自分の作品にも取り入れてみたいと思っていたので、それが実現出来る
涼介の存在は有難いものでした。
【2010年 8月9日(月) 午後9時 東京都墨田区押上 ラブホテルRENDEZ-VOUS部屋内】
東京都の象徴とも言うべき『東京ランドマークタワー』。
その周辺には巨大な観覧車や飲み屋街、そしてラブホテル街が存在している。
それは偶然の一致だったのかそれとも決まっていた運命だったのか、柏糸涼介が長尾遼子と共に入ったラブホテルはかつて井島豊と雨宮比呂子が訪れた場所だった。
窓には濃紺のカーテンがかかっており外は見えなかったが、そこには煌めくネオンの群れとライトアップされたランドマークタワーが見えるハズだ。
「……僕にとっては、本当に残念だったよ」
ベッドに座り、真一文字に唇を結んだまま俯いている遼子に対して、涼介は静かに言葉を発した。
「君が美香の陣営についた事で、僕達の結束は大きく崩れた。
勝負がもつれにもつれた事と君の選択は無関係じゃない。
他に内通者がいるのではないかと言う疑心暗鬼が、ただひたすらに練習に打ち込みたいと思う僕達の心を阻害した。
君は許されない事をしてしまったんだ。
それは、解っているね?」
言葉の端々に激しい怒りと大いなる哀しみを感じ取った遼子は、何も言い返す事が出来ない。
「それでも君は、僕に許しを請うた。
『償う為なら何でもする』と言った。
その言葉に偽りが無い事を確認する為に、僕はココに君を連れてきたんだ」
涼介がこの場所で遼子に何を望んでいるのか、言わなくてもハッキリしている事だった。
遼子は涼介を純粋に愛していた。
何事に対しても誠実に、真剣に取り組む彼の姿に惚れていた。
だが結婚と同じ様に、一線を越える勇気がどうしても出なかった。
性行為に対しての恐れがあったのだ。
身体が引きちぎられるかの様な激しい痛み。
滴る鮮血、泣き喚く己の姿。
その全てが容易に想像出来るからこそ、遼子は涼介との性行為を頑なに拒んできた。
「最初に言っておく。
手加減はしないよ。
僕は君を苦しませたくないと言う事もあって君の拒絶に応じてきた。
だけど、今回だけは『苦しみ』と『痛み』を感じてもらう。
それが君への『罰』だと思ってくれ」
涼介も自分の身体が人と違っており、彼女を傷付けてしまうと感じたからこそ彼女を押し倒したりはしなかった。
彼は『罰』と言う名のもとに遼子を傷付けようとしている。
その結果彼女の身体が壊れるかもしれないとも思ったが、涼介の性的欲望は最早我慢の限界だった。
(遼子とセックスする事が出来るなら、悪魔に魂を売り渡しても構わないとすら思っていた。
そんな僕が、獣の様に暴れる性欲を3日間も我慢してこの夜に挑もうとしている……
後悔なんてしていない)
サポーターの中に隠れている性欲の象徴は、既に唸り声を上げ涼介に耐え難い程の激痛を与えていた。
性欲が膨れそうになる度に氷を肉棒に当てたり、冷たいシャワーを当てたりして火照りを無理やり抑え込んできた苦労が思い返される。
「さぁ、僕も脱ぐから……
君も服を脱いで。
生まれたままの君の姿が見たい」
遼子は無言のまま頷くと、殆ど音を立てる事無く服を脱ぎ始める。
布が擦れる僅かな音だけが聞こえる静かな空間。
涼介の欲望を止められる者などこの場にはいなかった。
「ヒッ……!?」
涼介がサポーターを外し、生まれたままの姿になった瞬間、その『獣』は遼子の眼前に突き出された。
3日間も自慰行為を我慢し、屹立した欲望の塊。
卒業証書を入れて持ち運ぶ為の筒かと思う程の太さを誇り、長さも20cm以上はある。
性欲を溜め込んでいただけあって、涼介の股間はあかりとの初体験の時より激しく猛っていた。
「コレを君の中に入れる事を、数年間ずっと躊躇い続けてきた。
恋人がいながら両手で処理し続ける事がどれ程惨めで屈辱的だった事か。
僕は君を愛している。
だからこそ本当は、君と肉体的にも結ばれたかった。
先に言っておくけど、一切手加減は出来ないよ。
もう理性の糸なんてものはとっくに切れているからね」
今にも爆発しそうな程に張り詰めたモノを彼女の口元に近付け、フェラチオを要求する涼介。
その太さと逞しさに愕然としていた遼子だったが、意を決して先端部分に舌を這わせる。
(コレが、男の人の……
コレが私の中に入るって言うの?)
