※この作品はR-18です。

世界最強の男がTS憑依して範馬勇次郎に負けた挙句同意レイプされる話   作:白髪ロング娘スキー

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第三話

 

 

 ー月ー日 晴れ

 

 長年探し続けた霊媒師、徳川寒子とようやく連絡を取り合う事が出来た

 手紙を通じて相談をしてみると、どうやら私の目的である他者の体への憑依は割と簡単に出来るらしい

 正確には憑依ではなく、肉体の交換らしいけれど、私からしたらさして変わらないしどうでもいい

 

 やり方は簡単、手紙と共に送られてきたこの手帳になりたい者の特徴を強く思い浮かべながら日記でも書いていればいいらしい

 そしてそれを一ヶ月続けた後、日付が変わる頃にこれまた一緒に送られてきた液体を一気に飲み干して寝れば、起きた時には体は入れ替わっているんだとか

 あくまで特徴は特徴であって、思い描いた特徴が似ている自殺した者と入れ替わるから、細かい指定は出来ないみたいだけど、こっちとしてはその特徴さえどうでもいい

 健康な肉体と美し過ぎない顔、それさえ得られるならそれでいい

 

 自殺した者と入れ替わるってそれ入れ替わった瞬間に私死なないかしら? とも思ったけど、そこは不思議パワーでなんとかなるんだとか

 うさんくさ

 

 けど胡散臭いのは重々承知の上、それでも私はこれに縋りたい

 こんな少し動くだけでも苦しい体、もう嫌よ

 

 ……でも、出来れば筋肉モリモリのマッチョマンがいいな

 

 

 

 ー月ー日 曇り

 

 今日は家に見知らぬ人間が来た

 どうやら依頼人ではなく客人らしい

 私も同席することを求められた

 

 客人の男は私よりも二回りは上の男だった

 視線が時たま私の顔と体に向いていて、鳥肌が立ちそうな程気持ち悪かった

 別に見られるのは慣れてるしもういいけど、そこまであからさまに見つめんなっつの

 

 お風呂の時、ついつい体が少し赤くなるまで洗ってしまった

 ああ、気持ちわる

 

 

 

 ー月ー日 雨

 

 料理人に私の好物である栗の甘葛煮*1を用意するように命令したのに、用意をしてくれなかった

 どういうことかと聞けば、なんと征次料理長はそれを知らなかったのだとか

 どうやら私が言伝をしたのは下っ端の新入りで、私の言伝を料理長に伝えるのを忘れていたらしい

 

 思わず怒りのままに処分してしまった。

 料理長は謝罪を繰り返しながら明日には用意すると言っていたが、私は今日食べたかったのだ

 

 仕方ないから、真桑瓜*2もデザートに追加する様に命じた

 全く、嫌な日になってしまったわ

 

 

 

 ー月ー日 快晴

 

 料理長が栗の甘葛煮と真桑瓜に加えて、おやつに御萩*3も用意してくれた

 真桑瓜は私の好きな黄冠まくわだし、御萩もこしあん

 やっぱりあの料理長は分かってるわぁ

 

 今日は最高の一日だった

 

 

 

 ー月ー日 晴れ

 

 仕事から帰ってきた父様に怒られた

 流石に処罰のし過ぎだ、我儘が過ぎるとのこと

 取り敢えずその場では反省した振りをして乗り切った

 

 まぁ、実際にもう早々に処罰はしないけどね

 将来好きでもない男に嫁がされて、子供を産ませられて、

 それで人形みたいに飾られて生きていく

 

 それが嫌で、でも抗えなくて

 だからせめてそれまで好きに、私の好きなままに振舞ってきた

 

 でも、私はあと一ヶ月でこの窮屈な体から逃げられるんだもの

 ああ、気分が良いわ

 

 

 

 ー月ー日 曇り

 

 また客人が来た

 今度は最早二回りどころかお爺ちゃんだ

 

 なのに、感じる視線は前の男よりもねちっこくて厭らしい

 その年でサカッてんじゃないわよ気持ち悪

 

 

 

 ー月ー日 曇り

 

 まーた客人が来た

 なんか、最近客人が多いわね

 

