※この作品はR-18です。

【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話   作:月見ハク

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クリスマスイブに幼馴染のキスを浴びた・後編(百十八日目・水 夜)

 たどり着いたのは、お互いの家から歩いて三十分ほどのところにある高級住宅街。

 

 山林を切り開いたそこには豪華な家が立ち並び、俺とアヤは昔からゴージャスタウンと呼んでいた。

 

 そしてそこには。

 

「うっわぁー、キレイだねー!」

 

 目の前のイルミネーションに、アヤが楽しそうな声を上げる。

 

 並ぶ家の一つ一つにカラフルな電飾が飾られ、ピカピカと明滅していた。

 通りの向こうのほうまで七色のイルミネーションが続き、中にはサンタをかたどったものや観覧車型の電飾なんかもある。

 

 住宅街であるために大々的に取り上げられることもない、知る人ぞ知るイルミネーションスポットだ。

 

「前に一緒に来たのって、小六のときだっけ」

 

「うん、自転車で来たよね。なんか前より飾りつけが豪華になってる気がする」

 

 家同士の対抗意識がそうさせるのか、数年前に来たときよりどの家も飾りも電飾も派手になっていた。

 

 一応、普通の住宅街なので立ち止まって見学したりはできない。

 他にもカップルやデート中の車なんかもいるが、皆ゆっくり通り過ぎている。

 

 俺たちも彼らと同じように腕を組み、ゆったりと歩く。

 

「そうだ、冷たくなる前に食べようか」

 

 リュックから、さっきリョウジさんに貰ったチキンの袋を取り出す。一本を差し出すと、アヤが少し気まずそうな顔をした。

 

「あら、ぼーやんもかー」

 

 彼女もバッグからチキンの入った袋を取り出した。その一本を俺に差し出す。

 

「それどうしたの?」

 

「後でぼーやんと食べようと思って、買って取り置きしておいたんだ」

 

「じゃあ二本ずつ食べようか」

 

「そだね」

 

 二人でチキンを頬張りながら、光り輝くゴージャスタウンを歩く。

 そういえば前に来たときは、途中のコンビニで買ったホットドッグを食べながら歩いたっけ。

 

「なんか、懐かしいね」

 

 アヤが、どこか安心したようにつぶやいた。

 その横顔が七色の光に揺らめいていて、すごく幻想的だ。

 

「そうだね」

 

「んふ、ぼーやんの顔すごいことになってるよ」

 

 彼女が俺を見上げ、両眉をめいっぱい上げている。驚いてますよという顔芸だ。

 

「そっか、俺もか」

 

 今の俺の横顔はさぞ七色に輝いているのだろう。

 

「ふふふ……レインボーヤンマンめ」

 

「それ、前来たときも言ってたね」

 

「そうだっけ」

 

 アヤが嬉しそうに、組んだ腕にしがみついてきた。

 

「ねぇぼーやん、アレできたりする?」

 

「アレとは?」

 

「アレだよほら、腕でぐいーんって持ち上げるやつ」

 

「ああ、アレか」

 

 前にここへ来たときを思い出す。

 どういう話の流れでそうなったのかは忘れたが、アヤが珍しくお願いをしてきた。

 

 俺の二の腕につかまった彼女を、そのまま持ち上げる。

 そのときには背も伸びて力も付いていたから、できるはずだった。

 でもアヤが俺の二の腕につかまった感触が妙にくすぐったくて、結局彼女を数センチしか浮かせられなかった。

 

 でも今なら。

 

「じゃあつかまって」

 

「おす」

 

 俺が二の腕を曲げて力こぶを作ると、アヤが思いきりぶら下がった。

 ガクンと腕が下へと引っ張られるが、耐えられないほどじゃない。むしろ彼女の軽さに少し驚く。

 

「いくよ」

 

「ほい」

 

 腕を思いきり上げると、アヤの体が数十センチほど浮いた。

 彼女をぶら下げたまま歩き、調子に乗ってぐるりと回ってみる。

 

「おわっ、おぉぉっ……」

 

 彼女も部活で鍛えた筋肉で遠心力に逆らう。

 

 何度か回ったあと、ゆっくり地面に下ろした。

 

「どうだった?」

 

