【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
バスと徒歩を駆使して、学校にたどり着いたのは終業時間が過ぎたころだった。
変に格好つけずに最寄り駅まで送ってもらえばよかったと、ほんの少し後悔する。
正門を入ると、ちょうど校舎から大勢の生徒が出てくるところだった。
「おー、ぼーやんじゃん!」
「なに、今登校? 寝坊し過ぎだろ」
クラスメイトの男子たちが面白そうに近づいてくる。
「そいやぼーやんチョコ貰った? バレンタインデーのチョコ」
バレンタインデーは明日だが、土曜日だ。
だから金曜日の今日が実質そうなのだろう。
「ああ、姉貴にスイートポテト貰ったよ。あげちゃったけど」
「は、スイートポテト?」
「え、あげた!? 誰に?」
何がそんなに面白いのか、男子たちが話に食いついてくる。
「おーいぼーやん、アヤが教室で待ってんぞ~」
校舎のほうからカナッペが歩いてきた。
するとなぜか男子たちが静かになる。
「あーそっか、お前南鳥がいたんだった」
「マジか~……いやそうだったわ……」
「お幸せに~」
「キスくらいしろよな」
どうも彼らの中で、俺たちはキスもまだということになっているらしい。
文化祭の屋上でのキスはあまり広まっていないのか、それとも記憶から忘れ去られているのか。
いずれにしても、俺とアヤは純情でウブな二人に見えてしまうのだろう。
俺は彼らに別れを告げ、校舎に向かう。
途中、カナッペとすれ違いざまに腕を小突かれた。
「女を待たせる男はモテないぞ」
「そうだね」
彼女の忠告を素直に受け取り、全力で校舎へと走った。
俺だって待ちきれない。
なぜなら今日は、待ちに待った約束の日。
――合格発表過ぎたら、死ぬほど抱くから。
そう宣言した日だからだ。
校舎に入り、廊下を駆けぬけ、階段を二段飛ばしで上る。
再び廊下を走り、教室に飛び込んだ。
「アヤ、お待たせ」
窓側の真ん中――俺の席に、美少女が座っていた。
机に肘を立て、手のひらに小さな顎をちょこんと乗っけている。
グレーのブレザーの下にはベージュのセーターを着ていて、ブレザーより少し濃い灰色のスカートからは、白くて艶めかしい脚が伸びている。
窓の外を眺めていた彼女が、ゆっくりとこちらを向いた。
「ぼーやん、遅かったね」
ドクンと心臓が高鳴る。
ふんわりと微笑んだその顔は悪戯好きの少年のようで、妖艶な色気をたたえた魔女のようにも見えた。
「ごめん、ちょっと長引いた」
アヤのもとへ、一歩二歩と近づく。
不敵な笑みを浮かべる彼女に、また恋に落ちてしまったらしい。全身の血が沸騰しそうだ。
「大事な仕事の話だっけ」
「うん、後で話すよ。それよりも」
キスしていい?
そう口に出す前に、俺はアヤの唇を奪っていた。
「んッ……ん、ぁっ、ん……んっ……」
瑞々しい唇を割り開き、舌を流し込む。
甘酸っぱいリップの味を感じながら、彼女の舌を絡め取る。
柔らかくて温かい口内を堪能し、最後にチュウっと音を立ててからキスを終えた。
「もぅ、ぼーやんはえっちだなぁ」
ほのかに頬を染めるアヤを見ていると、再び獣欲が燃え盛ってくる。
「ごめん、我慢できなくて」
「うん、知ってる……」
恥ずかしそうに目を伏せる彼女が可愛すぎて辛い。股間が信じられないほど勃起し、今にもズボンが張り裂けそうだ。
アヤはおもむろに立ち上がると、俺の胸に身を寄せてきた。
反射的に彼女を抱き締める。柔らかい感触に全身が歓喜の雄叫びを上げる。
茶色いショートカットに顔を埋めれば、シャンプーと甘い香りが鼻腔を満たす。俺の大好きな、俺を狂わせる匂いだ。
「アヤ……いい?」
「うん、いいよ」
彼女が俺の胸の中で、コクンとうなずいた。
その温かい思いが流れ込んでくる。
――ぼーやんの、好きに。
全部、好きにして。
俺はもう、アヤから伝わる心情をシャットアウトしない。
彼女の火照りきったおでこの熱が服越しに伝わってくる。
「ぼーやん」
「ん?」
「なにかしてほしいこと、ある?」
「え……」
「なんでも、いって」
――私も、してあげたい。
ぼーやんをきもちよく。
いっぱい、頑張ったねって。
だからなんでも。
私、全部叶えるから。
あふれ出るアヤの気持ちに、全身がさらに昂っていく。
俺の、したいこと。
ついあの光景を思い浮かべてしまう。
学校の廊下で全裸のアヤを犯す、あの変質的な情事を。
……だめだ。
恥辱と快楽に溺れ、ある意味正気を失ってしまうアヤなんて見たくない。そう決めただろう。
直感が何かを言ってくる前に、かぶりを振って発想を打ち消す。
一人悶々としていると、彼女が俺の胸元に顔を埋めながらつぶやいた。
「ぼーやん、チョコ……食べる?」
「食べる」
瞬間的に即答する。
アヤがブレザーのポケットから小さい包み紙を取り出す。
中には深緑色の四角いチョコレートが一個入っていた。
「はい、あーんして」
まるで催眠術に掛かったように口を開くと、口内に甘さと苦みが広がる。
「これ、抹茶?」
「うん、パウダーかけた。砂糖も抑えめだよ。ぼーやん、甘いの苦手でしょ?」
「すごくおいしいよ。ありがとう」
「そっか、よかった」
彼女が弾んだ声を出す。
アヤから初めてもらう手作りの本命チョコは、苦味が強くて俺の好きな味だった。
全身でその美味さを噛みしめていると、彼女が俺から半歩離れる。
「あの……まだ家にあるんだけど、チョコ……いっぱい」
「そうなんだ」
彼女の頬は真っ赤に染まっていて、恥ずかしそうに視線を俺の胸あたりに固定していた。
「今から、食べに来る? 今日ね……誰もいないんだ、うち」
「行く」
間髪入れずに即答する。
するとアヤはふっと口角を上げた。
「ぼーやんて、こういうときすぐ返事するよね」
「アヤが、俺の好みど真ん中のせいだよ」
彼女のりんごのような頬にそっと触れる。
冷えた手のひらがふんわりと温められて気持ちがいい。
「ぅっ」
アヤが一瞬、息を詰まらせた。
揺れる瞳が俺を熱っぽく見つめる。窓から差し込む西日が彼女の髪を染めあげている。すごく綺麗だ。
「私も、ど真ん中……です」
放課後の教室で、俺たちは付き合いたての恋人同士のように顔を赤くしていた。