※この作品はR-18です。

【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話   作:月見ハク

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不安がる幼馴染に修学旅行最後のキスをした(三日目 日・夜)

 十数回、深呼吸をしてから立ち上がる。

 

 階段を降りると、玄関横にあるトイレからアヤのお父さんが出てきた。

 

「あ、シャワー借ります」

 

 ペコリと頭を下げる。

 なんだか、やけに気まずい。

 さっきまでアヤを抱きまくっていたからだろう。

 

 なぜか、お父さんも俺を気まずそうに見てくる。

 

「あーぼーやん……」

 

「は、はい……」

 

 すごい見てくる。

 

「回転寿司とファミレス、どっちがいい?」

 

 なぜその二択なのかは分からない。

 分からないが、ここはファミレス一択だ。

 なんとなく、今のアヤはファミレスに行きたそうな気がする。

 

「ファミレスですかね」

 

「ぼーやんもか……」

 

 目を伏せて、がっかりした感じだ。

 多分、家族みんなにファミレスがいいと言われたのだろう。

 

 アヤのお父さんは、回転寿司が好きだ。

 いつか、この人と二人で行けたらと思う。

 

 

 洗面所に入ると、ドラム式の洗濯機が動いていた。

 前に家に来たときとは機種が違う。

 この数年の間に、買い替えたのだろう。

 

 洗濯機の中では、見慣れたアヤの服がゴトゴトと回っている。

 汗や、その他いろんな水分にまみれた衣服を、とにかく全部ぶっ込んだのだろう。 

 

 回転している衣類の中に、白いブラジャーが見えた気がした。

 一日目の夜、初めてアヤを押し倒したときに付けていた……。

 

「落ち着け、俺……」 

 

 俺は服を脱いで浴室に入ると、頭から冷水のシャワーを浴びた。

 

 

***

 

 

 みんなで、アヤのお父さんの車に乗り込む。

 

 お母さんが助手席に。

 後部座席に、アヤ、俺、ヒロト君の順番で座る。

 姉弟で隣同士は、やっぱり恥ずかしいらしい。

 

 向かうのは、アヤたちがよく家族で行くファミレスだ。

 アヤの家から車で十分くらいの近場にある。

 俺も、何度かこの家族と一緒に行ったことがあった。

 高校生になってからは、初めてだが。

 

 アヤは、風呂上がりと同じ格好だった。

 上はオレンジ色の半袖パーカーで、下は黒いハーフパンツだ。

 そんなアヤの腰や腕が、やたら密着している気がする。

 アヤと接している右半身が、異様に熱い。

 

 

 車が赤信号で止まる。

 

 アヤのお母さんが、左側の窓の外を見てつぶやいた。

 

「あら、あそこのお洋服屋さん潰れたのかしら」

 

 すると、アヤが俺のほうに身を乗り出した。

 

「え、どこ? あ、ほんとだ」

 

 目をこらして、お母さんの視線の先を追っている。

 

 そのとき。

 俺の手の甲に、アヤの手のひらが重ねられた。

 さりげない風を装って。

 

 汗ばんだ手のひらから、アヤの思考が伝わってくる。

 

 ――どうだぼーやん

 少しは意識しろ。

 

 

 いや、意識なら死ぬほどしているのだが。

 

 家族に囲まれた、父親の車の中というホームの空間で。

 ちょっとだけ気の大きくなったアヤが、仕掛けてきたようだ。

 

 あざとさは微塵も感じない。

 窓の外を見る横顔が、恥ずかしそうに引きつっていたから。

 自分から仕掛けておいて、もう後悔しているといった顔だ。

 

 完全に、感情がネタバレしている。

 可愛すぎる。

 

 ――落ち着け。

 

 

 分かっている。

 こんな子供だましの誘惑に翻弄されてはいけない。

 

 分かっているのだが。

 

