あったわけですが、やっていないシチュエーションである
『両性具有者が男性を掘る』をどうせならやっておきたい。
そしてそのシチュになるのは恐らく月山優一と鶴野響の2人が
セックスする時以外は無いと思いこの話を書く事にしました。
FINALを書く理由はやり残した事の清算です。
そういう意味では意義のある作品になると思ってます。
【2030年7月某日 午後6時 千葉県宮本市 アパート貧荘 月山優一の自室】
カーテンが閉まっている明るい部屋の中。
部屋の外からは時折雷の鳴る音が聞こえ、雨が降り止む気配は無い。
部屋自体もごく普通の内装と家具で構成されていた。
食事をする為のテーブルと椅子、隣の部屋には寝る為の布団が敷かれている。
何の変哲も無い、何処にでもある様な部屋としか言えなかった。
服を全て脱いだ全裸の男女が向かい合って立っている事を除けば……
(緊張と興奮が入り混じってる。
裸を人に見られているからなのか勃起してるし、変な息が出てる……
俺、このままの状態が続いたらおかしくなりそうだ)
自然と皮が剥け、ピンク色の亀頭を晒しながら雄々しくそびえる男根。
そして眼前にはそれよりも一回り大きくかなりの長さを持つピンク色の竿が激しく脈を打っている。
一瞬、これは本当に現実なのかとすら思った。
自分は布団で横になっていて、夢を見ているだけなのではないか?
そう思ってしまうほど、鶴野響の裸体は想像とはかけ離れていた。
「ユウ君、凄く綺麗……
お腹周りも引き締まってるし、肌も女の人みたいに白くてすべすべしてるのね」
響は優一に近付き、彼の肩に手を置く。
彼女の見せる笑顔は、何時も優一に見せている溌剌としたものとは明らかに異なっていた。
魔性の女性、発情した女性が見せる笑みである。
「ねぇ、私もっとユウ君に触れていたい。
胸でも、お腹でも、そしてココでも……」
響は純粋に優一を愛していた。
そこに嘘偽りは全く存在しない。
問題は、彼女が両性具有者である事だった。
殆どの両性具有者は男性に性的興味を持つ事が無い。
股間の漲りに引っ張られ、女性の膣に挿入したいと言う気持ちの方が強くなるからだ。
男性に恋心を抱いた芹沢葵ですら、他の女性との性行為を躊躇わなかった。
もし男性に対して一途な、女性との性行為すら望まない両性具有者がいた場合大変な事になる。
端的に言えば、男性的欲求を男性で満たそうと考えるのだ。
優一はまだそれに気が付いていなかったが、既に響は優一に『全ての性欲処理』を要求していた。
「ホラ、こうやって触れて擦れると気持ちいいでしょう?」
抱きついてきた響の肉棒が優一の肉棒に触れ、そのまま上下に動いて擦り合わせる。
突然始まった『兜合わせ』に驚愕した優一はそのまま身体を硬直させてしまった。
(お、俺は一体何をしているんだ!?)
全く予想だにしていなかった響の行動に対して全く理解が追い付かない。
優一があまり性的知識を持っていない『うぶ』であった事。
響が両性具有者であるが故にそういった知識を収集していた事も今の行動に影響を与えていた。
「私のコレは巨大なクリトリスでもあるから、男の人のとは触った時の感じが違うの。
だから先端に擦り付けると凄く気持ちよくなるはずよ」
自分を受け入れてくれたと言う思いが響を暴走させる。
今の彼女は愛よりも性欲が勝り、互いの性欲を発散させる事が大事だと考えていた。
「そ、そんな事……
うッ!?
何だコレ、身体全体がぞわぞわする」
先端から根元まで、肉棒が肉棒に触れて刺激させる。
特に亀頭に触れて擦られた時の快感は相当なもので、優一は思わず変な声が出そうになった。
「ユウ君、気持ちいいよね?
私も凄く気持ちいいの……
私の身体でお互いに快感を得て思いっきり出しちゃいましょう」
2人の荒い吐息だけが部屋の中に響き渡る。
強い雨音も今の2人には全く気にならなかった。
(やばい、こんなので出る……ッ
チンチン同士を擦り合わせるなんてこんな気色悪い行為で……
でも、もう我慢出来ない!)