「うん……予想以上のライド感だったよ……!」

 

 彼女が心底楽しそうに笑うので、俺もつられて笑ってしまう。

 

「ぼーやん、ありがと」

 

「お安い御用だよ」

 

 アヤが屈託なく甘えてきてくれるのが嬉しい。

 

 だんだんと、俺への遠慮めいたものが薄れてきている気がする。それはとても喜ばしい変化だ。

 久しぶりにゴージャスタウンに来たからだろう。

 

 きっと今日の俺たちは。

 見慣れない街に行くよりも、懐かしい場所のほうがいい。

 すごく、そんな気がした。

 

 

 しばらく歩くと、イルミネーションがだんだんと少なくなっていく。

 

 ゴージャスタウンの終点が近い。

 チキンも二本とも食べ終わってしまった。

 

 でも確か、この道をまっすぐ行くと。

 

「アヤ、久々に小学校見に行ってみる?」

 

「え、この先だっけ!? うん、行く!」

 

 よかった。

 もうちょっとだけこの腕組みタイムを満喫できる。

 

 

 さらに二十分ほど歩き、俺たちは古びた正門前にいた。

 

「やっぱり入れないか」

 

「ぼーやん、不法侵入はさすがにだめだよ」

 

 どうせなら校庭や校舎の中を見て回りたかったが、門はきっちりと施錠されている。上から突破してもいいが、生真面目なアヤはきっとそれを嫌がる。

 それに夜の学校はそれ自体がホラーだ。

 相当に盛り上げないと、ムードもへったくれもないだろう。

 

 仕方ない……ここで渡すか。

 

「アヤ、俺からもクリスマスプレゼント」

 

「へ?」

 

 リュックから紺色の包みを取り出す。お店の人に頼んでプレゼント仕様にしてもらったものだ。

 

「あ、ありがとう……」

 

 まったく予想していなかったという顔だ。

 逆に、どうして付き合いたての彼氏がプレゼントをくれるという発想に至らないのかが不思議だ。

 

 きっと、これまでのクリスマスでは幼馴染として文房具を贈り合っていたから、今年もそんなもんだと思っていたのかもしれない。

 

 でも俺は、ずっとこうしてまともなプレゼントを贈りたかった。

 

「わぁっ、マフラーだ」

 

 アヤが包みから深緑色のカシミヤマフラーを取り出す。

 

「悩んだんだけどアヤには緑色が似合うと思って。巻いていい?」

 

「うん……」

 

 彼女からマフラーを受け取り、その細い首に巻いていく。

 少し恥ずかしそうに首を差し出すアヤが可愛い。

 

「ああ、やっぱり似合うね」

 

「そう?」

 

「うん、エレガントな感じがする」

 

「なんじゃそりゃ」

 

 照れ笑いを浮かべる彼女を眺めながら、俺は全身の高揚を抑えられずにいた。

 

 緑色。アヤにすごく似合う色。それもあるが。

 

 ――グリーンボーヤン。

 

 この前学校で、アヤが俺に付けたあだ名を思い出す。非常口のあの緑の人を、彼女は俺に似ていると言っていた。

 だからこの緑色は、俺の色でもある。

 

 俺の色を身にまとわせ、アヤが誰の恋人なのかを知らしめたい。

 そんな欲望を我ながら気色悪いなと思はなくもないが、まあ言わなければバレないだろう。

 

「なんかぼーやんに包まれてるって感じする」

 

「……カシミヤ素材だからね」

 

「ありがとう……嬉しいよ、ぼーやん」

 

 彼女が目を細め、ふんわりと笑った。

 この笑顔を見られただけで、プレゼントを贈ってよかったなと思う。

 

 するとアヤもおもむろにバッグを漁り始めた。

 

「あのね、私からもクリスマスプレゼントがあるんだ」

 

 そう言ってベージュの包みを手渡してくる。

 

 受け取って中を見てみると、茶色い手袋が入っていた。手の甲側はブラウンカラーの布地で、手のひら側は黒いゴムのような素材でできている。

 

「かっこいい手袋だ。グローブみたいだね」

 

「うん。それ付けたままスマホいじれるやつ。ぼーやん外での撮影とか多いでしょ?」

 

