」

 

 ため息をついて多輝は由梨佳の手を離した。困惑した面持ちで由梨佳が頭を上げる。多輝は横を向いて顔をしかめた。

 

「おれがどうしたら気持ち良くなるか考えろよ。そういう時は」

 

 それ以外になに考えるってんだ。多輝は不機嫌に言って由梨佳に背を向けた。硝子で出来た扉を開ける。多輝はバスルームから流れてきた冷気に思わず身震いした。冷たいタイルの上を確かめるようにゆっくりと歩く。

 

「あの多輝さま、申し訳ありません。私の今日の行動に不快な点がありましたら、直しますのでご教示ください」

 

 真面目な表情で由梨佳が告げる。多輝は足を止めて由梨佳を振り返った。知るか、と不機嫌に言って叩きつけるようにバスルームのドアを閉める。由梨佳の姿が見えなくなってから多輝はそっと息をついた。

 

 あんな女、どうだっていい。性欲処理に抱いた女の事なんて別になんとも思わない。多輝は不機嫌なまま考えを巡らせた。シャワーのコックを捻って湯を出す。流れていた水はすぐに湯になった。適温に調整された湯の流れの下に身体を入れる。多輝はしばしぼんやりとした顔でシャワーを浴びた。

 

 由梨佳を手に入れたいと思った。男になってめちゃくちゃに抱いてみたいとも思っていた。実際に由梨佳は手に入り、男の身体にもなった。なのに多輝はどうしても由梨佳を抱けずにいたのだ。

 

 簡単に出来るのに。何でおれはしないんだろう。

 

 由梨佳の口や乳房、手での奉仕は何度もさせた。だがどんなに欲情してもどうしても抱けない。最初は由梨佳に興味がなくなったのだと思っていた。だが違う。由梨佳を見ると欲情することは変わらないし、抱きたいという気にもなる。なのに最後の一線がどうしても越えられない。




あ、咲子って名前でしたね。多輝が遊んだ女の子!
出番がないので忘れているというか……すみません。
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