射精の予兆を感じ、激しく震える優一の砲身。
様々な感情を一旦横にどけ『射精したい』と言う欲望を優先する。
ぬるぬるに塗れた薄桃色の棒に押し当てていたそれは唐突に弾けた。
「ううッ!!」
一際激しくビクビクと震える肉棒の先端から熱を帯びた白濁液が発射される。
興奮していたせいか、自慰行為での射精より量が多くなっている気がした。
「これがユウ君の精液……」
自分の精液では感じた事の無い、むせかえる様な『雄の匂い』。
決して良い匂いでは無かったが響はその匂いを嗅いで、さらに股間が膨れ上がらせた。
「ああ、凄く素敵……」
陶酔状態とでも言えば良いのだろうか。
響は半分正気を失っている様に見えた。
性欲に支配され、普段の冷静な彼女の姿はどこにも無い。
もしもこれがアニメーションだったのなら響の瞳にハートマークが描かれていた事だろう。
射精により疲労を感じた優一は膝から床に倒れへたり込んだ。
床に手を付いて荒い息を吐いていると眼前に肉の槍が突き出される。
「お願い、咥えてほしいの。
タダでとは言わないわ、私も後で必ず貴方のを咥えてあげるから……」
先程の兜合わせで達する事が出来なかった肉棒が激しく脈動している。
その勢いは耳をすませればドクンドクンと言う鼓動が聞こえてきそうな程だった。
(そ、そんな……
冗談だろ?
両性具有者のとはいえ男の俺にそんな事を要求するなんて)
断る事は出来ただろう。
しかし、父親の言葉がそれを阻んでいた。
『相手が自分の負い目を全て告白して、ありのままの姿をさらけ出した時……
その時に相手が出した要求を突っぱねる様な男は結婚はおろか恋愛する資格も無いと肝に命じなさい』
覚悟が無ければ恋愛などするな。
新二の言葉はある意味正しかった。
どの時点で拒んでも、そこでこの『性行為』は終わりを告げるだろう。
そして彼女は自分の秘密を明かさぬ様釘を刺してから優一の手の届かない所に行ってしまうに違いない。
彼女を愛していると言う己の心は偽りなのか?
優一は自分が試されているのだと思った。
(全ては愛の試練だと思うしか無い。
俺が鶴野響と言う女性を愛しているか否か、つまりはそれだけの話なんだ。
だから、断るなんて選択肢は……)
正直に言えば両性具有者のモノを舐めたり咥えたりする事には抵抗がある。
男性の肉棒など論外だったが、この局部全てがピンク色の槍もかなり厳しい。
この先に進む為には、フェラチオと言う難所を乗り越えなければならないのだ。
優一は震える右手でゆっくり響の砲身を握ると、先端に舌を近付ける。
「嬉しい、してくれるのね。
私ずっと夢見てたの、貴方とモノをしゃぶりあうのを……」
彼女の抱いていたとんでもない夢を聞いて優一はゾッとした。
これが、獣じみた性欲を解放した両性具有者の真の姿なのか……
そう思っても、今更止める等と言う選択肢は残されていない。
まずは舌で先端部分を舐め、そこから竿の部分をゆっくりと舐め回した。
「良い、とっても良いのぉ」
彼女の肉棒がさらに反り返り、重力に逆らってほぼ真っ直ぐにそびえ立つ。
そんな肉の柱を膝立ちの状態で舐めている自分は一体何なのだろうと優一は考えていた。
(今は何を考えても余計に惨めな気分に陥るだけだ。
彼女を絶頂に導いて満足してもらう事だけに集中しよう)
全てのZEROプレイヤーの憧れ、英雄と呼ばれた男の息子。
そんな自分が全裸の状態で両性具有者のペニスを咥えようとしている。
考えまいとすればする程そんな黒い感情が次々に噴き出してきた。
そんな事を考えてもこの先を望むのならしなければならない。
優一は覚悟を決め、口を大きく開けたまま響の先端部分を咥え込んだ。
熱のこもった肉の塊。
脈動する臓物を口に含んでいるかの様な強烈な違和感。
それが口に咥え込んだものに対する優一の率直な感想だった。
「あはッ、凄いぃ。
そのまましゃぶって、私のモノをいかせてぇ」
明らかに彼女の目の色が違う。
血走り、欲望に全てを委ねて暴走している様に見える。
そんな響の変わり果てた姿と、情けない姿を晒している事で自然と涙が零れた。
(何でだよ……
気持ち悪いはずなのに、何でこんなに興奮してるんだ)
優一の不快な思いとは裏腹に、彼の股間はさらに熱くなっていた。
ガチガチに硬くなり、先端から透明な液体が滴り落ちる。
実際は両性具有者の肉棒を咥えると言う行為に興奮しているのか。
はたまた彼の中に流れる『血』が反応したのか。
優一には何も解らなかった。
口の中で丘に上がった魚の様にのたうち回る竿を必死に咥え、舌で刺激する優一。
響の口からは涎が流れ落ち、性欲に肉体が支配されている様に見えた。
「いいよぉ、もっとしてぇッ!
