【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
アヤの部屋に最後に泊まったのは、小学校六年生の夏だった。
確か、アヤとヒロト君の三人で市民プールで遊んで。
次の日から、アヤと俺の家族合同でキャンプに行くことになってて。
プールの帰り、アヤたちを送ったついでに部屋に上がってくつろいでたら。
「ぼーやん泊まってけばいいじゃんっ!」
そう、アヤが言い出したんだ。
アヤの家族も、どうせ明日一緒にキャンプに行くんだからと、快く泊めてくれた。
ベッドの隣に布団を敷いてもらって。
でも結局二人して、布団の上に座って、他愛もない話をしていた気がする。
ちょっと非日常感があって。
ちょっぴり悪いことをしている気分にもなって。
早く寝なさい、とお母さんに注意されても、二人とも興奮して眠れなかったっけ。
この頃のアヤは、今よりも髪が短くて、刈り上げに近い髪型だった。
服装も俺とほとんど変わらない、男の子みたいな格好で。
この日も半袖のダボッとしたパーカーに、ハーフパンツ姿だった。
でも、この頃には、アヤはもう何人かに告白されていたんだ。
おっぱいもふくらみ始めていて、だからか、ダボッとした服をよく着るようになっていた。
俺は、そんなアヤの変化に、どこかで気づいていた。
今思えば、とっくに恋もしていた。
でも俺は、何かが壊れるのが恐くて。
一緒にいられなくなるんじゃないかと、不安になって。
自分の気持ちにも、アヤの変化にも、気づいていない振りをしたんだ。
いつしか、気づかない振りをしたことにも、フタをして。
そうして、俺は「ぼーやん」になった。
あれ、どうして俺は、この日を境に泊まらなくなったんだっけ。
確か、けっこう夜遅くまで語り合ってて――。
「ちょっとトイレ行ってくるわ」
「あ、ぼーやんおしっこ? 廊下暗いから気をつけろよ~出るよ~」
アヤがお化けの真似をして脅かしてきて。
「そしたらおしっこ掛けてやる」
今では考えられないような幼稚な返事をして。
「うわっ、きったな~」
アヤも笑ったりして。
「じゃ」
「お~いってらっしゃーい」
そんな気の抜けたやり取りをしていた。
それでトイレから戻ってきたら。
アヤが寝てた。
布団に座りながら、上半身だけベッドに倒れ込むようにして。
スースー寝息を立てていた。
俺は、しばらくドアの前で動けなかった。
アヤに、魅入ってしまったから。
刈り上げから、白いうなじが覗いていて。
首すじのラインが綺麗で。
睫毛が長くて。
寝ている姿が、なんだかエッチで。
俺は、勃起してしまったんだ。
二十三時を指す時計の針が、やけにカチコチうるさかった。
そうか俺、アヤに欲情したから、家に泊まるのをやめたのか。
たかが、そんなことくらいで。
淡い記憶に思いを馳せつつ、時計を見る。
針は、四時三十一分を指していた。
時間は、止まってくれない。
この部屋でアヤをむさぼることができるのは、あと二時間くらいだ。
それまでに、あと何度アヤを絶頂させられるだろうか。
何度、アヤの心を俺でいっぱいにできるだろう。
はやる気持ちが抑えられない。
「アヤ、ベッド行こう?」
「……うん」
アヤの手を引っ張り、二人してベッドになだれ込む。
しかしベッドの手前で、俺はアヤを押し倒してしまう。
わずか数歩の距離なのに、我慢ができない。
アヤは前かがみに倒れ、辛うじて両肘をベッドのマットレスに乗せる。
床に膝をつき、俺のほうに尻を差し出すような格好だ。
あの和室で、後ろから犯したときと重なる。
あの日、トイレから戻って魅入った姿とも。
俺は、背中からアヤに覆いかぶさった。
「あっ、ちょっと、ぼーやんっ……ベッドでって……」
我ながら、どれだけ盛っているんだと思う。
あと一歩、ベッドに乗っかる時間すら惜しい。
アヤはベッドに両肘を付いているので、胸との間に空間がある。
そこに後ろから手を回り込ませる。
下からブラウスの中に侵入させ、ゴワっとした感触のブラジャーを揉む。
