【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
俺は教室から、窓の外をぼーっと見ていた。
机の上には問題と答案用紙。中間テスト最終日、最後の科目だ。
「――はい、そこまで。各自答案を集めてー」
先生の声に、静まり返っていた教室の緊張が一気にほぐれる。
「終わった~」「お疲れー」といった声が上がる。皆、解放感に浸っているようだ。
「ふぅ……」
俺も大きく息を吹いて、自分の答案用紙を前に回す。
まあまあの出来だと思う。
この一週間は、多分人生で一番勉強をした気がする。この中間テストはどうしても、いい点を取りたかった。
来週、アヤの家族に挨拶に行くつもりだからだ。
そこで付き合っていることを話そうと思っている。その時に、「恋愛にうつつを抜かして成績が落ちた」なんて知られたら説得力がなさすぎる。
だから、昨晩も夜遅くまでテスト対策をしていた。
姉貴からは「一夜漬けは効果ないって言うぞ」とか「あんま根を詰めすぎるとミスるぞ」と脅されたが、テスト期間中くらいは体力も保つだろうと思った。
おかげで、今は視界が薄ぼんやりとするほどには眠い。
無意識にアヤのほうを見る。
教室の入り口近くの机で、彼女は椅子に背中をもたれて脱力していた。斜め下を見て放心状態といった感じだ。
アヤも、この一週間はかなりテスト勉強に励んでいた。
彼女の家で勉強会をした後も、家でずっと机に向かっていたに違いない。お互い示し合わせたわけではないけど、アヤも俺と同じで両親への挨拶を意識していたのだろう。
後は、テストで良い点を取ったらお父さんに釣りグッズを買ってもらう約束をしたのも効いているのだろうが。
『アヤ、今日も一緒にかえ――』
スマホでショートメッセージを送ろうとして指を止める。
女友達たちがアヤの机の近くに集まってきていたからだ。
「アヤ~、祝勝会行こ~!」
「それを言うなら打ち上げっしょ!」
「スポッチ行こうよー」
「アヤ疲れたよ~、撫でて~」
さっそく抱きつかれたり、もみくちゃにされたりしている。相変わらず人気者だ。
アヤもまぶたを重そうにしながら「お~ヨシヨシ」と相手をしている。
「え、お前らもスポッチ行くの?」
「俺らも行くから一緒に行こうぜ!」
あっという間に男子と女子のひとかたまりが形成される。どうやらクラスの半分くらいでスポッチに遊びに行くようだ。
スポッチとは、駅前になるアミューズメント施設だ。屋内にゲームセンターやボーリング場、カラオケやローラースケートリンクまである。
俺にはあまり縁のない場所だ。
「おーい、ぼーやんも行こうよ~!」
にぎやかな一団から、女子の一人が声を掛けてくる。
そちらを見ると、ちょうどこちらを見つめるアヤと目が合った。
その瞳が「行く?」と問いかけている。
なんとなくだが、俺が断ったらアヤも行かないと言い出す気がする。
最近は、主に俺に関わることでバタバタしてしまい、アヤはあまり友達と遊べていない。彼女にとって友達との付き合いは大きい。
「……ああ、行こうかな」
「よっしゃ、じゃあ今からみんなで突撃しようぜ~!」
女子がテンション高く声を上げた。
アヤはもう他の友達と笑い合っている。その横顔が、なんだかさっきより楽しそうに見えた。
席を立ちながら、教室を見渡す。
時田の姿はもうなかった。窓の外ではサッカー部がもう練習を始めている。時田もそこに向かったのだろう。
***
駅前に向かう生徒の一団、その少し後ろをぼーっと付いていく。
涼しくなってきたとはいえ、午後の日差しは眠気を誘うには十分だ。道を歩きながら、気を抜けば寝てしまいそうだ。
ふと、集団の最後尾にいる男子たちの会話が聞こえてくる。
「――時田、告られたってよ?」
「あ、バスケ部のマネージャーやってる子?」
「そうそう、前に告って振られてた子」
「OKしたん?」
「そこまでは聞いてねえわ」
「マジで別れたんだよな」
「ってことよな。バド部でもアヤに告るって言ってるヤツいるっぽいし」
「え、でもアヤって確か……」
そこで男子たちがハッと押し黙る。