私をもっと悦ばせて。
私も後で同じ事をしてあげるから……」
歪んだ笑みを浮かべ、ハァハァと荒い息を吐く響。
快感を与えられ我を失った彼女は優一の頭を両手で掴みペニスを喉の奥へと突き出す。
(おげェッ!?)
優一は喉を塞がれ息が一瞬出来なくなり、あまりの苦痛に悶絶した。
そんな状態である事に気付かず、響は彼の喉に肉棒を擦り付けて快楽を得ようとする。
「あッ、イク……
チンポから濃いの出るぅ!
いっぱい出ちゃうぅぅぅ!!
おッ、おおおおおおおおッ……!!」
口の中で凶悪な抜き差しを続けていた肉棒が唐突に弾ける。
粘り気のある透明な液体が優一の喉の奥目掛けて噴出し、彼を再び窒息させた。
射精の快感に耐えきれず、響は口の中から竿を引き抜くと再び手で扱く。
残りの精液を全て出したい思いでいっぱいになっている彼女を尻目に、優一は激しくむせた。
「げえッ、げほげほ……」
自分が何をしているのか、彼女が何故性獣になっているのか本当にワケが解らなかった。
理解が追い付かない状態が続き脳がショートして何も考えられなくなる。
(俺、何でこんな事してるんだろ……)
かなりの量の精液を飲んでしまい、あまりの気持ち悪さに吐きそうになる優一。
そんな優一を眺めている響の理性は殆ど失われつつあった。
(もっと気持ち良くなりたい。
オチンチンを使ってもっと快楽を得たい)
響は陶酔状態に陥ってしまっていた。
今まで自分が感じた事の無い甘美な快感によって常識的な考えが失われ、性欲が彼女の行動を決めてしまっている。
狂える獣が無垢な青年に襲い掛かっている様なものだった。
意識が朦朧とする中、優一は自分が尻もちをつく形で床に座り込んでいる事をぼんやりと把握した。
そして響が何かを吸い取ろうとしているかの様に己のペニスにしゃぶりついているのも認識する。
(あう、うあッ……
もう、何もかもがどうでもよくなる位気持ち良い)
優一に快感を与えている行為ではあったが、そのフェラチオも響が快楽を貪る為に行っている様に見えた。
先端の尿が出てくる場所を舌で刺激したり、喉を使って先端全てを包み込んだりする。
頭はぼうっとしていても、股間の膨張だけは変わらなかった。
「ユウ君、気持ちいい?
私がイったのと同じ様に、ユウ君にもイってもらいたいの」
互いに裸になった時から、まるで現実味が無かった。
外の雨音も優一の耳に入ってこない。
響が砲身をしゃぶる時に出る淫らな音だけが彼の耳に届いていた。
血の繋がった者同士が、禁じられた交わりに及ぼうとしている。
2人は当然その事実を教えられてはいなかった。
月山優一と鶴野響の父親は、どちらも月山新二である。
法律上でも戸籍上でも鶴野響の父親は別人だとされていたが、実態は異なっていた。
鶴野椿が月山新二と性行為に及ぶ機会があり、その時に懐妊したのである。
そしてその事実を隠して出産し、2人は出会って恋に落ちてしまった。
2人は『腹違いの兄妹』だったのだ。
勿論鶴野響は月山優一を赤の他人だと思っているし、逆も同じ。
特に優一は彼女が両性具有者だった事もあり余計血縁関係がある等考えもしなかった。
そもそも、『自分と同じ人間』であるかどうかも彼の中では怪しくなってきている。
艶めかしい表情で陰茎を絶頂へと導こうとする姿を見るとますますその思いが強くなった。
(彼女は本当に俺と同じ人間なのだろうか?