中に詰まったおっぱいの弾力が、布越しに伝わってくる。
「あっんんっ、あっ……」
ブラウスの内側でブラジャーを上にずらし、乳首を露出させる。
手のひらで収まりきらない乳房を揉むと、柔らかさの中にコリッと硬くなった突起の感触を味わうことができた。
アヤのブラウスの中は暑く、湿っていた。
豊乳を掴む手が、汗で滑る。
おかげでモキュモキュと、先端に向けて搾るように揉み込んでしまう。
「アヤの体、汗……すごいね」
「だって、ぼーやんがっ……」
「俺が?」
「んんっ、手、でっ……いっぱい、さわるから」
汗の原因はそれだけではないと思うが。
でも今のアヤは、胸を弄る俺の手のひらのことしか考えられないらしい。
肉棒が、さらに硬さを増していく。
早くアヤの性器に挿れたくて仕方がない。
俺は、アヤのスカートをめくり上げ、白いお尻を外気にさらした。
張りのある桃尻を両手で掴むと、ビクビクと脈動する男根をあてがう。
俺もアヤも、下半身の一部しか露出していない。
アヤのパンツも、膝のところで引っかかっている。
もはや服を脱ぐのも、脱がすのも億劫だった。
俺は、アヤの尻肉を開きながら、ゆっくり肉棒を埋め込んでいく。
「んぁっ、んっんううぅぅっ――!」
ジュプジュプと水音を立て、肉竿の根本まで一気に突き入れる。
その性感だけで、アヤはイった。
構わず、俺は腰を打ち付け、激しいピストンを開始する。
「あっんっ、ぁっんあっ、んっくぅっ……ふぅっ、あっ、あ゛っあっ……んあぁっ――!」
パァンッ、パァンッと股間を打ち付けて、アヤの柔尻を震わせる。
そのたびにアヤの喘ぎ声も大きくなっていった。
俺の抽送に合わせて、アヤの体が前後に揺れる。
ブラウスの内側でまろび出た乳房が、タプンタプンと揺れているのが伝わってくる。
二人の揺れ具合が噛み合っている気がする。
和室で犯したときとは違う。
一方的に俺に揺すられるのではなく、アヤのほうも、快感をむさぼるように腰の動きを合わせてきていた。
「んっふっ、う……んっ……」
気づけばアヤは、シーツをひしと掴みながら口元をベッドに埋めている。
必死に声を抑え、声が漏れないように押さえつけているようだ。
「アヤ、顔上げないと、苦しいよ」
「んっあっ、だ、め……こえ、でちゃうっ……」
どうやら自分の淫らな悲鳴が、階下の家族に聞こえてしまうことを恐れているようだ。
まあ当然だろう。
でも。
階下に、この情事の音は聞こえない。
あの人たちが気づくこともない。
神様の直感が、そう告げている。
「アヤ、いくよ」
俺は、抽送の速度を上げる。
パンパンパンと、肌と肌で拍手をするような速さで突く。
「あっまって、ぼーやんっ……はぅっ、ああっんっ……あっあっ、あんっ、んっんんんっ……」
小刻みなピストンの勢いに押し出されるように。
絡みついてくるアヤの膣ヒダに絞り取られるように。
こみ上げてきた濁流が、肉棒から発射された。
「ぐっ、うぁっ」
ドビュ、ドビュ、ドビュと、快感を伴う射精が始まる。
「んくっ、ふぅっ……んううぅぅっ――――!」
アヤもシーツに顔を埋め、くぐもった声で絶頂した。
肉棒が跳ねて精を発射するのに合わせて、ビクビクと体を痙攣させている。
まだだ。
もっと。
もっとアヤを塗り潰したい。
ちゃんと声を聞きたい。
イッている顔を見たい。
俺は射精しっぱなしのまま、アヤの下腹に手を差し入れて腰を持ち上げ、トンと股間で押した。
「あぅっ」
浮き上がったアヤの体が、前のめりにベッドに乗っかる。
シーツの上で四つん這いになったアヤの肩を掴み、優しくひっくり返した。
ぐるんと仰向けになり、その瞳が俺をとらえる。
俺のなすがままにされるのを受け入れ、安心しきった顔だ。
俺もベッドの上に乗っかり、力なく仰向けになったアヤの股の間に、下腹部を押し込む。
俺とアヤは、正常位の格好でつながった。
横長のベッドに対して垂直に倒れ込んでいるので、アヤの頭が壁に当たりそうだ。
