他の人達と全く変わらない日々を過ごしながら身体の秘密を隠し通しています。
沙織の様に生まれたばかりの頃は他の女性との見分けが殆ど付かないので、
実の両親ですら娘がふたなりだと把握しているケースは稀ですね。
その為肉親ですら欺き通し仮面を被り続ける事に疲れてしまう
ふたなりの人間も多い様です。
今回はそういった話になっております。
天武日本第二の首都と呼ばれる事もある、大阪府。
羽柴秀吉の直轄領(ちょっかつりょう)として栄え、堺と同じ様に商いの都として成長していった。
東京都や古都府と比べると、『笑い』と『食』に重きが置かれており、独特の文化が生まれている。
『皆様、本日は遊戯(ゆうぎ)道楽(どうらく)への御来店誠に有難うございます。
只今2階の格闘ゲームコーナーでは、大阪府認定ZEROゲーマーの双葉沙織さんとのバトルを楽しむ事が出来ます。
腕に自信のある方は、是非挑戦してみてください』
大阪府では名の知られた『双葉姉妹』であったが、全国的な知名度ではまだレジェンド達よりも劣っていた。
それでも最近は大阪府だけでは無く、関西全体で有名になりつつある。
「誰であろうと、そう簡単には負けへんで。
大阪府認定ZEROゲーマーになったウチの実力、知っとるやろ?」
今日も午前10時から午後3時まで挑戦を受け付けていた沙織であったが、まだ1度も負けていなかった。
挑戦者のレベルが低いと言う事実はあるのだが、それでも無敗を保つのは非常に難しい。
「写真撮影とサイン付きの写真集の販売はこっちやで。
数には余裕があるから心配せんでもええよ」
姉の香織は妹のサポートに回り、実際の儲けを生み出していた。
2人は格闘ゲームアイドルとして有名になり、仕事が増えている。
女性ファッション雑誌のモデルや、ローカル番組への出演等、徐々に露出が増えてきていた。
(いずれは全国制覇や。ウチらの美貌と咲の強さを使って成り上がる。
関東に進出した後はアイドル女王の階段を駆け上がってみせるで)
人懐っこく愛らしいキャラクターと小狐の様な可愛らしい顔。
そしてZEROの実力で彼女達はスターへの階段を登っていった。
闘戦興でも特集が組まれる事になっており、それを関東進出の足掛かりとして全国的なアイドルになる。
それが双葉香織の野望であり、幼い頃に誓った『世間を見返す』と言う夢を叶える為の行為であった。
『双葉香織』と言う名前を使い始める前は、彼女も妹もただの一般人でしかなかった。
妹にZEROの才能がある事を見抜いた彼女は妹にスポットライトを当て、自分は裏方に回る2人組のユニット結成を思いつく。
当初は何の後ろ盾も無い『地下アイドル』レベルだったが、双葉沙織が大阪府認定ZEROゲーマーになった事でアークラインズの公認アイドルとして認められる事となった。
イベントにも顔を出す様になり、今ではアイドルとしての活動だけで多額の金が懐に入る。
写真集やスタジオで自主制作したCD等も売れ始め、『自称アイドル』から卒業する事に成功したのだった。
「今日もお客さんが仰山集まって大盛況やったな。
暫くはオフやから身体を休めておくんやで。
3日後にウチらの宣伝活動も兼ねたアークラインズのシューティングゲーム御披露目イベントがあるからそのつもりでな」
帰宅後、居間で今日の売り上げを計算していた香織は、妹にそう呼びかけた。
「じゃあ、明日はゆっくりするわ。
出かけたい所があるんや。そこで思う存分羽根を伸ばそうと思っとる」
沙織が何処かに出かけるのは別に珍しい事では無い。
沙織のモチベーションを上げる為にも、自由にさせる必要がある。
裏で準備を整え、御膳立てをする姉と、実際に表舞台で輝く妹。
この関係は歯車が上手く噛み合い、機能していた。
(このまま順調に行けば、冠番組の獲得も夢や無い。
テレビ出演も視野に入れながら、もう一度兜の緒を締め直さんと)
香織は自分と妹の成功を信じて疑わなかった。
全国大会での優勝も目標として、彼女達の挑戦は続いていく。
薄暗い部屋の中で、沙織はベッドに寝そべった状態のまま、屹立したペニスを扱いていた。
(もう、我慢出来へん。
あかりはんともう1回、セックスしたい!)
