※この作品はR-18です。

【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話   作:月見ハク

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幼馴染とゲームに夢中になった(三十二日目 月・夕方)

 いつもの通学路を一人で歩く。

 向こうから車がやってきて、俺は道の真ん中あたりを歩いていることに気づいた。最近はアヤと一緒だったから、体の左側が少しさびしい。

 

 一昨日、アヤの家族に「恋人として」挨拶をした。将来は結婚を考えていることも伝えた。誰かに認められると、途端に現実感が増すから不思議だ。これが公認の仲というやつなのだろうか。

 

 アヤは昨日女友達の家に泊まり、今日はそのまま登校してくるらしい。

 俺はいつもよりも少し早足で学校へと向かった。

 

 

「やっ、ぼーやんおはよー」

 

 席に座ると、猫の鳴くような声が聞こえた。

 

「ああ、おはよう、アヤ」

 

 上機嫌そうな彼女が、女友達の輪から抜け出して近づいてくる。少し肌寒くなってきたからか、今日のアヤは長袖のブラウスにベージュのカーディガンを羽織っていた。やっぱり彼女には柔らかい色が似合う。

 

「ぼ、ぼーやん今日は早いね」

 

にこやかな笑顔が少しぎこちない。公認の仲になって妙に意識しているのは俺だけではないようだ。

 

「アヤこそ早いね。寝たまま運んでもらったの?」

 

 からかってアヤの緊張をほぐしてみる。

 

「ちゃんと起きたしっ」

 

 むぅっと唇を尖らせたアヤだったが、すぐに口元がほころぶ。ふっと笑って優しく見つめてくるので、俺もつい笑い返した。

 

「秋服、似合ってるよ。一昨日の服装もすごく似合ってた」

 

「ふぇ……!? あ、ありがとさん……」

 

 アヤが唇を引き結んで眉間にシワを寄せる。頬を赤らめて目をそらす彼女を、クラスの男子がチラチラと見ている気がした。

 

 しくじった。こんな顔、クラスの誰にも見せたくないのに。

 

 アヤもそんな視線に気づいているのか、耳まで真っ赤になっていく。

 また冗談でも言って和ませたほうがいいかもしれない。そう思ったとき、アヤが胸の前で片手を握りしめた。

 

「あのさ、ぼーやん……今日、スポッチ行かない?」

 

「いいけど、どうしたの?」

 

「ぅ……あの、友達がね、告白されて……で、お試しデートをすることになったんだけど、二人だけだと恥ずかしいから私たちも付いていくことになって、でさ……」

 

 恥ずかしいことを懸命に伝えようとしているのだろう。アヤは握った片手で胸を押し潰し、その豊満な谷間が強調されている。俺は「うん」と優しくうなずいて続きを促す。

 

「付き合ってるカップルが一緒のほうが二人も緊張しないって言うから……ぼーやんにも、来てほしい」

 

 まだ生徒の数が少ないので、アヤの声はよく響いた。

 気づけば教室内がシンと静まり返っている。まるで告白されているようだ。

 

「……もういいの?」

 

 アヤの目を見つめて聞く。屋上でしたのと同じ、ただの確認だ。

 

「うん……いい」

 

 きっと世間的にはありふれた心の傷で、彼女にとってはとてつもなく重いトラウマ。

 それを振り切って、好奇や悪意の眼差しにさらされるのを覚悟の上で、アヤがまた踏み越えてきた。

 だから俺も、全身で迎え入れる。

 

「じゃあ行くよ。アヤと付き合ってるわけだし」

 

 当たり前というふうに言い放つ。

 

「う、うん、よろしくね」

 

 アヤは今にも泣き出すんじゃないかと思うほど瞳を潤ませていた。

 

「あとまあ、アヤの保護者だしね」

 

「いやそれ私のほうっ……ではないかぁ」

 

 ふっとアヤの肩が下がる。いつもの幼馴染のやり取りで緊張から解放されたようだ。

 

 するとアヤの女友達の一人が近づいてきた。活発そうで黒髪のストレートロングが特徴的な、名前は確か――カナッペだ。アヤがいつもそう呼んでいるのを、なんとなく憶えている。

 

「じゃあアヤとぼーやんは決まりね~! あと私らのほうでテキトーにメンツ集めとくからっ」

 

