【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
目覚めると、もう朝の十時を過ぎていた。
襖を開けると、目の前にアヤがいた。
「あ、おはよーぼーやん、今起こしに行こうと思ってたんだよ」
「ごめん、寝坊した」
「ううん、大丈夫だよ。昨日遅くまで大広間の片付け手伝ってもらったし。あ、今朝ごはん持ってくるね。そこ座って待ってて」
六畳間はローテーブルや棚やテレビが置かれていて、普段はこの部屋で食事をしたりくつろいでいるのだと分かる。
座布団に座ると、向かいに座っているハルくんが声を掛けてきた。
「ぼーやん君も遅起きだね」
「おはようございます」
ハルくんが一足先に朝食を食べている。
結局あの後、酔い潰れたハルくんは実家に帰れるわけもなく、大広間に敷かれた布団で寝落ちした。
「ねぇ、昨日の夜は悪かったね。僕、ずっとぼーやん君に絡んでたってアヤちゃんから聞いたよ。正直何を話したかは覚えてないんだけどさ」
案の定、昨日の縁側での独白は忘れてしまっているらしい。
まあ、実は従妹のことがずっと気になっていた、なんて現彼氏に知られたくもないだろう。
「たいした話はしなかったので、大丈夫ですよ」
「そうか……ならよかった」
すると襖が開き、お盆を持ったアヤが入ってくる。
「はい、朝ごはんだよー」
今日のアヤはオレンジ色の無地のニットにジーンズという格好だった。スウェットは襟元が広がっていて、下に着ている白いTシャツが露出している。
いつものように腕まくりをしていて、お盆を持った細腕に血管が浮かんでいた。
「ごめん、ありがとう。何か手伝うよ」
「いいっていいって、ぼーやんは一応お客さんなんだし」
「押しかけだけどね」
「ふふ、そだね。はい、召し上がれ~……ってほとんどお母さんが作ったんだけど」
「てことは、アヤも作ったの?」
「まあ、うん……味噌汁をちょこちょこっとね」
「いただきます」
俺は真っ先に味噌汁に口を付ける。
「……美味しいよ」
「え、そう?」
「うん、ダシが効いてて優しい味がする」
「そっか……」
照れくさそうに微笑むアヤに見惚れていると、向かいのほうから小さいため息が聞こえた。
ハルくんがニコニコしながらこちらを眺めている。
まあまあ気まずいだろうに、ハルくんは茶化すこともなく、ただただ俺たちの新婚さんっぽいやり取りを見守っていてくれた。
「あ、ハルくん、そろそろ準備したほうがいいかな?」
アヤが思い出したように声を上げる。
「そうだね。平日とはいえプールまで一時間以上掛かるし、道路が混みだしたら厄介だ」
「じゃあヒロトにも言ってくる。あ、ぼーやんはゆっくり食べてていいからね」
アヤが早足で部屋を出ていく。階段を上るトントンという音が家中に響いた。二階に行ったらしい。
「アヤちゃんを元気づけようとしてプールに誘ったんだけどさ」
目玉焼きを頬張っていると、おもむろにハルくんが話しだした。
「多分、ぼーやん君が来なければプールには行かなかったと思うな」
「元気づけるって……落ち込んでたんですか?」
「アヤちゃんは祖父ちゃん大好きだからね。倒れてからずっと暗かったんだよ。快復してからも口数少なかったんだけど……ぼーやん君が来るってなったら、急に元気になってさ」
――うらやましい。
なぜか、昨晩縁側でハルくんがつぶやいた言葉を思い出す。
妙な間が流れ始めたので、俺は話題を戻すことにした。
「そういえば俺、水着持ってきてないです」
「ああ、僕もアヤちゃんもみんなレンタル水着を借りるつもりだよ」
「なら良かったです」
不意にアヤの水着姿を想像してしまい、股間がドクドクと脈打つ。
俺はほのかに甘みのある味噌汁をすすり、心を落ち着かせた。
***
俺たちを乗せた車が、高速道路を走る。
ハルくんの運転する車の助手席にヒロト君が乗り、アヤと俺は後部座席にいた。
車内にはハルくんが用意したのだという流行りの音楽が流れている。時おりアヤが口ずさむのを見ると、彼女用にセレクトしたのだろうなと思う。
「ずいぶん遠いんだね」
隣のアヤに話しかけると、彼女が機嫌良さそうに微笑む。
「これでも田舎じゃ近いほうだよ」
「アヤも初めて行くんだよね?」
「うん、なかなか行く機会もなかったし」
すると助手席に座るヒロト君が振り向いた。
「いや姉ちゃん機会があっても行かなかったろ。泳げねえし」
「今日っ……泳げるようになるよ」
アヤが悔しそうに俺を見る。
「大丈夫だよ。丁寧に教えるから」
「……お願いします」
不安そうな幼馴染に、俺はもう一度大丈夫だよという顔を作って微笑む。
ふと視線を感じて前を向くと、バックミラー越しにハルくんと目が合った。
もし俺が来なくて、アヤがプールを断らなかったとしたら、ハルくんが彼女を教えるつもりだったのだろうか。
そんなことをぼーっと考えていると、運転席から明るい声が響いた。
「さ、そろそろ着くよ。高速降りたらすぐだから」
***
プールは、想像していたよりも数倍大きなアミューズメント施設だった。
完全屋内で一年中営業しており、中にはウォータースライダーや流れるプール、海辺を模した人工ビーチなんかもある。