古都で自分の身体の秘密を知られてしまい、あかりとセックスした時の快楽が沙織には忘れられなかった。
強精剤のせいで感じ易くなっていたとは言え、彼女とのセックスは姉との交わりとは全く次元の違うものだった。
千葉県に行けば、あかりに会える。
もう一度、あの凄まじい快楽を体験する事が出来る。
そう考えただけで興奮し、ペニスがますます膨張していく。
先端からは透明な液体が流れ出てきていた。
(あかりはんの中に突っ込んで、掻き回して、一滴残らずぶちまけたい……)
あの時の快感は頭の中に残り、潜在意識として夢の中にまで登場する程だった。
元々両性具有者はホルモンバランスの影響で非常に性欲が強く、強い快楽を体験すると身体がそれを覚えてしまう。
それ故に味わった快楽から離れられなくなり、さらなる快楽を求めてしまうのだった。
(んッ)
隣の部屋にいる姉に聞こえない様に、片手で口を塞ぎながら沙織は射精する。
普段は香織とセックスした後に眠りにつくのだが、今日は疲れているからと沙織が事前に断っていた。
(流石にあかりはんの事を考えながら、姉やんとするのは罪悪感が強くなるからなぁ)
香織にはまだあかりと比呂子に自分達の身体の秘密を知られてしまった事は明かしていない。
香織が自分を連れてあかりの所に乗り込んでいく所を想像してしまい、沙織は背筋が寒くなる思いがした。
(きっと凄い剣幕でウチの事を叱るんやろうなぁ。
姉やんに本当の事を話すのは無理や)
姉に秘密を抱えていると言う罪悪感やあかりの所へ向かうと言う期待感が入り混じり、彼女はなかなか眠る事が出来なかった。
南条商業大学に通っている火村あかりは、7月下旬から9月中旬までと言う長い夏休みを満喫していた。
大学を卒業した後の事はまだ考えておらず、彼女はこの期間、とりあえず遊んで過ごそうと考えている。
『今日?平気よ。
特に予定も無いし、人払いはしておくから安心して来て頂戴』
早朝、沙織は大阪から東京間を走る新幹線『くしみ』に乗り込み、まずは東京駅へと向かう。
東京駅から山手線、常磐線を使い一橋駅へ。そこから徒歩でアパート貧荘に向かった。
(姉やんが一旦眠るとなかなか起きへんタイプで助かったわ。
朝起きるのも相当遅いしな)
香織は沙織が声をかけなければ休みの日は午前10時頃まで寝ている為、家を抜け出すのも容易だった。
腕時計を見ると既に午前9時を回っている。
帰りにまた3時間費やす事を考えると午後3時には帰らなければならない。
「ここになるんかな?」
親善試合後に携帯番号を教え合った為、沙織はあかりと何時でも連絡を取り合える様になっていた。
『アパート貧荘』と書かれている建物の前に立ち、再び沙織は携帯であかりに電話をかける。
「あ、あかりはん?
