※この作品はR-18です。

【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話   作:月見ハク

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最後の選択をした(十六日目 土・夜)

 教室を照らす夕陽が、少し陰ってきた。

 

 俺たちは繋がったまま、ひたすら口内をむさぼり合う。

 アヤの小さくて柔らかい舌の裏を舐め、舌で捕まえて吸い、時々逃がす。その都度アヤは、「んぅっ」「ぁっ」と喉奥から可愛らしい音を発した。

 

 対面座位で結合した部分からは、さっき吐き出した精液とアヤの蜜汁が漏れ、股間を濡らしている。

 アヤの膣中(なか)で再び勃起した肉棒が、ビクビクと跳ねてしまう。

 またしても射精感がこみ上げてきて、そんな自分に驚く。でも、抑えられる気がしない。

 

 俺は絡まったアヤの舌をほどくと、一度顔を離した。

 

「……アヤ、上になって欲しい」

 

「ぇ、うえ……?」

 

 俺はアヤの腰を掴みながら、後ろに倒れる。

 頭が床にコンと当たり、背中に冷たさが広がる。床に仰向けになったせいで、制服に染み込んだ汗が背中に貼り付く。

 

 騎乗位の体勢で、アヤを見上げた。

 白いマントはもう脱げかけていて、黒いTシャツは首元までめくれている。露出した白い乳房は、下から見ると落ちてきそうなほどの肉感とボリュームがあった。

 夕暮れの紫と赤が入り混じった中に、アヤの火照った輪郭が浮かび上がっている。俺を見下ろす瞳には、戸惑いと……それ以上の熱が籠もっていた。

 

「あの……ぼーやんっ……」

 

 ――見られてる。

 うう、なんか……。

 すごく、恥ずかしい。

 このあと……どうすれば。

 私が、動くの……かな。

 どうやって、動けば。

 ぼーやんは、きもちいい……?

 

 

 アヤの困ったような、うかがうような心情が流れ込んでくる。

 

 俺は、アヤの腰に手を伸ばした。

 アヤの緊張を解きほぐすように、スカートの中のお尻を揉んでみる。

 

「ぁうっ……」

 

 柔らかい素肌の感触に、手のひらが喜ぶ。アヤのお尻は、指で揉み込むと柔らかく、瑞々しくて、それでいて張りがあった。

 むにむにと指を尻肉に埋めると、アヤは少し前のめりになって震えた。

 

「んっ、ぼーやん、くすぐったい……よっ……」

 

 アヤは手のひらで俺の下腹を押さえ、上体を支えている。

 大きく実った乳房が下を向き、その先端から汗の雫が落ちた。

 

 くすぐったそうに身を捩る姿に我慢できなくなり、俺は腰を突き上げた。

 

「ああっ、んっ……!」

 

 アヤのお尻を掴んで固定し、腹筋に力を入れて股間全体を持ち上げる。

 その小さい腰つきが、衝撃で跳ねた。

 アヤの腰が浮き上がり、膣口が肉棒の根本が露出する。

 重力に逆らえず、アヤの下半身が落ちてくる。

 俺はアヤのお尻が股間に当たるのと同時に、腰を突き出した。

 

「ああぁんっ……!」

 

 バチュッという音がして、またアヤの体が上に跳ねる。

 落ちてくる膣奥めがけて、また肉棒を突き出す。

 

「やぁっあんっ!」

 

 バチュッ、バチュッと、愛液まみれのお尻と股間がぶつかる音が響く。

 上下する膣に、肉棒が激しくしごかれる。

 下半身が熱く蕩けて、ゾワゾワとした快感に全身が震える。あまりの気持ちよさに、頭が溶けそうだ。

 

「あっやめっ、ぼーやんっ、はぁんっ、だめっ……も、とめっ……!」

 

 アヤは、なすすべなく浮上と落下を繰り返していた。

 たぷん、たぷんと大きなおっぱいが激しく揺れる。

 俺が腰を突き上げると柔尻が波打ち、衝撃がアヤの体を上に伝っていき、乳房を宙に浮かせる。重量感のある乳房が形を変えて揺れ動き、先端の乳首を目で追いきれない。

 

