【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
アヤの頬が、朱く染まっていた。
それが事後の余韻によるものなのか、屋上に差し込む夕陽のせいなのかは分からない。
夕方まで体を重ねていた俺たちは、何度目かのチャイムでセックスを終えた。
俺は、あれから三度アヤの
アヤを何度イかせたのかは、途中から数えていない。
「もう、学校では……ダメだよ……」
ブラウスの第二ボタンを留め終えたアヤが、俺を見つめた。その目に俺を非難するような色はない。代わりに、恥ずかしそうに瞳が揺れている。
それはまるで、恋人に向けるようなもので……。
「帰ろうか」
俺は再び愛欲がこみ上げてくる前に、自分に言い聞かせた。
二人で、屋上の扉の前に立つ。
「ぼーやん、鍵、閉まってる」
「ああ、さっき実行委員の人が閉めてたよ」
「えぇ!? どう、しよっか……?」
戸惑うアヤを尻目に、俺は鍵のツマミを回す。
屋上の鍵は外側からなら開けることができる。アヤが屋上に上がってくる前に確認済みだ。
扉を開けて、薄暗い校舎の中に入る。
「鍵、開けちゃった」
「あとで鍵、閉めにこないとな」
「ぼーやん、そういうとこ律儀だよねー」
アヤもだろう。
あからさまにホッとしてるし。
明日、屋上に忘れ物をしたと言って鍵を借りに行こう。
そんな作戦を固める頃には、俺たちはいつもの幼馴染の雰囲気に戻っていた。
階段を降りて、三階の自販機に近寄る。
ノンストップで交わり合ったおかげで、喉がカラカラだ。
「アヤ、ジュース飲む?」
「うん」
「アヤは……これ?」
りんごジュースを指差す。
多分、今のアヤはこれが飲みたいはずだ。
「うーん、気分的にはそうだけど、たまには柚子レモン飲んでみよーかな」
アヤは、今まで飲んだことのないジュースを見つめていた。
「ぼーやんは……これでしょ?」
アヤが炭酸水を指差す。
確かにそれが飲みたいと思っていた。
さっきアヤの口内をむさぼったとき、炭酸の刺激が甘かったから。
「ああ、まあ。……でも俺もアヤと同じの飲もうかな」
そう言って、ポケットの中に手を突っ込む。
「……あ、小銭ないや」
「いいよいいよー、今回は私のおごりね…………ツケで」
「ツケなんだ」
「うん、ツケだよ。返してね」
アヤはいたずらっ子のように笑った。
ジュースを買い、他愛もない会話をしながら二階へ下りる。
先に階段を下り終えると、柚子レモンのキャップを開けた。一口飲むと、ほんのりとした苦味とすっぱさ、遅れて甘みが口の中に広がる。
アヤは好きじゃなさそうな味だ。
――振り返れ。
へ?
咄嗟に振り返ると、アヤが飛び込んできた。
「わきゃっ」
前のめりに倒れ込むアヤを、胸に受け止める。
階段を踏み外したらしい。
「大丈夫、立ちくらみ?」
「ごめん、柚子レモンに夢中になってた」
アヤが片手を上げて、軽く謝る。
「そっか。気をつけてね」
思った以上に、低い声が出る。
「うっ……ごめん」
真剣な俺の様子に、アヤが気まずそうに頭を下げた。
いけない。
つい怒るような口調になってしまった。
ここは、「ゾンビが襲って来たかと思ってビックリした」とでも言って、場を和ませるか。
そう思って、やめる。
「……いいよ。俺がアヤを受け止めるから」
「わ、私もだし」
アヤが頬を染めながら、唇を尖らせる。
なぜそこで張り合うのか。
……マズいな。
したばかりだからか。
どうしても、空気が熱っぽくなってしまう。
言葉が、甘いものになってしまう。
したく、なってしまう。
煩悩を振り払うように、柚子レモンを喉に流し込む。
「ぼーやん、一気飲みするとお腹こわすよ……?」
アヤが子どもを心配するような口調で言った。
一階に降りたところで、アヤがハッと立ち止まる。
「どうしたの?」
「パンツ、替えなきゃ……」
アヤは気まずそうに唇を引き結ぶ。
俺も気まずくなり、明後日のほうを向く。
「替え、あるの?」
「教室のロッカーに、置いてある…………だってぼーやんが所構わず襲ってくるからっ……」
「……それは、ゴメン」
夕闇に沈む廊下で、俺たちは夕陽よりも真っ赤になった。
***
すっかり日の沈んだ下駄箱で靴に履き替え、校舎を出る。
正門を通り過ぎても、もう生徒の姿は見えなかった。
駅までの道のりを歩く。
いつもの通学路、いつもの幼馴染の距離感だ。
でも俺たちの間に流れる空気は、朝よりも濃密になっている気がする。
多分、恋人同士になったからだろう。
そう思うだけで、胸がドキドキと高鳴る。
「あ、ぼーやん……じゃなかった、えと、リュウジ」
慣れない様子で俺の名前を呼ぶアヤに、つい笑ってしまう。
「ぼーやんのままでいいよ」
「あ、そう?」
良かった~、と顔に書いてあるのを見て、また笑ってしまう。
今となっては、どうしてリュウジと呼んで欲しかったのか、もう分からない。
多分、アヤの特別になりたかったからだ。
でも、特別になった今、呼び方なんて些細なことのように思える。
「じゃあ、ぼー……リュウジ、じゃなかった、ぼーやんっ」
アヤが少し混乱している。面白い。
「そういえば、どうして俺ってぼーやんなの? リュウジだったらもっとこう、リュウとか、もっと男らしいのが良かったかな」
確か、ぼーっとしてるからぼーやんなんだっけ?
