【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
幼馴染たちと遊園地で戯れた(十日目 日・午後)
市営バスの車窓から、ぼーっと外を眺めていた。
残暑の熱気で、遠くに見える観覧車が揺らめいて見える。
修学旅行が終わってから、一週間が経った。
日曜日だというのに、俺はなぜか今、時田と一緒に遊園地行きのバスに乗っている。
「ぼーやん悪いな、付き合わせちゃって」
時田がスポーツ刈りの頭をペコっと下げた。
「いや……それで、作戦会議って何?」
「ああ、まあすっげーシンプルな話なんだけど……」
「シンプルとは?」
「遊園地ではなるべくアヤと二人きりにして欲しいっていうか……最近、あんまアヤと話せてなくて……」
まあ、そんなことだろうと思った。
俺は今日、アヤと時田、それにアヤの女友達のユカリと四人で遊園地へ行く。
修学旅行が終わり、学校生活が戻ってきて一週間。
俺も、アヤとはあまり話せていない。
週末にバドミントン部の大会があるとかで、アヤは朝と放課後の練習で忙しかったからだ。
朝、教室で「ぼーやんおはよう」「ああ、おはよう」といつも通りの挨拶をする以外は、ほとんど接する機会はない。
昼は、たまに時田がご飯に誘っていたようだが、それもここ数日は部活のミーティングがあるとかで断られているらしい。
時田も、「最近のアヤは昼も捕まんね~」と嘆いていた。
というわけで俺は、なるべくアヤには話しかけないようにしていた。
彼女が、大会に真剣だったからだ。
一昨日、たまたま廊下で出くわしたアヤに「大会頑張って」と言ったら、安心したように「ありがと」と微笑んでいた。
その、少し不安そうな笑顔が可愛くて。
思わず空き教室に連れ込んで押し倒したい衝動に駆られたけど、ぐっと堪えた。
――やめとけ。
神様の直感にも止められたし。
だから俺はこの一週間、アヤとの接触を我慢している。
そうしてやっと昨日の土曜日、大会が終わった。
「……時田とアヤを二人きりにするのは分かったけど、アヤ、疲れてるんじゃない?」
「いや、アヤもすっげー乗り気だし、息抜きしたかったっぽいぜ」
それは多分、無理してるだけだ。
アヤは、人の頼みをなかなか断れない。
嫌われたくなくて、誘われるとつい笑顔でOKしてしまうところがある。
アヤの数多ある魅力の一つであり、数多ある欠点の一つだ。
「というか、何で俺が誘われたの?」
「いやさ、最初はユカリがチケット四枚当たったって言ってて、じゃあアヤ誘って行こうってなってさ。ほんで残り一枚どうするってなったら、ユカリが――」
ぼーやんでいいんじゃない、と言ったらしい。
そんなワケで、昨日いきなり時田から連絡があって。
指定された待ち合わせ場所に行ったら時田が一人で待っていて。
「作戦会議したいから」と、時田と二人で電車に乗って。
今、時田と二人でバスに揺られている。
「飲み物とか、なるべくぼーやんとユカリで買いに行ってくんないか? あとは――」
「ああ」
適当に返事を返しつつ、時田を見る。
時田の顔に、うっすら焦りの色が浮かんでいた。
なんというか……時田はもっと陽気で大雑把なヤツのはずだ。
こんなことを、細かく俺に頼みこむような性格じゃない。
それほど、アヤとの関係が上手くいっていないということか。
まあ、その原因のほとんどは、俺が修学旅行でアヤを寝取ったせいなのだろうが。
「つーか、ユカリもぼーやんと話したがってたし――」
「ああ」
適当に返事をする。
それにしても。
時田は、覚えているのだろうか。
今日は、アヤと時田が初めてデートをした記念日だということを。