「あ゛っ、んっ……う゛っ、うぅっ、はぁっ、んぅっ……んんっ――」

 

 腰が、止まらない。

 股間で受け止めているはずのアヤが、軽く感じる。

 下半身に力がみなぎり、いくらでも突き上げることができそうだ。

 

 アヤの膣中(なか)の快感をもっと味わいたくなり、腰の動きを速くする。

 バチュッ、バチュッという音が、パンッ、パンッという乾いた音に変わっていく。

 腹筋がへこみ、腰を床にめりこませ、その反動を使って思いきり突く。

 

「あうっんんっ――!」

 

 アヤは前のめりに倒れ込んできそうになり、俺の胸と腹に手を置いて必死に体を支えた。

 

 グンと体をバネのようにして、突く。

 

「ああぁっ――!」

 

 アヤの体が後ろに反り返り、勢いで乳房が上に跳ねる。茶髪が夕陽に煌めいてふわっと広がった。そのままアヤの顎が天井を向き、綺麗な首すじが伸ばされる。

 

 衝撃で、アヤの肩から白いマントがハラリと落ちた。

 俺は、アヤの首元で止まったままの黒いTシャツにも手をかける。

 

「アヤ、脱いで」

 

 俺は抽送を止めずに、アヤに聞く。

 

「はっ、んぅっ、えっ、わかんなっ……んあっ、んうぅっ――」

 

 アヤは度重なる絶頂に襲われ、俺の言葉を受け止められない。

 俺はアヤを揺らしながら、黒いTシャツを上に脱がしていく。抵抗なくバンザイをしたアヤの腕からシャツを抜き取ると、そばに置く。

 

 アヤは全裸にスカートだけを穿いた姿で、俺の上に跨っていた。

 瞼をきつく閉じ、快感に耐えている。その目端には、涙が滲んでいた。

 

 もっと、アヤを感じさせたい。

 犯したい。

 味わい尽くしたい。

 

 獣のような欲望が、全身を支配する。

 俺は両手を伸ばして、アヤの胸元で縦横無尽に揺れる乳房を掴んだ。

 むにゅうと柔らかい弾力と、真ん中でコリと硬くなった乳首の感触を、手のひらで揉み込む。手に力を入れると柔乳の中に指が埋まり、その間から乳肉がこぼれ出た。

 突き上げによって、両手から汗でぬめった乳房が逃げ出そうとする。

 手のひらの中心で硬い突起が動いてくすぐったい。

 いつの間にかアヤの悲鳴は、「うっ」「ん゛ん」という呻くようなものに変わっていた。

 

 俺の腹の奥で、熱いものがこみ上げてくる。

 強烈な射精感に、全身がブルリと震えた。

 

 俺は、少しだけアヤの上体を押して、突き上げの角度を変える。

 アヤの気持ちのいいところを、肉棒で(えぐ)るような角度だ。

 後ろに倒れそうになったアヤが、乳房を(いじ)っている俺の腕をひしと掴む。

 

 俺は肉棒で孤を描くように、アヤの腟中(なか)(えぐ)った。

 カリ首で、アヤのクリトリスの裏側あたりの膣壁をゴリ、ゴリと(こす)るような感覚。

 瞬間、アヤの下腹部がビクンと痙攣した。

 

「あ゛ぅっ、ん゛んっ……やだっ、や……だっ、う゛っ、あ、そこっ、だめっだめっ、あぁっ、きもちっ、よすぎて……あっ、んくっ……んんんうぅぅぅっ――――!」

 

 アヤが、絶頂した。

 膣ヒダが肉棒をきゅうううっと締め付けてくる。

 搾り取られるような圧迫感と快感に、俺も脳内で嬌声を上げる。

 

 だめだ。

 出る――。

 

 絶頂でガクガクと震えるアヤを、下から突き上げた。

 

「っんはぁっ……」

 

 アヤの口から空気が漏れる。

 

 俺は何度も何度も膣中(なか)をうがち、肉棒をアヤの膣壁にこすりつけた。

 ドチュドチュという激しい音とともに愛液が溢れ出て、下腹部を濡らしていく。

 精巣から熱いものが濁流のように這い上がってくる。

 