施設に入ると、さすがにオフシーズンの平日だけあってお客さんはまばらだ。人が少ないのはありがたい。
俺たちはひとまずレンタル水着コーナーに向かうことにした。
適当に海パンを選んでいると、女性用水着コーナーに行ったはずのアヤが俺のそばにやってくる。
「ぼーやん、あのさ」
「どうしたの?」
「青と白だったら、どっちがいいと思う?」
これは……間違いなく水着の色を選んでほしいということだろう。
恥ずかしいだろうに、平然とした顔を作ろうとしているアヤが可愛らしい。
「青がアヤには似合うと思う」
「青、か……」
なぜか眉間にシワを寄せ、考え込むような素振りを見せる。やがて「ん」と喉を鳴らし、覚悟を決めたように戻っていくアヤに、俺は首を傾げた。
その謎は、すぐに解けた。
「お待たせ……ヘン、じゃないかな……っ」
更衣室から出てきたアヤに、俺も、そしてハルくんも硬直していた。
「すごくいいと思うよ」
それ以外の言葉をひねり出せない。
アヤは、上下が分かれたビキニタイプの水着を着ていた。露出している肌面積が多く、おっぱいと下腹部の一部を覆い隠す以外は、白い二つの果実も、綺麗な肩や二の腕も、くびれた腰もおへそも、肉感的でいてスラッとした脚も、余すところなくさらけ出している。
布地は青というより水色で、腰のところに申し訳程度のフリルが付いていた。
下着はエロいが、水着はそんな雰囲気にはならないと聞いたことがあるが、全然そんなことはない。恥ずかしそうにお腹のあたりで腕をつかんでいるせいで、二の腕に挟まれた豊乳がさらに強調されている。
「白のほうはもっと、控えめだったんだけどさ……」
アヤが顔を真っ赤にして言い訳をする。
エロい。
普段ボーイッシュな格好の多いせいか、ギャップが半端ない。
とんでもなくエッチなのだが、それが伝わってしまったらアヤはいよいよ更衣室に引っ込んでしまう気がする。
「アヤによく似合ってるよ。行こう」
俺がプールへの通路のほうを向くと、ハルくんとヒロト君もプールのほうへ顔を向けていた。俺もハルくんも、そして意外なことにヒロト君も、なんでもないという顔を作って歩き出す。
プールが近づくにつれ、俺の斜め後ろを歩くアヤがどんどん距離を縮めてくる。
ふよん、と柔らかい感触を二の腕に感じ、すぐに離れる。チラリと横目で見ると、アヤが唇を引き結んでいた。
生まれて初めて露出度の高い水着を着て、すごく恥ずかしいのだろう。でも俺が青だと言ったから、アヤなりに勇気を出して。
ふと、小学校六年生の夏、アヤと市民プールに行ったときを思い出す。
あのとき彼女はスクール水着姿だったが、それでももう二つの丸みが水着を押し上げるように主張していて。
年上の中学生だか高校生だかがアヤを見てニヤニヤしていた。俺はそんな男たちの視線が無性に嫌で、急いで浮き輪を膨らませて彼女に被せたんだ。
アヤの体を誰にも見せたくない。
心がすうっと冷たくなっていく。
プールに出るころには、俺の中から彼女への下心は消えていた。アヤをできるだけ周囲の視線から隠し、片時も側から離れない。そう決めていた。
「おお~っ、すっごいねー!」
俺の重い決意とは裏腹に、アヤが明るい声を発した。
見れば、恥ずかしげだったさっきまでの彼女はどこへやら、少年のように目を輝かせてウォータースライダーを見つめていた。
「ぼーやん、あれ滑ってみようよ」
「楽しそうだね」
「だってこんな遊園地みたいなプール初めてだし、興奮するでしょ!」
確かに、まるで遊園地だ。
人工ビーチは海そのもので、定期的に大波が発生する仕掛けらしい。
奥のほうにあるウォータースライダーに行くためには、迷路のように張り巡らされた流れるプールに掛かる橋をいくつか越えないとたどり着けない作りだ。
「アヤ、こういうの好きだもんね」
「ぼーやん今、子どもみたいって思ったでしょ」
ムッとするアヤはまさに拗ねた子どもみたいに見える。そんな様子につい笑ってしまう。
「思ってないよ」
「うそだー」
眉をハの字にしてジトっと睨んでくるが、内心のウキウキが隠しきれていない。
アヤはひとたび楽しもうと決めると、全身全霊で楽しみだす。
そんな太陽のような彼女に当てられ、いつしか回りにいる人まで心の底から笑顔になってしまう。
彼女の数多ある魅力の一つだ。
「さ、行くよ」
少年探検隊のリーダーのような顔をしたアヤが、俺の腕をつかんで引っ張る。
次第につかまれた腕に彼女の腕が絡みついてきた。
心臓がドクンと跳ねてアヤを見ると、その瞳はウォータースライダーだけを見ている。本人としては引っ張りやすいように無意識で腕を組んだのだろう。
こういう、たまに天然な魔性を発揮してくるから困る。
「アヤ、あんまり焦って転ばないようにね」
「そのときはぼーやん任せた」
気持ちがはやりすぎて自分の足下すら他人任せなアヤが面白い。
まあ、俺が隣にいる限り万に一つも転ぶことなんてないのだが。
思わずふっと笑ってしまうが、彼女はそれすら気づかない。
俺は腕から伝わる温かい体温を感じながら。
太陽のような幼馴染を独占している喜びを噛みしめた。