本来なら、二人きりのデートとかに誘うものではないだろうか。
アヤは、けっこう記念日とかにこだわるタイプだ。
時田はもしかしたら、忘れているのかもしれない。
焦っているせいか、もともと記念日とかには疎いのか。
まあ、だからといって、俺もわざわざ教えるつもりはない。
俺は窓のほうを向き、近づいてくる観覧車をぼーっと眺めた。
***
「アヤ! お待たせ!」
時田が大声を上げる。
遊園地の入場口には、すでにアヤとユカリが立っていた。
振り向いたアヤに、目を奪われる。
アヤは、薄手のニット素材でできたブルーのトップスに、白い短パン姿だった。
サマーニットというやつだろう。確か姉貴が似たようなものを着ていた。
袖が短くて、白い二の腕があらわになっている。
案の定、時田はアヤに釘付けになっていた。
まあ、釘付けになっているのは、そのニット素材をこんもり押し上げている豊満なバストにだが。
「アヤ、その服いいじゃん、すげー似合ってる……」
時田が驚いたような口調で言った。
「ああうん、ありがと」
恥ずかしそうにはにかむアヤに、またしても時田は目を奪われている。
俺も、初めて見るアヤの格好に驚いていた。
いつものボーイッシュな雰囲気が微塵もない。
茶髪のショートカットも、今日は白い髪留めで前髪が横に流されて、オデコが見えている。
すごく、女の子っぽい姿だった。
「揃ったし、行こっか~」
ユカリが、アヤの頭を優しく撫でながら微笑む。
その様子から、今日のコーディネートはユカリが関わっている気がした。
ユカリは、アヤと仲のいい女友達の一人だ。
セミロングの黒髪が特徴的で、いたって真面目そうな子。
確か、修学旅行のラフティング体験も、一緒に参加していた。
ラフティングの後、俺はユカリの泊まっている部屋の浴室に、アヤを連れ込んだ。
その時のアヤの淫らな姿を思い出し、つい股間が熱くなる。
――落ち着け。
分かってる。
いくら俺でも、こんなところで
ふと、ユカリと目が合った。
「ぼーやん、今日はよろしくね~」
ふんわり笑いかけてくるユカリに、俺も「よろしく」と適当に返事をした。
***
遊園地では自然と、アヤと時田、俺とユカリのペアで行動するようになっていた。
アヤとは二言、三言、話せたくらいだ。
俺が「大会お疲れ様」と言うと、アヤは「うん……」と少しだけ悲しそうな顔を浮かべた。
どうやら、大会は満足行く結果ではなかったらしい。
俺は、それ以上聞くのを止めた。
いくつかアトラクションを巡りつつ、混雑する園内を移動する。
「わたっ」
後ろを歩くアヤから、変な声が聞こえた。
見れば、俺の隣にいるユカリの肩に掴まっている。
どうやら、前のめりに転びそうになったらしい。
時田が思わず声をかける。
「アヤ、大丈夫か?」
「アヤ、大丈夫~?」
ユカリも、心配そうにアヤを覗き込む。
アヤは、ユカリの肩からパッと手を放し、「あはは」とごまかすように笑った。
「ごめん、ちょっと立ちくらみが……あぁ~~っ」
大げさにオデコを押さえて、冗談ぽくユカリの背中にしなだれかかっている。
その顔は、やっぱり疲れているように見えた。
汗も、いつもよりかいている気がする。
俺は、ふぅと鼻から息を吐いて三人に声をかけた。
「お腹すいたから、どっかで食べようか」
「え、まだ昼前じゃね?」
「いいよ、食べよう~」
ユカリの賛同を得て、俺たちは食べれる所を探すことにした。
昼前だというのに、園内の飲食店はどこも満席だった。
仕方なく、屋外の休憩スペースへと向かう。
パラソルの下に、テーブルとイスが設置されている場所だ。
俺はイスに荷物を置くと、三人に声をかけた。
「食べ物とドリンク調達してくるよ。みんな何がいい?」