 カナッペがアヤの肩をさすりながら女友達の輪に連れ戻していく。なんとなく、アヤが大事にされているのが分かった。彼女たちの支えがあったから、アヤはここまで強くなれたのかもしれない。

 俺はアヤの大切な友達たちに秘かに感謝した。

 

 

***

 

 

 駅前に向かう生徒の一団、その少し後ろを俺はアヤと歩いていた。

 

 先頭集団はカナッペ率いる女友達たちと男子が数人、キラキラとした雰囲気で楽しげに笑っている。まさに陽キャの集まりといった感じだ。俺は多分、彼らの会話には半分も付いていけないだろう。

 その最後尾には二組の男子とアヤの友達のカップルがいて、俺たちをチラチラと見ていた。

 

「どうしたの?」

 

 俺は二組の男子に聞いてみる。

 

「あ~いや……二人ってマジで付き合ってたんだな、と思ってさ」

 

 言葉に悪気は感じない。本当に半信半疑だったのだろう。

 

「ちゃんと付き合ってるよね~。ね、アヤ?」

 

 アヤの友達が楽しげに笑いかけてくる。

 

「うん、そうだよ」

 

 アヤも平然とした感じで答えているが、にこやかな表情が少し引きつっている。

 すると二組の男子がさらに話しかけきた。

 

「なんかぼーやん達を見てると親近感湧くわ……微笑ましいっていうか」

「あ、分かる気がずる。なんだか安心するよね」

「そうそう、二人して縁側でお茶飲んでそうっつーか、平和っていうの?」

 

 前にも思ったが、どうも俺とアヤは熟年夫婦……いや老年夫婦のように周囲からは見えるらしい。もしくはウブな小学生カップルか。

 アヤからいろいろ事情を聞いているかもしれない友達はともかく、二組の男子のほうは俺たちが手すら繋いでいないと思っているようだ。屋上でキスをしたことは広まっているはずなのに、多分俺やアヤの雰囲気がそう思わせてしまうのだろう。

 きっと誰も、俺たちが学校で何度も交わり合っているなんて予想だにしないはずだ。

 

 アヤを見ると、前を歩く二人がいつの間にか手をつないでいるのを凝視していた。

 

「ぼーやん、私たちも手、つないどく?」

 

 アヤが前を見ながら、ダンスを誘うように手のひらだけを差し出してくる。余裕そうな横顔だが、これはアヤが無理をしている時の表情だ。

 

「別に今じゃなくてもいいよ」

 

「うん、そっか」

 

 安心したようにふっと息を吐くアヤを、前の二人が横目で眺めているのが分かった。微笑ましい生き物でも見るような視線だ。

 アヤとは手をつなぐどころじゃない過激なことをしまくっているのだが、こういう時にいちいち恥じらうから面白い。本当に、大事にしなきゃいけない子なのだと思い知らされる。

 

 

 

 

「んじゃ~私らはテキトーに遊んでるから、カップルたちは散っちゃって~」

 

 スポッチに着くなり、カナッペが手のひらをヒラヒラさせて俺たちを遠くに行かせた。多分、彼女なりに気を利かせてくれているのだろう。

 

「テキトーにって……もう」

 

 アヤが呆れているが、その顔は少し嬉しそうだ。俺も、アヤとはゲーセンデートをしたことが無かったからこういう機会は嬉しい。この前スポッチに来た時は、結局二人で遊びらしい遊びができなかったし。

 

「アヤ、何して遊ぼうか?」

 

「ぶふっ」

 

 アヤがいきなり吹き出した。

 

「アヤ?」

 

「うふふっ、ごめんぼーやん、なんか子どものころ思い出しちゃって」

 

「子どもって、小学生のとき?」

 

「そうそうっ……知り合ったばかりのころさ、ぼーやんが放課後毎日そうやって誘ってくれたよね」

 

 ああ、そうだった。出会ったころのアヤは今よりずっと元気がなくて、ほっとけなかったんだ。授業が終わったらすぐに家に帰ってしまうから、そこから遊びに連れ出すかアヤの部屋で遊んで、とにかく彼女を笑顔にさせることに使命感をおぼえていた気がする。

 今思えば、結局俺がアヤと居たかっただけなんだけど。

 

