第三者視点から見てる感じなので、薄めかも?
叫ぶようにそれが鳴く。紫翠に己を食われながら鳴くそれを水輝は声もなく見つめていた。緋色の輝きを帯びる宝珠を半分ほど食らったところで紫翠が深い息をつく。紫翠は嗤いを浮かべて半分欠けた宝珠を握った手を伸ばした。精液を滴らせているペニスに欠けた緋宝珠をあてがう。音もなく欠けた宝珠に亀頭が食い込み、その瞬間、それは高い声を上げて身体を震わせた。
「……狂ってる……」
水輝は掠れた声で呟いてよろけながら立ち上がった。精液を飲み込んだ緋宝珠に再び紫翠が牙を立てる。繰り返される情事に背を向け、水輝はふらりと歩き出した。
肩越しに振り返る。紫翠が自分の緋宝珠を器から取り出し、それの胸に埋めていく。嬌声を上げて射精する己の様に背を向け、水輝は二人から離れて行った。桜の白い花が降り積もるその場所をひたすらに歩く。
強い風が吹き付け、地面に降り積もった桜を一気にさらう。思わず目を閉じて腕で顔を庇った水輝は風が止んでから目をあけた。
見覚えのある森が広がっている。いつの間にか空は暗く沈み、桜や小鳥は消え失せていた。暗くうっそうとした木々の茂る森の中で水輝は目を見開いて立ちすくんだ。視界の隅で白いものが動く。水輝は反射的にそれを見て息を飲んだ。
恐々と周囲を見回しながら一人の少女が歩いている。水輝は思わず走り出した。少女の前に立ち塞がり、両手を広げて止まれと叫ぶ。だが少女はまるで水輝がいないかのようにそのまま進む。空しく腕をすり抜けた少女を水輝は必死で止めようとした。腕をつかもうと手を伸ばす。揺れる長い髪を避けて肩を引こうとする。なのに少女は悉く水輝の手をすり抜けた。
セーラー服の赤いスカーフが風にはためく。プリーツスカートが揺れ、白い足が止まる。それまで少女の行く手を懸命に阻もうとしていた水輝ははっとして振り返った。
制服を身につけた自分が嗤っているのが見える。少女はそれを見止めた瞬間、ぱっと顔を輝かせて走り出した。腕を広げたそれの胸に迷う事なく飛び込んでいく。よしよし、と嗤ってそれが少女の頭を撫ぜる。
「止めろ!」
叫んで水輝は本能的に力を放とうとした。が、放たれた青い光が空しくそれを突き抜けて消えてしまう。怖がって震える少女をひとしきり慰めた後、それは急に動いた。驚きの声を上げる少女をその場に組み伏せる。異変に気付いたのだろう。少女が悲鳴を上げて身を捩る。少女の反応は当然だ。弟と思っていた者がいきなり襲い掛かってきたのだ。
悲鳴を上げて嫌がる少女の制服を引き裂き、制服のズボンの前を開いた自分が少女に圧し掛かる。どうすることも出来ないまま、水輝はそれを愕然と見つめた。少女は必死で抵抗しようとしている。だが身体で少女を押さえつけ、それは易々と少女を犯し始めた。いきり立ったペニスを初々しい膣に強引に突き入れる。流れた血を指にすくって美味そうに舐めながらそれは腰を揺すり始めた。少女が嫌がって泣き叫ぶ。溢れた処女の血を何度も舐め、それはうっとりとした目をして乱暴に少女を犯す。
おれは狂ってたんだ。それは判ってる。水輝は力なく呟いてその場に膝をついた。判っているのに少女を助けることが出来ない。熱い息をついてそれが身震いする。その瞬間、少女は甲高い声を上げて全身を硬直させた。龍神の精を注がれて強制的に望まない絶頂に導かれてしまったのだ。
それが舌を伸ばして少女の胸に顔を埋める。舌が少女の乳房に潜り込む。口許までを少女の胸に潜らせ、それが愉悦に目を細める。少女は目を見張って全身を痙攣させた。直に心臓を舐められているのだ。
何でこんなの、わざわざ。
水輝はそう呟いてうなだれた。少女の悲鳴が徐々に消えていく。まるで操り人形のように少女が腰をひくつかせ始める。その小さな唇が水輝の名を呼ぶ。水輝は疲れた息をついてその場に座り込んだ。濡れた下草を握りしめる。
それが腰を上げたのは少女が食い尽くされた後だった。壊れた人形のようにひくつく少女の股間は大量の白いもので汚れている。それが満足そうに嗤って姿を消す。水輝はよろよろと立ち上がって放り出された少女に近付いた。
こぽりと音を立てて膣から精液が流れて落ちる。水輝は歯を食いしばって少女の傍らに佇んだ。少女の命の灯火に翳りが生まれている。例え夜叉の血を引いているとは言っても、少女の受け継いだそれはごく薄く、とても龍神の精に耐えられるほどのものではなかったのだ。
これで満足か。水輝は天を仰いで呟いた。
「おれにこれを見せて満足したか? 人が……どんな思いで……記憶の……底に沈めたと」
そこまで言って水輝はため息をついた。少女は焦点の定まらない目で天を仰いでいる。その目に意志らしいものはない。玩具のように扱われたことに対する嫌悪も何も、今の少女の目には浮かんではいなかった。
これは記憶の中だ。自分の記憶を巻き戻し、見せられているに過ぎない。水輝はだがコートを脱いで少女の身体にそっと被せようとした。
不意に何かが意識に引っかかる。水輝ははっとして顔を上げた。誰かが近付いてくる。少女の許に静かに歩いてくる人影を見つめ、水輝はそうだったな、と呟いた。京紫の髪が風に吹かれて揺れる。帽子で隠されてはいるが、きっと頭には小さな角があるに違いない。
無残に汚された少女の身体に立城が着ていたコートを脱いでそっとかける。コートで身体を包み隠した立城は少女を両腕に抱き上げ、静かに姿を消した。少女の痛ましい記憶はこれで一旦は立城に封印される。だが少女の記憶から完全にこの痛ましい事件が消えることはない。何故なら立城の行動を見越したかつての自分が先に手を打っているからだ。
暗い森を風が吹き抜ける。水輝は脱いだコートを片手にしたまま、目を閉じて俯いた。
まあ、このエピソードの前に紫翠の話が入ってないと、色々とアレなのですけども。
原稿がなくなっているので公開出来ないという!
すみません(汗)