一体、何だってんだ。呼び出しを食らって優一郎の部屋を訪れた多輝は不機嫌に頭をかいた。呼び出した当人が部屋にいないのだ。その上、こちらから連絡を取ろうにも通信回線を開けない。
仕方なく多輝は部屋を出ようとした。だがドアが多輝が開く前に勝手に開く。多輝は目の前に現れた二人を交互に睨み、何だ、と低い声で問い掛けた。白銀が腕に少女を抱えて目を見張っている。
「いや、あの、連れて行けって、言われたから」
多輝は苛々しながら白銀を睨んだ。白銀の抱えていた少女をさらう。少女は目を潤ませ、荒い息をついている。どうやらストレス値が限界ぎりぎりのところまできているらしい。
「何だ。ストレス値下げてやりゃいいだけだろ。こんなもん」
そう言いながら多輝は不機嫌な面持ちで踵を返した。ストレス値、と呟いた白銀が頼みもしないのに部屋に入ってくる。どうやら白銀はヒューマノイドのことを詳しく知らないらしい。そのことに呆れながら多輝は腕に抱いた少女をベッドに放り投げた。
「だから一発やればいいんだよ。簡単だろが」
そう言いながら多輝は無造作に少女のスカートをめくり上げた。片手で手早くズボンの前を開く。おい、という白銀の声を無視して多輝はペニスを引っ張り出した。萎えきっていたペニスを軽く指で弾く。すると多輝の昂奮度を無視してペニスはむくりと頭をもたげた。
「んあっ! 多輝様ですね……。はじ、めまして、あたし、石井、梨恵と、申しま、あっ!」
「挨拶は後だ。いくぞ」
不機嫌なまま告げて多輝はペニスを右手に支え、亀頭で梨恵の陰唇を分けた。が、そこで背後から慌てた声が飛んでくる。
「おいおい! ちょっと待て!」
「あー、もう、うるせえなあ! 何だよ!」
ただでさえいらついているのに。そう思いながら多輝は機嫌悪く振り返った。だがそこで目を細める。白銀の気配に微かに違うそれが混ざっている。注意深く気配を読んでいる多輝に更に白銀が声を張った。
「お前、そんな簡単に、そ、そんな、やばいだろ!?」
「ほっとく方がヤバイっての」
すかさず答えて多輝は片手で梨恵の腰をつかみ、一気にペニスを突き込んだ。途端に梨恵が激しい声を上げて背を反らす。多輝は狭い膣内の奥まで突いてから一旦、息を吐いた。悲鳴じみた声をあげた梨恵が恍惚の表情で天井を仰ぐ。
「ああっ! 多輝さま、ありがとう、ございます……。身体が……苦しくて、あたし、壊れてしまうかと、んあっ!」
掠れた声で言いながら梨恵が身体を震わせる。膣内にペニスを感じただけで達してしまったのだろう。
「う……あ、あのさ。その」
困惑したような声に多輝は機嫌悪い顔で肩越しに白銀を見た。何だ、と問うと白銀が多輝を指差す。
「あんた、誰?」
そう言われて多輝は目を見張った。そういえば白銀にはこの格好で会ったことはない。ゆっくりと腰を動かしながら多輝は小さく笑った。
「おれは雨宮多輝だよ。あんたには女の方で会ったかな」
出来るだけゆっくりと膣壁を擦る。どうやら梨恵の膣内はさほど丈夫には出来ていないようだ。探索するようにペニスを動かしながら多輝は舌打ちをした。射精したらこれは壊れるかも知れない。直感でそのことを知って多輝の機嫌は更に悪くなった。
「……あんたといい、紫さんといい、何で……」
ぼやくように白銀が呟く。多輝はそれを笑って振り返った。
「お前だって女になれるだろうが」
「……俺はほんの僅かの時間だけだ。触って確かめるとか、鏡に映して見てみるとか、そんな出来ないし」
それは愚痴なのだろうか。多輝は白銀のぼやきを聞きながら呆れた。
「何だ。女の身体に興味あるなら誰か抱けばいいだろ」
そう言いながら多輝は梨恵のクリトリスを指でつついた。勃起してせり出した球状のクリトリスを指の腹で細かく擦る。
「あっ、んっ! 多輝さま! すごく……いいですっ! 本当に、ありがとう、ございます!」
陶然と呟く梨恵の思惟が流れてくる。自らを卑下するような思惟を読み取って多輝はため息をついた。どうやら白銀の扱いの悪さにストレスを感じてしまったようだ。梨恵の機体内で低いモーター音がする。多輝はそれを聞き取って目を細めた。梨恵の腰がぎこちなく動き始める。その動きはかつての由梨佳そっくりだ。多輝はじっと梨恵の様子を見つめてから白銀を振り返った。
「抱けって……そんな、簡単に出来る訳じゃ」
「簡単だろ? こうすればいいだけだし」
そう言って多輝は梨恵の膣壁を柔らかく突き始めた。乱暴にするときっと梨恵は壊れてしまう。
「だって……その、断られた、し」
歯切れ悪く白銀が言う。多輝はあー、と不機嫌な声を上げて白銀を睨みつけた。
「てめえ、立城に手ぇ出したのか」
「いっ、いや、だからことわ」
白銀はそこまでしか言えなかった。怒りに目を吊り上げた多輝が一足飛びに白銀の目の前に駆け、その首を締めたからだ。
「ちょ……っ!」
「てめ、おれだってまだ立城には手ぇ出してねんだぞ? まさかそれをかっさらおうってんじゃねえだろな!」
怒声を張って多輝は白銀を床に叩きつけた。打ち付けた頭を押さえ、身体を起こした白銀の肩を踏みつける。白銀は低く呻いて多輝の足を払いのけようと腕を振った。
「やりたきゃ他の女探せ!」
「なっ、何でそこまで言われなきゃならないんだ!」
声を荒らげて白銀が多輝を睨む。多輝は白銀の肩に乗せた足に力をこめながら機嫌悪く吐き捨てた。
「何でもいいだろ。とにかくあいつには手ぇ出すな」
そう告げて多輝は白銀から足を退けた。その時。
『多輝、聞こえる?』
頭の中に直接優一郎の声が響く。多輝は驚きに息を飲んで天井を見上げた。何だ、と心の中で答える。白銀が身体を起こして多輝を睨みつけている。だが多輝はその視線を無視して優一郎の声を待った。
『白銀さん、傍に居るよね? 彼、女の子の身体に興味があるみたいだから』
らしいな、と呟いて多輝は白銀をちらりと見た。どうやら白銀はこれまでに女性を抱いたことがないらしい。そのことは何となく判る。どうしてかと言われると説明に困るが、白銀の持つ雰囲気がそう教えてくれるのだ。
慣れてる多輝とド素人の白銀の差がw