※この作品はR-18です。

男娼と花騎士   作:イッチー団長

1 / 3
久々の新連載
花騎士側はロリ多め、竿役はショタ多めになると思います


ステラと白蛇

 ベルガモットバレー、桃源郷。

 人間の欲望が渦巻く歓楽街。

 そこかしこを歩く人々は、手を重ね、身体を重ね、情を重ねている。

 男と女が。男と男が。女と女が。

 多種多様な人々が、混沌とした夜へ向かって歩いていく。

 

 そんな街に、一人の女が、緊張した面持ちで立ちすくんでいた。

 薄水色の長い髪に、サファイアのような青い瞳。白と青のワンピースには、星のようにキラキラ輝く装飾が施されている。

 身長は、普通の女性と比べるとかなり小さい。顔にも幼さが残り、一見、10代前半の少女にも見える。

 そんな彼女が、害虫と戦い、春庭を守っている存在だと、一体誰が想像出来るだろうか。

 花騎士、ステラ。花言葉は「燃える思い」、「家族愛」。

 

 ステラが桃源郷に来たのは、仲間の花騎士に誘われたのがきっかけだった。

 

 

 

────

 引っ込み思案なステラも、最近ようやく所属する騎士団に慣れ始めた。花騎士達と集まり、会食をする機会も増えた。そんな折、

「この前、桃源郷の娼館に行ったんだけど、凄く良かったのよ」

 誰が言い出したのか、そんな話になった。

 

 男性と接する機会の少ない花騎士達にとって、そういう猥談は盛り上がる。

 酒も入り、テンションが上がったからか、誰かが、

「それじゃあ、今度皆で行きましょう」

「行こう行こう!」

 ステラも流れに逆らえず、そういうことになった。

 

 

 

────

(うぅ……まさか本当に桃源郷に来るなんて……)

 ベルガモットバレー出身のステラだが、桃源郷に来たことはなかった。

 そ(・)う(・)い(・)う(・)場(・)所(・)だということは知っていたが、実際に見てみると、その現実離れした空気に呑み込まれてしまう。

 

 友達のように気軽な挨拶を交わした男女が、そのまま宿の中に消えていく。

 着物の上から、女が男に尻を揉まれている。

 艶やかな着物を来た遊女と思われる女が、「今夜どう?」と男に声を掛ける。

 男は女の豊満な胸に、1万ゴールドの札を3枚挟んだ。

 

 黒髪の着物姿の女性が、金髪で浅黒い肌をした女性とキスをし、人目を気にすることなく舌を絡めている。

 そのすぐ近くでは、小太りの中年男性が、線の細い青年に腕を絡め、ゲイ向けの店に入っていくところだった。

 

 男だろうが女だろうが、レズビアンだろうがゲイだろうが関係ない。

 性欲が溜まれば発散する。腹が減って飯を食い、眠くなれば眠るように。

 ここは春庭で最も性に奔放な場所なのだ。

 

「ステラー、こっちよー」

「は、はいっ!」

 仲間の花騎士に呼ばれ、ステラは身体の火照りを払うように駆け出した。

 

 

 

────

「お姉さん方、白蛇(はくじゃ)堂で一晩如何ですか? 可愛い子揃ってますよ」

 色の白い少年が、鮮やかな赤い屋根をした店の前で声を掛けてきた。

 一瞬、女の子と間違う程、中性的な顔をしていた。骨格で辛うじて男子だと分かる。

 背格好はステラと同じか、少し小さいくらい。同年代の少年と比べても、小柄で華奢に見える。

 ブロンドの髪が肩に掛からない程度に、サラリと伸びている。瞳はステラと同じ青である。

 ハッとする程の美少年であった。

 

「きゃあ~、可愛い~! 君もここの男娼?」

「あ、えっと……」

 少年はステラを視界に入れると、目を細め笑った。白い犬歯がチラリと見え、ステラは思わず顔を赤らめた。

 

「えぇ。でも、お店にはもっと綺麗な男娼がいますよ」

「ホント!? ここにしちゃおうか!」

 ぞろぞろと店内に入っていく花騎士達。ステラも、恥ずかしそうにその後に続いた。

 

