※この作品はR-18です。

【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話   作:月見ハク

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【アヤ視点】バイト先に迎えにきた恋人に我慢できなくなった(百七十二日目・月 夜)

 バイトの帰り道を、ぼーやんと歩く。

 

 溶け残った雪を踏みたくて右に左に動いているのに、ぼーやんはゆったりした歩幅で隣を歩いてくれる。

 

 またこうやって、この坂道を一緒に帰れるとは思ってなかった。

 

 それが嬉しくて、夜風がすごく寒いはずなのに、繋いだ手が温かくて体中がぽかぽかする。

 

「それでね、一組目の新郎新婦さんがすごい年の差カップルで、新婦さんのお父さんが号泣しちゃって……あ、新婦さんのほうが年上なんだけどさ、うちの娘と結婚してくれてありがとうって、すっごい笑顔で、親族の人たちもみんな嬉しそうでさ、私まで泣きそうになっちゃった」

 

「そっか、家族みんなに祝福されるって幸せだよな。そういう場面を見られてよかったね」

 

 ぼーやんがふんわり笑って、ぎゅうっと手を握ってくる。それだけで胸の鼓動が早くなって体がもっと熱くなる。

 

「うん……」

 

 困ったな。

 

 つい何時間か前に学校で会ったばかりなのに、こんなにドキドキするなんて。

 

 きっとぼーやんがスーツなんて着ているせいだ。

 

「スーツぼーやん、久しぶりに見た」

 

「ああ、これ借り物なんだ。今日の現場がかちっとした所でさ、姉貴が用意してくれたんだよ」

 

「そうなんだ。なんか……かっこいい」

 

 つい本音が漏れてしまう。

 

「アヤに言われると一番嬉しいよ」

 

 うっ……。

 

 ちょっと照れた感じで笑うぼーやんがかわいくて、私も顔が赤くなってしまう。まるでさっき電話で話したときみたいに……。

 

「そういえば、なんで今日電話くれたの?」

 

「ごめん、バイトの邪魔だった?」

 

「ううんっ、そうじゃなくて……理由もなく電話してくるなんて珍しいなと思って」

 

「ああ、なんか無性にアヤの声が聞きたくなったんだ」

 

 うぅっ……。

 

 そういうの平然と言ってくるからぼーやんは困る。

 

 ――俺はアヤが世界一好きだよ。

 

 寝起きで頭がぼーっとしていたのに、いきなりあんなこと言うから一瞬でゆでだこみたいになってしまった。

 

 ぼーやんはいつもそうだ。

 

 不意打ちみたいにドキドキすることしてくるから、私の心はいつも忙しい。

 

 なのに、そばにいると一番落ち着く。

 

「……ぼーやんのタコ」

 

「ん? アヤのこと?」

 

「ちが……ひぁっ」

 

 ぼーやんの指先に手のひらをくすぐられて変な声が出てしまった。いたずらっぽく目尻を上げたぼーやんを、眉間に力を入れて睨みつける。

 

 どうしよう。

 

 くすぐられる手のひらが、ジンジンする。痺れるような感覚が広がって腰のあたりが震えてしまう。

 

 もっと……いろんなところ、さわってほしい。

 

 私の部屋のベッドで……してくれたみたいに。

 

 いっぱいキスして、エッチなことして、エッチもして……それで、朝一緒に起きて。

 

「アヤ、大丈夫?」

 

「えっ、なにが?」

 

「いや、なんか顔が赤いから」

 

「気のせいじゃない? 私赤くないよ」

 

「まあ普段のアヤほどじゃないか」

 

「うん……ってなんじゃそりゃ」

 

 からかうような口調なのに、心配そうな目で見つめてくるからずるい。

 

 あ、またぎゅって握られた。

 

 さっき、迎えに来てくれたぼーやんがほっぺたに触れたとき、手のひらにすっぽり包まれた気がした。大きくて、あったかくて、ずっとそうしてて欲しくて。

 

 離れていっちゃうのがすごく寂しくて。

 

 だからこうやって、少しでも長くぼーやんに触っていられるのが嬉しい。

 

 一時間でも、一分でもいいから長く、こんなふうに手を繋いでいられたら。

 

「ぼーやん」

 

「ん?」

 

「迎えに来てくれて、ありがとね」

 

「いや、俺が会いたかっただけだから」

 

 あぅ、っ……。

 

 そういうの、遠くを見ながらさらっと言うのやめてほしい。

 

 うるさいくらいにドクドクいってる心臓の音が繋いだ手から伝わってしまいそうで困る。

 

 ぼーやんの横顔から目が離せなくなって、ちょっとカサついた唇とか、出っ張った喉仏とか、ネクタイでぴちっと締まった首元とかを見てしまう。

 

 体中が熱くて、ふわふわして、お腹の奥がじんとして無性に抱きつきたくなる。

 

 そんなふうに悶々としていたら、いつの間にかバス停に着いていた。

 

 

 

 

 二人でベンチに座り、体の片側をくっつけながらバスを待つ。

 

 どうしたんだろう。ぼーやん、バス停に来てからずっと無言だ。

 

 そういえば坂道を歩いているあいだも、普段より口数が少なかった気がする。なにか、考えごとをしているような。

 

「さっきの芝崎さんとは、仲いいの?」

 

「え、うん……普通に、いい先輩だよ」

 

「ふうん」

 

 あれ。

 

 なんだろう、この感じ。ちょっと拗ねてるみたいな。

 

 もしかしてやきもち、やいてくれたのかな。

 

 だったら、嬉しい。

 聞いてみたい。

 

「ぼーやん、やきもちやいた?」

 

「は?」

 

 ぼーやんの顔が曇った。これダメなやつだ。

 

「あ~いや……なんちって」

 

