【書籍化】クラスで2番目に可愛いボーイッシュ幼馴染を、二泊三日の修学旅行で寝取って種付けセックス漬けにする話 作:月見ハク
テレビではお笑い番組の正月特番が流れていた。集まった芸人をシャッフルし、一夜限りのコンビを作ってネタを披露するというものらしい。
お笑いに興味のない普段の俺だったら、ぼーっと無心で眺めるだけなのだが――。
「あはっ、あはははっっ、だめ、もうムリぃっ……いひ、ひぃ~ひぃ~、くるしいっ」
こたつの斜め隣に座るアヤが、文字どおり腹を抱えて震えていた。笑い疲れて引きつけを起こしそうだ。
そんな彼女を見ているとこっちまで可笑しく感じてくるから不思議だ。
「アヤ、お茶飲みな。口からカニ出てきちゃうよ」
緑茶の入った湯呑みを差し出す。
「はひっ、ぼーやんだめっ、今笑かさないで~っ」
別にギャグを言ったつもりはないのだが、アヤはお笑い番組のせいで笑いの沸点がだいぶ下がっているようだ。
「せめてハサミは置きなよ。手元狂って指さばいちゃったら大惨事だよ」
「ひぃっ、ひ、なんでまた笑かすのっ……う、うんでも大丈夫、カニは私がさばくから」
危なっかしく手を震わせる彼女だが、決してカニ切りバサミを離そうとしない。カニの脚に切れ込みを入れ、殻を器用に剥いていく。
アヤはカニ奉行だった。
おかげで俺はさっきから美味しいカニをただ堪能している。
こたつの上の大皿にはタラバガニ2匹分の殻が積まれていた。
アヤは相変わらずテレビをチラチラ見ながらカニをさばいたり、たまに口へ入れたりしている。
興奮しているのか頬は真っ赤に茹で上がっていて、ほんのり汗もかいているようだ。ちゃんちゃんこを着たままこたつに入っているのだから、そりゃ暑いだろう。
「アヤ、いい加減にちゃんちゃんこ脱いだら?」
「あーうん、平気だよ~」
テレビとカニに視線を移動させながら、彼女がこともなげに言う。
白い二の腕が見えるくらい袖をめくっておいて、何が平気なんだか……。
しばらくカニを頬張ったり爆笑するアヤを眺めたりしていると、不意に彼女と目が合った。
「そろそろ片づけよっか」
テレビを見ると、もうお笑い番組は終わっていた。残っていたはずのカニも全部殻になっている。いつの間にか二人で完食したらしい。
「ああ、大皿は俺が持つよ」
アヤと並んで台所に立つ。
二人で皿を洗ったり殻を片づけたりしていると、まるで夫婦になったみたいだ。卒業して同棲を始めたら、きっと毎日こんな感じなのだろう。
それは、たまらなく幸せだなと思う。
「さっきの番組面白かったね~」
アヤが皿を洗いながら上機嫌そうに言った。鼻歌でもこぼしそうなほど楽しそうだ。まだ頬を上気させているのがなんとも可愛らしい。
「そうだね、すごく面白かったよ」
主にアヤが。
「私たちも夫婦漫才でもする?」
「え」
不意にこぼれ出た夫婦という言葉にドキリとする。
「あ、いやっ、そういう意味じゃ……」
彼女も遅れて焦り出す。
否定しようにもほぼ事実だからか、二の句が継げないようだ。
「……なんでやねん?」
「ぶふっ、いやいや、ぼーやんはボケだからっ、私がツッコミ担当です」
いつの間にか担当が決まっていたらしい。どう考えても俺がツッコミのような気がするんだけど。
疑問の眼差しで彼女の茶色い頭を見つめていると、キュッと蛇口の閉まる音がした。