 しかも隣で話を聞いてる限り、依頼とかは一切無くて、あくまで雑談

 性別も男だけだし、そいつらは皆揃って私を気持ち悪い目で見て来る

 ……目的は明らかに私ね

 あー、ヤダヤダ

 

 早く一ヶ月過ぎないかしら

 

 

 

 ー月ー日 晴れ

 

 気分転換に料理長に何か面白い物を出してと命じてみた

 その日の夕食は芸術品の様な胡瓜*4の飾り切りと一口サイズの様々なお寿司、そしてお米で形作られたなめこのような形をした可愛らしいものがお風呂のように浸かっているなめこ汁が用意された

 芸術的な2つと比べ、なめこ汁が場違いに可愛らしくて、思わず笑ってしまった

 

 ああ、今日は気分よく眠れそうだわ

 

 

 

 ー月ー日 嵐

 

 料理長も一緒に連れていけないかしら……?

 

 

 

 ー月ー日 曇り

 

 駄目らしい

 この手帳の対象は私だけなんだとか

 ちぇっ

 

 

 

 ー月ー日 雨

 

 また客人……

 もしかして、私の婿探しが始まってる……?

 幾らなんでも客人が多すぎる

 依頼人ですら此処に連れて来る事は殆ど無いのに

 

 もし、本当にそうだとしたら……

 不味い不味い不味い、まだ一ヶ月には一週間近く残ってるのに

 ああ早く、早く時間過ぎてよっ

 

 

 

 ー月ー日 晴れ

 

 また……

 自分の歳くらい考えて欲しいわね

 

 例え結婚させようとするにしても、流石にあんたらは無理でしょ

 まだ二回り近く上のオッサンはいいわよ? でもお爺ちゃんたちはどう考えても年齢の問題で無理

 結婚したとして、速攻で私を未亡人にする気なのかしら

 

 ……なんかそれはそれで面白いわね

 

 

 

 ー月ー日 曇り

 

 せめて私の体がもうちょっと強ければ、もう少し違う道もあったのかしら

 私も依頼を受けて、仕事をして、良さそうな相手を自分で見つけて、幸せな結婚をして……

 

 ……所詮は妄想ね

 

 

 

 ー月ー日 曇り

 

 今日で一ヶ月、日付の変わる頃にこの液体を飲んで寝れば、私は見知らぬ誰かの体に入っている

 あと数時間で、この体とはお別れ

 

 ……そう考えると、ちょっと寂しい気もするわね

 なんだかんだ今までずっと付き合ってきた体だもの

 

 でも、止める気は無い

 私はこの体から、この環境から抜け出すの

 

 私は、自由になるんだ

 

 

 

「……なるほど」

 

 意外と普通の娘、という感じだな。

 環境に押しつぶされて、その憂さ晴らしをしながら気を紛らわせて生きてきた、といったところか。

 

 聞いた印象から想像した我儘三昧の暴虐女とは少し違う。

 印象としては、鎖に縛られたまま力を手に入れてしまったいじめられっ子だな。

 同情の余地はある。俺の大嫌いなタイプとは少し違う。

 とはいえ目の前にいたら止めて説教はするが。

 

「兎も角、何故俺がこの体に憑依してしまったのかは分かったな」

「つまり、輝夜様の体は今、元輝夜様が使っているという事でしょうか」

「のようだ」

 

 さほど戻りたいとも思っていなかった体だ、好きに使えばいい。

 この日記を見る限り、自由を手に入れたこの娘ならさほど悪い事にも使わないだろう。

 ただ、あのクソ野郎を鏖殺する手段が失われた事だけは少し残念か。

 

「む……もうこんな時間か」

 

 固まった体を解しながら外を見れば、夕日が地平線に飲み込まれそうになっており、辺りはそれなりに暗くなり始めていた。

 時計を見れば17時半といったところ。

 

 小さな手帳だったというのに、読み切るまでに妙に時間が掛かったな。

 まぁ一ヶ月かけて書けば他人の体に入れるとかいう不思議な手帳だ、そういう事もあるのだろう。

 肉体の入れ替わりとかいうメルヘンを経験した俺の心の許容量はだいぶ大きいぞ。

 