「んぐっ……アヤ、出すよ、中に……!」

 

「いやぁっ…ああっ、はぅ、うっ…うぁっ、あっ、あっ、あっ、やああぁぁっ――――!」

 

 アヤが、ひときわ大きな声で喘いだ。

 膣中(なか)が激しくうねり、肉ヒダがぎゅうっと絡みつく。

 精液を搾り取ろうとしてくる膣圧に逆らえず、快感が尿道を上ってきた。

 そして――。

 

「ぐぅっ……!」

 

 肉棒がドクンと脈打った。

 ビュルッ、ビュルッと精液が発射され、精巣から膣奥まで一直線に吸い上げられる。

 さっきを上回る快感に、心臓が止まりそうだ。

 肉棒が精を送り出そうと何度も脈動し、そのたびに腰が浮くほど気持ちがいい。

 快感で体が震えて、ふわふわして、意識が飛びそうになる。

 

 

「ぼーやんっ……」

 

 俺の胸にアヤの手のひらが張り付いた。

 前のめりに体を支え、ビクン、ビクンと痙攣している。

 アヤの性感が流れ込んでくる。

 

 ――ぼーやん、だめ。

 あたま、おかしく。

 きもち、よすぎて。

 あ、だめ。

 また、きちゃう。

 もう、だめ。

 これ以上は、わたし。

 こわれちゃう――。

 

「んんっ、んうぅっ――――!」

 

 アヤが、またイった。

 それと同時に、俺の全身にも快感の大波が襲ってくる。

 

「ぐっ……うぅ……!」

 

 前立腺から脳天までを、絶頂が何度も往復する。

 全身で射精しているような、凄まじい快楽。

 それが絶え間なく何度も、何度も――。

 

 俺とアヤは、快楽の海に溺れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――……。

 

 ゆっくりと、意識が戻ってくる。

 どれくらい、正気を手放していたのか分からない。

 

 ――……ら……せ。

 

 神様の直感が、何かを告げている。

 

 

 ――揺らせ。

 

 

 その言葉を認識した瞬間、股間に血流が戻ってくる。

 ありえない。

 今、二度も射精したばかりだというのに。

 俺の肉棒は、アヤの膣中(なか)で勃起していた。

 

 ――揺らせ。

 

 腰が、勝手に動く。

 快楽を、むさぼるように。

 

 ――揺らせ。

 

 ああ、もっと揺らす。

 気持ちがいい。

 

 ドロドロに熱くなったアヤの膣中(なか)を、(えぐ)る。

 アヤの腰が、ビクンと震えた。

 

「……ぁ、だめ……ぼーやん……」

 

 腰を突き上げる。

 

「……あっ……いやっ……わたし、これ、だめっ……たえられない、よぉ、ぼーやんっ……」

 

 アヤの助けを求めるような声に、嗜虐心が湧き上がる。

 直感が俺を煽ってくる。

 

 ――感じさせろ。

 ――絶頂させろ。

 ――狂わせろ。

 ――もっと狂わせろ。

 

 ああ、何度もイかせてやる。

 

 

 ――それでいい。

 

 

 そのとき、キーンと耳鳴りがした。

 

 未来の……記憶だ。

 数十秒先の。

 

 ――廊下に、狼姿の時田が立っていた。

 アヤを、探しにきたのだろう。

 時田は教室の扉を開けて、目を見開いていた。

 

 その、目線の先。

 

 夕闇に染まる教室の真ん中で。

 俺の上に、アヤが跨っている。

 化粧を施された美少女の顔に、時田は一瞬見惚れた。

 「ぼーやんっ、あぁっ、ああっ……!」

 アヤの淫らな嬌声は廊下まで響き、その裸体が上下する。

 たわわな乳房が、激しく揺れる。

 初めて見るアヤの裸体に、時田の目が釘付けになる。

 「はげしっ、ぼーやん、はげしいよぉっ!」

 アヤが俺の頭にしがみつく。

 「好き、ぼーやん、好きっ……」

 アヤが、それを口にしていた。

 時田と別れるまでは口に出さないと決めていた、その言葉を。

 それほど、快楽に狂ってしまったのだろう。

 

