【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
今回は書籍版が10万字ほど追い越しています。いち早く二人の恋の結末を読みたい方はぜひご購入いただけると幸いです!
■Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CNK5YLJC
■FANZA
https://book.dmm.co.jp/product/4257044/b126afrnc01264
電車に乗って一駅。
そこからちょっと歩いたところにカナッペの家がある。
今日はカナッペと……ユカリの三人でお泊まりだ。
指を伸ばしてインターホンを押す、ピンポーーンと間延びして聞こえるのは、私が少し緊張しているせいだろう。
「うー、さむ」
玄関前に立っていると寒さが沁みる。もう十二月だから当たり前か。
ガチャリとドアが開き、黒いスウェット姿のカナッペが顔を出した。
「あれ、アヤ早いじゃん」
「うん、なんか早く着いちゃった」
「おわー今日冷えるね。さ、上がって上がって~」
そそくさと引っ込むカナッペに続き玄関に入る。
「お邪魔しまーす」
玄関先に見慣れない靴があった。いや、この茶色いムートンブーツは前に何度か見たことがある。
「ユカリもけっこう前に来たんよ。二人揃って優等生かよ」
「う、マジか」
心の準備が必要だからユカリより早く来ようと思ってたのに。
でもそうだ。ユカリはいつも私より先に待ち合わせ場所にいる子だった。
二階の一番奥、カナッペの部屋に入るとローテーブルのそばにユカリが座っていた。
「アヤ、久しぶり」
「うん、久しぶり」
優しく笑いかけてきたユカリにつられて私も笑顔になる。思わず片手を上げ、胸元の何もない空間をつかんでしまった。
ユカリがうかがうように顔を傾け、セミロングの黒髪がふわりと揺れた。文化祭以来、ユカリはメガネをしていたはずだけど、今日は掛けていない。
いつもの、ユカリだ。
高校に入ってすぐに仲良くなった人。
周りの空気を読むのが上手くて、自然に気遣いができて。
それなのに自分のペースをしっかり持っている。
私と違ってスマートな立ち回りができるのに、話すペースとか雰囲気が妙に合う不思議な子。
クラスが違うけど、バドミントン部ではいつも一緒だった。最近は、勉強が忙しいという理由で部活には顔を出していない。それはきっと半分本当で、半分嘘なんだろうなと思う。
「あ、あのさユカリ」
「ん?」
「はいはーい、積もる話は帰ってきてからね!」
カナッペが私の肩をつかんで左右に揺らす。微笑むユカリの姿がぐわんぐわんとブレた。
「ぇえ、どっか行くの?」
頭をシェイクされながら聞くと、カナッペがにやりと口角を上げた。
「近くにスパ銭できたからサウナ行こうってユカリと話してたんよ」
「サウナ……」
最近流行っているというのは知ってるけど、行ったことはない。
「あ、でもタオルとか」
「大丈夫、全部レンタルだし。ウチのタオル持っていけば安く済む」
「私も汗流したくなっちゃって。カナちゃんタオル借りるね」
「オッケー」
どうやら決定事項らしい。まあでも、二人が行きたいなら私に拒否する選択肢はない。
「うん、いいよ」
私もにっこり笑った。
オープンしたばかりのスーパー銭湯は、カナッペの家から徒歩十分くらいの距離にあるらしい。寒空の下、前を行くカナッペのスラリとした後ろ姿を眺めていると、隣を歩くユカリが声を掛けてきた。
「アヤ、そのオレンジのニット新しいやつ?」
私の黒いダウンジャケットの中を覗き込み、興味深そうに目を輝かせている。好奇心のたっぷりこもった瞳で見つめられると、ついつい口が軽くなってしまう。
「うん、新しく買ってみた。モコモコしててあったかいよ~」
それに可愛いな……と思って。
「ふふ、アヤこの色好きだもんねー。ぼーやんにはもう見せたの?」
「う、ううん、まだ……見せてない」
ユカリの口からナチュラルにぼーやんの名前が出てドキリとする。なんか変な汗が出てきた。
「ぼーやんのことだから、すっごく似合ってるって言ってくれるんじゃない?」