アヤが手をぱっぱと開閉させて水滴を落としながら、俺を見上げてくる。
「はい、ぼーやんボケてみて。私がシュパっとつっこんであげるから」
挑戦的な目だ。そういえば彼女は昔からテレビに影響されやすい子だった。
超能力特番のあと、一緒にスプーン曲げに付き合わされたのが懐かしい。これからも、きっとそうなのだろう。
「アヤ、一生そばにいるよ」
「んなっ……なんでやねん……」
一瞬目を見開き、慌ててシンクのほうを向く仕草が愛おしい。この世にこんな可愛いツッコミがあるだろうか。
思わず顔を綻ばせていると、彼女が俺のお腹をペシンと叩いた。
「それじゃ夫婦漫才じゃなくてただの夫婦やないかーい……っ」
自分で言ってて恥ずかしいのか、アヤは終始うつむき加減だ。
「そうだね」
「うぅ……もぉ、なんか私がスベったみたいじゃんか」
「そうかな? じゃあ次はアヤがボケてみてよ」
「む、いいよ」
彼女はシンクに視線を泳がせると、殻の入ったビニール袋に手を突っ込む。中からカニの爪を二つ取り出すと、頭の両端にちょこんと乗っけた。
「鬼さんこちら! なんつって」
……。
まずい。
あまりの可愛さに固まってしまった。
どや、みたいな顔で目を輝かせるアヤを今すぐ抱き締めたい。
「それアヤのほうが鬼じゃ……じゃないかー」
「はぁ……ぼーやんツッコミも下手っぴだな~」
まだまだだな、と言わんばかりにため息をつくのが面白い。
本当にアヤは表情がころころ変わる。
さっき初詣で目の当たりにした着物姿の美女とは別人に見える。だけど、紛れもなくアヤだ。
どれも彼女なのに、会うたび見るたびに印象が変化する。
だから、つい初めて会ったときみたいに見惚れてしまう。
どうやら俺には、夫婦漫才は一生無理らしい。
「ふぃ~、もう満腹だ~」
食器を洗い終え、俺たちは再びこたつでぬくぬくとしていた。アヤが冷たい麦茶を飲みながら一息つく。
「今年一番美味しいカニだったよ、持ってきてくれてありがとう」
「まだ今年初日じゃん」
言いながら彼女が壁の時計をチラリと見た。
「カエデさんはまだかねぇ」
まるでお婆ちゃんのような口調に笑いそうになる。
時計の針は夜の9時を回ったところだった。
「そういえば姉貴、帰ってくるの11時過ぎるってメール来てたわ」
「そうなんだ」
アヤがふふっと含み笑いを浮かべる。
「よし」と言ったかと思うと、ちゃんちゃんこを脱いでこたつの中へ潜った。仰向けになって首から上だけを出している。
「カエデさん来るまで寝て待ってようかな」
もぞもぞと動き、こたつの中を自身の体で占拠した。ついでにあぐらをかいている俺の足にぼすっと足を乗っけてくる。
「アヤ、これじゃ足動かせないんだけど」
「ぼーやん体大きいもんね」
こたつのほぼ全域を奪っておいてなんて言い草だろうか。
「いや、俺じゃなくてもこれは窮屈に感じるでしょ」
「じゃあ、こっち来る?」
アヤが、こたつ布団をふわりと上げた。悪だくみをするような顔に見つめられ全身が沸騰する。
最近のアヤは、こうして誘ってくるからたまらない。
「いく」
条件反射のように即答する。
母親においでと誘われた子どものように、彼女の隣へ体を滑り込ませた。
「ん……」
アヤが小さい吐息を漏らす。
俺たちは下半身だけこたつの中に入り、横になって見つめ合っていた。