「……じゃあ、二人でやりたいことを言い合って交互にやっていこうか」

 

「いいね! じゃあぼーやん先でいいよ」

 

「そうだな……じゃあアレは?」

 

 俺はおどろおどろしいゾンビのイラストが描かれたゲーム機を指さした。

 

「お、ガンシューティング? いいねぇ、やろやろ!」

 

 アヤが目を輝かせる。彼女は意外にこういう遊びが好きだったりする。別にスプラッタやアクションゲーム全般が好きというわけではないのが、アヤの好みの難しいところだ。

 

 

 暗い箱型のゲーム機の中に入る。並んで座り、硬貨を投入すると箱内いっぱいに大音量でゲームタイトルがコールされた。

 

「あれ、武器の切り替えってどこ押せばいいんだろ」

 

 アヤが特殊な形のガンコントローラーを構えたまま、手元を覗き込む。

 

「ここじゃない?」

 

 そう言ってアヤの細い指に触れ、切り替えボタンに誘う。

 

「あ、これか」

 

「そう。で、多分こうやって構えるのが一番やりやすいと思う」

 

 アヤの手を包みながら、負担なく銃撃ができるよう指を配置していく。ついでに肘を持ち上げ腕が痛くならないようなポージングにする。よし、多分完璧だ。

 そんな俺のレクチャーに、アヤは「ありがと」と小声でつぶやいた。

 

「……ぼーやん、このゲームやったことあるの?」

 

「いや、初めて。というかこれ触るのも初めてだよ」

 

 そう言って自分のガンコントローラーを握って見せる。

 

「初めて同士か……うん、頑張ろうね」

 

 アヤも銃を構えてうなずいた。その顔に緊張が走る。

 

 

 ゲームが始まる。怪しげな洋館に潜入した二人の捜査官の前に、次々とゾンビが現れ襲ってくるという内容だ。最初は楽勝だなと思ったのも束の間、ゾンビの大群に出くわしたり、八メートルはあろうかという怪物が降ってきたりと、手に汗握る展開だった。

 

「ぼーやんそっちの斧持ってるヤツ頼んだ!」

 

「あ、アヤそっち来てるよ」

 

「了解っ、うわっ、んなあぁぁ~」

 

 アヤのほうから猫の悲鳴のようなものが聞こえた。見れば彼女のステータスバーが真っ赤に染まっている。どうやら道半ばで倒れたらしい。

 なんて気を取られている間に、俺のほうも飛んできた斧の餌食になった。画面に「You're Dead」の血文字が浮かぶ。

 

「やられちゃったね。次はアヤのやりたいことしようか」

 

「……終われない」

 

「え?」

 

「このままじゃ終われないよぼーやん、コンティニューしよう」

 

 いつの間にかカーディガンとブラウスを腕まくりしたアヤが、硬貨を投入している。

 

「いいけど、いいの?」

 

「うん、私はプリクラさえ撮れればそれでいい」

 

 プリクラ? 

写真を撮られるのが苦手なアヤにしては意外な提案だ。

 

「始まるよぼーやん、こっちのことは気にしなくていいから、自分のほうだけを見てて」

 

「ああ、分かった」

 

 と言いつつ、アヤのフォローもするつもりだ。なぜならアヤも俺のほうをちょくちょく手助けしてくるから。

 

 結局俺たちは互いが互いのフォローをし合いながら、ラスボスまでたどり着いた。どうやら協力プレイこそこのゲームの正攻法だったらしい。あれからコンティニューを三回しただけでここまで来られたのは、けっこう凄いのではと思う。

 

「ぼーやん、ついにここまで来たよ」

 

「そうだね」

 

「倒せたらパーティーしようね」

 

「そうだね」

 

 興奮して変なテンションになっているアヤが面白い。かくいう俺も、妙な高揚感に包まれていた。

 そして――。

 

「やったぁー! 勝ったねぼーやん!」

 

 アヤの肩がこちらに寄りかかってくる。

 

「ああ、俺たち無敵かもな」

 

 修羅場をくぐりお互いの腕が磨かれたのもあったのだろう。結局コンティニューを一回しただけで、見事ラスボスを打ち倒すことができた。達成感がハンパない。本当にアヤと昔遊んでいたときみたいだ。

 

 

「無敵カップルのお二人さ~ん、おめでと~!」

 

