【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
文化祭最終日。
俺は、朝早くに学校へ向かった。
アヤの出番は午後からなので、今日は起こすことはしない。
正門を入ると、すでに多くの生徒が準備に追われていた。
校舎に入り、階段を上る。
お化け屋敷会場となっている二組の教室に入ると、そこにもすでに多くの生徒がいた。
「おはよ~ぼーやん」
さっそく知り合いの男子に声を掛けられる。
その隣に、時田がいた。
時田は俺にまっすぐ歩み寄ると、耳打ちをしてきた。
「ぼーやん、今日アヤと文化祭回るの禁止なマジで。俺今日、ずっと忙しいからさ」
時田の様子を見るに、今日になっても俺とアヤとの屋上キスを知らないようだ。
やはり、神様の仕業だろう。
時田にはもっと衝撃的な光景を突きつけるのがいいと、直感が囁いている。
俺は時田の顔から少し離れて、答える。
「ああ、俺今日、一日中照明係だから。アヤも出番は午後からで、午前中は友達と回るって言ってたよ」
「くそ、そうだった……! なんで俺、アヤとシフト被ってねーんだよ!」
時田は午前も午後も仕事で引っ張りだこらしい。
これも、神様の計らいだろうか。
俺の照明係の仕事は、とても単純だ。
机の上に立ち、暗幕の上から赤い懐中電灯でお客さんの足元を照らす。
お客さんが迷わないように、ライトで先導するのだ。
照明係のレクチャーを受けて、スタンバイをする。
他の生徒たちも、徐々に緊張感をみなぎらせていく。
フッと、教室の電気が消えた。
「じゃあ、お客さん入れるよ~!」
入り口から、恐る恐る最初のお客さんが入ってきた。
***
午前の仕事を、俺はつつがなくこなした。
しばしの休憩時間に、朝コンビニで買ったおにぎりを頬張る。
すると、教室の雰囲気がパアッと明るくなった。
アヤが、女友達たちと入ってきたのだ。
アヤと女友達たちとの距離感に、違和感は感じない。仲間外れにされていたりしないかと心配していたが、ひとまずはホッとした。
「あ、アヤ来たっ! うふふ、おめかしタイムだぞ~!」
何人かの女子が、アヤのもとに集まる。
どうやらアヤはこれからゾンビメイクをされるらしい。
アヤも楽しそうに答えた。
「いひっ、めっちゃ恐くしちゃって」
しばらくして。
女子たちの集団から、アヤが姿を現した。
その様相に、教室中がざわめく。
アヤは、首から下に白い布をマントのように羽織っていた。
その中は、黒いオリジナルTシャツと紺の制服スカートだ。
そして、首から上はゾンビ……というよりも、アンデッドや吸血鬼のようなルックスだった。
顔は白塗りで、目の周りはパンダのように黒く変色している。
その目の端からは、赤い血が垂れている。
口は裂け、まるで口裂け女だ。その裂けた口端からも赤い血が流れている。
が、もともとの素材のせいか、そこまでのグロテスクさはない。
メイクを担当した女子が、ドヤ顔で笑った。
「いいよ~アヤ、むっちゃキモい」
「うひょひょ」
アヤが可愛い奇声を発する。
「ちょっと電気消してー!」
メイク担当の女子が大声を上げた。
フッと電気が消える。
暗闇の中、パッと懐中電灯が点いた。
アヤが、自分の顔を下から照らしている。
そして――。
「あ゛あ゛あ゛あああぁぁぁ……!」
アヤは白目を剥いて、近くにいた女子に襲いかかった。
「きゃあっ」
「いや、こっわ!」
「これマジもんだわっ!」
女子も男子も阿鼻叫喚だ。
うん、こわい。
こんなのが真っ暗闇の中で突然現れたら、超こわい。
「どう、なかなかでしょ?」
アヤが、満足そうに笑う。
ニヒヒと笑うアヤも、やっぱりこわかった。
「じゃあ、いってみよー!」
誰かの元気な掛け声で、午後の部がスタートした。
みんなで、持ち場につく。
雰囲気は、いつも通りだ。
アヤへの態度も。
俺への態度も。