愛する女性にこんな事を感じるのは恥だけど、どうしてもそう思ってしまう)
性欲と言う化け物が人間の姿をしているだけなのでは?
そんな想像すら頭をよぎった。
だがその一方で、同じ快楽に溺れている自分が彼女を蔑める立場では無いとも思った。
「なんか出そうだよ、響ちゃん……
俺の欲望が弾けそうになってる」
「遠慮しないで出して。
私と同じ様に出したい時に出していいんだよ」
先程彼女のモノをしゃぶっていた時も、今こうして自分のモノをしゃぶられている時も本質はあまり変わらない。
どちらも興奮していたし、どちらも意識が曖昧だった。
別世界にいるか夢を見ているかの様だと優一は感じていた。
だがこみあげてくる快感と衝動は間違いなく現実である。
優一は思わず身体を海老の様に仰け反らせると肉棒から精液を発射した。
「ああ、凄いぃ。
身体全体もオチンチンもビクンビクンって震えてるぅ」
躊躇せずに吐き出された白濁液を飲み込むと、響はそう言って笑顔を見せる。
彼女は優一に無茶な要求をする代わりに自分も責任を果たしていた。
不平不満を一切言わずにやるべき事をする姿には見習うべき所がある。
そんな事を考えていた刹那、優一は響に身体を持ち上げられ四つん這いの恰好にさせられた。
荒い息が背中にかかり、肉の凶器が優一の『穴』に近付いていく。
「ちょッ、ちょっと待って!
流石にそれは無理、絶対無理!!」
このままだと間違いなく響の肉棒で貫かれる。
無尽蔵の性欲は男を犯すと言う思想にまで至ってしまうのか……
優一は涙を流しながら必死に拒絶したが、響は全く止めるつもりが無さそうだった。
彼の身体に力が入らない事を把握しており、先端部分を軽く押し当てる。
「私だけ痛い思いをするなんて不公平だと思わない?」
響はそう言って目に涙を浮かべながら話を続けた。
「前からずっとそう思っていたの。
女性は耐え難い苦痛を初めての時に感じて悶え苦しむのに、男の人はただ気持ち良いだけ。
女性にとっての初体験が地獄なのに男性にとっての初体験が天国なんて不平等にもほどがあるわ。
だったら、男の人にも同じ様な苦痛を感じてもらえばいい。
簡単な話でしょう?」
理屈の上では正しいが、肛門を蹂躙される側としてはたまったものでは無い。
そもそも菊門は肉棒を入れる為の穴ですら無いではないか。
そう言って反論しようとした優一であったが、響は強烈な殺し文句を付け足してきた。
「私の事を愛してくれるのなら、どんな苦痛でも乗り越えてくれるはず。
それとも『俺は君を生涯愛する』と言ったのは偽りだったと言うの?」
それを言われてしまっては、何も言い返せない。
両性具有者を肯定し、全て受け入れようとしたのは自分ではなかったか。
彼女を突き放して自分の部屋から追い出す事だって出来た。
それが出来なかったのはひとえに鶴野響と言う女性を愛しているから。
そして彼女が自分の前からいなくなるのは嫌だと言う気持ちからだった。
(結局の所彼女は俺のケツを掘りたいだけなんだ。
その為に上手い言い訳を探して弁明しているに過ぎない。
でも、そんな拙い言い訳でも俺は受け入れなければいけないんだ。
だって、俺は彼女に惚れてしまったんだから……)
『相手が自分の負い目を全て告白して、ありのままの姿をさらけ出した時……
その時に相手が出した要求を突っぱねる様な男は結婚はおろか恋愛する資格も無いと肝に命じなさい』
父親の言葉が呪いの様に優一を包み込み、大人しく従う様に仕向けてくる。
少し考えれば、それがこんな状況を想定した台詞では無い事が解るだろう。
両性具有者の恋人が熱い肉棒を押し当ててきて『挿入させてほしい』と頼む光景。
もしこの状況を父親が見たら愕然として動きが止まってしまうだろうとすら思った。
(解ったよ父さん……
これは俺が彼女と結ばれる為の通過儀礼なんだよね?