 真横からカナッペの声がして体がビクッと震える。見ればカナッペだけじゃなく、女友達たちや男子やら全員が俺たちを外から覗いていた。

 

「カナッペ!? いつから見てたの?」

 

 アヤが両腕で銃を抱え込んで隠した。

 

「ん~? パーティーしよーぜっ! のあたりから」

 

「いや、なんか夢中になっちゃって……って、もしかしてもう帰る時間!?」

 

 アヤが驚いてスマホを見る。どうやら俺たちは二時間以上、この箱の中にいたようだ。どおりで座っているお尻が痛いわけだ。

 

「そろそろ帰ろうか~なんて話してたとこなんだけどさ、もしかしてアヤたち、ずっとこれやってたの?」

 

「……うん、やってた」

 

「うはっ、ムードっ、うくくっ……いやでも、アヤたちはそんな感じがいいと思うよ……うっくくっ……」

 

 せっかくのデートなのに子どもみたいにゲームに夢中になっておまけに全クリまでしてムードないわ、とでも言いたいのだろう。

 少し離れたところから、二組の男子カップルが微笑ましい生き物でも見るように俺たちを眺めている。

 

「カナッペ、馬鹿にしてるでしょ~」

 

「してないしてないっ、それに私たちも見入っちゃったもん。すごいね二人、息ピッタリだったよ」

 

「ふふ、まあね」

 

 得意げなアヤが可愛い。目を細めたカナッペもきっと同じことを思っているのだろう。

 

「そんでアヤたちどーする? 私らこれからプリ撮って解散すっけど」

 

「あ……私はぼーやんと撮るよ」

 

「あ~そーいや言ってたもんねアヤ。んじゃー、三十分後に入り口集合でどう?」

 

「うん、また後でね」

 

 カナッペが手のひらを見せ、アヤも手のひらを見せ返す。

 去っていく集団を見送り視線を画面に戻すと、主人公の捜査官たちが村の美女たちにキスをされていた。祝賀パーティーの一幕のようだ。

 

「アヤ、そろそろプリクラ行く?」

 

 満足気にエンディングを眺めるアヤに聞く。

 

「ううん、もうちょっと見てたいな」

 

 俺も同感だ。

 アヤの肩に手を回し、優しくこちらに引き寄せる。ゲームに熱中したせいか彼女の体は火照っていた。胸元にコテンとぶつけてきた頭も温かい。

 

「ねえぼーやん」

 

「ん?」

 

「ぼーやんも、ご褒美いる?」

 

「いる」

 

 俺は即答した。

 

 胸元のアヤがもぞもぞと動き、俺の頬に顔を近づけてくる。

 

「助かったよ、相棒」

 

 男前なセリフに反して艶っぽいアヤの声が、吐息と一緒に耳をくすぐる。

 

「んっ……」

 

 音のしない、唇を優しく押し当てるキスだ。しっとりとした弾力に頬が痺れる。

 俺もお返しとばかりに、少し汗ばんだアヤのおでこに唇を落とした。

 

「助かったよ、捜査官」

 

 その瞬間目をキュッとつむったアヤが、やがてゆっくりまぶたを開き、見上げてくる。この物欲しそうな上目遣いは反則だ。

 白熱したせいで俺もアヤもかなり汗をかいている。暗い空間に、いつも俺を興奮させる匂いが立ちこめ、頭がクラクラしてくる。

 このままでは、ここで襲ってしまいそうだ。それはさすがに目立ちすぎるだろう。

 

「アヤ、プリクラ行こうか」

 

「あ、う、うん……そうだね」

 

 二人でゲーム機から出る。箱内は相当温度が上がっていたようで、外はかなり涼しく感じた。サウナから出たときのように、火照った体がどんどん冷めていく。でも、それは外側だけだ。

 

 俺はアヤの耳に顔を寄せる。

 

「アヤ、替えの下着持ってる?」

 

「えっ……」

 

 アヤがビクッと震えて硬直する。

 さすがにイヤらし過ぎるセリフだなと自分でも思う。でも多分、今のアヤは引いたりしない気がした。

 

「…………うん」

 

 彼女がうつむきながら小さくうなずく

 俺はすぐにアヤの手を取ると、早足でプリクラコーナーへと向かった。

 





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