今アパートの前に着いたんやけど」
『随分早かったわね。
まぁ準備するものも特に無かったから問題は無いんだけど……今出るわ』
電話を切った後、数分であかりが沙織の前に姿を現した。
黒のTシャツに紺色のジーンズとラフな格好だったが、それでもセクシーな身体のラインはハッキリ解る。
「ビックリしたわよ。
急に電話をかけてくるなんて思ってなかったから」
「ウチの仕事、休みが何時ってハッキリ決まってるワケやないから事前連絡が出来へんのや」
申し訳なさそうに頭を下げる沙織の肩にあかりの手が優しく触れた。
「私も暇だし、面白い事があればいいなと思ってたから丁度良かったわ。
わざわざ千葉県まで足を運んでくれて有難うね」
「そ、そんな!ウチの方こそいきなりこんな事言ったんや。
我儘を聞いてもろうて感謝しとるわ」
階段を登り、あかりの部屋に入る。
今日は豊が出張で出かけている為、隣の部屋は空いていた。
「防音構造じゃ無いから、あんまり大きな声を出しちゃ駄目よ」
部屋の中は白い壁とフローリングの床で構成されたシンプルなものだった。
観葉植物にテレビとDVDデッキ、システムキッチンと2人は入れるであろうシャワールーム、トイレ、ベッドルームが完備されている。
「結構ええ所に住んどるんやね」
「ソファとかベッドはお母さんに送ってもらったものだし、キッチンは借り物。
あそこのテレビも安売りしてたのを買っただけ。
ZERO以外にはあまりお金をかけてないわよ」
DVDデッキの近くに置かれているブラックホイールを指差して、あかりはそう言った。
親の仕送りで生活しているあかりは、食費を抑え、余ったお金でゲームセンターに通っている。
自分の稼ぎで全てを賄いたいとは思っていたが、今だ進路は未定だった。
「会話なんか電話で出来るでしょうし、今しか出来ない事をしましょうか。
折角大阪から来てくれたんだし、楽しんでいってね」
あかりはそう言って服を脱ぎ始めた。
黒い下着が淫靡な雰囲気を醸し出している。
「沙織ちゃんも脱いで脱いで」
あかりのスタイルの良さに見とれていた沙織は、我に返ると服を脱ぐ。
「ウチ、野暮ったい下着しか無いから恥ずかしいわ」
白の下着は黒と比べると、幼い印象を与える。
さらに下着を取ると、陰部の膨らみを隠すサポーターが現れた。
「へえ、こんなの付けてるの」
「新幹線に乗ってる時から結構痛かったんやで。
コレを付けんかったらすぐにバレてまうやろな」
無理やり股間を締め付ける構造になっており、ある程度強い力で剥がさないと取れない様になっている。
興奮すると即座に激痛が襲ってくるが、サポーターが完全な勃起状態を食い止める為、逆に萎える事もあった。
だが今日は丁度興奮していた為、サポーターを取ると屹立したペニスが姿を現す。
「あの時はちょっと薄暗かったから、ちゃんと見る事が出来なかったけど……
こういう形になってたのね」
既に下着も取り、全裸になっていたあかりは沙織のペニスを膝立ちの状態で確認した。
沙織の股間には膣があり、クリトリスの部分が膨張してそのまま男性器の形になっている。
単なるクリトリスでは無く、亀頭の先端にあたる部分には男と同じ尿道口があり、そこから射精する様になっていた。
「おしっこもココから出るの?」
「せやね。
子供の頃は勃起なんかせえへんかったし、皆ココから尿が出とるもんやと思うとったわ」
膣はほぼ女性と同じ構造だったが、膣口の上にある尿道口が存在していない。
「本当に男の人と女の人の中間みたいな身体の構造ね。
おちんちんとおまんこの快感はちゃんと繋がってるんでしょ?」
自分の恥ずかしい所を人に見られていると言う思いから顔を真っ赤にして両手で顔を覆う沙織。
あかりが膣の中に指を入れると身体を小刻みに震わせた。
「くうぅんッ!嫌や、そんな事されると、ウチ感じてまうよぉ」
「こういう事をする為に来たんでしょ?