財閥から離れた所で生活していたとは言え、遼子も見合い話が無かったワケでは無かった。
男と会う前に周囲の女性から性体験の話を聞き、破瓜の痛みが強烈である事を知って全ての見合い話を蹴ったのだ。
涼介に心惹かれた時ですらも、痛みの無い人生を送りたいと涼介に嘆願しそれを素直に受け入れた涼介にさらなる愛情を注ぐ。
彼女は涼介に惚れこみ、狂おしい程愛していた。
己の裏切り行為が許される為ならば、痛みも苦しみも克服してみせる。
悲壮な決意を胸に秘めラブホテルに足を運んだ遼子であったが、想像もしていなかった巨根の逞しさに圧倒されていた。
「気持ちいいよ……
先端部分を咥えて、舌で僕のを刺激してくれないか」
雪の様に白い肌、人形の様に細い腕……
美しい指が根元を優しく握り締め、薄桃色の唇が亀頭に触れる。
(凄い、ドクンドクンって脈打ってる……
この部分だけが、別の生命体みたい)
腹に触れそうな程に屹立した陰茎は、根元まで口に含む事が困難な程だった。
一生懸命に涼介を悦ばそうとしている遼子の姿を見て、涼介の欲望がさらに大きくなっていく。
(ずっと妄想していた通りの肉体だ。
服を着ている時からまるで完成された彫刻の様だと思っていたけれど……
こんな完璧な肉体を自分の欲望のままに出来るなんて、僕は信じられない程の幸運に恵まれている)
涼介も遼子の裸体を目にするのは初めてだった。
絹織物の様な美しい黒髪、聡明な雰囲気を強調するかの様な水色の瞳……
そして今まで隠されていた小ぶりな胸と芸術的な肢体。
どんな男でも恐らくこの裸体を見れば息を呑むだろう。
あかりの様な官能的な肉体では無い、『神々しさ』さえ感じられる控えめな身体。
美の極致と言っても決して大袈裟では無い遼子の身体を視姦しつつ、涼介は彼女が与える快感に身を委ねる。
「口をすぼめて、先端部分を刺激して……
そう、そうやって動かしてもらうと気持ち良くなるから」
遼子も最初は肉棒の熱と滾りに驚くばかりだったが、舐めたり咥えたりしている内に相手の反応が面白くなってきていた。
(涼君、こんな顔するんだ……
私の舌や口で感じてるのかな?)
成長しても端正な顔立ちが変わる事は無かったが、涼介は遼子と同じ様に常日頃冷静さを保つ事を美徳とし我を失う事を恥だと思っている。
だが密室の中で彼が遼子に見せている表情は、何時もの涼介とは全く違うものだった。
だらしなく口を開け涎を垂らし、荒い息を吐きながら余裕が全く無い事を遼子に教えている。
まるで発情した女性の様な顔を見せる涼介に対して、遼子も妙なスイッチが入るのを感じていた。
(涼君をもっと感じさせてあげたい。
もっと気持ち良くなってほしい。
涼君……!)