「……不味いです、輝夜様」

「なんだクノイチ」

「そろそろお夕飯の時間です。ですが、まだ所作や演技の練習を何も出来ておりません」

「……あ」

 

 

 ——— ———

 

 

「んじゃ揃ったし、食おうか」

「あ、あのオジキ……その頭は……」

「あーこれ? うっかりね。気にすんな」

 

 夕飯の場、座ったのは頭を包帯でグルグル巻きにしたクソ野郎の隣。

 正直、この状態のコイツを見た時にちょっと気持ちがスッとしてしまった事は否めない。

 この感情はあまり良くないものなので、すぐに引っ込めはしたが。

 

 それにしても朝もそうだったが、用意される席はコイツの隣で、オジキにお嬢。

 もしかしてこの体の父親はこのクソ野郎なのだろうか?

 ……なんか気分悪くなってきたな。

 

 そんな事を考えつつ、差し出された箸に乗ったものを口に入れる。

 

 結局、あまりにも時間が足りなくて所作や演技の練習は全く出来なかった。

 そのため、クノイチと相談して作戦を立てた。

 

「私、次はそれを食べたいわ」

「はい、輝夜様」

 

 まず、一人称は俺から私に変え、なるべく口調も女に寄せる。

 俺には輝夜の口調が分からないため、ひとまずは歌姫の口調を参考にした。

 特に誰かに突っ込まれる事も無いため、ひとまずそこまで違和感は無いらしい。

 

 そして座り方。

 男たちやクソ野郎がやっていたのを真似してみた足を組んでやる座り方(胡坐というらしい)はお淑やかな、それも生粋のお嬢様である輝夜がやる座り方ではないらしい。

 そのため絹代にやり方を教えてもらい、畳んだ足の上に座るやり方(正座というらしい)に変更。

 

「あーん」

「あーん……んむんむ」

 

 相変わらず箸は上手く使えない為、食事は朝と同じくクノイチに食べさせてもらう。

 その間、手は基本膝の上。動かしたとしても、何か優先して食べたいものがあった時にそれを指差すだけに留める。

 生憎女らしい動きまで真似られるほどに女の動作の一つ一つを観察した事がある訳ではないので、極力体は動かさない。

 動けば動く程にボロは出やすくなるからだ。

 

「絹代、次」

「はい」

 

 次に、クノイチの事を名前で呼ぶこと。

 聞けば、輝夜は今までにお付きの名前を呼んだことが無いらしい。

 どうせ処分するからと興味が無かった。お付きの名前を呼ぶという行為を嫌った。そもそも覚える気が無かった。

 色々と予想は浮かぶが、輝夜がいなくなった今もはやその理由を知る手段は無い。

 

 とはいえ、輝夜がお付きの名前を呼んだ事が無い事だけは確実。

 なればこそ名前で呼べば、その分今回のお付きを気に入っていると思われる。

 そうすれば別のお付きに変えられる事も無く、輝夜に対して多少気安い対応をしても、お気に入りだしで済む……かもしれない。

 

 ……正直、クノイチの名前が分からなくてクノイチと呼んでいた節もあったから、ここで教えてもらえたのはありがたかった。

 朝にも自己紹介はしていると言うが、その時の俺はパニック状態でそれどころではなかったからな。

 

「ん、ご馳走様。ねぇ」

「はい、料理長を呼んで参ります」

 

 最後に、食後に料理長を呼ぶこと。

 輝夜は特に料理長を気に入っており、夕飯を終える度に料理長を呼んでは次の日に何を食べたいかを言っていたらしい。

 時たまふと食べたくなったものをその場で言いに行く事もあったそうだ。

 しかも料理長が忙しそうなら、その辺の料理人に言伝を残すという配慮までしたと。

 料理長以外にこのような配慮をはされた者は一人としていないというのだから、そのお気に入り具合が見える。

 

 少しして、絹代がウルフカットにコック帽を乗せた男を連れてきた。

 蒼い瞳に彫りの深い顔立ちのイケメンだ。

 名前は吉本・A(アラン)・征次。ハーフらしい。

 

 近くまで来て、座ったままのこちらと視線を合わせるようにして膝をついた彼に声を掛ける。

 