見ると、アヤが少しだけ気まずそうに前を向いていた。
「あー、あのね、そのー……リュウジって、リョウジ叔父さんに名前似ててさ……で、ぼーっとしてるから、ぼーやんって呼んだら、みんなに広まっちゃって……ごめんね」
それはいいのだが、前半聞き捨てならないことを口走ったような。
「リョウジ叔父さん……て、確かアヤの初恋なんだっけ? 詳しく聞きたいな」
「う……まあその、子どもの頃の話だよ。小学校四年生くらいまでかな、料理作ったり、お会計してる姿が、なんかかっこいいなーって昔から思ってて。まあ今思えば、憧れ……みたいなもんだから」
だから心配しないで、という口調でアヤが取り繕う。
「それでさ、四年生のときに……男の子に告白されたり、とかして……あ、リョウジ叔父さんはそういう相手とは違うんだなーって………まあ、平たくいったら失恋ってやつ、だったのかな」
それは……知らなかった。
これまで話そうとしなかった過去を聞けて、単純に嬉しい。
「そうなんだ」
「うん、でね……五年生になってぼーやんに出会って、名前、リュウジって知って……なんだか名前で呼べなくて……咄嗟にあだ名、付けちゃったんだ」
「そうなのか」
「うん、そしたらさ……なんでぼーやんだけあだ名で呼ぶんだって言われて、他の子にもあだ名付けるように……なっちゃった」
意外だった。
アヤは最初から誰彼構わずあだ名を付ける子なのかと思っていたが、俺がきっかけだったのか。
「そっか。まあ、俺のことはアヤの呼びやすいように呼んでくれればいいよ。これからも」
アヤはコクリと頷き、「……ありがとね」と小声でつぶやいた。
「……じゃ、これからはリューボーヤンで!」
アヤがからかうような口調で言ってきた。
「じゃあ、アヤはアヤパンマンな。アンパン好きだし」
「マンじゃないしっ」
そこか。
俺はふうっと息を吐いた。
多分、これからも俺はぼーやんなのだろう。
子どもが生まれて、大人になって、年寄りになっても。
多分、最期のときも。
でも、それでいい。
それで、問題ない。
「ん、くくっ……」
今のやり取りのどこがおかしかったのか、アヤが笑いを堪えていた。
その横顔に、つい見惚れてしまう。
恋心や愛情を超える温かい気持ちが、体を満たしていく。
涼しい風が、アヤのショートカットをさらさらと揺らす。
夏が、もうすぐ終わる。
秋が来て、冬が過ぎて、春になって、また夏が来る。
アヤは、これからも俺の隣でこうやって、可笑しそうに笑っているのだろう。
きっとどこへ行っても、二番目に可愛い女の子で。
俺にとっては、一番のまま――。
俺は、そう確信していた。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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上巻は2万字におよぶアヤ目線の夢デート回でしたが、下巻はなんと5万字のデート回です。書き下ろしの内容はこんな感じです。
・幼馴染とデートの約束をした(十九日目 火・夜)
・幼馴染と最高のデートをした(二十三日目 土・夕方)
・幼馴染とラブホテルのソファーでセックスをした(二十三日目 土・夜)
・幼馴染とお風呂でささやき合った(二十三日目 土・夜)
・幼馴染とベッドで何度も気持ちよくなった(二十三日目 土・夜)
・積極的な幼馴染にご奉仕された(二十三日目 土・深夜)
・幼馴染と手をつないで帰った(二十四日目 日・朝)
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引き続き、ボーイッシュ幼馴染をよろしくお願いいたします!