あんなに堂々と屋上でキスをして、広まっていないハズがないのに。
いや、何人かは俺とアヤを交互にチラチラ見ている生徒もいた。
でも文化祭のドタバタで、まだ完全に広まりきっていないのか。文化祭開催中はそれどころではないのか。
いずれにせよ、俺とアヤにとっては都合のいい空気感だった。
この噂の広がり具合も、神様の計らいなのだろうか。
「ぎゃあっ!」
赤い照明と俺たちが照らす灯り以外は真っ暗闇のお化け屋敷に、大きな悲鳴が響き出す。
アヤは、多くの来場客を恐怖のどん底に突き落としていた。
そりゃそうだ。通路の陰からアレが急に現れたら、俺でも腰を抜かす。
アヤは、小さい子どもが入ってくると、「大丈夫だよ、優しいゾンビだからね~」と言って、出口まで連れていっていた。
出口に向かって、「じゃあねー」とアヤが手を振る。
子どもも、おっかなびっくり手を振り返す。
さすが、子どもにも好かれるアヤだ。ゾンビになってもその魅力は健在らしい。
と思ったが……。
「やっぱりこわいよぉっ……」
結局泣かしていた。
***
パッと教室の電気が点く。
「みんなお疲れー!」
いつの間にか現れた時田が声をかける。
「うおおお!」と男子から歓声が上がり、教室中が拍手に包まれる。
お化け屋敷は、大盛況のうちに幕を閉じた。
あっという間に、文化祭最終日が終わった。
みんなで、そそくさと後片付けを進める。
一時間後には、後夜祭だ。
誰もが達成感と解放感、後夜祭への期待に胸を膨らませていた。
俺と、アヤを除いて。
黙々と撤収作業を進める中、またも時田の声が響く。
「おーいそろそろ後夜祭だから、みんな行こうぜー、後片付けの残りは次の登校日でいいぞー!」
教室中から、「助かった―!」「やっほー!」という声が上がる。
生徒たちが湧き立つ中、時田が俺のそばにやって来た。
「ぼーやん悪い! 入り口の看板、倉庫に運んどいてくれないか? 俺もすぐ実行委員で行かなくちゃいけなくてさ」
それこそ次の登校日でいいだろうに。
俺がアヤと接触するのを、できるだけ防ごうとしているのだろう。
「いいよ」
「悪い、頼むな」
俺は脚立を持って廊下に出ると、大きな看板を外す。
「よっこらせ」と脇に抱えた。
ゾロゾロと後夜祭に向かう生徒たちと反対方向の倉庫へ歩く。
校舎裏にある倉庫に看板を置いて、スマホの時計を見る。
まだ、後夜祭が始まるまで三十分以上あった。
「さて、戻るか」
俺は、もと来た道を歩く。
夕陽に染まる廊下を、ひたすら向かう。
通り過ぎる教室に、もう生徒の姿はない。
だが、お化け屋敷には、アヤがいる。
そんな確信があった。
二組の教室のドアを開ける。
重なった机や備品があちこちに散らばる教室の中。
窓を背に、夕暮れの逆光の中に、アヤはいた。
「アヤ、残ってたんだ」
「あ、うん……メイク落としてから行こうと、思って」
アヤは、俺を待っていた。
白塗りゾンビ姿のまま。
「アヤ、お疲れさま。今日は大活躍だったね」
「そうでしょ」
「ああ、すごく似合ってるよ、その格好」
俺のからかうような言葉に、アヤはニッコリ笑った。
「ふふふっ……ぼーやん、そこにしゃがんで?」
「なに?」
俺は、アヤの指差す場所――教室の真ん中あたりのスペースにあぐらをかいて座った。
赤い夕陽の中から、アヤが近づいてくる。
徐々に白塗りの顔が浮かび上がり、白目を剥いた。
「うわあ゛あ゛ぁぁぁ……ぁぁぁ、ぼーやんめええぇぇぇ……」
アヤが不気味な奇声を発しながら、俺の肩を掴んだ。
真っ暗闇じゃないからだろうか。
それとも、汗で少しメイクが落ちているからか。
正直、可愛い以外の感想がなかった。
目の前に、世界一可愛いゾンビがいる。
俺は、手を伸ばし、ゾンビの頬に手を添えた。
迫ってくるアヤに、そっと唇を近づける。
すると、アヤが弾かれたように後ずさった。
「ちょっ、え、ダメダメ! せめてお化粧、お化粧落とすからっ」