 時田の息が、止まる。

 膝から崩れ落ちる。

 それでも視線をアヤから離せない。

 その股間だけは、無情にも大きく膨らんでいて。

 

 時田の目から、生気が失われた。

 

 やがて立ち上がった時田は、ゆらゆらと壁に手をつきながら、去っていく。

 次の日、アヤのスマホに時田からデートの断りのメールが届いた。

 

 しばらく学校を休んだ時田だったが、次の週には登校するようになる。

 やがて、時田は別の子と付き合い始めた。

 何度か時田に告白をしていた、一年の女子生徒だ。

 時田とその子がラブホに行くのを見た、と男子連中が噂した。

 ある日の放課後。

 廊下で、その子が他の女子たちに慰められていた。

 「あの人は、私のことを見てくれない」と、泣いていた――。

 

 

 俺はそこで、未来の記憶をシャットアウトした。

 

 

 ――もっと揺らせ。

 ――淫らな声を上げさせろ。

 ――もう来る。

 ――時田に見せつけろ。

 

 直感の声が、脳内にこだまする。

 

 

 そういうことか。

 

 

 すべては、ここに導こうとしていたんだ。

 俺とアヤのセックスを、俺に感じているアヤを、快感に溺れるアヤを、時田に見せつける。

 

 それも、より劇的な形で。

 時田に立てないほどのショックを与え、アヤを完全に諦めさせる。

 それが、直感の導く最適解。

 

 だから昨日、時田に会ってはいけなかった。

 バッティングセンターでの勝負も、負けさせようとしたんだ。

 そのほうが、時田が油断しているから。

 身構えないから。

 より大きなダメージを、与えられるから……。

 

 

 ポタッと、俺の胸に水滴が落ちてきた。

 

「……ぼー、やん……おねが……い……もう、ゆらさないでっ……」

 

 アヤが、泣いていた。

 快感に身悶えながら。

 もう少し揺らしたら、アヤは快楽に狂うのだろう。

 狂わせたい。

 見せつけたい。

 今見た、未来の記憶通りに。

 そんな暴力的な衝動が、奥底で沸き上がる。

 

 

 ふぅっと、息を吐く。

 

 

 

 

 俺は、選択することにした。

 

 

 

 

「アヤ……少し、休もうか」

 

 腰の動きを止める。

 

 涙で濡れるアヤの頬に手を添えると、コクっと頷いた。

 

 俺はゆっくり起き上がると、アヤを胸の中に包んだ。

 汗だくの小さな裸体が、苦しそうに上下している。

 

「ごめん、暴走した」

 

 俺は床でシワだらけになっていた白マントを掴むと、アヤに頭から被せた。

 

「俺の心臓の音、聴いてて」

 

 優しく抱きしめながら、言う。

 アヤは、マントの中でコクリと頷いた。

 

 

 俺はゆっくりと振り向き、来るはずの人影を待つ。

 

 やがて廊下側の窓越しに、狼のシルエットが現れた。

 時田だ。

 何かを探すように、狼の突き出た鼻がキョロキョロしている。

 

 上履きで歩くかすかな音が、廊下にこだました。

 アヤを抱きしめる力を少しだけ強め、心臓の音しか聞こえないようにする。

 

 やがて。

 扉の前まで来た時田が、立ち止まった。

 扉の窓に貼られた赤いセロファン越しに、狼の輪郭が浮かぶ。

 扉を開けなければ教室の中は見えない。息を潜めていれば、俺たちがいることにも気づかないだろう。

 

 ドクン、ドクン――。

 

 しんと静まり返った教室で、心臓の音だけがうるさい。

 アヤを不審がらせないよう平静を保ち、心拍数を抑える。

 

 

 ドクン、ドクン――。

 

 

 ドクン、ドクン――。

 

 

 ドクン、ドクン――。

 

 

 

 

 狼のシルエットが、横を向いた。

 

 時田をやりすごせたらしい。

 狼の影が、去っていく。

 

 