後ろに俺がいるのに気づいたのだろう。その背中から気まずさが伝わっってくる。
神様の計らいで、俺とアヤが屋上でキスしたことは必要以上には伝わっていないようだ。
俺は、時田と付き合っていた頃のような名物カップルになるつもりはない。今のところは。
騒ぎになってアヤを戸惑わせたくないし、尻軽だなんだと噂話を立てるヤツがいるかもしれない。
友達付き合いや人目を気にするアヤに、余計なストレスを与えたくない。
だが、知らずにアヤにアプローチをする男がいるなら、少し考えを改めないといけない。
眠気のせいか、アヤのことばかりを考えてしまう。
いや、それはいつものことか。
***
大所帯でスポッチに行ったものの、結局は何人かずつのグループに別れ、バラバラに遊ぶことになる。
アヤはいつもの仲良しグループと、早々にゲームセンターに消えていった。
俺はといえば、男子たちに誘われて卓球やエアホッケー、ミニバスケットやらに興じた。
そういえば、アヤ以外の誰かとこうして遊ぶのはずいぶん久しぶりだ。
てっきりアヤとのことを聞かれたりするのかと思ったが、全然そんなことはなく普通にスポーツで汗を流し合う。
まあ、聞きづらいよなと思う。
あえて興味のない雰囲気を作ってくれている気もする。
アヤ以外には鈍感ぼーやんな俺でも、うっすらとクラスメート達の気づかいを感じて、胸が温かくなった。
「ちょっと休んでくるわ」
「おーぼーやん、どっかで寝落ちすんなよー!」
眠気や疲労が溜まっている上に、久々にセックス以外で激しく体を動かしたせいで、体がフラフラする。
屋内の熱気から逃れるように、俺は施設の最上階に向かった。
確か半屋外のフットサルコートや休憩所があったはずだ。
エレベーターが最上階で開くと、涼しい外の空気が流れ込んできた。
大きなフットサルコートと、屋根のついた休憩コーナーがある。大学生か社会人らしき男の人達が楽しそうにフットサルに興じていた。
俺は休憩コーナーにいくつか設置されたベンチに座り、ぼーっと上を見る。まだ七時を回ったところなのに、空はもう暗かった。
なんとなくスマホのメール画面を開く。
するとちょうどアヤからメッセージが届いた。
『今どこにいる?』
飾り気のない文面が、なんだか嬉しい。
『屋上にいるよ』
送信ボタンを押すと、すぐにアヤから返信が来る。
『一人で?』
『一人だよ。アヤも休憩どう?』
『いく』
五分もしないうちに、アヤはやってきた。
エレベーターを出て、俺のいる休憩コーナーに歩いてくる。頬が少し上気しているのは、屋内が暑かったせいだろう。
「ぼーやんお待たせ~」
長袖のブラウスの袖をまくり、手のひらでパタパタと顔を扇ぎながらアヤが歩み寄ってくる。
ニコニコと上機嫌そうないつもの笑顔だ。いや、少し目元がトロンとしている気がする。相当に眠そうだ。
「アヤ、ポカリ飲む?」
「お、サンキュー」
あらかじめ買っておいたペットボトルを渡す。
アヤはそれを受け取りながら、俺の隣に腰掛けてきた。
眠気で油断しているのか、いつもの幼馴染の距離ではなく、膝や太ももが当たる恋人の距離だ。全身の感覚器官が彼女を意識する。
「ぼーやん何してたの?」
アヤがポカリを飲みながら聞いてくる。喉が乾いていたのだろう、一気に半分くらいを飲み干していた。
「男連中で適当に遊んでたよ。卓球とかバスケとか」
「卓球!? ぼーやんの卓球……くふっ、見たかったかも」
アヤが楽しそうに笑う。
確かに卓球なんてやったことなかったので、いつの間にか始まっていたトーナメント戦で俺は堂々のビリになった。アヤには結果は言わないでおこう。
「アヤは何してたの?」
「んー、カラオケしてたよ」
カラオケか。
アヤと一緒に行ったことはないな。というか俺はカラオケ自体、数えるほどしか行ったことがない。
「アヤって何歌うの?」
「ん? 何でも歌うよ。流行ってるやつとか昔のとか、いろいろ」
「そっか。俺も聞いてみたいな」
「ん、まあ……おいおいね」
アヤは別に、カラオケが好きというわけではない。
ただ友達に誘われれば行くし、一緒にも歌う。
でも本当は、けっこう恥ずかしがっているのを俺は知っている。