俺は位置を調整するために、アヤの背中に両手を差し入れ、体を浮かせる。
ボフ、ボフと、何度かベッドの上を二人で跳ねながら九十度回転させ、アヤの後頭部を枕元に持っていく。
俺は、わずかな休憩すら挟むことなく、腰を上下に振り出した。
アヤの
「んっ、はっ、はぁっ、んぁっ……あっ、はぅっ、あんっあっ……」
アヤが淫らな嬌声を上げ始めた。
気持ちよさそうに目をつぶり、時おり快感に顔を歪ませる。
ジュボ、ジュボと、アヤの蜜壺に何度も肉棒をひたす。
すっかり俺の形になった窮屈な
がに股に開かれた下半身に、杭打ちのようなピストンを繰り返す。
木造りのベッドがギシ、ギシと激しく軋み、マットレスが跳ねる。
アヤの太ももは浮き上がり、俺が腰を振り下ろすたびに、足先が宙をさまよった。
「あっあっ、ぼーやんだめっ、だめっ、あんっぼーやん、ぼーやんっあっ、んあっ、あぁっ……!」
アヤの半開きになった口が、絶えず俺を呼ぶ。
あまりの気持ちよさに助けを求めているようだった。
その様子に、胸の奥が鷲掴みにされる。
射精感が体中を駆け巡った。
なのに、さっき発射したばかりなので実際の射精には至らない。
男根をはち切れんばかりにしたまま、もどかしい抽送を続ける。
うっすらと夕日が、窓から差し込んでいた。
アヤの白いブラウスが、朱く染まっていく。
周囲の陰影が濃くなっていく。
「ぐっ……アヤ、でるっ!」
「んっ……んっ……」
アヤは返事をする余裕もなく、コクコクと頷くだけだった。
「ぐ、がっ……!」
精巣ごとぶっ放つような、強烈な射精。
極大の快感に、獣のような声が出てしまう。
ドックン、ドックンと肉棒が脈打ち、頭がスパークするような快楽が襲ってくる。
亀頭はもう、わずかな精しか吐き出さない。
それなのに、これまでで一番の射精感を味わっていた。
俺は痺れるような快感に耐えきれず、ドサッとアヤに倒れ込んだ。
制服ごしに、アヤの柔らかさを感じる。
アヤは「ぁ……ぁっ……」と声にならない喘ぎ声を発して、小刻みに震えていた。
長い絶頂から抜け出せないらしい。
俺と同じだ。
アヤの胸元にそっと頭を乗せると、ドクドクドクと早鐘のような鼓動が聞こえてきた。
汗に濡れたブラウスが、肌に張り付いている。
アヤのうなじや胸元から、甘い匂いがする。
俺はアヤの香りに包まれながら、静かに目を閉じた。
どれくらい、染まってくれただろうか。
もっと。
もっと塗り潰したいが。
今日はそろそろタイムリミットだろう。
修学旅行が、終わっていく。
熱に浮かされたような非日常がうすれて。
日常が戻ってくる。
茜色に染まるベッドの上で、俺とアヤは穏やかに抱き合っていた。
まだ、お互い呼吸が荒い。
柔らかい胸に顔を埋める俺を、アヤが優しく包み込む。
アヤの手のひらが、俺の頭を撫でたり、背中をトントンと叩いてくる。
犬が赤ちゃんをあやすような仕草だが、不思議と心地良い。
思い出したように顔を上げ、微笑むアヤとキスをする。
しあわせな時間だ。
二人ともやっと、呼吸が落ち着いてきた。
アヤの匂いが染み付いたベッドは、小学校の頃から変わらない。
木造りで、枕元に棚が付いている。
その棚の内側に、一枚のシールが貼ってあった。
「あれ、これ……」
端っこが破けた、古めかしいシールだ。
三頭身のブタが兜を被り、刀を持ってポーズをきめている。
「ブタ侍」だ。
確か、小学校の頃に流行っていたスナック菓子のおまけシールだ。
それが楽しみで、アヤと近所のスーパーで買っては、よくこの部屋で開けていた。
「ブタ侍」の限定板キラキラシールを見つけたときは小躍りした記憶がある。
そういえば。
嬉し過ぎて、アヤがトイレに行っている間にここに貼っちゃったんだ。
いったい何を考えていたんだろう、小学生の俺は。
喜びを共有したかったのだろうか。
いずれにせよ、独りよがりな行動だ。
案の定、トイレから戻ってきたアヤはすごい怒って……。
あれ、アヤは剥がすって言ってなかったっけ?