ほぼ密着状態で、体のあちこちがくっついている。
「ふふ、やっぱり並んで入ると狭いね」
「俺、体大きいらしいからね」
彼女がもぞりと動く。アヤの膝が俺の太ももに当たり、整った美少女顔がさらに近づいた。鼻先が触れそうな距離で、吐息が混じり合う。
「うん、大きくて……安心する」
――好き。
アヤが目を閉じて微笑む。気持ちよさそうに温まる猫みたいだ。
俺は、初めて我が家のこたつのサイズに感謝した。
ふと、この間彼女の田舎の家に行ったときのことを思い出す。誰もいない家でこうしてこたつに入り、そして激しく求め合った。
「……」
股間が熱を帯びて、勃起がさらにきつくなる。ズボンを押し上げている先端がもう少しでアヤの体に触れそうだ。
「ねぇぼーやん」
「ん?」
「こうやっておコタ入ってるとさ、田舎のおうち思い出すね」
どうやら彼女も同じことを思っていたらしい。
だがすぐに口をつぐんだ。恥ずかしそうに薄目を逸らしているのを見るに、あの濃厚なセックスを遅れて思い出してしまったのだろう。
「……なんちゃってっ、くらえカニ挟み」
照れ隠しなのか、アヤが両膝で俺の太ももをがしっと挟んできた。
おかげで剛直した股間が彼女の太ももに当たってしまう。
「アヤ」
俺は挟まれた足を折り曲げると、膝を彼女の内股深くに押し込んだ。
「あッ、ん……ぼーやんっ」
そのまま細い腰に手を回し、ぐいっと引き寄せる。
太ももが重なり互いの腰が密着する。スウェット越しに柔らかい下腹部の熱が伝わってきて、股間の奥がぐつぐつと滾ってくる。
それ以上の快感が欲しくて股間をこするように動かすと、「あん」と彼女が悩ましげな声で鳴いた。
気持ちいい。服越しに下半身をこすり合わせているだけで射精しそうだ。
「んっ、は、ぁっ……」
アヤが吐息混じりの嬌声を上げた。目をきゅっと閉じて性感に震えている。潤みの増した唇を尖らせ、隙間から小刻みに吐息を漏らしている。
ふるんとした唇を、親指で押してみる。
すると条件反射のようにアヤがちゅ、と口づけをした。ねだるように、指腹をちゅうちゅうと吸ってくる。親指が性感帯になったみたいにゾクゾクする。
――ぼーやん。
キス、して。
彼女の全身から熱い欲求が流れ込んでくる。
俺は指を離すと、物欲しそうに開いた唇に吸い付いた。
「んぁっ、んッ……ん、ぁ……はぁ、んんっ……」
軽いキスをすっ飛ばし、ちゅくちゅくと舌を絡ませる。アヤの唇や舌にさっき食べた料理の甘味が残っていておいしい。
わずかに漏れる吐息が顔を温める。密着した口内で舌がねっとりと絡み合い、円を描くように舐め合う。こぼれそうになる唾液をすすると、彼女もお返しとばかりにじゅじゅっと舌先を吸ってきた。
思考が蕩け、頭の後ろがぼうっとするほどの気持ちよさだ。
「ん……ちゅ、んぇ……ぁ、ぇぁ……ん、く」
舌を伸ばして上あごを舐めると、アヤが喉奥からくぐもった音を発した。
彼女がたまらず俺の胸元をつかむ。その震える手を握って開かせ、指を絡ませる。どちらのものとは分からない手汗でぬるぬるする。
「はぁ、っ……」
舌をほどいて口を離すと、アヤが物足りなさそうな吐息を発した。とろんとした瞳の中に俺の顔が映っている。
こたつとディープキスの熱で全身を火照らせるのが、色っぽくてたまらない。
小刻みな吐息混じりに、彼女がささやいた。