「そう、かな。だと嬉しいけど……」
「あ~、ぼーやんってアヤの着る服全部かわいいって言ってそう」
カナッペが振り向いて口角を上げる。これはからかってくるときの顔だ。
ここは何でもない顔をして華麗にスルーだ。
「全部じゃないし」
……多分。
いや、嘘ついた。
ぼーやんは何でも褒めてくれる。それは昔からずっと。
「わぉ、アヤ顔真っ赤じゃん。照れすぎっしょ」
「いや照れてるとかじゃなくて……っ」
「ウソつけ~、こういうときは素直にデレとけ」
だってユカリの前でデレるなんてできるわけない。
「カナッペ~、怒るよっ」
「え、マジ!? アヤが怒るとこ見れんの?」
カナッペめ。
すぐこうやって私とユカリの緊張をほぐそうとするんだ。
そういう不器用で優しいところが大好きだ。
私には、きっとできない。
「え、アヤって怒ったらどうなっちゃうの?」
「ユカリ~っ」
ユカリが前と変わらない好奇心旺盛な顔で聞いてくる。
やばい泣きそうだ。
でもここで泣いたら、ただの甘ったれだ。
ユカリが差し伸べてくれた手を、ちゃんと握り返さなきゃ。
ぼーやんを奪った私が、弱いままだったらダメだ。それはきっとユカリをがっかりさせるから。
「怒ると私、タチ悪いよ」
ちょっと睨みを利かせてみる。
するとユカリがぷっと吹き出した。
「えー例えばどんな感じ? アヤがネチネチ相手を責めるとことか想像できないんだけど」
「むっちゃ興味ある……今度私に怒ってみてよ。キレたら手が出たりすんの?」
まるで珍獣を見るような目で、二人が楽しそうに聞いてくる。
「キレたら――」
キレたら。
……怒ったことは、ある。
修学旅行のとき、ぼーやんにいきなりキスをされて。
たくさん、エッチなことされて。
どうしてそんなことをするのか、分からなくて。
知りたくて、無性に腹が立って。
「――むっちゃ聞く。質問攻め」
「なにそれ、ただの可愛いかよ」
カナッペがふいっと前を向く。
「怒った相手はぼーやんと見た」
「へ……?」
ユカリにいきなり見破られた。
「そうかー、アヤはぼーやんには怒ることあるんだー」
「え、いや……うん、ちょっと前ね」
「ふふ、時田のときはそんなことなかったのにね。ぼーやんにはそれだけ本気だってことだ」
ユカリがにっこりと微笑んだ。
ああ、そっか。
私……ずっと前から。
ぼーやんに本気だったんだ。
「……うん、本気だよ」
だから、ちゃんとそれを口にする。
「はいはい二人とも、スパ銭ついたよ~」
見れば、すごく大きな建物の前にいた。広い駐車場があり、千人くらいは入れそうな横長の二階建て。
「ありゃ、けっこう掛かっちゃったな。風邪ひく前に早く中入ろ」
カナッペがスマホを見ながらぼやく。
でも、それがカナッペのウソなんだって分かってる。
本当はもっと早く着いたはずなのに、わざと遠回りしたんだ。
私とユカリが、いっぱい話せるように。
「カナちゃんて、不器用な子なんだね」
ユカリが私にだけ聞こえる声でつぶやいた。
「本人には言っちゃダメだよ」
私も小さい声でささやく。
前を歩くカナッペのグリーンのジャケットが、なんだか優しく見えた。
「じゃあ私チケット買って受付してくるからロビーで待ってて。あ、使い捨て歯ブラシとかいらんよね?」
「うん、ありがとう」
よし、と口角を上げたカナッペが発券機に向かって行った。
「カナちゃんて世話焼きなんだねぇ」
「だからつい甘えちゃうんだよね……情けなや」
ユカリと二人でカナッペをしみじみ眺める。
「ふふ、カナちゃんもだいぶアヤに甘えてると思うよ? 私だって、そう」
ユカリがほんの少し下を向いた。
「そんなことない――」
「ねぇアヤ、もう私に気を使わなくていいからね。私も初恋人、できたし……し、幸せ、なので」
うつむきながら恥ずかしそうにする姿は、初めて見るユカリだった。
なんでか私まで恥ずかしくなってくる。
体が熱くて胸の奥がジンジンする。
きっと、私もユカリと同じだからだ。
だから分かる。
ユカリも、本気なんだ。
よかった。それならちゃんと言える。
「ユカリ」
「ん?」
「よかったね」