沙織ちゃんてば、こんなに大きくさせていやらしいんだから」
あかりは豊とのセックスで、ある程度相手がどういうタイプであるか解る様になっていた。
豊に関してはいやらしい言葉を投げかけていれば反応があったが、沙織の場合は見られたりちょっと虐める様な言葉をかけると大きな反応が返ってくる。
「見られると、興奮しちゃうんだ」
逃げられない様に左手で沙織の腰を捕まえ、そのまま右手で膣の中を指で掻き回す。
「あ、あかんて……」
沙織はあかりの言葉を思い出し、片手で口を塞ぐと快楽に身を任せた。
膣をいじくられる前から痛い程に勃起していた陰茎が、ますます硬くなり、ビクビク痙攣する。
(やあぁ、自分でオナニーしとる時より感じる。興奮しとる)
自分では人に見られて興奮するタイプだとは思っていなかった沙織であったが、それはただ単に勝手知ったる姉としか性行為をしてこなかったせいだった。
香織に見られてもどうと言う事は無かったが、赤の他人であるあかりに秘所を見られていると思うと興奮してしまう。
「ほらほらぁ、もっと良くしてあげちゃうわよ?」
膣の中に指を入れながら、あかりは沙織の陰茎を扱き始めた。脈動するペニスに時折舌を這わせる。
(うわ、そこまでしてくれるんや)
姉とのセックスでも前戯行為を行う事はあるが、ここまで激しくされた事は一度も無い。
だが乱暴では無く、指を奥に突っ込む事はあっても膣壁を傷付けない様に上手く動きを調整していた。
「どう、気持ちいい?」
沙織は答える前に射精してしまう。
透明な粘液が噴き出し、陰茎を扱いていたあかりの手を伝っていった。
「ハァ……ハァ……
こ、こんな激しく攻められたのは初めてや」
荒い息を吐きながら射精の快感に酔いしれる沙織。
陰茎は全く萎える事無く、さらに硬くなってきている。
「凄いわ。豊のより大きいんじゃない?
沙織ちゃんのおちんちん、立派だわ」
沙織を見上げるあかりの顔は艶めかしかった。
自分より大きな胸、モデル並みの体型……
その全てがアイドル活動を行っている自分より素晴らしく、そんな彼女が自分と交わっていると言う背徳感が余計に彼女を興奮させた。
「あかりはん、そろそろ挿れたくなってきたわ」
沙織は我慢出来なくなり、立ち上がったあかりを咄嗟に抱き締めた。
勃起した陰茎が彼女のお腹に触れ、ビクビクと震える。
「ちょっと待ってね。
あの時は立ちバックだったから、違う体位で試してみましょうよ」
そういうと、あかりは沙織をソファに座らせ、自分は大股開きの状態で膣を広げてみせた。
「この状態だと見えにくいかもしれないけど、気持ち良さは変わってくるかもしれないわ」
舌を出して誘う様に笑うあかりの姿を見て、興奮しない男は殆どいない事だろう。
男性の面を持つ沙織もまた、あかりの魅力に触れ、虜になってしまった者の1人だった。
「出したばかりやのに、もうこんなになっとるよぉ」
重力に逆らう様にそびえ立つペニスに手を触れ、自分の膣口に添えるとあかりはゆっくり腰を下ろしていく。
(ああ。チンポにまとわりつくこの壁の感じぃ……
この凄まじいオメコの感触を味わう為だけにウチは新幹線に乗って遠路はるばるやってきたんや)
膣の中に奥まで入った瞬間に射精しそうになる程、沙織は興奮していたが何とか耐えた。
この快楽を出来るだけ長く味わいたい。
その思いがギリギリの所で射精を止める。
「我慢しなくていいのよ沙織ちゃん。
出したってまだまだ出来るんでしょ?」
沙織の肩に両手を乗せ、腰をグラインドさせるあかり。
