【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
トイレの前でアヤを待ちながら、さっきのアヤの心の声を思い出す。
私ばっかり――もらっている。そんなところだろう。
まったく……人の気も知らないで。
俺がどれだけアヤに救われているか。どれほどのものをもらっているのか、アヤは分からないのだろう。まったく無用な心配だ。
ふと、プリクラコーナーで仲良さげにしているカップルの姿が目に入る。その隣のクレーンゲームで別の男女が肩を寄せ合い笑っていた。誰も彼もが幸せそうだ。
でも、きっと付き合うというのはこういう些細なすれ違いの連続なのだろう。どちらかが負い目を感じたり逆に足りないと感じて、それを埋めようとしたり、分かってもらおうとしたりして、空回りして……だんだんお互いの心の溝が深くなっていくんだろうな。
なんとなく、そういう未来も予想できる。これまで直感の力で何度も未来をシミュレートしてきたおかげで、些細なすれ違いから雪だるまのように膨れ上がっていくいろんな未来が分かるようになった。
だからこそ、今アヤの心に浮かんだ不安もすぐに取り除こうと思う。
「俺も同じくらいアヤにはもらっている」と言葉で伝えたところで、頭では分かっても心は不安なままだろう。言葉だけでなく、仕草や行動でこれでもかと分からせる必要があるだろう。
そんなことをぼーっと考えていると、トイレからアヤが出てきた。
いつもの上機嫌な表情を、少し恥ずかしそうにしながら歩いてくる。
「あの……お待たせ」
アヤが抱きしめられそうな距離で止まる。幼馴染ではない、恋人の距離感で。
本当に次から次に悩みが尽きない恋人だ。片っ端から塗り潰したくなる。
俺はアヤの茶髪の上に手を置いた。
「ぼーやん……?」
少しだけ無遠慮に頭を撫で回してみる。いつかこの幼馴染の中を自己肯定感で満たしてあふれるくらいの幸せを味わわせたいと思う。
「ちょっと、なんだよぉ……」
アヤは困ったように眉間にシワを寄せながらも、俺のヨシヨシを振り払おうとはしない。
「アヤ、待ち合わせ場所に行く前に、クレーンゲームに寄ってもいい?」
「いいけど、めずらしいね」
確かに俺はクレーンゲームには興味もなければ、やったこともない。
「ちょっと欲しいものがあるんだ」
二人でクレーンゲームを覗き込む。さっきアヤを待っているときに、カップルたちが楽しげに遊んでいた台だ。その中に、見覚えのある猿のヌイグルミが見えた。
あれは文化祭の初日。朝、家に迎えに行ったとき、アヤが窓枠にポンと置いたヌイグルミと同じものだ。台の中にいる猿はリボンを付けているから、おそらくアヤの持っている猿とカップルなのだろう。
「あ、あれ私が持ってるやつだ。女の子バージョンもいたんだね」
「そう、俺もアレが欲しくてさ」
硬貨を入れて、さっきのカップルの見よう見まねで方向ボタンを押す。一発勝負だ。でも、取れる気がする。アヤを一生手に入れるためなら、直感が味方してくれるはずだから。
「お、すごい!」
アヤが感嘆の声を上げる。クレーンは見事ヌイグルミのタグを引っ掛け、取り出し口へと運んでくれた。
落ちてきた猿の女の子を拾う。
「アヤ、これ記念日のプレゼント。受け取って」
ヌイグルミを差し出すと、アヤは目を丸くした。
「へ……? えと……」
修学旅行二日目、俺とアヤは初めて結ばれた。今日がその一カ月記念日だ。
アヤが今日、一緒にプリクラを撮りたがった理由。さっき一枚目の写真に何かを――おそらく記念日だと書こうとしてためらったのだろう。
アヤは記念日をすごく大事にする。でも時田と付き合っているときは大事にしてもがっかりすることが多かったはずだ。
だから俺は、どんな些細な記念日でも祝おうと決めている。
「今日は、初めてアヤが受け入れてくれて、気持ちが通じ合った日だから」
「あ……」
――ぼーやん、も?