「ああ、ごめん……つい。あまりに可愛いかったので」
「いやいや、ゾンビじゃんっ」
「アヤ、キスしようか」
「うっ……ん、いいよ……でも、化粧落とさないと……そこの濡れティッシュ取ってくれる?」
俺は、そばにあった濡れティッシュを取ると、アヤを見た。
「俺が落とすよ。そこに座って?」
「あ、うん……ありがと。じゃあ、お願い」
アヤは俺の前に体育座りでしゃがむと、目を閉じた。
まるでキスをせがむような顔をしているアヤに、手を伸ばす。
濡れティッシュをアヤのおデコに当てて、丁寧に白塗りを落としていく。
まず、アヤの目から流れる血の涙を拭き取る。
目の周りの黒いアイライナーとパウダーアイブロウを落としていくと、パッチリした二重まぶたが現れた。
アヤの目の端と目元にだけ、黒い部分を少し残す。
きっとマスカラをつけて、アイシャドウを塗ったら、こういう感じになるんだろう。
白塗りを落としすぎないように、濡れティッシュを滑らせていく。
口裂け女みたいになっていた口角のグロスを拭き取る。
血のよだれは、きっちり落とす。
唇の紅い色どりは、少しだけ残してみた。
「すごいな……」
俺は、思わずつぶやいた。アヤには聞こえないくらいの小声で。
そこには、美しくなった幼馴染がいた。
整った目鼻立ちが強調されて、大人の色気を放っている。
初めて見るアヤに、俺は見惚れていた。
アヤは比較的童顔だし、いつもはすっぴんなので「愛嬌のある可愛さ」にとどまっているが、化粧をしたら一気に「美人」に様変わりしてしまう。
そう、ずっと思っていた。
でも今、目の前にいるアヤは、想像以上だった。
すごく……綺麗だ。
「ぼーやん、取れた?」
アヤが目を閉じたまま、いつもと変わらない調子で聞いてきた。
「取れたよ」
俺は、嘘をついた。
アヤが恥ずかしがって、メイクを落とすなんて言わないように。
「そっか、じゃあ……」
アヤは、そこで言い淀んだ。
キスしようか、と言おうとして、恥ずかしくなったのだろう。
まったく。
何度も大胆なことをしているのに。
相変わらず、アヤはアヤだ。
俺は、可愛い幼馴染に微笑みかける。
「アヤ、俺とキスしてほしい」
「うん、いいよ……」
ゆっくり、唇が重なる。
「んっ……」
グロスのせいか、いつもより潤んでいて柔らかい。
そのぷるんとした弾力を少し舐めてみると、ほんの少し苦味があった。
「ちゅっ……んっ、ぼーやん、口紅、まだ残ってるよ……」
アヤも気づいたようだ。
「……ごめん、でもこのままで」
「んむっ、んっ、ぼーやんっ、んぁっ……ん、んちゅ……」
舌と舌が絡まり、溢れてくる唾液で、すぐにグロスの味は分からなくなった。
アヤの両手が、俺の頬を掴む。
口内で、舌先と舌先がなぞり合う。
「はぁ……んぅっ、ん、んっ……ちゅぁっ、んれ……れぉ……」
アヤの甘い吐息が俺の頬に、鼻にかかる。
呼吸も惜しむくらい、俺たちは唇をむさぼり合った。
はたから見たら、白いマントを羽織ったゾンビに襲われているように見えるだろうか。
いや、綺麗になった今のアヤなら、どっちかといえば化け物は俺のほうだ。
さしずめ美人にキスをさせている野獣といったところだろう。
「んぁっ、ぼーやんっ……んむっんんっ、ふぁっ、あっ……んっ、んちゅ、ちゅぷっ、ちゅくっ……」
教室が静かなせいで、舌の絡まり合う音がやけに響く。
唾液の混ざる水音が、頭を甘く痺れさせる。
密着しているのは口だけなのに、体中が火照って熱い。
俺は、アヤのマントをめくると、その柔らかい二の腕をつかんだ。
「はぁ、はぁ……」
荒い吐息を漏らしながら、アヤが潤んだ目で見つめてくる。
俺はその揺れる瞳を、見つめ返した。
それだけで、伝わる。
――するの?
アヤが、心で聞いてくる。
俺は、夢中でアヤを抱き寄せた。
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