「サンキューぼーやん! 俺、テキトーでいいわ!」
「アヤとユカリは?」
「あ、私も行く――」
アヤが腰を浮かせる。
するとユカリがアヤを手で制して、立ち上がった。
「アヤは時田くんと待ってて~」
ユカリが、俺を見つめる。
「私とぼーやんで買ってくるよ」
俺はユカリに背中を押されながら、その場を離れた。
食べ物売り場は、どこも長蛇の列だ。
仕方なく、ユカリと二人で最後尾に並ぶ。
「ごめんね、今日無理に誘っちゃって」
隣に並ぶユカリが、話しかけてきた。
「ああうん、まあいいよ」
俺は曖昧に返事をする。
「ぼーやんて、休みの日って何してるの?」
「うーん、テレビ観たり、散歩したりかな……」
でもこれからは、休日を無駄にはできない。
アヤと会うことになるだろうし、それ以外の日は、将来に向けての勉強もしないと。
「ふふ、なんかお爺ちゃんみたいだね」
「そうかな」
案外、アヤとの老後も、今みたいに過ごしてるのかもな。
「でも、ぼーやんちょっと感じ変わったよね」
「そう?」
「うん、修学旅行でさ、アヤのこと助けたじゃない? あれとか……凄かったよ」
「そうかな」
あの時、アヤが川に落ちて。
俺は弾かれたように川に飛び込んだんだっけ。
今思うと、あの時のアヤの涙や鼻水まみれの顔は、なかなかだった。
俺はぷっと思い出し笑いをしそうになる。
「そうだよー、ちょっとした伝説になったんだから。ぼーやん伝説……私が広めたんだけどね」
「それは……どうも?」
「ぼーやんは、彼女とかいるの?」
「いないよ」
「じゃあ、好きな人とかいるの?」
「いるよ」
「それってアヤ?」
「うん」
俺は、特にためらいなく答えた。
直感のストップもない。
ユカリは、「えぇっ」と素っ頓狂な声を上げた。
「即答かぁ。まあでも、やっぱりね~……ぼーやん、アヤばっかり見てるし」
「そうかな?」
なるべく悟られないよう気をつけてはいたんだけど。
修学旅行までは、それこそ自分の気持ちにまでフタをして。
「だってほら、私がどんな服着てるかとか、全然気になってないでしょ」
そう言われて、俺はユカリを見る。
ユカリは、白い半袖のブラウスっぽい服に、膝下丈のジーンズという格好だった。
「うん、ごめん」
「グサ―っ、そんな正直に言わなくても~」
ユカリが、俺の肩をペシっと叩いた。
我ながら、本当にアヤしか見ていないんだなと気づく。
でも、別にそれでいい。
俺はもう、アヤ以外を見るつもりはない。
***
ユカリと食べ物を買って帰り、パラソルの下でしばし休む。
午後になると、アヤも少し調子を取り戻したのか、時田やユカリと一緒にはしゃぎだした。
ジェットコースターに乗り、お化け屋敷に入り、ゲームセンターで騒いだ。
時田が次なる目的地へと、ズンズン歩みを進める。
アヤがいつもより早歩きで、ついていく。
その時。
「あれっ、お土産置いてきちゃった」
ユカリが立ち止まった。
いくつか手にぶら下げた紙袋を数えている。
どうやら、そのうちの一つをどこかに忘れてきてしまったらしい。
「探しに戻ろう!」
アヤが声を上げた。
その顔は、使命感に燃える少年そのものだ。
すると、ユカリが手で制した。
「ううん大丈夫、多分最後の店だから……急いで取ってくるからここで待っててくれる?」
ユカリが、アヤの肩をさする。
まるで駄々っ子をなだめるような仕草だ。
なんとなく、普段の二人のやり取りというか、関係性が見えて微笑ましい。
「うー……分かった、気をつけてね。何かあったらメールするんだよ」
アヤが心配そうにユカリを見つめる。
「うん、じゃあちょっと行ってくる~」
ユカリは
三人で、ユカリの帰りを待つ。