「我慢、するの?」
――私は、できないよ。
切実な心の声が聞こえてくる。
「言ったでしょ。今日はちょっとだけ解禁するって」
黒いスウェットの中に腕を滑り込ませる。手首を上げながらめくっていくと、むにゅうと生おっぱいの感触があった。
手のひらを広げて、なおも包みきれない豊乳をぎゅっと揉み込む。真ん中にツンとした乳首の硬さを感じる。
「ぁッ、あんっ……」
「アヤ、ノーブラだったんだね」
だからずっと、ちゃんちゃんこを着てたのか。
「もしかして、期待してた?」
耳元で意地悪くささやきながら、指の腹で乳輪のまわりをフェザータッチする。
「んっ、んぅッ……き、期待、してたよ……ぼーやん、は?」
今にも泣きそうな声に、胸と股間が打ち抜かれる。
アヤがここまで素直に求めてくるのは珍しい。それくらい……欲しかったんだ。俺と同じように。
「俺は、アヤの十倍くらいは期待してた」
彼女の手を、俺のズボンの中へと誘導する。肉棒よりは温度の低い手のひらが、戸惑いがちに竿をつかむ。
アヤは下唇を噛むと、ゆっくり手のひらを上下に動かし始めた。ぎこちない、でも愛おしむような手淫に尻奥が発火しそうになる。
「そのまま動かしてて」
言いながらこたつの中でズボンとトランクスを脱ぐ。腰を浮かしたりして手間取っていると、彼女も恐る恐る脱がすのを手伝ってくれた。
くるぶしに引っかかったトランクスをぽいっと押しやると、こたつテーブルがガタンと音を立てる。
こたつの熱が直に下半身を温める。
「アヤも脱いで。うんと気持ちよくするから」
「え、あっ……う、うん」
アヤのスウェットズボンをパンツと一緒にずり下ろす。彼女は俺の肉棒をしごきながら、足を使って器用に脱いでいった。
足先に引っかかったのか少し焦っているのが可愛い。
こたつの中であらわになった股ぐらに、手を伸ばす。ぬるっとした性器に指をあてがうと、小さい腰がビクンと引いた。
「あッ、あぁんッ……ぼーやん、んっ……はぁ、ッ」
横向きのせいで太ももに閉じられた狭間に、指を出し入れする。窮屈なのに愛液でぬるぬると滑り、太ももの柔らかい圧迫感が気持ちいい。
こたつの中で下を脱ぎ、お互い性器を触り合っているのは背徳感がやばい。ゾクゾクとした興奮が背すじを駆け巡る。
指を往復させながら膣ビラを開き、ぬちゅっとした膣口をなぞり、ピンと勃った花芽(クリトリス)をいじる。
「あッ、だめっ……あっ、んぁッ……ん゛んぅっ――――ッ」
指がアヤの内股にぎゅっと挟まれる。肉棒を握る彼女の手に力が込められ、思わず射精しそうになる。
アヤは全身を強張らせて絶頂していた。
膣を少し弄(いじ)っただけで果ててしまったのは、初詣での愛撫で彼女の体がイきやすくなっていたからだろう。
いや、俺と同じようにこの冬ずっと我慢していた反動かもしれない。
ビク、ビクと痙攣するアヤの体から熱い欲求が流れ込んでくる。
――ぼーやんの、ゆび。
きもちいい。
もっと、さわって。
もっと、きもちよく。
ぼーやんも、きもちよくしてあげたい。
ぼーやんと、いっしょに。
彼女の手が、震えながら肉棒を懸命にしごいてくる。裏筋の付け根をぐっと押され、電流のような快感に体が折り曲がりそうになる。
「ぐ……アヤ、それやばっ」
「……これ?」
――これ、きもちいいの?
ぼーやん、きもちいい?