「アヤ、これ、貼ったままだったんだ」
俺の視線を追ったアヤが、頭上の棚を見る。
「あーこれね……」
アヤが「ふふ」と鼻で笑った。
「私が怒ったらぼーやん、すっごいションボリして帰ったでしょ?」
「そうだっけ」
ああ、そうだった。
後にも先にも アヤがあんなに怒ったのを初めて見て、それがショックで。
「でさ、ぼーやん帰ってから剥がそうと思ったんだけど……」
アヤが、俺の頬に手を添えた。
「嬉しそうなぼーやんの顔思い出したらさ、なんか笑っちゃって……あんな嬉しそうなぼーやんの顔、初めて見たから」
アヤが、俺の頬をムニっとつまむ。
剥がさないで、くれていた。
たったそれだけのことなのに。
なんだか無性に嬉しい……やたら嬉しい。
「あひふぁほえ…………剥がさないでいてくれて」
アヤが頬を引っ張るので、肝心の「ありがとね」が言えなかった。
ぷふっとアヤが吹き出す。
吹き出した笑顔のまま、楽しそうにシールを見た。
「私もさ、イヤなことあったり、イライラしているときとかね……これ見ると、怒りがスーって消えていくっていうか、ぼーやんの嬉しい顔としょんぼり顔を思い出して、笑っちゃうんだ」
どうやら俺の出来心のイタズラは、アヤに長年にわたって鎮静効果を与え続けていたらしい。
「だから……ありがと」
そう言って無邪気に微笑むアヤは、可愛くて。
なぜだか色っぽくて、扇情的で。
どこか挑戦的で。
愛くるしくて。
可愛くて。
――落ち着け。
神様の直感が、俺を鎮静させる。
いや、今くらいはアヤのぎこちない誘惑に溺れてもいいと思うのだが。
どうやらこんな何気ないやり取りでも、心の主導権を渡すなということらしい。
「嬉しいよ。アヤの役に立ってたんだね」
俺は平然と、恥ずかしげもなく、低い声で感謝を伝えた。
ついでに微笑む。
「う、うん、ちょっぴりね……」
アヤの目が、わずかに泳いだ。
泳いだ後、熱っぽく俺を見つめてくる。
キスを、欲しがっている顔だ。
俺は求めに応じて、唇を落とす。
どうやら直感はまた一つ、正解に導いてくれたようだ。
チュ、チュとついばむようなキスを繰り返し、その接触面が広がってきた頃。
――来る。
直感が警告を発した。
ハッとして時計を見ると、六時。
家族でレストランに行く時間には、まだ早い。
でも俺は直感に従い、唇を離し、体を離す。
アヤの体を拭いて、俺も体を拭く。
お互いしわくちゃになった制服や下着を直して。
ローテーブルに座ってお茶を飲み、ひと息つく。
そのタイミングで、ドアがノックされた。
ガチャリとドアが開き、アヤのお母さんが顔を覗かせる。
「あら、あなたたち電気も点けずに……」
するとアヤがあからさまに慌て出した。
「あーちょっと盛り上がっちゃって、話にねっ!」
「あら~やっぱり今日泊まってく? なんちゃって」
「もーお母さんっ!」
アヤが大声で抗議した。
いくらなんでも慌てすぎだ。
「ふふっ、冗談冗談。あーそうそう、まだご飯行かないけど先にシャワー浴びたら? 外でいっぱい汗かいたでしょう? 制服も着替えなさいな、しわくちゃじゃない」