 

 

「いらっしゃいませ」

 店主と見られる着物姿の女性が出迎えた。白い肌に赤い口紅が映えている。見た目では30歳から40歳に見える。上品さを漂わせる女性だった。

 

「ここでは、皆様の魔力を元に、相性の良い男娼を選ばせて頂きます」

 そう言って、店主は花騎士達に念を送った。微弱ながら、魔力が扱えるらしい。

 

 

 

 花騎士達が男娼と個室に消えていく中、いよいよステラの番が回ってきた。

「お、お願いします……」

「ふむ……なるほど。貴女に最も相性が良い男娼は、『琥珀』です」

 琥珀。所謂源氏名というやつだろう。名前の通り、宝石のような美しい少年を想像させられる。

 

「琥珀、こちらのお客様のお相手をしなさい」

「はい」

 暖簾の奥から少年が入ってくる。先程、店頭で客引きをしていた少年だった。

 少年は蒼い瞳を細め、ステラを見つめていた。

 

 

 

────

 二十畳程の広い畳の部屋に、真っ白な布団が敷かれている。その上に、服を脱いだステラが座る。風呂上がりのため、肌はうっすら赤みを帯び、髪はしっとりと潤っている。

 素足にシーツの当たる感覚がこそばゆい。自宅でくつろいでいる時間を想起させる。

 

 天井を見上げると、女神に巻き付く白蛇の絵が描かれていた。

 桃源郷周辺の地域には、男根崇拝が深く根付いている。そして、男根の象徴とされる動物が、この白蛇である。

 白蛇堂だけでなく、桃源郷の娼館の多くは、白蛇の偶像や絵画を飾っている。

 

 肉感的な女神の肌。白く美しい大蛇。艶かしい女神の表情。

 ステラは絵画とこれから起こる情事とを重ね合わせ、期待と不安を混じり合わせていた。

 

 

 

「やぁ、お待たせ」

 娼年、琥珀が部屋に入ってくる。透き通るような白い肌の上には、バスローブのみが羽織られている。その全身からは、少年特有の色気が漂っていた。

 

「ステラさん、こういうお店は初めて? 緊張しなくていいからね」

 琥珀がステラの隣に座り、肩に手を乗せた。身体は細いのに、手はしっかりと大きい。性的経験が多い者程手が大きくなるという話があるが、些か間違いでもないのかも知れない。

 

「琥珀さん……ボク……んむぅっ!?」

 有無を言わさず、琥珀はステラの唇を奪った。

(キス……上手……頭、真っ白になっちゃう……♡)

 最初は驚いていたステラだったが、琥珀のテクニックに骨抜きにされ、いつの間にか彼に身を委ねていた。

 

(あっ♡ これ好き……♡)

 一体どれだけの女性を堕落させてきたのだろう。その巧みな口付けに、ステラは身も心も彼を求め始めていた。その証拠に、股はびしょびしょに濡れ、シーツを湿らせている。

「んっ……はぁ……♡」

 唇が離れても、ステラは名残惜しそうに舌を突き出している。その舌から琥珀の舌まで、ツーッと一筋の糸が引いていた。

 

 

 

「ふふ、もう準備万端だね」

 ステラの割れ目を撫で、濡れた指を見ながら、琥珀が言った。バスローブの帯をほどき、裸体を露にする。

 少年らしい細く白い身体。しかし、ある一部分が存在感を放っている。

「おっきい……」

 脚の間から、浅黒いペニスが天を向いていた。子○のものとは思えない程、太く逞しい。中性的な琥珀の身体において、それだけが彼の『男性』を感じさせた。

 

「このチンポ凄いでしょ。女将さんが魔力を注いで大きくしてるんだよ。この方が女の人も悦んでくれるしね」

 事実、ステラもその逞しいモノから目が離せなくなっていた。

 もしこれが挿入されたら……そう想像をするだけで股が濡れてしまう。

 