「うん、いろいろごめんね……アヤ」
「なんでユカリが謝るの~!」
「うん、変だね」
そう言って笑うユカリを抱きしめたくなった。
やばい、今度こそ泣きそうだ。
「おーい、積もる話は帰ってからだよ、私も混ぜろ」
と言いつつ、私たちの話が終わるのを見計らっていたようにカナッペが声を掛けてくる。
「うん、カナッペも聞いて」
私たちは妙に引っ付きあいながら大浴場に向かった。
「うぉ、ガラガラじゃん」
脱衣所に入るなりカナッペが声を上げた。
確かに広い空間に人っ子一人いない。百個以上ありそうなロッカーもほとんどが空いている。
「オープンしたばっかなのにラッキーだねー」
ユカリが洗面台に近いロッカーに向かい、私たちもそれに続く。
「オフシーズンとか?」
そう言ってカナッペを見上げると、少し釈然としない顔でつぶやいた。
「オープン割引が昨日までだったからかなぁ……にしても空き過ぎなんよね。まあ中途半端な時間だし、タイミング良かったのかな」
「ほら、さっさと入ろ」
ユカリが私たちを急かすので、私もダウンジャケットのジッパーを下げる。
ふわりと良い匂いがしたので横目で隣を見ると、カナッペがもう服を脱ぎ終わっていた。
心の中でほわぁっとため息をつく。
フェイスタオルで前を隠したカナッペの体は、見事な流線形だった。背が高くて手足がすっと長くて、モデルみたいだ。ロングの黒髪を上げて結ぶと、その首の長さも際立つ。
綺麗で凛としていて、私のひそかな憧れだ。
「ほら、アヤも早くしなよ」
「え、先行ってていいよ」
「やだよ、みんなでサウナ入るんじゃん」
「あ、そか、ちょっと待ってね」
カナッペが隅っこにある体脂肪計に向かうのを見て、私もそそくさと服を脱ぐ。
ニットをめくり上げると、内側のこんもりとした空気が外に逃げた。来る途中、緊張しすぎてたくさん汗をかいてしまったので、ベトベトだ。早く洗い流したい。
ガシャンとロッカーを閉じる音がして、隣でユカリが脱ぎ終えたのが分かった。
つい、横目で見る。
初雪みたいに白い体に、思わず見惚れてしまう。黒いセミロングを頭の上でお団子にしていてすごく可愛い。それに、ちょっと色っぽい雰囲気が出てきた気がする。
お人形みたいに整っていて理知的な印象のある美少女顔。
背は私と同じくらいだけど、顔が小さくて姿勢がいいから大人びて見える。
お尻も小さくて、それなのにおっぱいがけっこうあって……。
ぼーやんは、本当はこんな感じの子が好みなのかも。
なんて何度か思ってしまったこともある。
私はここぞとばかりに、さっきから気になっていたことを聞いてみた。
「ユカリ、今日はメガネじゃないの?」
「ああうん、今日は……ていうか、コンタクトに戻そうかなと思って」
「そうなんだ」
「うん、なんかね、そのままでいいって言ってくれて……彼が。で、私のそのままって何だろうって思って、メガネを掛けない私をそのままってことに決めたんだー」
ふんわりと笑うユカリが、ドキッとするほど可愛い。
きゅっと引き結んだ唇が艶めいていて、なんだかすごく色気がある。ドキドキする。
「だから積もる話は帰ってからだって~!」
カナッペが眉間にシワを寄せてこちらに戻ってきた。
「あ、ごめん、私まだ途中だ。いやユカリが妙に色っぽくて」
「いろっ……えっ!?」
「そりゃ彼氏できたからだろ」
動揺するユカリに対し、カナッペが事も無げに言う。
私が全部脱ぎ終えるのを待ってから視線を戻したカナッペが、ぐにと私の頬を指で押し込んできた。
「アヤだって最近肌がつやっつやだしさー。もともとモッチモチなのに、どんだけ色っぽくなるつもりだー?」
「へっ、私……!?」
「ぼーやんも悩殺されてさぞかし大変だろうな~」
カナッペが両手で頬を包み、ぎゅむっと潰してきた。挟まれたタコみたいになった私の顔を冷やかすように見つめてくる。
「はぉっ、はひふんほ~!」
「……くくっ、変な顔」
「ほらほら、早く入るんでしょ。はいカナちゃんタオル」
ユカリが、私の顔をこねるために両手を離して落ちたカナッペのタオルを拾う。
「あんがと」
なぜかムスッとしているカナッペと共に、私たちは大浴場に入った。