【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
起きたら、アヤにキスをされた。
彼女のしっとりと柔らかい唇が気持ちいい。愛しい感触に全身が奮い立ち、一瞬で覚醒する。
朝からとんだご褒美だ。
わずかに開いた唇の隙間に舌を当てると、火照った舌が迎え入れてくれた。舌先を絡ませ、舌腹を舐める。くちゅ、くちゅという淫らな水音で意識がクリアになり、すぐに性感で
「んっ、ふ……ん……ぁ、ぇぁ……ん、く……んんっ……」
彼女の吐息が熱い。起き抜けにしては過激なキスだ。
このまま続けていたら、アヤを布団に引き込んでしまうだろう。他の人もいる家でそれはマズい。
たっぷり舌を絡み合わせてから、やがて彼女の顔が離れていった。互いの舌に名残惜しそうな糸が引き、キスの濃厚さを物語る。
じいっと見つめてくるアヤの表情に心臓を撃ち抜かれる。直感に頼るまでもなく、その顔には情欲がこもっていた。眉間にシワを寄せ、今にも泣きそうだ。
発情しきった彼女の口元がニコッと笑う。
「……朝ごはん、食べよ」
「うん、そうだね」
股間がガチガチに勃起し、鼓動はドクドクと早鐘を打つ。そんな布団の中の獣欲を抑えながら、俺はつとめて爽やかに返事をした。
「出汁巻き卵、すごくうまい……」
アヤの作った出汁巻き卵は絶品だった。口に含んだ瞬間、ふんわりとした食感がしたかと思ったら甘い汁が広がり、口内が幸せで満たされる。
「んふふ、うまいか」
ローテーブルの向かいに座るアヤが、してやったりという顔で微笑む。
「うまい……ふわふわしてて、でも味が染み込んでて、甘くて、とにかく美味しい以外に言葉が見つからない。……作ってくれてありがとう」
さっきのキスの興奮が収まっていないからか、つい矢継ぎ早に思いを口にしてしまう。
「ぁ、ぅ……うん」
俺らしくない饒舌さに面食らったのか、アヤは頬を赤らめぎこちなく頷いた。
早々に出汁巻き卵を食べ終えてしまい、焼き鮭と一緒にご飯をかきこむ。一方のアヤはといえば、背筋をピンと伸ばして、全てのお皿にまんべんなく箸をつけている。
活発なイメージとは裏腹に、彼女は食事のときすごく行儀がいい。こういうところがアヤっぽくて、ちょっと笑ってしまう。
その食事姿に見とれていると、彼女がふっと見つめ返してきた。
「どうしたの?」
「……いや、家の中が妙に静かだなと思って」
「あー、うん……今日みんな病院行ってる」
「そうなんだ」
つまり今、この広い家には俺とアヤしかいないということだ。
さっき布団に引き込んでおけばよかったという思いがよぎるが、そうすると出汁巻き卵は冷めてしまっていただろう。だから、これで良かったのだ。
「お味噌汁、おかわりいる?」
「あ、うん、お願いできる?」
「あいよー」
そう言って立ち上がったアヤの全身に目が惹きつけられる。
今日の彼女は黄色いカーディガンのような長袖ニットに、黒っぽいデニムのショートパンツ姿だった。
薄手のニット生地を押し上げている胸元は扇情的で、ショートパンツから無防備に伸びる太ももがまぶしい。
「そのニット、初めて見たかも」
「ああこれ、この前カナッペに選んでもらったんだ……どうかな?」
アヤが片方の眉を上げ、恥ずかしそうにはにかむ。
なんというか、女の子っぽい服だなと思った。でも彼女の優しくて元気な雰囲気に合っていて、ほんのり大人っぽくて。
「黄色、アヤに似合ってると思う。すごく可愛いし、俺は好きだよ」
「あ、ありがと……っ、朝慌てて着たから下とは合ってないんだけどね」
両手でショートパンツをパンと叩くと、アヤは俺のお茶碗を持ってそそくさと台所へ引っ込んだ。
三分ほどしてから、彼女が台所から戻ってくる。
頬や耳の火照りは冷めたようだ。