「あっ……♡」

 浅黒いペニスが蛇のように、ステラの柔らかい太ももを這っていく。子宮が疼き、甘い声が出てしまう。

「ステラさんも、大きいチンポの方が好きでしょ?」

「は、はい……」

 

 琥珀の手がステラのふくらはぎに優しく触れ、そのまま両足を大きく広げさせた。いや、自然と開いてしまった、と言った方が正しいかも知れない。

 濡れそぼった桃色の秘所のすぐ先に、逞しい男根がそそり立っている。

 ステラは口を両手で覆い隠した。

 恥ずかしさ、困惑、悦び。自分でも分からない様々な感情が渦巻いている。ただ一つ分かるのは、『挿入して欲しい』という願望が、確かにステラの中にあるということだ。

 

 くちゅり。

「ふぁ……♡」

 大きな亀頭が、割れ目をなぞっていく。甘い痺れが全身に流れる。手で抑えても、声が漏れるのを止めることは出来なかった。

「可愛いよ、ステラさん」

「うぅ……」

 秘部からトロリと愛液が流れる。ペニスが動く度に、ステラはくねくねと身体を捩らせた。

 理性が働かない。一匹の雌の本能が、ステラを支配していた。

 

「琥珀さぁん……♡」

「うん?」

「も、もう挿入れて下さい……♡」

「……何を?」

 琥珀はわざとらしく首を傾げる。

「いじわる……」

「ステラさんの可愛い声で聞きたいな」

 数秒の間が開く。その後、ステラは口を抑えていた手を脚の付け根に持ってきた。

 

「その逞しいチンポを、ボクのビショビショのおまんこに挿入れてふぁぁ♡」

 ステラが言い終わる前に、琥珀は腰を沈めた。

「すんなりと挿入ったねぇ」

「んっ……ふぅぅ♡」

 亀頭がステラの奥をグリグリとかき回している。まるで蛇のように。

 

 天井でまぐわっている女神と白蛇。彼らが交わることによって、二種類の人間が誕生した。

 女神の性を受け継ぐ者と、白蛇の性を受け継ぐ者。女性と男性である。

 二つの人間は、各個人では不完全な存在である。だからこそ肉欲がある。セックスとは、不完全な人間が欠けている部分を補完するための儀式なのだ。

 そして今、ステラと琥珀も一つになっている。

 

「僕達、相性良いみたいだね」

「ひゃい……♡」

 ステラの膣は、既に琥珀のモノの形になっていた。

 繋がることで、満たされていく。まるで元は一つの人間だったものが、元の器に戻るかの如く、二人は身体も心も絡め合わせていた。

 

「好きです、琥珀さん……大好きです♡」

「僕もだよ、ステラさん。今まで色んな女性としてきたけど、こんなに気持ちいいのは初めてだ」

 段々と腰の動きが激しくなっていく。

「ふっ……くっ!」

 ステラの最奥を抉りながら、ビクンと震える琥珀の身体。

「ふぁぁ……♡」

 ステラもまた、身体を震わせた。細い手足は、琥珀を頼るようにガッチリと彼の身体にしがみついて、離れようとしない。口元はよだれで濡れている。

 

 ペニスがドクンと脈打ち、二人が愛し合った証をステラの子宮に刻んでいく。

「凄い……いっぱい出てる……♡」

 絶頂に震えながら、二人は口付けを交わした。舌と舌が、深く甘く絡み合っていく。

 二人の身体は、しばらく離れることはなかった。

 

 

 

────

 10分程経ったか。二人は未だにお互いの身体を抱き締めていた。

「琥珀さんのチンポ、全然収まってませんね……♡」

「ふふ、ステラさんが可愛い過ぎるからだよ」

「もう……♡」

 

「ねぇ、まだ時間あるけど、もう一回する?」

「……はい♡」

 

「んっ、あぁっ♡ 好き、琥珀さん、好きぃ♡」

 肉がぶつかり合う音と、ステラの甘い声が絶え間なく響く。

 結局、二人のまぐわいは3時間程続き、ステラは延長料金を支払うことになるのだった。




花騎士は性に奔放な方がいいと思います(個人的な感想)

※当作品の登場人物は全員20歳以上です

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。