アヤの驚きと、喜びに満ちた心情が伝わってくる。
「アヤを抱くことができて……俺にとっては特別な日なんだ」
「わ、私も……大事な日だよ。ちょっと、ぼーやん強引だったけど」
「それはごめん」
「ううん、強引だけど、ずっと優しかったし……プレゼント、ありがとう」
アヤが猿のヌイグルミをぎゅうっと抱きしめる。
「お礼を言うのは俺のほうだよ。アヤが側にいてくれるおかげで俺は毎日楽しいし、頑張れる。いつもありがとう。助かってるよ」
「私のほうこそっ……いつも、もらってばかり」
「じゃあお互いさまってことで。ほら、アヤのサポートがあったからラスボスだって倒せたわけだし」
片手で銃の形を作ってみせる。
それでもアヤは納得がいかないようで、唇をきゅっと引き結んでいた。
今日の彼女への分からせはこのくらいでいいだろう。こうやって毎日毎日、実感させていけばいい。
それにそろそろ引き上げないと、焦がれるように見つめてくるアヤに我慢できなくなってこの場でキスをしてしまいそうだ。
俺は入り口に向かって歩きだした。アヤがその後ろを付いてくる。
「それに、今日はもう一つの記念日だしね」
「え?」
「アヤが初めて川で溺れた記念日」
少し冗談めかして言ってみる。
「な、なあっ!?」
アヤが素っ頓狂な声を上げる。修学旅行二日目、ラフティング体験でアヤはボートから落ちて溺れた。助け上げたときの、あの涙や鼻水まみれの顔は今でも頻繁に思い出す。
「なんだよそれー!」
アヤが俺の隣に追いついてきた。不満げにこちらを睨む。ムッとした顔も可愛いのだが、それを言っては余計に怒らせてしまうだろう。
「プールと海では溺れたことがあったから、これで水場はコンプリートだね」
「次の夏までには泳げるようになるしっ」
夏か。
夏場の海デートはしたことないから楽しみだ。アヤの水着姿も、そういえばスクール水着以外は見たことがない。
誰にも、見せたくないな。プライベートビーチって個人で借りれるのだろうか。
「ぼーやん」
「ん?」
アヤが俺のシャツの裾をつまんでいた。
「特訓、してほしいです」
「……ああ、もちろん」
どうやら、俺は何度もアヤの水着姿を堪能できるらしい。
「あ、アヤたち来た! おーい遅いぞ~!」
カナッペたちが入り口のところで手を振っていた。
「ごめん~っ」
アヤがタタっと走り出す。
合流した俺たちはスポッチを出て、入り口のところでまたダベりだした。カナッペたち陽キャたちが、これからカラオケに行くかファミレスに行くかで話し合っている。
俺はもちろん真っ直ぐ家に帰るつもりだ。
背後にあるスポッチの明るい照明が、俺の影をぐーっと伸ばしていた。そこに俺のよりはやや短い影が近づいてくる。
「ぼーやん、ほら見て」
アヤがスマホの画面を見せてきた。そこにはさっき撮ったプリクラが映っている。
「すごいね、スマホに転送できるんだ」
「後でぼーやんにも送ってあげるね」
それは嬉しい。アヤがイヤでなければ待ち受けにしてもいい。
「アヤは待ち受けにでもするの?」
「うーんどうしよっかな、私ちょっと表情微妙だし……ぼーやんは面白いんだけど」
一人婚約発表のような俺を見て、アヤがくくっと笑う。
ふと、顔を上げたアヤが何かに気づいたように目を見開いた。
「ごめんぼーやんっ、そのまま動かないでね」
「え?」
言われたとおりに直立不動を維持していると、アヤが俺から一歩離れたり近づいたりし始める。やがて斜め一歩前あたりで立ち止まると、ちょっとだけ肘を上げた。
「ぼーやんそのままだよ」
スマホを胸元に持ち、パシャっと写真を撮る。画面を確認して「よし」とつぶやいた。
「私待ち受けこれにするよ」
アヤが嬉しそうにスマホを見せてくる。
そこには俺の長い影とアヤの影が並んでいた。アヤの手がちょうど俺の背中を撫でているように見える。
「……手を繋いでるとかじゃなくていいんだ」
「ふふふ、ぼーやん頑張れよって、私が励ましてるみたいじゃない?」
アヤが満足げだから、別にいいか。
「後で俺にも送ってくれる?」
「いいよ!」
アヤが画面に指を走らせ、待ち受け設定をしている。その一瞬、今の彼女の待ち受け画面が見えた。修学旅行で見た、あの大仏だ。
「アヤ、まだそれ待ち受けにしてたんだ」
「そうだよ。お気に入り」
「変えちゃっていいの?」
「うん、なんか叶ったっぽいから」
「そうなんだ」
願掛けか何かをしていたのだろうか。
確かにこの大仏の力は絶大だ。
ブブ――と俺のポケットが振動する。スマホに通知があったらしい。取り出すとアヤからさっきの写真が送られてきていた。
なんだか、二つの影が笑っているように見える。
俺は生まれて初めて待ち受け画面を設定した。
まだ続きます。
ボーイッシュな幼馴染をラブホに連れ込んであまあまセックス漬けにする音声作品を配信中です! サンプルをご試聴の上、気に入りましたら購入いただければ嬉しいです。
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ01054201.html
プロローグ(トラック1)もフル公開中です。
https://chobit.cc/5qrwi