「あ、うん、そだね……」
今度はモジモジとスカートの裾を伸ばし始めた。
動揺が、思いきり伝わってくる。
しかしアヤのお母さんは、ニコニコしながら行ってしまった。
これっぽっちも怪しまれていない。
そう直感が教えてくれる。
アヤのお母さんは鈍感な人じゃない。
本来なら、何かを勘づかないはずがない。
これも神様のちょっとしたサービスなのだろうか。
違うな。
俺が、ぼーやんだからだ。
悟りを開いたお坊さんのように、欲のなさそうな顔。
絶対にヘンなことにはならないという安心感。
この俺に対する謎の信頼感は、もはや神がかり的といえる。
まあ実際、獣のような姿はアヤにしか見せていないのだが。
「じゃあ、私シャワー浴びてくるね」
「ああ、いってらっしゃい」
アヤがぎこちなく立ち上がり、部屋を出ていった。
トントンと階段を上がってくる足音がして、目が覚めた。
どうやらローテーブルに突っ伏して、眠ってしまっていたらしい。
起きぬけで、頭がぼーっとする。
ガチャリとドアが開き、さっぱりした様子のアヤが入ってきた。
「上がったよ、ぼーやんも浴びてきちゃいなよ」
戻ってきたアヤは、オレンジ色の半袖パーカーを着ていた。
下は黒のハーフパンツを履いている。
相変わらず、男の子のような格好だ。
大きくふくらんだ胸部と、整った美少女の顔がなければ。
なんだか、股間がアツい。
これはアレだ。
起きたばっかりで無防備な心に、風呂上がりのアヤが現れたせいだ。
――落ち着け。
アヤが鼻歌を歌いながら、バスタオルで髪の毛をくしゃくしゃと拭いている。
姿見の前にあぐらをかいて座り、ドライヤーをコンセントに刺した。
これから髪を乾かすらしい。
アヤの日常を盗み見ているようで、なぜかいたたまれない気分になる。
――落ち着け。
――落ち着け。
とっととこの空間を出よう。
「じゃあ、浴びてくるよ」
「うん、いってらっしゃい」
アヤが姿見のほうを見ながら返事をした。
俺はドアを開け、廊下に出て、ドアを閉める。
そのままドアに寄りかかり。
ズルズルと腰を下ろした。
片手をおデコに当て、深いため息をつく。
いってらっしゃい。
いってらっしゃい――。
アヤの何気ない言葉が、頭の中でリフレインする。
「反則だろ……」
不意打ちだった。
アヤにとっては無意識の、気の抜けた一言だ。
「お~いってらっしゃーい」くらいの感じの。
それなのに。
アヤと一緒になりたいと願い。
アヤの家に来て、家族というものを意識して。
何度も中出しをして。
おまけに俺は寝起きで。
そんな今の俺には、特別な破壊力を持つ一言だった。
ヤバい。
今すぐ部屋に戻って押し倒したい。
風呂上がりのアヤをぐちゃぐちゃに抱き潰したい。
直感が「――落ち着け」を連呼してくる。
あらためて、思う。
惚れた女の子に翻弄されないというのは、本当に難しい。
俺は、修学旅行のにらめっこでアヤが見せた変顔を思い出し、必死に衝動を抑える。
あの変顔すら可愛く感じるから困る。
――落ち着け。
――落ち着け。
――今日はもうよせ。
俺は、しばらくその場を動けなかった。