「はい、どーぞー」
「ありがとう」
お茶碗を受け取り、対面に座ったアヤを見るといつもの上機嫌そうな顔があった。
「ぼーやん、今日帰るんだっけ?」
「うん、明日のバイトは変更できなくて」
「そっか、うん……ほんとにありがとね」
「いいよ、俺がアヤに会いたくて勝手に押しかけたんだし」
「……うん、ありがとう」
「アヤたちはいつ頃帰るんだっけ?」
「私たちは明後日の朝だよ。だから次会うのは学校だねー」
彼女が上機嫌そうな顔のまま目を逸らす。さっきから寂しい本音を隠せていない。
俺も同じ気持ちだった。たった一日会えないだけだ。これまでも土日に会えないことだってあった。それなのに、どうしてこんなに離れがたいのだろう。
「久々だからって、緊張して教室の前でフリーズしないようにね」
冗談めかして言うと、アヤもむうっと唇を尖らせた。
「そうなったらカナッペたちに迎えに来てってお願いするし」
その役目はぜひ俺が引き受けたい。いや、彼女と二人で教室に入ったらそれこそ注目の的だ。アヤは顔を真っ赤にしてしまうだろう。
俺たちは他愛ない冗談を言い合い、寂しさを薄めた。
「お皿、ここでいい? 洗うの手伝うよ」
台所の流しでお皿を洗っているアヤに声を掛ける。腕まくりをしてスポンジでごしごし丸皿をこすっている姿は、なかなかにクるものがある。すごくいい。
「あ、ありがとー、お皿は私が洗うから大丈夫だよ」
「じゃあ何か手伝うことはある?」
「そしたらさ、六畳間のとこの庭にこたつ布団が干してあるから、取り込んでもらえる?」
「分かった」
「うん、ありがとね。テーブルは私が拭くから」
ニコッと笑いかけてくるアヤに胸がきゅっと鷲掴みにされる。
さっきから台所で新婚夫婦のようなやり取りをしているせいだ。
否応なく、アヤとの甘酸っぱい新婚生活を連想してしまう。
最高ではないだろうか。
六畳間に戻り、窓をガラガラと開ける。
お祖父さんの家は大広間に面しただだっ広い庭の他に、この六畳間に面した小さな庭もある。洗濯物はこちらに干しているようだ。
縁側に出て、サンダルを履く。
ブルリと体が震えた。秋の冷たい空気が肌を刺し、吐く息が白い。確かにこたつを出してもいい頃合いだろう。
物干し竿からこたつ布団を下ろし、部屋に戻る。
「これ、こたつテーブルだったのか」
ローテーブルの天板を外し、こたつ布団を掛けて天板を戻す。これで準備完了だ。
「あ、こたつセッティングしてくれたんだ、ありがとー」
アヤがお盆にお茶を乗せてやってきた。こたつの上に置くと、布巾でテーブルを拭き始める。すごく……新妻っぽい。
気を抜くといつまでも凝視してしまいそうだったので、お盆のほうに視線を移す。お皿の上にホカホカのたい焼きが二つ乗っていた。
「たい焼き美味しそうだね」
「うん、チンした」
相変わらずあんこ好きだねとか、ご飯食べたばっかりでよく入るねとか、そういうデリカシーのなさそうな言葉は飲み込む。代わりに窓の外を指差した。
「縁側で食べようか?」
「いいね!」
二人で縁側に腰掛け、たい焼きを頬張る。
「ん~、おいひい」
アヤは両手でたい焼きを持ち、尻尾のほうから食べていた。楽しみを後に取っておくというより、いきなりあんこの多いほうから食べるのを遠慮しているといった感じだ。
そういうところが彼女らしいなと思う。
ふと、アヤの胸元に目が吸い寄せられる。
黄色いニットの襟元は広く、俺の角度からは魅惑的な白い谷間がはっきり見えた。
「…………」
本来は下に一枚着るタイプの服なのだろう。慌てて着たと言っていたから忘れてしまったのか、それとも家ではこんなふうに無防備な格好なのか。
後者だとしたら、アヤとの同棲生活が思いやられる。俺は二十四時間、欲情しっぱなしなってしまうだろう。
これは、目の毒だ。