アヤが「ふぅ」とため息をついた。
かなり疲れている時の感じだ。
「アヤ、大丈夫?」
俺が聞くと、すかさず時田が言葉を被せる。
「まだ落ち込んでんだろ? アヤ、悔しくて寝付けなかったって言ってたもんな、さっき」
さっき……とは、俺とユカリが食べ物を買いに行っているときだろう。
話題に困って、アヤに大会のことを根掘り葉掘り聞いている姿が想像できる。
しかし。
うちのバドミントン部は――というかアヤは、けっこう強かったはずだ。
そんなアヤが、眠れなくなるほどボロ負けするなんて。
それで、今日はけっこう朝早く集合した。
アヤは、睡眠をこよなく愛する子だ。
今も一日八時間以上は寝ると豪語するアヤとしては、睡眠が足りていないだろう。
「……ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」
アヤは顔の前で片手を立てて、すまなそうな顔をした。
この仕草は、小学校の頃から変わらない。
俺以外の人といる時や、大勢でいる時なんかによく見せる。
「おー行ってら〜」
時田が慣れた感じで返事をした。
俺と時田で、アヤの背中を見送る。
すると、時田がポツリとつぶやいた。
「アヤ、今日楽しんでたよな?」
「ああ、まあ、うん」
楽しんでいたとは思うが。
少し、アヤを引っ張り回しすぎだ。
どこかで休ませてやらないと。
「この後さ、もっかいジェットコースター行かね?」
「そうだな」
俺は適当に返事をする。
「よし、今日はアヤにとことん憂さ晴らしさせてやるか!」
テンションの上がった時田が、ポケットに手を突っ込んだ。
スマホで、アヤに陽気なスタンプでも送るのだろう。
時田はいつも、アヤに他愛のない画像やスタンプを送っている。
「あれっ、あっれ!?」
時田が慌てた声で、ポケットやリュックの中を探っている。
どうやら、スマホが見当たらないらしい。
「あぁー……多分休憩したとこに置いてきたんだわ……」
「みんな戻ったら探しに行こうか?」
「いや、いいよ! すぐ戻ってくるから、みんなでここに居てくれ!」
言いながら、時田は俊敏な動きで走り去った。
俺は、ゆっくり鼻から息を吐く。
示し合わせたように、俺は一人になった。
この状況は、神様からの粋なプレゼントなのだろうか。
思った通り、歩いてくるアヤの姿が目に入った。
「あれ、みんなは?」
アヤがキョトンとしている。
「あー……」
――連れ去れ。
直感が俺に囁く。
「……はぐれたみたいだ。探しに行こう」
俺はアヤの手を取り、スタスタと歩き出す。
「え、ちょっとぼーやん、はぐれたって……」
仮にはぐれたとしても、元の場所から動かないほうがいいに決まっている。
なかなか苦しい口実だ。
でも、アヤはそれ以上言葉を続けなかった。
俺の意図を、察したのだろう。
俺はアヤの手を引っ張りながら、目的地へとゆっくり歩いた。
ほどなくして、立ち止まる。
「観覧車……にいるの?」
俺とアヤは、観覧車の前にいた。
直感に従うと、この場所一択だったのだ。
「観覧車の上からなら、時田とユカリさんを探せるはず」
俺は、本気だか冗談だか分からない声色で断言する。
「……ぶふっ、そんな、ワケないじゃんっ、あははっ……」
アヤは思わずといった感じで吹き出した。
どうやらツボに入ったらしく、涙目になって笑っている。
さっきまでの、貼り付けたような笑顔じゃない。
やっぱり、アヤの自然な笑顔は可愛い。
「じゃあ、確かめてみよう」
俺はニッコリ笑って、アヤの手を引く。
「えぇっ!?」
アヤは驚き半分、楽しさ半分といった顔をした。
そのまま俺たちは、誰も並んでいない観覧車乗り場へ進んだ。