※この作品はR-18です。

【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話   作:月見ハク

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幼馴染からほろ苦いバレンタインチョコをもらった・後編(百六十九日目・金 夕方)

 バスと徒歩を駆使して、学校にたどり着いたのは終業時間が過ぎたころだった。

 

 変に格好つけずに最寄り駅まで送ってもらえばよかったと、ほんの少し後悔する。

 

 

 正門を入ると、ちょうど校舎から大勢の生徒が出てくるところだった。

 

「おー、ぼーやんじゃん!」

「なに、今登校? 寝坊し過ぎだろ」

 

 クラスメイトの男子たちが面白そうに近づいてくる。

 

「そいやぼーやんチョコ貰った? バレンタインデーのチョコ」

 

 バレンタインデーは明日だが、土曜日だ。

 だから金曜日の今日が実質そうなのだろう。

 

「ああ、姉貴にスイートポテト貰ったよ。あげちゃったけど」

 

「は、スイートポテト?」

「え、あげた!? 誰に?」

 

 何がそんなに面白いのか、男子たちが話に食いついてくる。

 

 

「おーいぼーやん、アヤが教室で待ってんぞ~」

 

 校舎のほうからカナッペが歩いてきた。

 するとなぜか男子たちが静かになる。

 

「あーそっか、お前南鳥がいたんだった」

「マジか~……いやそうだったわ……」

「お幸せに~」

「キスくらいしろよな」

 

 どうも彼らの中で、俺たちはキスもまだということになっているらしい。

 文化祭の屋上でのキスはあまり広まっていないのか、それとも記憶から忘れ去られているのか。

 いずれにしても、俺とアヤは純情でウブな二人に見えてしまうのだろう。

 

 

 俺は彼らに別れを告げ、校舎に向かう。

 

 途中、カナッペとすれ違いざまに腕を小突かれた。

 

「女を待たせる男はモテないぞ」

 

「そうだね」

 

 彼女の忠告を素直に受け取り、全力で校舎へと走った。

 

 俺だって待ちきれない。

 なぜなら今日は、待ちに待った約束の日。

 

 

 ――合格発表過ぎたら、死ぬほど抱くから。

 

 

 そう宣言した日だからだ。

 

 校舎に入り、廊下を駆けぬけ、階段を二段飛ばしで上る。

 

 再び廊下を走り、教室に飛び込んだ。

 

「アヤ、お待たせ」

 

 窓側の真ん中――俺の席に、美少女が座っていた。

 

 机に肘を立て、手のひらに小さな顎をちょこんと乗っけている。

 

 グレーのブレザーの下にはベージュのセーターを着ていて、ブレザーより少し濃い灰色のスカートからは、白くて艶めかしい脚が伸びている。

 

 窓の外を眺めていた彼女が、ゆっくりとこちらを向いた。

 

「ぼーやん、遅かったね」

 

 ドクンと心臓が高鳴る。

 

 ふんわりと微笑んだその顔は悪戯好きの少年のようで、妖艶な色気をたたえた魔女のようにも見えた。

 

「ごめん、ちょっと長引いた」

 

 アヤのもとへ、一歩二歩と近づく。

 

 不敵な笑みを浮かべる彼女に、また恋に落ちてしまったらしい。全身の血が沸騰しそうだ。

 

「大事な仕事の話だっけ」

 

「うん、後で話すよ。それよりも」

 

 キスしていい?

 

 そう口に出す前に、俺はアヤの唇を奪っていた。

 

「んッ……ん、ぁっ、ん……んっ……」

 

 瑞々しい唇を割り開き、舌を流し込む。

 甘酸っぱいリップの味を感じながら、彼女の舌を絡め取る。

 柔らかくて温かい口内を堪能し、最後にチュウっと音を立ててからキスを終えた。

 

「もぅ、ぼーやんはえっちだなぁ」

 

 ほのかに頬を染めるアヤを見ていると、再び獣欲が燃え盛ってくる。

 

「ごめん、我慢できなくて」

 

「うん、知ってる……」

 

 恥ずかしそうに目を伏せる彼女が可愛すぎて辛い。股間が信じられないほど勃起し、今にもズボンが張り裂けそうだ。

 

 アヤはおもむろに立ち上がると、俺の胸に身を寄せてきた。

 反射的に彼女を抱き締める。柔らかい感触に全身が歓喜の雄叫びを上げる。

 

 茶色いショートカットに顔を埋めれば、シャンプーと甘い香りが鼻腔を満たす。俺の大好きな、俺を狂わせる匂いだ。

 

「アヤ……いい?」

 

「うん、いいよ」

 

 彼女が俺の胸の中で、コクンとうなずいた。

 その温かい思いが流れ込んでくる。

 

 ――ぼーやんの、好きに。

 全部、好きにして。

 

 

 俺はもう、アヤから伝わる心情をシャットアウトしない。

 彼女の火照りきったおでこの熱が服越しに伝わってくる。

 

「ぼーやん」

 

「ん?」

 

「なにかしてほしいこと、ある?」

 

「え……」

 

「なんでも、いって」

 

 ――私も、してあげたい。

 ぼーやんをきもちよく。

 いっぱい、頑張ったねって。

 だからなんでも。

 私、全部叶えるから。

 

 

 あふれ出るアヤの気持ちに、全身がさらに昂っていく。

 

 俺の、したいこと。

 

 ついあの光景を思い浮かべてしまう。

 学校の廊下で全裸のアヤを犯す、あの変質的な情事を。

 

 ……だめだ。

 

 恥辱と快楽に溺れ、ある意味正気を失ってしまうアヤなんて見たくない。そう決めただろう。

 

 直感が何かを言ってくる前に、かぶりを振って発想を打ち消す。

 

 一人悶々としていると、彼女が俺の胸元に顔を埋めながらつぶやいた。

 

「ぼーやん、チョコ……食べる?」

 

「食べる」

 

 瞬間的に即答する。

 

 アヤがブレザーのポケットから小さい包み紙を取り出す。

 中には深緑色の四角いチョコレートが一個入っていた。

 

「はい、あーんして」

 

 まるで催眠術に掛かったように口を開くと、口内に甘さと苦みが広がる。

 

「これ、抹茶?」

 

「うん、パウダーかけた。砂糖も抑えめだよ。ぼーやん、甘いの苦手でしょ?」

 

「すごくおいしいよ。ありがとう」

 

「そっか、よかった」

 

 彼女が弾んだ声を出す。

 

 アヤから初めてもらう手作りの本命チョコは、苦味が強くて俺の好きな味だった。

 全身でその美味さを噛みしめていると、彼女が俺から半歩離れる。

 

「あの……まだ家にあるんだけど、チョコ……いっぱい」

 

「そうなんだ」

 

 彼女の頬は真っ赤に染まっていて、恥ずかしそうに視線を俺の胸あたりに固定していた。

 

「今から、食べに来る? 今日ね……誰もいないんだ、うち」

 

「行く」

 

 間髪入れずに即答する。

 するとアヤはふっと口角を上げた。

 

「ぼーやんて、こういうときすぐ返事するよね」

 

「アヤが、俺の好みど真ん中のせいだよ」

 

 彼女のりんごのような頬にそっと触れる。

 冷えた手のひらがふんわりと温められて気持ちがいい。

 

「ぅっ」

 

 アヤが一瞬、息を詰まらせた。

 揺れる瞳が俺を熱っぽく見つめる。窓から差し込む西日が彼女の髪を染めあげている。すごく綺麗だ。

 

「私も、ど真ん中……です」

 

 放課後の教室で、俺たちは付き合いたての恋人同士のように顔を赤くしていた。

 

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