彼女が荒く息を吐きながら、指の腹で裏筋をこすってくる。精液を押し出すような圧迫に「ぐぁ」と情けない声が漏れる。
――ぼーやん。
もっと。
もっと、一緒にいたいよ。
こうやって。
一緒に――。
懇願するような手淫に、脳内がチカチカと明滅する。熱くて、心臓がドクドクと早鐘を打つ。快感とともにアヤの切羽詰まった思いが流れ込んできて、俺の全身の毛穴からあふれ出そうだ。
そうか。
アヤは。
寂しくてしょうがないんだ。
この冬、めったに会えなくて。
一週間、会えなかっただけで。
不安でいっぱいで、でもそれを素直に言えなくて。
「アヤ、一生そばにいるよ」
「んっ……うん」
「もっとくっつこうか」
「うんっ……」
「邪魔だから、上も脱ごうか」
「うん……ぼーやんも、脱いで」
汗や愛液で濡れる下半身を絡ませながら、上半身の服を脱がせ合う。
アヤにバンザイをさせてスウェットを引き抜くと、布地に引っ張られた乳房がたぷんとこぼれ出た。
スウェットが手首に巻き付いて、まるで頭の上で手を縛られているようだ。
無防備にさらされた魅惑的な裸に、俺はしゃぶりついた。
「はッ、あぁッ……ん、あっ、あぁんっ」
彼女の体を抱き寄せ、白い二の腕をれろぉと舐める。流れるように腋の下に舌を這わせれば「やぁッ」と甲高い声を上げるのがたまらない。
そのまま乳房の外周をなぞるように舐め、肉感の増すふくらみのほうへと舌を走らせていく。
焦らすように乳輪を舐め回してから、はむと乳首を口に含んだ。
「だめ、ぇ、わたっ……あッ、わたしっ、んッ……汗、いっぱいかいてる、からっ……あぁんッ」
「うん、アヤの味がする。すごくうまいよ」
芯の通った乳頭を舌先でちろちろ舐めながら、あえて羞恥を煽るようなことを言っていじめる。
彼女の体はどこもかしこも柔らかくて、ぷるんとした瑞々しい弾力がある。片方のおっぱいを持ち上げて谷間の中へ顔を埋めれば、両頬が心地いい柔乳に包まれる。
乳房の付け根を一舐めすれば、甘くてほんのりしょっぱくて美味しい。ほのかにボディソープの匂いがするのは、うちに来る前にシャワーを浴びたからだろう。
「あぁっ、んッ……ぼーやんっ、ぼーやん……キス」
アヤが可愛く口づけをせがんできた。
俺は幸せな谷間から顔を離すと、半開きになった彼女の唇にしゃぶりついた。
「んっんッ、んぁっ、ぇぁぇぁ、あぁっ、はぁっあッ……んゅ、ぇ、はぁッ……」
大口を開けて舌を躍らせ、舌の腹をぬろぉと接着させる。そのまま顔を振って粘膜を舐め合う。とんでもなくエッチで淫靡なキスだ。
「ふぁっ……はぁ、ッ……」
顔をわずかに離すと、唾液が何本も糸を引く。
今度は今のキスみたいに体同士をくっつけあった。ぎゅうと抱き締め、互いの体を確認し合う。
「あぁっ……これ、きもちいい、ね……ぁッ……」
アヤが俺の背中に手を回し、さらに体を密着させてくる。まるで二人の隙間を全部埋めるように。
――ぼーやんの体、大きくて。
重くて。
守られてるみたいで。
すごい、安心する。
このまま、溶けちゃいそう。
好き。
好きだよ、ぼーやん――。
彼女の心と体が、俺と融合していくような多幸感に包まれる。
アヤと素肌を重ね合わせるのが……裸で抱き合うのが本当に久しぶりだ。
彼女の体が、こんなに気持ちいいなんて。
しっとり柔らかい肌が吸い付いてくるみたいだ。
互いの凹凸なんて存在しないみたいに、ぴったりフィットする感覚。
「アヤ、気持ちよすぎて……もう出そうだ」
「んっ……入れ、る?」
彼女が耳元でささやいた瞬間、脳内に声がこだまする。
――挿れろ。
――好きに犯せ。
――奥に塗りたくれ。
――部屋に連れていけ。
