エロシーンが冒頭にちょっとあります。
雷の囁きに誘われ
激しい声を上げてしなった身体を支え、多輝は一気に膣奥に精液を放った。多輝の精液に膣壁を叩かれた由梨佳が悲鳴じみた声をあげる。後背位で多輝に抱かれる由梨佳の前に膝立ちになっているのは梨恵だ。多輝は射精した直後、今度は二人を押し倒して由梨佳の下敷きになった梨恵の膣にペニスを突き入れた。
交互に二人を犯す多輝から少し離れた場所では白銀がぐったりと横たわっている。由梨佳と梨恵に徹底的に嬲られた末に白銀は意識を手放してしまったのだ。
「んっ! 多輝さま! 交換しましたから……もっと、激しく!」
梨恵がそう言いながら由梨佳を抱きしめる。多輝は判った、と答えて乱暴に梨恵の膣壁を突いた。そうしながら由梨佳の陰部に手を這わせる。機体内に設えられたカプセルに納まりきらなかった精液が零れる膣内を指で激しく突く。指で由梨佳を、ペニスで梨恵を犯しながら多輝は嘲笑を浮かべて白銀を見た。
白銀は意識を失うまで機械である二人のことを心底嫌がっていたらしい。が、与えられる快楽には抗えず、結局はされるがままに気を失ってしまった。由梨佳のことを人形だなんて言うからだ。内心で呟きながら多輝は目の前に横たわる二人に目を戻した。
「多輝……様」
由梨佳がうっとりした面持ちで呟く。それを聞いた多輝の腰に鈍痛のような快感が走る。多輝は低く呻いて梨恵の膣内に衝動をぶちまけた。悲鳴のような声をあげて梨恵が仰け反る。多輝は荒い息を吐きながら一気にペニスを梨恵の膣内から抜いた。遠慮のない力のこもった精液に蹂躙され、梨恵が途切れ途切れに声を漏らしながら身体をひくつかせる。
多輝は改めて由梨佳の膣内にペニスを埋めた。何度射精しても物足りない。多輝は力任せに由梨佳を突きながら天井を仰いだ。
不意に叫びが聞こえてくる。多輝はその声に驚いて動きを止めた。
「な……」
慌てて周囲を見回す。だが部屋の中には四人以外の誰もいない。どうやら声は優一郎の部屋から聞こえてきたようだ。多輝は息を潜めて無言でペニスを由梨佳の膣内から引っ張り出した。
「お開きにしよう。汚れただろ? 洗って来いよ」
そう言って多輝は横たわる二人の尻をそれぞれ叩いた。
「はい、多輝様」
笑顔で答えて由梨佳が梨恵を伴ってバスルームに向かう。梨恵は由梨佳に手を引かれながら答えた。
「多輝さま、ありがとう……ございました」
「おう」
疲れきった顔をした梨恵に片手を上げて答えてから多輝は身軽にベッドを降りた。途中で脱ぎ捨てたシャツを床からさらってソファに歩み寄る。煙草を取り出してシャツを床に放り、多輝はソファに身を沈めた。
叫びはまだ続いている。あれは嬌声などではない。絶叫だ。立城の声を聞きながら多輝は目を細めた。一体、何があったというのだろう。考えを巡らせながら多輝は煙草に火を点けた。
大きく息を吸って煙を吐き出す。疲れた身体をソファに持たせかけようとした多輝はそこでびくんと震えて息を飲んだ。何かが唐突に身体の中で暴れだす。多輝は胸を押さえて声を殺して震える腕をテーブルに伸ばし、火のついた煙草を灰皿に押し付けた。
身を屈めて苦しい息をつく。意図しないのに多輝の髪と瞳が一気に紺色に染まり変わる。立城から流れてくる何かに身体が同調しているのだ。それは判ったが、多輝はどうすることも出来ず、自分の身体を必死で抱きしめた。
雷よ。
どこからともなく声がする。多輝は目を見張って胸を強く押さえた。身体の中でなにか、とてつもないものが暴れている。
雷よ。地を撃て。
遠くから声が聞こえる。多輝は声に誘われるようにふらりと立ち上がった。立ち上がった多輝の身体に服が纏わりつく。多輝の目からは意志の光が消え、遠く、あらぬところを見つめていた。
ゆっくりと歩き出す。黒い服に身を包んだ多輝は無言のまま、部屋を横切った。目の前に滑り込んできたものを無造作に腕で払う。多輝の異変を察知して現れた蒼がその一撃で壁に吹き飛んだ。多輝はだが打ち倒した蒼をまるで見ていなかった。
甘い声に誘われるままに部屋を出る。多輝は迷う事なく優一郎の部屋に向かった。
多輝は単純なので……使いやすいというか使われやすいというか。