必要事項なんだよね?
一度手を付けた酒は飲み干すまで許されないんだ。
何かの治療だと考えよう。
今から極太の注射器で貫かれるのだと)
覚悟を決めて、色々なものを諦めなければならないのだと優一は己に言い聞かせた。
男としてのプライドや尊厳を全て奪われる。
そして響は自分と結ばれ1つになり大きな痛みを味わう。
それが自分達2人にとってベストな選択なのだと……
「君に言った事は全て真実だよ」
歯を食いしばって、これから起こるであろう激痛に耐える準備をする優一。
響は心から感謝すると言わんばかりの表情を見せ、優一の言葉に嬉し涙を流した。
「私、今とても喜んでいるの。
本当よ。
昔からずっと、一方的に代償を払うのは理不尽だと思ってた」
肉の槍が優一に穴に触れ、ゆっくり潜り込もうとしてくる。
「力を抜くんじゃなくて、むしろ力んで。
力まないと逆にお尻の穴が壊れちゃうって言うから」
とんでもなく恐ろしい言葉を平然と投げかける響。
優一は涙を流しながら目を閉じ、この『悪夢』が一秒でも早く終わる事を祈っていた。
熱を帯び、時折ビクビクと震える肉の塊が男の穴に侵入してくる。
しかもそれは優一のペニスよりも一回り大きく、さらに少し長い代物だ。
強く先端部分を押し当てられ、さらに腰を前に突き出すとあっけなくそれは飲み込まれていく。
多少引っかかって止まる箇所こそあったが、数十秒かけて肉の槍は根元まで突き入れられた。
「おッおごッ、あがああッ……」
自分が日常生活で身体から吐き出している排泄物よりも太い肉棒をねじ込まれている。
さらにそれは熱く、別の生き物の様に時折ビクビクと痙攣していた。
鈍い痛みが肛門から全身へと伝わっていき、無意識に涙が流れ落ちる。
床に上半身を預け、下半身だけ上に突き出している状態で優一は荒い息を吐いた。
「入ったわ……
ユウ君のお尻の穴に私のオチンチン入れちゃった。
根元がキュッと締まって私のを刺激してくるぅ」
響は快感に酔っていたが優一の方はただただ痛みに悶えていた。
穴の中が狭くなるのは締まっているのでは無く身体が異物を排除しようとしているのである。
(身体の奥が、モノを突き入れられている所が火照ってる……
涙も止まらない。
どうしてこんな状況で俺のが元気になってるんだ)
優一の肉棒は2回も射精していたのに再び完全に勃起していた。
痛みを味わえば味わう程マゾであるかの様に股間が膨らんでいく。
優一は何故股間がこれ程までにいきり立っているのか全く解らなかったが、そこまで不思議な話でも無かった。
男性は尻の穴の奥に位置している前立腺を刺激されると条件反射で勃起してしまうのである。
女性の快感を生み出す部分である『Gスポット』を刺激されている様なものだ。
太い肉棒の先端がその最奥に何度もタックルを当ててくる様な状態。
それは彼が突かれる度に人間とは思えぬ妙な声を出してしまう事からも明らかだった。
「ごめんね、私もっと気持ち良くなりたいの。
ちょっと激しくするけど我慢してね」
背後から肉の槍が容赦無く優一の穴を貫いてくる。
丸太で鍵のかけられた扉を無理やり何度も壊そうとするかの様な突き刺さりに、彼は思わず手で口を塞いだ。
(駄目だ。
こんな顔、親にも誰にも見せられない。
見られたくない……
何でこんな事になってしまったんだ)
激しく肉棒を出し入れする度に、パンパンと言う肉を叩く様な音が部屋に響き渡る。
響は快感に溺れ、ひたすら優一の菊門を犯し続けるマシーンと化した。
「凄い、オチンチン蕩けちゃう。
ユウ君の穴に扱かれて、私のが感じてるのぉ」
穴の中で肉棒が膨らみ、さらに硬くなった様な感覚。
優一からは見えなかったが響の顔は欲望を満たした事で恐怖さえ感じる笑顔に変貌している。
「お願い、もっともっと感じさせて。
ユウ君の中で果てたい。
ユウ君と1つになった状態で全部出したいからぁ」
優一の尻に両手を添え、全力で腰を前に出したり引いたりする響。
優一は顔を真っ赤にして口を塞いでいたが、それでも変な声が漏れるのを止める事は出来なかった。
「ふぐぅぅ、おふッ、おううあ」
流れる涙が手に触れる。
その涙すら温かい様な気がした。
「きちゃう、精液のぼってくるぅ……
ユウ君、ラストスパートかけるからね。