 今の俺は、どアウェーだ。

 アヤの家族に囲まれ、少し緊張している。

 シャワーを浴びてさっぱりしたので、若干気も抜けてしまった。

 さっきの「いってらっしゃい」も、いまだに俺の心を熱くさせたままだ。

 

 その結果。

 俺は、真っ赤になっていた。

 

 

 青信号になり、車が走り出す。

 

 アヤが、席に戻りがてらにチラッと俺を見て、一瞬で目を逸らした。

 手のひらも、サッと離れる。

 アヤはそのまま、フイッと窓のほうを向いてしまった。

 

 

「あれ、ぼーやんめっちゃ汗かいてない?」

 

 左側にいるヒロト君が、見たままを素直に口にした。

 やめて欲しい。

 

「あー……シャワー浴びたばっかり、だからかな」

 

 するとアヤのお母さんが、バックミラーごしに俺を見た。

 

「あらのぼせちゃった? 顔も赤いわよ」

 

「そうかもです、ね……はい」

 

 アヤのお父さんも、バックミラーでチラッと俺を見る。

 

「冷房強くするか」

 

「ああいえ、おかまいなく……!」

 

 俺はしどろもどろだった。

 

 アヤはといえば、そっぽを向いて窓の外を見ている。

 密着している肩ごしに、アヤの心が流れ込んできた。

 

 ――ぼーやん、すごく動揺してる。

 なんでよ。

 いっつも平然としてるクセに。

 なんでこんなときだけ。

 ぼーやんのあんな顔。

 あんな顔……。

 私までドキドキしてどうする。

 何してんだろ。

 恥ずかしい。

 バカ。

 ぼーやんのバカ。

 

 

 俺は一体、どんな顔をしているのだろうか。

 

 ともあれ幸いなことに、今回は結果オーライらしい。

 アヤの焦がれるような思いが、どんどん高まっているのを感じる。

 

 ――――問題ない。

 

 神様の直感も、即座に軌道修正してくれた。

 

 

***

 

 

 大通り沿いにあるファミレスに到着する。

 二階建てで、一階部分が駐車場になっているタイプだ。

 

 外階段を上り、二階の入り口から入店する。

 みんなで、奥の窓際席に向かう

 俺は通路側に座り、正面の席にアヤが座った。

 

 適当な料理を頼み。

 適当で、温かい家族の会話に混じる。

 

 

 楽しいひとときを過ごしていると、アヤのポケットからスマホの振動音がした。

 

 アヤがスマホを取り出して、見る。

 その顔がほんの少しだけ曇った。

 

「――時田くん?」

 

 アヤのお母さんが、いつものことのように聞く。

 俺の右隣にいるお父さんが、頬をピクッと動かしたのが分かった。

 

「あー……うん」

 

 アヤは複雑な表情で、スマホを眺めている。

 

「姉ちゃん出たら?」

 

 ヒロト君が、ちょっとイライラした感じで言う。

 

 ブ―…ブ―…という振動音が響く中。

 俺は目の前のサラダうどんに箸を落とす。 

 以前の俺なら、モヤモヤしつつ「出たら?」とか言っていただろう。

 でも今は、サラダうどんの汁の濃さのほうが興味を引かれる。

 我ながら、「絶対に手に入れられる」という確信の効果がすごい。

 

 二十コールくらい鳴ったところで、お父さんが口を開いた。

 

「アヤ、外で話しといで」

 

 アヤは「うー……」と唸ってから、観念したように立ち上がった。

 

「うん……ちょっと行ってくる」

 

 

 アヤは、ファミレスの出口を出たところで話していた。

 外はもう薄暗いので、ここからではアヤがどんな表情をしているのかは分からない。

 

 五分くらいで、アヤは戻ってきた。

 

「時田くん、なんだって?」

 

 アヤのお母さんが、いつものことのように聞く。

 

「あー……明日お昼一緒に食べようって」

 

「へ~」

 

 お母さんは、特に気にも留めないという感じで返事をした。

 