「けっこう寒いね」
「ぼーやんTシャツ一枚だもんね~、あ、ちょっと待っててっ」
俺に食べかけのたい焼きを渡すと、アヤは急いで部屋の中に入った。
少しして、彼女が腕の中にはんてんを抱えて出てくる。中に綿が入っているもこもこした上着で、赤と青の二着だ。
「お祖父さんとお祖母さんの?」
「そ、お祖母ちゃんのは私がもらったんだ。はい、こっち着て」
青いはんてんを受け取る。お線香の落ち着く香りが染み付いていた。
「いいの? これお祖父さんのでしょ」
「うん、いいんだ……多分、お祖父ちゃんも喜ぶと思うし」
「そうなんだ?」
よく分からないが、お言葉に甘えて羽織ってみる。ふわりと綿で包まれた感じがして温かい。
するとアヤがふふっと笑う。なんとなく、言うことが分かった。
「ぼーやん、おじいちゃんみたい」
「そういうアヤは……」
「おばあちゃんみたい?」
先手を取ったとばかりにアヤが得意げな顔をする。
でも俺は別の言葉が思い浮かんでいた。
ぶかぶかの赤いはんてんに包まれた彼女は、小柄な体にオーバーサイズの上着を羽織ったみたいで、ショートパンツが隠れて白い太ももだけが露出していて。
「すごく可愛いよ」
「なんだそれっ……」
アヤはまるで文句を言うようにつぶやくと、ごまかすようにたい焼きを頬張り始める。
なんとなくだが、アヤのお祖父さんもこうやってお祖母さんを照れさせたんじゃないかと思った。
彼女の肩に手を回し、引き寄せる。
アヤは抵抗することなく、たい焼きを口にしながらコテンと寄りかかってきた。
何か言葉を交わすでもなく、二人で庭の先――青い山々と白い秋空をぼーっと眺める。
たい焼きを食べ終え、お茶を二口飲んだ頃、アヤがふっとため息をついた。
「縁側っていいねぇ」
その年季の入った口調に、ついぷっと吹き出してしまう。
「むぅ……今おばあちゃんみたいって思ったでしょ」
「うん、ごめん」
「いいよ、ぼーやんのほうがおじいちゃんっぽいし」
「そうだね」
少しムキになっている幼馴染の頭に、お詫びを兼ねて口づけをする。
「……おばあちゃんになっても、こうしてたいな」
アヤが後頭部をぐりぐりと胸板に押し付けてきた。
「ずっとこうしていられるよ」
当たり前のことを言う。俺たちは年寄りになっても、こうして縁側に並んで座っている。そういう確信があるんだと、彼女に伝える。
「きっと、そうだね」
その声にもう不安の色は混じっていない。それが嬉しい。
「俺さ、アヤとこうして縁側でまったりするの、夢だったんだ」
「ふふ、ずいぶん……ぼーやんっぽい夢だね」
おじいちゃんぽいとでも言おうとしたのだろう。慌てて言い換えたのが面白い。
思えばアヤへの気持ちを自覚する前から、いつか一緒に縁側でお茶を飲みたいなと願っていた気がする。
幼馴染として……恋人として、夫婦として。
「アヤ、叶えてくれてありがとう」
微笑みかけると、彼女の顔がくしゃりと歪んだ。
「こちらこそだよぉ……」
俺の胸元に顔をぐりぐりと埋めてくる。彼女の凹凸がくすぐったい。
しばらくして気が済んだのか、ゆっくり体を起こし、今度は向かい合って見つめてきた。潤んだ瞳に誘われるように、唇を重ねる。
「……ん、ぁ……んっ、……ッ、はぁ、んっ……」
あんこの甘さが残る唇を舐め、舌を舐め合う。漏れる吐息が白く、互いの頬を温める。空気の冷たさのおかげで、彼女の口内の熱さをより感じる。
ぬろぬろと舌を舐め回すと、アヤの体がブルリと震えた。
「んあっ……ぁっ、はぁ……はぁ……、寒いね……震えちゃった」
その震えは寒さのせいじゃないだろう。今、俺も感じている、相手を激しく求める体の叫びだ。
ふに、とアヤの指が俺の唇に触れた。
「ねえ、こたつ入ろ」
そう囁く声は鳥肌が立つほど妖艶で、見つめてくる瞳は熱く