「やいてるに決まってるでしょ」

 

「え、あ……ほんと? そっか……えと、うれしい」

 

「アヤ、そういうこと言うんだ」

 

「え?」

 

 がばっと、抱きしめられた。

 

 太い腕に抱き寄せられて、体がぼーやんの胸に埋まる。大きな手のひらが背中を強くさすってくる。

 

「んっ……」

 

 圧迫された肺から息が漏れる。

 

 見上げれば、ぼーやんが怒ったみたいに眉をしかめていた。その表情に、体がドクンと疼く。

 

 どうしよう。

 

 またぼーやんが、ほしくなる。

 

 会えただけで、体中がとろけそうになったのに。

 ぼーやんに抱き締められると、体中が甘く痺れて、指一本動かせなくなる。

 

 どれくらい抱き締められているのか、もう分からない。

 

 ぼうっと火照った私の頭を、ぼーやんの手が撫でてる。そのたびに、とろりとした熱が足の間に溜まっていく。

 

 私、どんどんぼーやんのこと好きになる。

 

 こんなんじゃ、全然足りない……もう我慢できない。

 

 私今まで、どうやって我慢してたんだっけ。

 

 唇が勝手に開いて、熱が吐息と一緒に漏れていく。

 

「ぼーやん……、っ……」

 

 つい、ねだってしまう。

 

 ぼーやんの目がすっと細くなって、私の顎に伸びてきた。温かい親指に唇を撫でられてじんじんと痺れる。呼吸が震えて、早くしてほしくて泣きそうになる。

 

 お願いを聞いてくれるみたいに、ぼーやんが唇を重ねてきた。

 

「ぁっ……ん、んぁ……」

 

 溶け合う唇が気持ちよくて、頭の後ろがぼんやりと熱くなる。ぞくぞくするような快感が背中からお腹の中に流れていく。

 

「あっ、あんッ」

 

 敏感になった首筋がちくんとして、熱い吐息が鎖骨のあたりをくすぐった。

 

 いつの間にかボタンを外されたブラウスの隙間に、ぼーやんがキスをする。ちゅうっと音を立てて吸われて、赤い印ができていく。

 

「ひぁっ、あッ……ん」

 

 今度は、首と肩の間らへん。すごくこそばゆい場所。

 

 ぼーやんばっかり、ずるい。

 

 私も。

 

「ぼーやん、私も……つけていい?」

 

 ピクリと動きを止めたぼーやんが見つめてくる。熱っぽい瞳が「いいよ」と言ってくれた気がした。

 

 背筋を伸ばしたぼーやんに追いすがるみたいに、青いネクタイをつかんでみる。結び方も知らないけど、なんとか解くことができた。スルスルと落ちていくのを待てず、スーツのボタンを外していく。

 

 太い首元、色っぽい鎖骨にぼうっと見惚れてしまう。喉仏がこくんと動いたのが我慢できなくて、中途半端に開いた胸元に吸い寄せられてしまう。

 

 私が好きなところに口づけをして、ちょっとだけ強く吸う。首と肩のあいだらへん。私がさっきされた場所。

 

 ビクンとぼーやんの大きな体が震えたのが嬉しくて、もう一度同じところを吸ってしまう。

 

「アヤ、もういいよ。ありがとう」

 

 喉仏が動いて、切羽詰まった声が降ってくる。余裕のなさそうな吐息が耳に当たって、気持ちいい何かに撫でられているみたいでぞくりとする。

 

 私のキスで赤くなったところが愛おしくて、もう一度唇を近づける。

 

 でもぼーやんの指に顎を上向きにされて、そのまま口づけをされた。

 

「んんっ……ぁ、ぼーやんっ……んッ、んぁっ……」

 

 開いた口を味わわれるみたいに舌が絡められる。ぐちゅぐちゅと音が鳴るたびに体が溶けそうになる。

 

「あ、っ……んむっ……」

 

 ぼーやんの手のひらに頬を撫でられて、指先に耳をなぞられる。その全部が気持ちよくて、もっとしてほしくて、それを伝えたくて私も舌を動かす。夢中で、息ができない。

 

 私が苦しいのを察してくれたぼーやんが、溶けあっていたキスを解いていく。

 

 やだ、もっと。

 

 やめないで。

 

「はぁ、っ……ぁ、あんっ……ぇぁ」

 

 唇は離れたのに、もっとしていたくて舌を伸ばして絡ませる。ねだるように舐め上げると、ぼーやんの舌も応えてくれた。ねろねろと舌先で舐め合い、荒い吐息が私とぼーやんの顔を温める。

 

 ついに舌先が離れて、細い唾液の糸が引く。名残惜しくて舌を伸ばして舐め取り、こくんと飲み込んだ。

 

「アヤ、それやばい」

 

「ん……?」

 

 ぼーやんがうわ言みたいにつぶやいた。言葉は聞こえているのに、頭がぼうっとしてよく分からない。

 

 ぼーやんと、もっと気持ちよくなりたい。

 

 もう一度、キスできたら――。

 

「バス、来たね」

 

 ぼーやんがまたつぶやいた。私じゃないほうへ視線を移動させたぼーやんの顔が、バスのライトに照らされていく。

 

「うん……バス来た」

 

 なんでだかぼーやんが心配そうな顔をしていたので、咄嗟に微笑んでみる。

 

 あっという間に私たちの前でバスが停まり、ドアが開く。

 

 腰が砕けてベンチから立てないと思ったけど、ふくらはぎに力を込めて立つ。

 

 ぼーやんの手を引っ張って乗り込むと、暗い車内にお客さんがいなくてドキリとする。

 

 どうしよう、ぜんぜん熱がおさまらない。

 

 私たちは、運転手さんから一番見えにくそうな奥から三番目の席に座った。

 

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