 アヤは、さっきから俺のほうを見ていない。

 その目の前のコップが、空になっていた。

 

 俺は、いつものように立ち上がる。

 

「ドリンクバー行ってくるよ。アヤとヒロト君、何がいい?」

 

 このメンツで食事するときは、だいたい俺が率先してドリンクを取りに行く。

 

「俺、コーラで!」

 

 ヒロト君が、コーラのおかわりを頼んできた。

 差し出されたコップをヒロト君から受け取りながら、俺はアヤに顔を向ける。

 

「アヤは何飲む?」

 

 おまかせ、かな。

 

 昔からそう。

 アヤは、自販機やドリンクバーで飲み物を選ぶのが苦手だ。

 アヤの数多ある短所――とまでは言えないが、まあ変な性質だ。

 だから俺といるときは、だいたい「じゃあぼーやんのおまかせで!」と言ってくる。

 

 

「あ、私も行くよ」

 

 アヤがそう言って立ち上がる。

 

 俺は、少しだけ驚いた。

 

 

 

 

 ドリンクバーコーナーで、俺とアヤは並んで立っていた。

 二人して、ドリンクサーバーを眺めている。

 

 なんとなく、アヤとの距離が近い気がする。 

 アヤとドリンクバーに並ぶことが珍しいから、そう思うのかもしれないが。

 

「明日から、学校だね」

 

 アヤが、手の中でコップを回しながらつぶやいた。

 表情が、強張っているように見える。

 

「もう少ししたら、アヤの大好きな中間テストだな」

 

 俺は、からかうような口調で言う。

 

「うっ……てまだ先じゃんっ! 十月でしょ、中間テスト」

 

 アヤはムッとした顔になった。

 緊張は、ほんの少しほぐれたようだ、 

 

「そっか」

 

 俺は気の抜けた返事をする。

 

 

「ねぇ、ぼーやん……」

 

「ん?」

 

 アヤは、俺を見ていた。

 すがるような目で。

 まるで、道に迷った猫みたいな。

 

 

 ――私、どうしたらいい?

 

 

 アヤの心の声が、伝わってくる。

 

 もし、そう言われたら。

 俺は答えてしまうだろう。

 時田と別れて、俺と付き合ってくれと。

 

 でもアヤは、続きを言わなかった。

 思いを口にするのを、ためらっている。

 

 少しの沈黙。

 

 

「姉ちゃん、選ぶのどんだけ時間かかってんだよ」

 

 ヒロト君が声を掛けてきた。

 俺からコップを受け取ると、自分でコーラを入れて席に戻っていく。

 

「俺たちも戻ろうか」

 

「……うん」

 

「この中だったらアヤは――」

 

 なんとなく、今のアヤは炭酸水を求めているような気がする。

 

「いい、自分で選ぶから」

 

 アヤは悩んだ末に、りんごジュースをコップに注いだ。

 

 

---

 

 

 スマホの時計は、もう九時半を回っていた。

 

「そろそろお会計するか」

 

 アヤのお父さんが、みんなに帰るぞ宣言をする。

 

「あ、ぼーやん私、帰り送ってくよ」

 

 アヤが、少しだけ焦ったような声色で言った。

 

 アヤの心が伝わってくる。

 

 ――まって、ぼーやん。

 もう少し、あの公園で。

 話したり、とか。

 できたら。

 

 

 俺も、もっとアヤと一緒にいたいのが本音だ。

 しかし、もう夜も遅い。

 

 俺は、アヤのお父さんとお母さんがアヤをたしなめる前に、口を開いた。

 

「もう遅いから大丈夫だよ。すみません、僕の家まで送ってもらっていいですか?」

 

「おーもちろんそのつもりだよ、ぼーやんの家は近いしな」

 

 お父さんが、ホッとした顔で俺を見た。

 

 

 

 

 みんなで出口付近にたむろし、アヤのお母さんが会計を済ますのを待つ。

 