膣(ちつ)の襞(ひだ)が剥き出しのクリトリスと同じ感度を持つペニスに絡みつく。
それ故に実際の快感は男性の陰茎の数倍に達し、亀頭だけでは無く陰茎全体が性感帯となって沙織に快楽を与えるのだ。
「すご……あかりはんの膣内(なか)を味わってもうたら、他の人では満足出来なくなりそうやわ」
姉とのセックスでこれ程気持ちよくなった事は無かった。
名器(めいき)を味わってしまうと通常のセックスが物足りなくなり、最終的には相手に依存する様になってしまう。
沙織はその途中にあり、それを感じていたからこそあかりに依存してしまう自分に対して恐れも抱き始めていた。
「そうなったとしても構わないじゃない。
私はこっちに来てくれさえすれば、何時でも相手してあげるから」
だが、恍惚状態に陥り涎を垂らし始めた沙織は、その恐れも忘れただ目の前の快楽に身を委ねる。
(でも今は、あかりはんとしているだけで……)
沙織としてはかなり頑張っていた様にも思えたが、実際は陰茎が膣の中に入ってから数分も経過していない。
あかりがとどめとばかりに膣壁を動かして陰茎を扱くと、我慢出来ずに沙織は射精してしまった。
「くうぅ、おほぉぉ」
だらしない嬌声(きょうせい)を発しつつあかりに抱き付きながら、膣の中に己の欲望を吐き出していく。
沙織は一瞬意識が遠くなり、快楽の凄まじさに涙さえ流していた。
「いっぱい出たじゃない。
豊よりも耐えてくれて嬉しいわ。沙織ちゃん、結構タフなのね」
膣から陰茎を引き抜くと、透明な粘液がポタポタと垂れ、床に落ちていく。
流石に2発も出たせいか、ひくつきながらも陰茎はその硬度を失いつつあった。
「これはまだ萎えてるワケや無いんやで。
完全に萎えるとチンポの形ですら無くなるんやから」
沙織の陰茎はクリトリスが勃起したものなので、欲望を出し切ると収縮し女性のクリトリスとほぼ同じ大きさにまで小さくなる。
そうなっていないと言う事は、沙織の陰茎がまだ快楽に飢えていると言う事実を示していた。
「ふたなりの女の子って性欲が強いって聞いてたけど、本当にそうだとは思ってなかったわ」
「自虐的に『ウサギ並の性欲』って言うとるなぁ、姉やんとウチは」
ウサギは弱気で臆病と言うイメージがあるが、実際のウサギは性欲旺盛な事で知られており外見と内面でギャップがある。
双葉沙織もウサギと同じで、可愛らしい顔と人懐っこい性格の裏に凶暴なまでの性欲を隠し持っていた。
「それにしても、最後のは凄かったわ……
うねうね動いてウチのチンポに絡みついてきたのは」
「ちょっと指をココに突っ込んでみれば解るわよ。
私は自分の意思で膣壁を自在に動かす事が出来るの。
手を使わずにイク事だって出来るのよ」
ティッシュで膣を拭いた後、近付いてきた彼女の膣に指を数本入れると膣の動きを把握する事が出来た。
まるで別の生き物の様に蠕動(ぜんどう)し、あっと言う間に指を愛液で汚していく。
「これは、姉やんには真似出来んわなぁ」
先程だらしない顔を晒してしまった事で、沙織は羞恥心を感じていた。
それがまた彼女の砲身を逞しく膨張させる。
「今度はこれを使ってみましょうよ」
あかりは棚の中を調べた後、男性器の形をしたバイブを持ってきて沙織に渡した。
「張り型のチンポは初めて見るわ。
ウチ、見た事も使った事も無いんや」
姉とのセックスは体位こそ変わっていたが大体同じ事の繰り返しで、玩具を使ったセックスは沙織にとって未知の領域だった。
「それ、沙織ちゃんが家に遊びに来た時の為に買っておいたの。
未使用品だから安心して使って頂戴」