――朝まで種付けし続けろ。
性欲が、衝動が全身を支配していく。
「くそっ――」
俺は彼女の小さい肩をつかんだ。
「アヤ、後ろ向いて」
思った以上にかすれた声が出た。
「う、うん……いいよ」
きっと俺は今、すごく辛そうな顔をしているのだろう。我慢の限界と戦っているのだから無理もない。
アヤは一瞬心配そうに眉を下げてから、素直に後ろを向いた。ガタッとこたつテーブルがずれる。
細くて艶(なまめ)めかしい背中に理性を奪われそうになりながら、俺は彼女の耳に唇をあてた。
「挿れないから、そのまま足を閉じてて」
「んッ……」
ぶるりと震える彼女の腰を押さえると、柔らかいお尻にペニスをこすりつける。割れ目に沿って肉竿を押し込めば、ふっくらとした双丘に挟まれて気持ちがいい。そのまま裏筋をこするように腰を上下させると、アヤが「いぇっ!?」と困惑声を上げた。
「ぼーやんっ、おしりっ……あッ、なにしてっ……」
「ごめん、大丈夫だから、そのまま閉じててね」
彼女の桃尻の感触を堪能したあと、今度はぴたりと閉じられた内股へと肉棒を差し込んでいく。
「はぁッ、あ、ぅっ……」
蜜液でぐしょぐしょになったそこに、すんなりと挿入することができた。いわゆる素股の状態だ。
太ももの付け根にきゅっと挟まれ、本当に挿入しているような快感が襲ってくる。
「このまま動かすから、じっとしてて」
「あっ、う……ん、これっ……ぼーやんの、かたいの……熱くて」
よかった。アヤも挿入したときのような感覚を味わってくれているらしい。
横向きに素股で挿入したまま、俺はゆっくり腰を動かし始めた。
「ああんッッ――」
彼女のお尻と俺の股間がぶつかり、小気味いい音がこたつの中で鳴る。
パン、パンと突けばアヤの体がくの字に曲がった。狭い空間で、しかも横向きの体勢でピストンをするのはけっこう難しい。
俺は手を回して彼女の乳房をつかみながら、ぐいっと上半身を引き寄せた。汗まみれになった背中と、俺の胸板をくっつける。
そうしてから腰の位置を下ろし、斜め上に向かって股間を押し出す。
「んあっ、あぁッ」
どうやらこの突き方が正解らしい。亀頭の上側でアヤの膣をこすり、腰を引きながらカリ首をクリトリスに引っかける。
愛液によるぬめりが増し、抽送がスムーズになっていく。
「アヤ、速くするね」
パンパンパンと小刻みに腰を動かす。ヌチュヌチュと淫らな水音が混じり、リビングにも反響し始める。
「はぁッ、くッ……ん、あっ、やッあッ、あっあっあっ――」
彼女の膣内をえぐっているような感覚に腰が止まらない。アヤがしっかり太ももを締めているせいか、熱い膣中に出し入れしているみたいだ。
あふれた愛液がジュボジュボと抽送のような音を鳴らし、射精感が高まっていく。
腰を激しく動かしながら、手のひらで包んだ乳房を揉みしだく。その上からアヤが手をぎゅっと重ねてくる。もっと激しくてしていいという合図だ。
俺は白い首筋に吸い付いてキスマークを付けながら、さらにピストンを加速させていく。
「んぅんッ、あぁッ……んっ、あッ、激しいっ、やッあッ、あぁぁんっ――――ッッ」
彼女の膣全体がきゅうっとすぼみ、肉竿に吸い付いてきた。素股を往復させるたびにビクンビクンと震えて、何度も絶頂に見舞われているようだ。
もっと快感を与えたくて、収縮する膣口をカリ首でじっくり愛撫するような抽送に切り替える。腹筋をしならせ、亀頭で膣を押し上げるようなピストンだ。
「はぁぁッ、あぁっ、あッ……んッ、だめっ、また……イっちゃっ、ぅッ……」
「俺も、もう……出るっ」
「うんっ、出してっ……いっしょに、ん゛んっ――ッ」