 アヤは、会計レジの隣にあるスナックコーナーを見ながら、ムスッとしていた。

 誰にも、気づかれないように。 

 平静を装いながら。

 

 俺は軽いため息をついて、みんなに声をかけた。

 

「すみません、ちょっとトイレ行ってくるんで。先に車行っててください」

 

「おお、分かった」

 

 お父さんが手を上げて、先にファミレスから出ていく。

 

 俺はペコっと頭を下げて、トイレに向かった。

 

 

 パシャパシャと顔を洗う。

 鏡を見ると、相変わらず間の抜けた顔と目が合った。

 

 我ながら、大それたことをしているな、と思う。

 なのに、やっぱり一抹の不安すら感じない。

 時田に関しては、何も問題ない。

 アヤとの将来だって。

 

 

 俺は、ハンカチで手と顔を拭いて、トイレを出た。

 

 お会計のところには、アヤたち家族の姿はもうない。

 

 出口に向かい、ガラスドアを押す。

 

 出たところに、アヤが立っていた。

 

 クリっとした二重が、じっと俺を見つめている。

 瞳はもう潤んでいた。

 相変わらず、アヤは泣き虫だ。

 

 俺は、あたりを見渡してみた。

 

 ここは、二階の階段の上だ。

 幸いなことに周囲の建物は高くない。

 だから、そこまでおしゃれじゃない夜景が見渡せた。

 修学旅行の最後を締めくくるには、なかなかのシチュエーションだと思う。

 

 

「ぼーやん……あのさ」

 

 アヤの心情が流れ込んできた。

 

 ――明日から、どうしよう。

 時田と、どうやって接すれば。

 何て話せば。

 何を。

 ぼーやんと、どうしたら。

 一緒に。

 

 

 俺は、アヤが何かを言う前に、その唇を塞いだ。

 

「んっ……! んっんむっ、ぁっ……ちょ、ぼーや、んんっ、んーーっ!」

 

 アヤの腰を引き寄せ、片手でその後頭部を固定する。

 小刻みに角度を変えて、何度も何度も吸い付く。

 柔らかい唇から、りんごジュースの香りを舐め取っていく。

 

「あっ、ぼーやん、誰かにっ……んむっ、んうぅぅっー……んっ、ちゅぱっ、ぁっんちゅ、んちゅっ……」

 

 誰も出口に来ないし、誰も階段を上がって来ない。

 ファミレスのお客も店員も、誰もこちらを見ない。

 誰一人、俺たちに気づかない。

 

「んちゅぁっ、んっ……ぼーやん、ぼーやんっ、んっちゅ、ちゅぅ……んれぉ、ちゅろっ……」

 

 アヤの甘い舌が、濃厚に絡みついてきた。

 舌で、互いの舌を愛撫する。

 顎をめいっぱい動かして、激しく求め合う。

 

 柔らかい。アヤの口の中は全部が柔らかい。

 時おり漏れる吐息が、心地いい。

 早く、全てを手に入れたい。 

 

 唾液を交換しながら、アヤの目尻にたまった涙を指ですくう。

 

 大丈夫。

 何も不安はない。

 俺が淡々と起こす行動の先に、ゴールがある。

 

「んんっ、んむぁっ、あっんちゅ、んちゅる、じゅるぁっんむっ、んっ、んっ……」

 

 焦ったように絡みついてくる舌を通して、アヤの不安な気持ちが流れこんでくる。

 

 ――こわい。

 このままここにいたい。

 ずっと、こうして。

 ぼーやんと。

 いかないで。

 おしえて。

 どうしたらいい?

 

 

 大丈夫だよ。

 大丈夫なんだ。

 

 そう言ってあげたい衝動を、直感が止める。

 

 ――不安にさせろ。

 

 神様の直感が、悪魔のように囁く。

 

 

 俺たちは直感のストップが掛かるまで、長い長いキスをしていた。

 

 

 





ひとまず修学旅行編は終了。次話から文化祭編です。

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