「俺は……まともに歌えるのってブタ侍のテーマくらいかな」
「あ、懐かしい! 私もいまだに歌詞全部憶えてるよ、一時期ぼーやんそればっか歌ってたもんね~」
小学校時代、アヤとの帰り道やアヤの家でしょっちゅう歌っていたのを思い出す。
俺がさんざん口ずさむもんだから、アヤに「好きだねぇ」って呆れられたっけ。
密着しているアヤの体が、少し重くなった。
だんだんとこっちに寄りかかってきている気がする。柔らかい熱が伝わってくる。
「……そういえば、他のみんなは?」
「多分、まだカラオケ。大合唱してるんじゃないかな」
なんとなく、その口調に気になるニュアンスがあった。
「ああ、男子たちも一緒だったの?」
「うん、途中で突入してきたよ。みんなはっちゃけ始めたから、トイレいく~って出てきちゃった」
少しだけ気まずそうだ。
「そっか。じゃあ戻らなくていいよ」
「なんじゃそりゃ」
アヤが可笑しそうに笑う。
少し感情的になってしまった。さっきスポッチに向かう道すがらに男子たちの会話を聞いたせいだろうか。
肩のあたりに、アヤの茶髪がコテンと寄りかかってきた。その後頭部を見つめる。
顎を持ち上げてキスをしようかと思って、止める。
アヤの頭がコクリコクリと船を漕ぎだしている。
ああ、これは寝るな。
「アヤ、眠い? ここで少し寝ていいよ」
「……起こしてくれる?」
「明日までには起こすよ」
冗談めかして言う。
「それじゃあ、私たち捕まっちゃう……」
どうやらもう寝ぼけ始めているようだ。
俺はアヤの肩に手を回すと、こちらへ倒した。一切の抵抗なく、アヤの頭が俺の太ももに乗っかってくる。その手が俺の太ももをつかみ、いわゆる膝枕の完成だ。
「ん、ぼーやんの足って……」
「なに?」
「ううん……おやすみ、ぼーやん……」
俺の足が何なのだろう。気になる。
しかしアヤはすうすうと寝息を立て始めていた。
「……おやすみ、アヤ」
気持ちよさそうな横顔に触れ、その小さな頭に手を乗せる。
さらさらのショートカットを撫でると、アヤの口元がわずかに微笑んだ気がする。
俺は優しくアヤの頭を撫で続けることにした。
時計を見ると、七時半を回っていた。
俺はアヤをイイコイイコしながら、フットサルに興じる人たちの様子をぼーっと眺めていた。視界の中で、ボールが忙しなく行ったり来たりしている。まるで催眠術で揺れる五円玉のようだ。
なのに、俺はまったく眠くならなかった。
「ん……」
アヤがたまに小さくうめいて、俺の太ももをキュッとつかんでくるからだ。
ほんのわずかな刺激なのに、股間に近いせいかゾクッとしてしまう。
すっかり元気になってしまったアソコに、アヤの頭が近いのも悪い。眠気や疲労や、数日アヤを抱いていないせいで溜まった欲望器官が、臨戦態勢になってしまっている。
「はぁ……」
大きなため息をつく。
無防備な寝顔を見ていると、どうにも理性が吹き飛んでしまいそうになるから困る。
長いまつ毛に触れる。逆さに孤を描いて閉じられたまぶたにも触れる。まったく起きる気配がない。
「呑気な寝顔だな」
意地悪くつぶやいてみる。
言葉とは裏腹に、その横顔に見惚れていた。
整った顔立ち、少しピンク色に染まっている頬。寝ているのに微笑んでいるように見える口元。その全てが見慣れた幼馴染のものなのに、いまだに心が高鳴って見慣れない。
とくにこの口唇がヤバい。どうしてこんなに惹きつけられてしまうのだろう。
指先でなぞってみる。ふにっと柔らかい感触。少し乾いているようで、指腹を当てると内側の瑞々しさが伝わってくる。
「んっ……」
アヤが俺の指腹に唇を押し付けてきた。ほんのり吸われ、それだけなのに全身が痺れる。
どんな夢を見ているのだろうか。キスの夢だったら嬉しい。
たまに震える唇の感触がたまらなくて、俺はそこに指を当て続けた。そのぷにぷにした弾力を味わうように、指を押し込みながら端まで撫でると、アヤの体がピクリと動く。その拍子に俺の太ももをつかんでいる細指に力が入るので、どんどん欲望のボルテージが上がってしまう。
アヤの髪の毛を少しかき分け、その可愛い耳を露出させる。