「料理長、私明日から体を鍛えるわ」

「なるほど、明日はニラとキャベツ炒めの上にローストビーフを乗せたスタミナ炒めに致しましょう。生姜(しょうが)を少々混ぜる関係上少し苦くなってしまいますので、デザートに甘めのフルーツマリネをご用意いたします」

 

 気も効くな、これで実際に作ったメシも美味いと。

 輝夜が気に入るのも頷ける。

 

 料理長が食べ終わった皿を持って部屋を出る。

 その直後、隣のクソ野郎が口を開いた。

 

「さて、お前らに報告しとく事がある。よく聞け―」

 

 途端、楽な体勢になっていた男たちが一斉に正座になり、両手を握り締めて床に付いた。

 

「なんでごぜぇやしょうオジキ」

「いやね、輝夜が結婚したくないーって言うの」

「そりゃあ……いうて18ですぜオジキ、お嬢の歳ならまだ仕方ねぇんじゃ……」

「んやー、良いトコとの契約に求められてね。断るのもカドが立つのよ。始末すんのも後片付け面倒だし。こっちもかなりのプラスになるから迷っちゃって。って事で輝夜と話し合った結果、輝夜と契約を結ぶ事になった」

 

 そう言いながら懐から一枚の紙を取り出し、男たちに見えるように開くクソ野郎。

 男たちは前傾姿勢だった体を更に少し傾けた。

 

「内容は以下の通り、俺が5個依頼を輝夜にやらせるから、それを5個全部輝夜が熟して来たら輝夜の政略結婚は無しだ。今後永遠にね。失敗したら結婚」

「ですが、お嬢は体が」

「そ、だから3ヶ月後だよ。さっきも輝夜、明日から体鍛えるって言ってたでしょ」

「もし依頼に失敗した時、お嬢が穢されるやも……」

「そのために護衛もつけるよ。任務失敗と判断したら強引に回収して離脱、行けそうならそのまま依頼遂行してきちゃって」

 

 紙を横から覗き込んで見れば、俺とした時の契約書とは違い、第三条の輝夜として振る舞う事が取り除かれた計三条が記載された契約書が其処にあった。

 

 どういうつもりだと睨めば、ちゃんと履行するか不安がってたから宣言したのさ、と笑みが返ってくる。

 別にこちらとしてはプラスになる行動だから構わないが、どうにも不安だ。

 何かを企んでいるような予感がする。

 逃げ道が無くなったのはクソ野郎ではなく、むしろ俺の方である様な、そんな嫌な予感だ。

 

 ……まぁ、どちらにしろ俺に拒否権は無い。

 大人しく課題を全て達成し、クソ野郎を殺して終わり。

 俺がするべき事はそれだけだ。

 その他の事を気にする必要はない。

 

「それでいいんですかい、お嬢」

「構わないわよ。悪い奴を殴り倒してくればいいだけだしね」

「……分かりやした。その時は、全身全霊をもってお守りさせていただきやす」

 

 どこか不安そうな顔を浮かべながらも、渋々ながらも目を伏せて頷く男たち。話は終わりとばかりにクソ野郎が両手を叩くと、揃ってしずしずと立ち上がり、部屋の外へと去っていく。

 最後の一人が部屋を去ってから少し、クソ野郎が口を開いた。

 

「さて、さっき話した通りだ。3ヶ月後に一つ目の依頼を君に渡す。それまでに戦えるようにその体鍛えといてね」

「言われずとも全て熟してやる。契約を終えた瞬間がお前の最後だクソ野郎」

「おお怖、それじゃ期待してるよ。精々頑張って」

 

 何処かふざけた様子でクソ野郎が部屋を出てい

 

「あ、それと中々サマになってたよー? 女のフリ」

「うるせェッ! 行くならとッとと行きやがれェッ!」

「うぷぷぷぷ……」

 

 見ているだけで腹が立ってくる顔で揶揄ってくるクソ野郎を怒鳴りつけて追い払う。

 足音が少しずつ遠ざかっていき、やがて聞こえなくなる。その他の人間の足音や気配も無い。

 ようやく一息付けそうだ。正座を崩して足を伸ばす。

 