 俺はふうっと、また大きなため息をついた。

 

 

 時田に見せつけるのは、間違いなく最適解だった。

 後夜祭に行かせないことで、時田のストーカー化を防ぐ。

 その上で、完膚なきまでにアヤを諦めさせる。

 ……昨日までの俺だったら、迷わずこの最適解を選んだだろう。

 

 でも昨日、アヤが屋上で――みんなの前でキスをしてきて。

 女友達たちに、打ち明けに行って。

 別の選択肢が、生まれたんだ。

 

 

 俺は、マントにくるまったアヤを、もう一度抱きしめる。

 

 別に、時田に同情して、この選択をしたわけじゃない。

 ただ……。

 

 見せたくなかった。

 

 アヤの胸を、肌を。

 裸を。

 感じている顔を。

 化粧をして綺麗になった顔を。

 時田にも……誰にも。

 

 ただ、それだけだ。

 

 

 ――――。

 

 

 神様の直感が、軌道修正を始めた。

 最適解に代わる、新たなルートを導き出そうとしている。

 脳がぎゅるぎゅると回転し、再計算しているような感覚だ。

 

 昨日、時田に「アヤをもらう」宣言をしただけでは足りなかっただろうか。

 なら……。

 

 俺は、くるぶしのあたりに引っかかっているズボンに手を伸ばす。

 スマホを取り出すと、短い文面を打った。

 

 

『時田、アヤはそっちには行かない』

 

 

 送信ボタンを押す。

 

 これで、どうだろうか。

 

 

 

 

 ――――――問題ない。

 

 

 

 

 直感が、そう結論付ける。

 このルートが、正解になった。

 

 全身から、力が抜けていく。

 いつの間にか握り込んでいた拳を、ゆっくりと解く。

 

 俺は、深呼吸をした。

 

 

 教室の窓の外から、壮大な感じの音楽が聞こえてくる。

 昨日屋上で聞いた、あのクラシック曲だ。

 後夜祭で、吹奏楽部が演奏しているのだろう。

 

 

「ぼーやん、後夜祭、始まってる……」

 

 アヤが、マントの中から顔を出した。

 

「そうだね」

 

「行か、なきゃ……」

 

 アヤの表情が強張る。

 俺は、そんなアヤに微笑みかけた。

 

「もう、行かなくていい」

 

「え?」

 

「行かなくて、大丈夫だから」

 

 俺は、時田に送ったメールを見せる。

 

 アヤが、息を呑んだ。

 

 俺はさらに言葉を続ける。

 

「昨日、時田に会って、言ったから」

 

「……なん、て?」

 

「アヤと、別れて欲しいって」

 

 アヤが、固まった。

 心の声が、伝わってくる。

 

 ――ぼーやんの、ばか。

 私も、並び立つって決めたのに。

 ぼーやんと、一緒に。

 悪者になるって。

 なのに。

 ばか。

 ぼーやんのばか。

 

 

「ばか……ばかぼーやんっ、ばか、ばかっ……!」

 

 アヤが、俺の胸に頭突きをした。

 

「ああ、馬鹿だ」

 

 色んなことを気にして。

 直感にも何度か逆らって。

 遠まわりして。

 

「ばか、ばかあほっ、あほぼーやんっ! 私だって……!」

 

「ごめん」

 

「許さない」

 

 ――ううん、違う。

 ごめんは……私のほうだ。

 

 ぼーやん。

 

 ここまでしてくれて。

 ありがとう――。

 

 

 俺は、アヤの髪をゆっくり撫でた。

 

 遠まわりしたけど。

 最適解ではなかったかもしれないけど。

 俺とアヤは、これでいい。

 この道で、問題ない。

 

 

 いつの間にか、吹奏楽部の演奏が穏やかな旋律に変わっていた。

 俺は胸元のアヤに話しかける。

 

「アヤは、この曲好き?」

 

「……ちょっとだけ。吹奏楽部、楽しみにしてたのに。ぼーやんのせい……」

 

「ごめんね」

 

「……いいよ。ここで、聴けるから」

 

 アヤが、優しい声色で言った。

 