バチュッ、バチュッと大きな抽送音が鳴る。肉竿がジンジンと熱くなり、尻奥がきゅっとすぼまる。煮えたぎる精巣から濁流となって熱いものがこみ上げてくる。
「ぐぅっ、うあぁっ……!」
ビュルルルッ――と大量の精液が放出した。体が浮き上がるような恍惚感とともにビュクッビュクッと先端から流れ出る。腹筋が力み、溜め込んだ精をひり出していく。あまりの快感に視界が真っ白になる。目を開いているのか閉じているのか分からない。
強烈な快楽に、アヤの体をひしと抱き締める。
「んんッ……はぁッ、あぁぁぁっ……ッッ」
彼女が涙混じりの嬌声を上げた。まるで泣いているような喘ぎ声だ。
鼓膜が蕩け、さらに射精感がせり上がってくる。肉棒が跳ね、ビュル、ビュルと再び射精した。
そうして初めて、亀頭がアヤの手のひらに包まれているのに気づく。
どうしても先端が太ももから飛び出てしまうから、精液がこたつ布団を汚さないようにしてくれたのだろう。
彼女はイきながらも、内股に両手を当てて手のひらで白濁液を受け止めていた。
「アヤ、ごめん……ありがとう」
荒い呼吸のまま、彼女にささやく。
「うん……ぼーやん、すごい、出てる……」
驚くような声を漏らすアヤの手の中へ、俺は残った精液を吐き出した。
ギャハハハ、とテレビの笑い声が聞こえてくる。
腰がヒクつくような射精感が収まってきたころ、俺はようやく彼女の内股から肉棒を引き抜いた。
「手、拭くよ」
アヤの小さい手にドロリとこびり付いた白濁液を、ティッシュで綺麗に拭きとっていく。
「取れたけど、手洗ってくる?」
「ん……まだいい」
「いいの?」
「うん、ぼーやんの、イヤじゃないし……それに、今はこうしてたい」
彼女がもぞもぞと動いてこちらを向く。甘えるような眼差しに、再び勃起しそうになる。
「ぼーやん……」
ねだるような声に促され、彼女の頭へと腕を伸ばす。
アヤは軽く頭を浮かせると、腕枕の上にすとんと乗せた。そうして転がるように顔を近づけてくる。
「お笑い番組、まだやってたんだね」
彼女がテレビのほうへ聞き耳を立てている。
「別の番組じゃない? みんな、年の始めくらい笑って過ごしたいんだろ」
「お正月にえっちなことしてるのって、私たちくらいかな?」
「そうかもね」
ふわふわとした気分のまま、気の抜けた会話をしているのが心地いい。まだお互い絶頂の余韻が残っているのか、知能指数が下がっている気がする。
でも、それでいい。
俺たちはクスクス笑い合いながら、しばらくキスをしたり抱き合ったりして幸せな時間を過ごした。
◇
「あ、カエデさんかな?」
ちょうどお互い服を着終わったころ、外でタクシーの停まる音がした。アヤがちょっと焦った声を上げる。
「多分姉貴だね」
おそらく酒を飲んだので車は置いてきたのだろう。
時計を見ると夜の11時過ぎだった。
「ぼーやん、私の髪型ヘンじゃない?」
アヤがちゃんちゃんこを羽織りながら、茶色い頭を差し出してくる。情事でボサボサになった髪は洗面所で直したはずだが、まだ少し乱れていた。
俺が手ぐしで髪型を直すと、彼女が「いひ」と嬉しそうな声を漏らす。
「はい、多分大丈夫」
「ありがと」
ちゃんちゃんこの前を結び終わったアヤと玄関へ行くと、ちょうど姉貴が帰ってきた。
「リュウジ~、お姉ちゃん帰ってきたぞーちゃんと」
「お姉さん、お邪魔してました」
アヤが上機嫌そうに挨拶すると、姉貴がカッと目を見開く。
「あ~、アヤちゃんじゃ~ん……あれぇ、振袖は?」
「あ、家で着替えてきました。あの今日は、ありが――」
「ええぇぇっ~、もっとじっくり見たかったのにぃ~アヤちゃんの着物姿ぁ」
これは相当酔っぱらっているようだ。
泊まってくればいいものを、姉貴は律儀に予告どおり帰ってきた。
