※この作品はR-18です。

魂の座 三部 暁の姉妹   作:伊駒辰葉

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TSです! エロです!


オナニーからのTSとは思わなかったし 1

 温かくぬめる膣壁を指で上下に細かく擦る。立つ気力もなく、床に横たわったままで立城は一心に自慰を繰り返していた。ショーツは既に愛液でぐっしょりと濡れている。菫色のスカートの裾を噛み、立城はひたすら指で自身の膣内をいたぶっていた。

 

 絶頂に近くなったところでわざと指の動きを緩める。声を殺し、陶然とした面持ちで天井を仰ぎながら立城は背を反らした。大きく左右に開いた腿が自然と震える。左手の指でクリトリスを細かく上下に擦りながら右手の指を膣に出し入れする。

 

 もっと深く感じなきゃ。心の内で呟き、立城は小さく呻いて仰向きになっていた身体を横に向けた。クリトリスを擦っていた指を離し、腰の後ろに回す。ショーツの後ろ側から左手を中に滑らせ、窄まりを指先でつつく。絶え間なく膣壁を片手の指でこすりながら立城は目を閉じた。

 

 入るよね。そう思いながら恐る恐る左手の指を進める。快楽に緩み始めていた肛門にゆっくりと指を挿れた瞬間、立城は身震いした。濡れた指がひだを分けながら腸内に沈む。甘い快感に薄く目を開き、立城は左手の中指を根元まで腸内に埋めた。

 

「ん、う」

 

 スカートを噛んだ唇から微かに声が漏れる。前後の淫穴を指で嬲るうち、立城は次第に難しいことは考えられなくなっていった。男が欲しくてたまらない。それまで焦らすように自身を苛めていた立城は一転して激しく指を動かし始めた。激しく犯される自分の姿を想像しながら指で腸壁と膣壁を突く。

 

 細い身体がしなる。それまで散々に焦らしていた立城の身体はあっという間に絶頂に達した。泣いているような声が自然と漏れる。大きく脈打つ下腹部を立城はしばしの後、再び弄り始めた。

 

 駄目だ。足りない。心の底で呟いて立城は懸命に自慰を続けた。情欲は止まるどころかどんどん深くなっている。自慰を繰り返しても、絶頂に至っても止まらない。立城は眉を寄せて床に額を押し付けながら乱暴に指を動かした。

 

 どれだけ自慰に耽っても止まらないことは判っている。それでも立城は自慰を止めることが出来なかった。ペニスで貫かれたい。めちゃくちゃに突かれたい。精をいっぱいに注がれたい。立城はそう思いながら夢中で陰部を擦った。

 

 不意に立城はびくん、と身体を震わせた。直後、激しい痛みに襲われる。立城は痛みに呻きながら膣内に挿入していた指を抜いた。震える腕を持ち上げて閉じていた目を開く。目の前にかざした指は赤い血に濡れていた。どうやら爪で傷つけてしまったらしい。

 

 何しているんだろう。僕は。咥えていたスカートを唇から離し、そう呟いて立城は肛門に挿入していた指も抜いた。腕を床について何とか身を起こそうとする。だが情欲が深すぎて腰が立たない。立城はちらりと壁にかかる時計を見て這いずるようにしてドアまで辿り着いた。壁に手をあてがって身体に力を入れる。だが僅かに身体が起き上がったところで立城の血に濡れた手が滑った。思わず悲鳴を上げて床に崩れ落ちる。強かに身体を床にぶつけた立城は泣きたい気分で小さく笑った。

 

 約束は、約束だ。立城はしばし力なく笑ってから改めて身体を起こすために壁に手をあてがった。一時間後に来るように、という梨恵の言葉を思い出しながら立城は歯を食いしばった。力をこめた腕が自然と震える。上半身を腕の力を頼りに何とか起こす。次いで立城は腕を伸ばしてドアノブをつかんだ。懸垂の要領で強引に身体を腕だけで引く。

 

 やっとの思いで立ち上がって立城はドアに寄りかかって息を吐いた。この際、血だらけの格好は我慢してもらう以外にない。立城は荒い息を吐きながら鍵をあけた。注意深くドアを開け、倒れないよう壁伝いに廊下を進む。出来るだけ壁やドアを汚さないよう気をつけながら立城はじりじりと進んだ。

 

 悲鳴のような声が響く。聞こえてきたその声に立城はため息をついた。どうやら白銀は女性にされたようだ。きっと経験のない快楽を叩き込まれているのだろう。それを思った立城は無意識に身震いした。ふらふらと足が声の聞こえる方に向きかける。だが立城はそれを必死で制して頭を強く振った。駄目だ。これ以上、真也に痛い思いをさせては。そう、自分に言い聞かせて立城は聞こえてくる嬌声を無視した。次第に声は近くなっている。

 

 ぴったり約束の時間に立城は優一郎の部屋のドアをノックした。ドアに背を預けて深呼吸する。

 

「どうぞ、お入りください」

 

 中から返事を聞き取って立城は深く息を吸った。気合をこめ、息を止めてドアから背を引き剥がす。今にも砕けてしまいそうな膝に力をこめて立城は静かにドアに向き直った。ドアノブを回してドアを開ける。立城は感情をきれいに隠してにっこりと笑った。

 

「お邪魔するね」

 

 微笑みを浮かべて立城は優一郎の部屋に入った。後ろ手にドアを閉じ、軽く頭を下げる。

 

「こんな格好でごめんね」

 

 そう言いながら立城は血に汚れた手を身体の後ろに回した。優一郎の部屋は広々としており、一見するとまるでごく当り前のリビングのようにも思える。が、その部屋の隅には大き目のベッドが設えられていた。

 

「いえ、準備に手間取りお待たせして申し訳有りませんでした」

 

 白衣に身を包んだ優一郎が頭を下げる。立城はそんなことはないよ、と笑ってゆっくりと歩き出した。油断するとその場に倒れてしまいそうだ。

 

「それで、僕は何をすればいいのかな」

 

 優一郎の傍まで近付いて立城は足を止めた。スカートに隠れた腿の内側に生温かいものが伝う。きっと愛液と血が垂れているのだ。そのことは判っていたが、立城はそ知らぬ振りで優一郎に微笑みかけた。




立城は悶々としっぱなしです。
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