 俺は、アヤにもう一度微笑みかける。

 今度はアヤも、ふにゃりと微笑んだ。

 

 ゆっくりアヤに顔を近づける。

 アヤの瞼が、静かに閉じる。

 俺は、肩の荷が降りたような顔をしている幼馴染に、唇を重ねた。

 

「……ん……っ……んっ……」

 

 俺たちは、この日一番静かなキスをしていた。

 肌を密着させながら、アヤの体を後ろに倒す。

 

 アヤの背中が床につく前に、マントを敷く。

 床はけっこう冷たいから。

 

 俺は、繋がったままだったアヤの膣から、肉棒を引き抜いた。

 その性感に、アヤが「んっ」と反応する。

 膣口から愛液と白濁液が溢れ出し、マントを濡らした。

 

「アヤ、スカートも、脱がすね」

 

「う、うん‥…」

 

 相変わらず恥ずかしがる様子に苦笑しつつ、スカートに手をかける。

 サイドのジッパーを下げると、そのまま掴んで腰から引き抜いていく。

 

 アヤの、綺麗な性器があらわになった。

 愛液でぐっしょり濡れそぼる秘所に、つい見惚れてしまう。

 すると、アヤの両手が魅惑的な局部を隠した。

 

「……ぼーやんも、脱いで、よ……」

 

「ああ、うん」

 

 俺はとりあえず膝下に引っかかったままのズボンと下着を脱ぐ。

 ワイシャツのボタンを外して脱ぎ捨てると、中のインナーシャツも脱いだ。

 全身汗だくだったから、外気にさらされると少し寒い。

 

 生まれたままの姿で、アヤを見下ろす。

 白いマントの上に寝転がったアヤの裸は、美しかった。

 

 全裸のアヤが、手を伸ばしてくる。

 手のひらが、俺の火照った頬に添えられた。

 

「ぼーやん、きて」

 

 俺は、その手に誘われるように、アヤの体に覆いかぶさる。

 アヤの後頭部と床のあいだに手のひらを差し込み、即席の枕にする。

 そうして、アヤの耳元にキスをした。

 ブルリと震えたアヤを温めるように、体重を乗せていく。

 胸板でアヤの乳房がむにゅうと潰れ、コリと硬い突起を感じる。こそばゆくて心地いい。

 腹が、アヤの柔らかいお腹と密着する。

 太ももで、アヤの太ももを開いていく。

 股間がアヤの下腹部に合わさると、まるであるべき場所に還るように、肉棒が蜜壺に浸されていった。

 

「あっ、んんっ……」

 

 丁寧な挿入に、アヤが感じ入ったように喘ぐ。

 

 アヤの手が、俺の背中に回される。

 俺はアヤの揺れる瞳を見つめながら、正常位の体勢でゆっくりと腰を動かし始めた。

 

「ぁっ、んっ……あっ、ぼーやん……あっんっ……」

 

 チュプ、チュプと、小さい水音が下半身から響く。

 満たされていくような快感が、じんわりと全身に広がる。

 

 

 ピコンッ――と、軽快な音が鳴った。

 

 アヤの頭のそばに、いつの間にかスマホが放り出されている。

 画面が光り、女友達からのメッセージが流れていく。

 どうやら、仲良い者同士のグループチャットのようだ。

 

『アヤーどこー?』

『こないの~?』

『吹奏楽終わったぞ~』

『てか、ぼーやんといるってホント!?』

『え、マジで』

『時田がぼやいてた』

『おお、マジか……』

『ぼーやんがやりやがった』

『そゆことかい』

『なるほどね~』

『思いきったのぉ~』

 

『おっけ』

『こっちは任せとけー』

 

 

 そこまで見て、俺はほっと息をつく。

 

「……んっ……あっ、うぅっ……」

 

 俺は、頑張った幼馴染の髪を、もう一度撫でた。

 そのまま、半開きの唇にキスをする。

 

「んちゅっ、んっ……ぁ、あむっ、ん……ちゅ……ぁっ、あっ、ぼーやん……ぼーやんっ――」

 

 

 夕闇に沈む教室で。

 

 俺たちは一つの熱になった。

 

 

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