私のオチンチン、最後までしっかり受け止めて!」
突く間隔が早くなり、さらに突き上げも激しくなる。
男性の快楽ポイントに先端が思いっきりぶつかった瞬間、優一の肉棒が白濁液を放った。
股間から前に突き出ていた砲身がビクビクと震え、性欲が具現化したものを撒き散らす。
(馬鹿な。
俺、触られてもいないのにケツ穴突かれて射精しちまったのか……)
男としてのプライドがズタズタになり、絶望する優一。
響の方は身体を震わせている優一を無視してさらに奥を目指した。
「あはッ、ユウ君トコロテン射精しちゃったんだぁ。
私のオチンチンで気持ち良くなってくれたんだね。
嬉しい……
私もユウ君の中に全部注いであげる!」
響は『あッあッ』と言う嬌声をあげながら荒い吐息と共にペニスを奥へと叩き付ける。
異物を退けようとする機能も全く役に立たず、優一はされるがままになっている状態だった。
(もう許してくれ。
1秒でも早くこの悪夢が終わってほしい。
頭と心がどうにかなってしまいそうだ)
射精したと言う事は、掘られて快感を覚えていたと言う事。
それは客観的に見ても事実であり、覆るとは思えない。
優一の心がドス黒い感情に支配されてしまうのも無理の無い話だった。
心が抉られ、そうなっている間にも快楽の扉を何度も先端で貫かれている。
やがて悪夢の終わりは唐突に訪れた。
「出る、出るぅ!
イっちゃうよ、ユウ君!
あッ、ああッ、あああ……」
何度も出し入れされていた槍が穴の最奥に到達し、その瞬間先端から透明な粘液が噴出する。
響は絶頂に達し、身体全体をビクビク震わせながら欲望を全て解き放った。
「おッ、おおッ、おほぉぉ……」
獣の吠える様な声を出しながら身体全体をひくつかせ、尻の穴の中に一滴残らず注ぎ込もうとする響。
そのままのしかかって優一の背中に覆い被さり、快楽の余韻を存分に味わう。
(俺の中で、滅茶苦茶痙攣してる……
奥に刺さったまま脈動して存在を主張してくる)
優一はうつぶせの状態で身体を床に預け、響は背中から彼に抱き着き微笑んだ。
「有難うユウ君、私を受け入れてくれて……」
萎える気配の無い肉棒は優一の穴に刺さったまま抜けていない。
時折思い出した様にビクンと跳ね、両性具有者の性欲の強さを存分に見せつけていた。
(これで俺は、色々な意味で彼女から離れられなくなったな……
彼女も両性具有者だから俺が不利になる事はそうそう言わないと思うが。
掘られたなんて事が表に出たら即座に人生が破滅する)
靄がかかった意識の中、優一の脳裏に様々なものが浮かんでは消えていく。
響は腰を引いて勃起した状態の砲身をずるりと引き抜いた。
(結局、恋愛とか結婚って言うのは清濁も含めて全部飲み込むって事だよな。
相手の秘密も俺の秘密も共に墓場まで持っていく。
きっと、これからも色々な『秘密』が増えて俺達の前に姿を現すのだろう。
そしてその真実が明るみに出れば大変な事になるから隠蔽する。
それを続けていくのが人生なのかもしれない……)
優一の予感は長い年月が経過した時に的中する事になる。
子供が産まれ、その子供に免疫の欠陥があり生涯に渡り歩く事が出来ないと言う未来。
そして確認の為自分と妻のDNAを調べた結果『血縁関係有り』と診断される未来。
愕然としつつも、もう後戻りは出来ない為墓場まで隠し通す決心をする暗黒の未来。
そんな未来がやってくる事を、この時の優一は全く考えもしていなかった。
響は優一の身体から離れると、酷い状態になっている彼の顔を笑いながら覗き込んだ。
「最初から最後まで見れなかったからどうなってるのかと思ったけど、可愛いね。
顔を赤くして涙を流して、まるで女の子みたい」
「馬鹿、こんなとこ見るなよ。
恥ずかしいだろ」
どんな男でも穴を掘られると『雌の顔』になると言う。
優一の顔は非常に整っており中性的な顔立ちだった為余計にそう見えるのだろう。
顔を覆い隠そうとする優一の両手を、響は両手で掴んで阻止した。
「秘密が多ければ多い程、私達の関係は強固なものになっていくんだよ。
互いに分かちがたい、離れがたいものになるんだから」
『秘密』と言うものを恥やネガティブなものと捉えていた優一にとって、響のこの言葉は意外だった。
「ホラ見て、今も私はユウ君に『秘密』を晒してるでしょ?