バイブは透明なケースに入っており、蓋を開けるとバイブにボタンが付いているのが見える。
「ボタンを押すと振動するのよ。
入れながら入れるのって初めてでしょ?」
沙織の喉が露骨に鳴った。
黄緑色のバイブは沙織のペニスと同程度の大きさをしており、それを使った時の快感の度合いは想像に難くない。
「じゃあ、私が入れてあげる」
ソファから立ち上がった沙織はテーブルに両手をつき、お尻を突き出す様な格好をした。
(あかりはんにやったら、もうどんな醜態(しゅうたい)でも見せれる様な気さえしてきたわ)
膣を晒した沙織に近付き、あかりはゆっくりと慎重にバイブを挿入していく。
「うは、入ってきとるのが解るで」
バイブを全体の3分の2程入れた所で、先端が奥に達したのが解った。
沙織の陰茎は完全に硬さを取り戻し、ひくついている。
「じゃあ、今度は私が同じ格好をする番ね」
あかりはバイブの振動ボタンを押した後、沙織と同じ様にテーブルに両手をつき、誘う様に尻を振った。
(あかりはんとのセックスは、何回やっても飽きへんな……
もう、今までの性生活には戻れんかもしれんわ)
痛い程に勃起しているペニスの先端を膣口にあてがうと、最初から繋がっていたかの様に、膣の中へとペニスが吸い込まれていく。
(何や今の。全然抵抗感無くスルッとあかりはんのオメコに入ったで)
バイブが沙織の子宮口に触れたまま振動し、沙織のペニスがあかりの中でますます膨れ上がった。
「凄い、感じてるのね。おちんちんの大きさで解るわ」
少し前後に動かしただけで達しそうになる程の快感であったが、二度の射精で慣れたのかまだ陰茎は膣の執拗な責めに耐えている。
最早乱暴に腰を振る事が出来ない程陰茎が膣によって扱き上げられ、沙織は立っているのがやっとと言う状態であった。
「凄いよぉ。
あかりはんのオメコがウチのチンポを滅茶苦茶擦ってきてぇ……あひッ」
あかりの背中に両手で触れ、襲い掛かる快楽に耐えてきた沙織であったが限界が近付きつつあった。
少しでも動かせば達してしまうのが解っており、だらしない顔をしながら感じている事しか出来ない。
「良いよ、出して」
膣がペニスの根元を締め上げた瞬間、我慢の限界を超えた陰茎の先端から水鉄砲の様に精液が飛び出す。
「出る、ウチのせーえき出てまうよぉッ」
射精している瞬間にも膣が射精されている喜びからかペニスを扱き上げ、それがさらなる快感を生み射精が止まらない。
結局普段の3倍に近い量を放出した後、ペニスが自然に膣から抜け、ぽたぽたとだらしなく粘液を出し始めた。
午後2時。食事も取らずにその後も性行為を続け、あかりも沙織も床の上に寝そべっていた。
動く事に疲れていても沙織の陰茎は快楽を求めてそびえ立ち、今もあかりの膣の中で脈を打っている。
「しかし、あかりはんが渡してくれた強精剤の効き目は凄いわ。
もう出すだけ出したと思うとったのにここまで硬くなるとは思わんかったで」
「東京の薬局で豊が大量に買い漁ってきてね。私もちょっと貰ったのよ」
『何に使うんだ?』と豊に問われた時、あかりは曖昧な返答で乗り切った事を思い出していた。
性に関しては奔放であっても、気に入った相手としか寝ない。
今までは豊としかセックスの経験が無かったあかりであったが、ふたなりとのセックスで新たな快楽の扉を開ける事が出来た。
「ねぇ、沙織ちゃんは何時自分がふたなりだって事に気付いたの?」
「うーん……
そうやね、小学校の高学年位やったかな。
生まれた時はお父んもお母んもウチと姉やんの身体の異常を知らんかった。