 アヤが手のひらを差し出してきたので手袋を渡す。どうやら付けてくれるようだ。

 

「ほんとは赤と迷ったんだけどね、ぼーやんはこっちの色のが似合うかなと思って」

 

 言いながらアヤは器用に俺の手に手袋をはめた。

 ふわふわの温かい素材に包まれ、手が相当に冷えていたことに気づく。

 

「アヤ、これすごくあったかいよ……ありがとう。仕事で使うね」

 

「うんっ」

 

 俺の両手を眺め、彼女が満足そうに笑う。

 

 いよいよアヤを抱き締めたい衝動に抗えず、俺は彼女の両手をそっと握った。

 

「寒いでしょ。おいで」

 

 優しく引っ張れば、アヤは自分から俺の胸に飛び込んできた。

 柔らかくて温かい彼女の感触が、全身に広がる。

 

「ぼーやんの匂い」

 

 茶色い頭が俺の胸元をぐりぐりとこすってきた。

 

 そんな無邪気な仕草なのに、俺の股間がどうしても反応してしまう。

 アヤの甘い香りと柔らかいおっぱいの感触のせいなので、どうか許してほしい。

 

「ぼーやん、あのさ」

 

「なに?」

 

「キスも、だめだったりする? その……合格発表まで」

 

「それ我慢したら俺死んじゃうよ」

 

 俺の胸元で彼女がぷふっと吹き出した。

 大げさだなとか、死ぬとか簡単に言っちゃだめとか言われるだろうか。

 

「私も、死んじゃうかも」

 

 ドクンと心臓が跳ね上がる。

 素直に欲求を口にするアヤの破壊力が、相変わらず凄まじい。

 

「受験が終わったら、平日も放課後はほとんど会えなくなるけど……それでもアヤとキスはしたい。できれば毎日」

 

「うん……私も」

 

 だからそういう可愛い返事は勘弁してほしい。このままでは挑戦初日にして彼女を抱き潰してしまいそうだ。

 

 俺が悶々としていると、アヤがパッと頭を上げる。

 てっきり目端に涙が浮かんでいると思ったが、その顔は明るい笑顔そのものだった。

 

「ぼーやん、キスしていい? あの……私から」

 

「いいに決まってる」

 

 被せ気味に即答する。

 

「ふふ……じゃあ、抱っこして?」

 

「ああ」

 

 彼女を抱き締めたままひょいっと持ち上げた。

 俺より目線が高くなったアヤを見上げる。

 

「これでいい?」

 

「うん、ありがと」

 

 アヤが俺の頭に、サンタ帽子を乗せた。

 満点の星空をバックに、妖艶な笑みを浮かべている。

 ゆっくり目を細めながら、顔を近づけてくる。

 

 チュという軽い音がして、ぷるんとした感触が唇に触れた。

 その気持ちのいい温もりが、すぐに離れていく。

 

「ぼーやんの唇、チキンの味がする」

 

「そう?」

 

「うん、ほら」

 

 今度は彼女の舌先が、ペロっと俺の上唇を舐めた。

 

 次いでチュ、チュと今度は俺の鼻先、頬、おでこにキスをしてくる。

 

「アヤ?」

 

「ぼーやん、目閉じてて」

 

 艶っぽい声色にドキリとする。いつから彼女はこんなに色っぽい声を出すようになったのだろう。

 

 チュ、とまぶたに唇の感触があった。

 両眉、頭、耳、次から次へとアヤが口づけを降らせてくる。

 深いキスができない分、回数を重ねることにしたらしい。

 

 どれもこれもソフトなのに、求愛行動のようなキスに俺の腹奥がじわじわと燃え上がってくる。

 

「私、大丈夫だよ」

 

 目を開けると、さっきと変わらない満面の笑顔があった。

 

「私、大丈夫だから」

 

 千春さんの専属になることを言っているのだろう。

 俺を安心させようというその言葉に胸が締め付けられる。

 

「ああ、俺たちは大丈夫だ」

 

 絶対に。

 

「うん、知ってるよ」

 

 彼女の唇が俺の眉間に吸い付く。

 

 その後もアヤは、星の数ほどのキスを浴びせてきた。

 




次話、えちち解禁です。

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