耳たぶをつまんでみると、ぷりんとした弾力があった。二本の指でこすり、その柔らかさを堪能する。そこから耳の外側を指でなぞっていく。耳たぶほどではないが柔らかい感触が続く。耳の付け根のあたりまで来ると、少し硬みが増す。
指で孤を描くように、俺は何度もアヤの耳の外側をなぞった。柔らかいところから硬いところへ。こめかみのあたりをくすぐり、また柔らかいほうへなぞっていく。耳たぶをふにふにと揉み、たまに爪で弾く。
しばらく耳へのイタズラに夢中になっていると、大勢の人の気配がした。
男の人たちが休憩コーナーに歩いてくる。どうやらフットサルが終わったらしい。休憩コーナーの端に設置された自販機で飲み物を買い、その近くのベンチに腰を下ろしている。
たまに、数メートル離れた俺たちのほうをチラチラ見てくる。彼らからは、さぞやイチャイチャしているカップルに見えるだろう。
「アヤ、ちょっとカバン開けるね」
俺はベンチに置かれたアヤのカバンに手を伸ばし、ジップを開けて中に手を入れた。
なるべく中身を見ないように目当てのものを探る。クリーム色のカーディアンを取り出すと、アヤのスカートの上に掛けた。
寒くはないが、なんとなくアヤの素足を隠したかったから。
男の人たちは俺たちに興味を失ったようで、輪になって盛り上がり始めた。次はいつ遊ぶか、みたいな話をしている。
俺は彼らの話をぼーっと聞きながら、アヤの耳をツーっとなぞる。なんだかクセになってしまった。
こめかみをすりすりと撫でたあと、今度は耳の内側を指で触れてみる。
なめらかな凹凸を確かめるように、指でなぞっていく。もっと軟骨っぽい感触だと思っていたが、アヤの耳は内側も柔らかかった。
もう片方の指で自分の耳を触ってみるが、アヤよりも硬い。耳の質感にはかなりの個人差があるらしい。
「んぅ……」
アヤがわずかにうめく。その吐息の中に、熱っぽいものが含まれていた。
耳の内側を優しくこするたび、俺の太ももをぎゅっとつかんでくる。
どうやら、アヤは起きているらしい。
いつから起きていたのかは分からない。
もしかしたら、俺が耳を弄りだした頃からかもしれない。
だが、フットサルの人たちが近くにいるからか、それとも単に気まずいのか、アヤは寝たフリをすることにしたようだ。
「ん、んっ……」
口元に触れると、きゅっと唇が引き結ばれる。その硬くなった唇を撫でる。ぷくっとした輪郭に沿うように指を這わせ、グロスを塗るように何度も指腹でなぞる。
ふと、その唇からアヤの心が流れ込んできた。
――もう。
唇、何度も。
やらしいさわり方、ばっかり。
ぼーやん。
キス、したいのかな。
あとで、できるかな……。
胸がドクンと波打つ。てっきりイタズラに腹を立てているかと思ったが、その心の声は優しくて、少し焦れったそうだ。
俺は、胸の高鳴りをごまかすように、アヤの口端から火照った頬まで指を走らせプニプニと押してから、徐々に耳のほうまで移動させていく。
――あ、また耳だ。
ぼーやん。
耳は。
だめだよ……。
アヤは、耳がかなり弱い。
耳の内側を指でなぞり、耳穴の縁をほじるように指先を動かすと、ビクッと震えた。今ごろアヤの脳内にはガサガサと耳穴付近を弄られる音が響いているだろう。舌で舐め回して水音を響かせたくなるが、さすがに自重する。
ピク、ピクッと太ももを握ってくるアヤの指先に俺のほうも焦らされながら、耳へのイタズラを続けた。
やがて、ブブッとアヤのカバンが震える。
見てみればロック画面にメッセージが流れていた。
『アヤどこー? そろそろ解散するよー』
スマホの時計を見ると八時手前だ。
俺はアヤの耳から指を離すと、代わりに顔を近づける。
「アヤ起きて。みんな帰るって」
耳元で囁くと、アヤの体がビクンと震えた。
「んうぅ~……」
うめきながら、顔を下にする。
ちょうど俺の両太ももの間に顔を埋めるような格好だ。股間が反応してしまうので勘弁してほしい。
「……おはよぅ、ぼーやん」
いつもは何度声を掛けても起きようとしないアヤが、ゆっくり起き上がる。
「おはようアヤ。少しは寝れた?」
「うん…………少しね」
アヤはベンチに座り、寝癖のついたほうではなく、耳をいじられたほうの髪を何度も手で直していた。