ウチらも勃起するまでは自分達が普通の女と何ら変わらんと思ってたんや」
両親も知らない身体の異常は、沙織が小学校5年生になった時に現れた。
「あれは……小学5年の夏やったと思う。
夜中に股間が痛くなって目を覚ましたら、勃起しとったんや。
姉やんに相談したら、ちょっと前から姉やんも勃起する様になっとって……
せやから、両親にはずっと内緒にしとるんよ」
サポーターを購入し、念には念を入れ夏場の水泳授業は体調不良を理由に不参加。
露出の高い服も着なくなった。
中学生の頃から本格的に隠し通す様になり水着を着れる様にもなったが、虚しさは年々増していった。
「自分の秘密を親にも打ち明けられへんまま姉やんと秘密を共有してもう長い年月が経つんやけど、哀しかったわ。
どんなに仲が良かったとしても全てを曝け出す事も出来へんまま……
秘密が知られる恐怖から姉やんはだんだん人を避ける様になったんや」
小学校の時いた親友の大出(おおいで)みゆるとは、卒業後全く連絡が取れなくなってしまった。
自分も変わったが姉はもっと変わった。
他人を全く信用せず、自分にだけ優しく接してくる。
それもまた辛かった。普通の人々と同じ様に振舞えない辛さがあった。
「世界の人々がふたなりに対して何の偏見も持たん、あかりはんみたいな人ばっかりやったらええのにな」
「私だけじゃないわ。
少なくとも私の周りの人達は沙織ちゃんを受け入れてくれると思うの。最初は驚くと思うけどね」
笑顔を崩さぬあかりの態度に、沙織の今まで溜めこんできたものが溢れてしまう。
「嬉しいんや。
あかりはんみたいな人がいてくれて……これからも、ウチと付き合ってほしいわ」
「大した事じゃ無いわよ。
私は沙織ちゃんとのセックスに興味があって、貴方と同じ様に快楽を貪りたかっただけ。
欲望で繋がった愛って言うのも素敵でしょ?これからも宜しくね」
沙織は再び寝た状態のまま、陰茎を出し入れし始めた。
あかりは本気を出さずに、沙織が与える快楽に身を委ねる。
沙織はその後2度大量に射精し、思う存分あかりの中で己の欲望を吐き出したのだった。
「もう、そろそろ時間なんじゃない?刻限が3時だって言ってたけど」
あかりは膣から流れ出る大量の精液を感じつつ、そう呟いた。
「そう……やね。そろそろ行かなあかんわ」
ひくついていた陰茎が収縮し、見た目には普通の女性と同じ様になった沙織は起き上がるとサポーターと下着を付けた。
荒くなった息を整えながら、非日常から日常へと意識を切り替えていく沙織。
服を着ると、裸のまま寝そべっていたあかりに声をかける。
「あかりはん……おおきに」
「ごめんね。なんか疲れて見送りも出来ない状態だけど」
「また来るわ。あかりはんの都合のええ時と、ウチの休みが一致する時に」
洗面台の鏡を見て髪や顔を洗い、日常の感覚に戻った沙織はあかりに握手を求め、彼女もそれに応じた。
「私、沙織ちゃんのその笑顔が好きよ」
「あかりはんこそ、何度も見たくなるええ顔しとるがな。
その笑顔、ウチはめっちゃ好きやで」
部屋を後にする沙織を見送りながら、あかりはまだ日常に戻れていない自分を感じていた。
(沙織ちゃんは私から離れられなくなりそうだけど、私もきっと沙織ちゃんから離れられなくなる時が来そうだわ)
性行為で絶頂を迎えたのは久しぶりだった。
豊とのセックスで絶頂を迎える事は殆ど無かったが、沙織の欲望はあかりが与える快感を遥かに上回っている。
あかりと沙織。2人の出会いはやがて1つの絆となり、この関係が末永く継続していく事になった。