「はぁ……ひとまず乗り切れたか」

「お疲れさまでした、輝夜様」

 

 この体が疲れやすいというのもあるが、単純に慣れない事をして精神的に疲れた。

 シャワーを浴びて早く寝たい。

 

「絹代、シャワー室は何処だ?」

「……それなのですが」

「ん?」

 

 何か言い辛そうにしている絹代。

 しばしの間もじもじし、そして口を開いた。

 

「輝夜様は……男性の方、ですよね?」

「? 俺は確かにおと……ああ、そういう事か」

 

 男が女の裸を見るのは、という奴か。

 確かにこの体は美しい。以前、一夜を共にした事がある世(嫉)界(妬)一(で)の(殺)美(さ)貌(れ)を(か)持(け)つ(て)と(い)謳(た)わ(の)れ(を)た(助)歌姫(けた女)すらも、この体と比べれば一段も二段も劣るだろう。

 しかし、どうにも幼いのが問題だ。

 

 男たちの言う事が正しければ、この体はまだ18だ。いくら美しくとも、とても抱く気にはならない。

 せめて20ちょいはなければな。俺が好きなのは美少女ではなく美女なのだ。

 

「幼すぎて興奮などしない。それより早くシャワーを浴びて寝たい」

「そう……ですか」

 

 共に部屋まで戻り、絹代に必要な着替えを準備してもらってから共にシャワー室へと向かう。

 少し歩くと、赤い扉と青い扉の二枚の扉が並んだ空間に辿り着く。

 どちらに入ればいいかを聞くと、こちらです、と絹代が赤い扉を開いた。

 折角だから、開いてくれている内に赤い扉を潜る。

 

「おお……」

 

 中には4段まである箱の並んだ棚が等間隔に配置されており、床には無数の椅子。そしてドライヤーなどの備品が置かれた洗面所が8個ほど設備されてあった。

 想像よりも3倍くらい脱衣所が大きい。

 

「随分と脱衣所が大きいな?」

「大浴場ですので。基本輝夜様が入浴し、その後にお付きやその他の者が入るのです」

「ほぉー?」

 

 イメージは幾つもシャワーヘッドが並んだ広い空間。

 そこでただ一人ポツンと立った輝夜がシャワーを浴び、その後に大量の人間が一斉にシャワーを浴びだす光景。

 

 ……罪人か?

 刑務所のシャワーってそんな感じだと聞くぞ。

 

「さぁ、お着物を脱がしますので、手を上げてください」

「ああ……ってなんで絹代も脱いでいるんだ?」

 

 振り返れば、そこには何故か全裸にタオル一枚だけを羽織った絹代が立っていた。

 顔を見れば、少し恥ずかしそうに顔を赤く染めて目を逸らしている。

 so cute(可愛い)!! おいおい、最高か?

 

 ……じゃない。何故中身が男だと分かっている俺の前で服を脱ぐ?

 

「逆に聞きますが、輝夜様はご自分の体の洗い方を理解しておられますか?」

「む、流石に子供ではないのだから理解している。シャンプーで頭皮の脂を流してボディーソープで体を洗って終わりだ。子供ではないのだからこの程度言われずとも出来る」

 

 憤慨しながら答える俺。

 されど絹代はその言葉に駄目だこりゃとばかりに頭を抑えてため息を吐いた。

 

「あのですね輝夜様、今貴女の体は輝夜様なのですよ」

「とんちというやつか?」

「女の体という事です。やはり理解していないですね。教えてあげますから、一緒に入りますよ」

 

 いつの間にか、絹代と同じタオル一枚の姿になっていた俺。

 そんな俺の手を引き、絹代がシャワー室の扉を開けた。

 

 

*1:
くりのあまづらに。甘葛という植物の汁で栗を煮つめたデザート

*2:
まくわうり。メロンの一種だが、店で良く売っている緑の皮に蜘蛛の巣の様な模様があるものではなく、黄色・黄緑・白色で細長い。あまり甘味は無い

*3:
おはぎ。丸く整えたもち米にあんこを纏わせたもの

*4:
きゅうり。味噌を付けて丸齧りすると美味しい

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