多分、俺が家に一人でいると思ったからだろう。
「ちょっとアヤ送ってくるわ。……玄関で寝るなよ」
「あーはいはい、ごゆっくりね~」
いや、アヤの家はすぐそこなのだが。
ため息をつき、玄関を下りて靴を履く。
「じゃあ行ってくるわ」
「お姉さん、また。お着物は明日持ってきますね」
「ああ、いーのいーの、明日私がそっち取りに行くから」
「あ、はい……ありがとうございます」
「そうだリュウジ、おせち残ってるよね?」
「残ってるよ。ついでにアヤが持ってきてくれたカニもある」
「わぁお、アヤちゃんありがとー、大好きよ~」
「あ、私も……」
「いってきます」
俺はアヤを押すように家を出た。
このままだと姉貴に絡まれて一生玄関から出られなくなる。
ヒュウ、と真冬の風が吹き、アヤの前髪を揺らした。
朝と同じ、凍えるような寒さだ。
なのに隣を歩くアヤは、温かそうに頬を上気させていた。
「なんかお姉さんと話してたら、私まで酔っぱらってきちゃった」
……その火照りはさっきの絶頂の余韻だとは思うが。
「神社で飲んだ甘酒が効いてきたんじゃない?」
「ふふ、それかも」
と言いつつ、そういえば今日は甘酒を飲んでいないのを思い出す。
やはり彼女の中に残っている熱は、俺との情事によるものらしい。そう思うと愛おしさがこみ上げてくる。
「……ぼーやんは明日も仕事なんだっけ?」
アヤが、現実に戻るための言葉を発する。もう五分も歩けば彼女の家だからだろう。
「うん、明日から、冬休み中はずっとかな」
俺も現実に戻る言葉で気を引き締める。
「そっか、頑張ってるんだね」
「アヤだって――」
「私も頑張るよっ、明日から受験勉強再開する」
彼女が拳を自分の胸に当てたタイミングで、ちょうど家の前に着いた。
いつもの倍はゆっくり歩いたはずなのに、ずいぶん早い。
しばらく無言で見つめ合う。甘いひと時から、また我慢の現実に戻るための時間だ。
やがてアヤの口元がにこっと弧を描いた。
「じゃね」
「ああ」
いつものように胸の前で手を振りながら、彼女が門扉を開ける。
「あ、ぼーやん」
と、思い出したようにこちらを向いた。
「ん?」
眉を上げ、これからイタズラするぞという顔で近づいてくる。
「口にカニミソついてるよ」
可愛い嘘に、ぷっと吹き出しそうになる。
俺も微笑みながら眉を上げる。
「とってもらっていい?」
「いいよ」
アヤが手のひを上下させ、屈んでという合図をしてくる。
俺は素直に腰を下げ、目を閉じた。
「れぉ」
ペロリと口端を舐められ、思わずまぶたを開ける。
目の前に、得意げな顔を浮かべる彼女がいた。
てっきりキスをされると思ったのに……これは予想外だ。
「ぼーやん」
「ん?」
「合格発表、出たらさ」
すっとアヤが胸に飛び込んできた。
俺の胸に顔を埋めてすんすんと匂いを嗅いでいる。
「……いっぱいしようね」
ポツリと、彼女がつぶやいた。
「え」
あまりの刺激的な言葉に、珍しく即答するのが遅れてしまう。
ぱっと離れたアヤが、「じゃね」と胸板をペンペン叩いてから小走りで家へ入っていく。
ガチャリと扉が閉まって、ようやく思考を取り戻した。
「はぁ……これ我慢するのキツ過ぎだろ」
俺はしばらく、その場から動けなかった。
時系列としては79話(バレンタイン回)へ続きます。
コミカライズ版1巻が発売中! 連載しているカドコミではちょうど修学旅行の夜、二人の初えっちの様子が公開中です。全年齢とは思えないほどえちえちですので、ぜひご覧いただければ幸いです…!
↓
https://comic-walker.com/detail/KC_006678_S
【挿絵表示】