それは私がユウ君に全幅の信頼を置いて、心から愛しているから……
私にとって秘密って言うのは、愛が深ければ深い程多くなっていくものだと思ってる」
そう言いながら響は身体を少し仰け反らせ、肉の凶器と膣を優一の眼前に晒す。
先程まで優一の身体の中に埋まっていた槍は粘液にまみれ、先端から透明な液体が滴り落ちていた。
片手で広げられている膣は綺麗な薄桃色をしており、誰にも侵されていない『聖域』であった事を示している。
勃起した醜い肉棒と美しい膣のコントラスト。
優一はそんな事を考えながら彼女の事を見つめていた。
(秘密は愛、か……
相手を信頼し、深く信じているから秘密を共有出来る。
そういう考え方もあるんだな。
君は本当に色々な事を俺に教えてくれるね)
頭の中に浮かぶ1つの懸念点。
それは万が一愛が壊れてしまった時、その秘密も暴かれてしまうのではないかと言う事だ。
互いにこれだけ負い目を抱えていれば滅多な事にはならないだろうが、絶対とは言い切れない。
生まれてくるであろう新しい命を、絶対に不幸にはしたくない。
そう思うが、響の身体が新しい命に影を落としているのも確かだった。
(彼女は、両性具有の母親から産まれてきた両性具有の女性だ。
つまり、俺と響の間に子供が産まれた時その子供も両性具有になる可能性が高い。
そんな十字架を我が子に背負わせていいのだろうか……
俺は彼女との子供が欲しいけど、それだけが気がかりだ)
愛の結晶が欲しかった。
2人が互いに愛し合っていると言う確かな証拠。
それこそが優一と響の子供であり、今後守っていくべき新しい命。
そして、先程の『性行為』では当然子供を作る事は出来ない。
優一は両手で彼女の膣を左右に広げ、凝視しながら真剣な表情で言葉を放った。
「俺は君と1つになりたい。
今はまだ無理だけど、いずれ俺と君で子供を作ろう。
その命が、俺が君を愛していると言う何よりの証になるから」
下心はあったが、響とセックスをしたいと言う気持ちに嘘は無かった。
彼女を心からずっと愛せるか、子供が出来てからも永遠の愛を誓えるか。
その点に関しては自信が無い。
鶴野響が両性具有者であると言うのは、彼にとってそれだけ重い事実だったのだ。
そんな可能性を全く考えていなかっただけに、今でも心は少なからず動揺していた。
(君の正体を知ってなお、愛せるのか正直俺自身でもよく解らない。
でも、俺は自分からこの道を選んだんだ。
後悔はしていない。
男の穴まで捧げてやっと彼女と繋がる権利を得たんだぞ)
これからも求め続けられるのだろうか……
結婚してからも、『平等』である事を響は重視するかもしれない。
そんな思いもあったがまずは目の前にいる彼女と1つになる。
そうしなければ何も始まらないと思っていた。
「本当に、私で良いのね」
「心から愛していなかったら俺はここまでしてないだろ。
俺の覚悟を信じてくれ」
何もかも差し出した。
次は君の番。
そう言われていると感じた響は、素直に頭を下げ彼の願いに応じる。
「みっともない所を見せてしまうかもしれないけど、許してね」
「お互い様さ。
俺だってついさっきまで誰にも見せたくない醜態を晒してた」
自然に互いに身体を抱き寄せ、軽くキスをする2人。
一度歪んだ形で結ばれた2人が、今度は正しい形で繋がろうとしていた。
決して結ばれてはならない間柄だと言う真実を知らぬまま……