相手を心から愛していると言う気持ちが膨らみ、先端にさらなる刺激を与える遼子。
「手ッ……手も使ってくれないかな。
両手で上下に刺激する感じで……
そうそう、もっと指を絡ませる様に」
自分の両手で肉棒を扱き上げるのと、相手に扱いてもらうのとでは雲泥の差がある。
美しい女性に淫らな事をさせていると言う背徳感が涼介の快感をさらに加速させていった。
「さっきよりも硬くなってきてるみたいだけど……
気持ちいいの?涼君」
「ああ、とっても気持ちいいよ。
そろそろ出る……」
先端を舐めていた遼子に再びモノを咥えてもらい、最初のラストスパートに備える涼介。
異性に対して一度も性的行為をした事が無い遼子ですら、相手がどうすれば気持ち良くなるのか何となく理解していた。
陰茎を刺激すれば相手に快感を与える事が出来る。
それだけを考えて口と手で涼介を悦ばせる事に集中した。
「あッ、ぐうッ!う、ふうう……
の、飲んでッ……」
膨らむだけ膨らんだ欲望が唐突に弾ける。
怒張が『射精の予兆』に気付いた直後、涼介は咄嗟に遼子の頭を両手で抑えて相手の口の中に精液を解き放った。
白い粘液が容赦なく遼子の喉の奥へと流れ込み、あまりの量の多さに彼女はむせてしまう。
「がッ、がはッ……
うえッ、ごめんなさい涼君、無理ぃ……」
先端部分を咥えていた口が離れた事で、凄まじい量の精液が顔を汚していった。
床にぼたぼたと落ちる粘液。
だが3日間もの間欲望を溜め込んでいた涼介の性欲はこれでもまだ助走段階に過ぎない。
「繋がった時は最後まで注ぎ込むからね。
例え君が嫌だと言っても」
殆ど命令に近い口調でそう言うと、涼介は用意していたタオルで彼女の顔を拭った。
「今度は君が恍惚の表情を浮かべる番だよ。
股を広げて僕に全てを見せるんだ」
涼介はそう言うと遼子をベッドの上に寝かせ、丁度足がベッドからはみ出す程の位置に移動させる。
「やあ、恥ずかしい……
そんなに食い入る様に見ないで」
「僕だけが見れる君の大事な場所なんだ。
じっくり見たくもなるさ」
顔を覆い赤面する遼子をよそに、涼介は指で彼女の膣を広げた。
(彼女が生まれてから今に至るまで、一度も汚された事の無い場所……
僕は今日この場所を征服する。
容赦なくモノを突き立てて僕専用の穴にしてやるんだ)
卑猥な妄想を脳裏に浮かべつつ、広げた状態の膣に舌を近付ける涼介。
薄桃色の膣の上部に生えているはずの陰毛はこの日の為に剃らせていた。
(毛とかが舌に触れるのが嫌だからお願いを聞いてもらったけど、やっぱり剃ってある方が綺麗だな)
どう感じるかは人それぞれだが、透き通った肌に余計なものがある事を嫌う涼介にとってすべすべした陰部は彼の興奮を大いに促している。
(今は快楽に酔えばいい。
遼子にどう思われても構わない)
欲望に支配された涼介はバター犬の様に遼子の陰部を舐め、遼子は反射的にそれを止めようとした。
「りょ、涼君!?
汚いよそんな所舐めたら」
「君の身体に汚い所なんてあるワケ無いだろ」
尻の穴は流石に汚いかもしれないと心の中で思いつつ、舐め続ける涼介。
最初は特に味を感じる事は無かったが、遼子が快感に悶えているのか股間から雌の匂いがし始めた。
(これが愛液……
男と違って絶頂に達すると潮を噴くって聞いた事があるけれど……)
遼子は快感に悶え、再び醜態を晒しているであろう顔を両手で隠す。
涼介がそれに構わず舐める行為を続けていると、相手の全身がビクビクと痙攣した。
「気持ち良くなると痙攣するのは男も女も同じなんだね」
汗をかき全身がほんのり赤くなっている肌に、涼介の剛直の先端が触れる。
膣を舐めている間に涼介の肉棒は完全復活を遂げ、先端からカウパーが漏れ出ていた。
硬さを取り戻した肉棒の根元を掴むと、涼介は遼子の膣に先端部分を軽く押し付ける。
「涼君……」
ようやく涼介に顔を見せた遼子。
だらしない顔を浮かべているがその表情には僅かに恐怖の色が浮かんでいた。
「口をしっかり閉じて、両手で口を覆っておいた方がいい。
先に言っておくけど、君が何を言っても僕はこれからする事を途中で止めるつもりは無いから」
涼介はそう言うと、滾った肉棒の先端を膣口に添えた状態で彼女の両足を持ち、無理やり腰を前に突き出していく。
(い、痛い痛い痛い!
身体が軋む!!)
あまりにも太い欲望の塊は、先端部分が埋まっただけで遼子に耐え難い程の激痛を与えていた。
膣が赤子の頭を受け入れる程広がるとは言え、出産時では無いこの瞬間にその太さを受け入れる事はなかなか出来ない。
「君の身体が全力で僕を拒否しているけど、もう我慢の限界なんだ」
涼介は異物を全力で排除しようとする膣の圧力に屈する事無く、さらに強く陰茎を彼女の中へと突き入れていった。
(いやぁ!
壊れる、私の身体が壊れちゃ……
おぐうッ!?)
彼女の中でぶちッと言う、何かが破れる様な音が聞こえた様な気がした。
捻じ込まれた肉棒は彼女の初めての証を突き破り、子宮の入り口に限りなく近い箇所まで到達している。
腹の中が潰れたかの様な滅茶苦茶な痛みは、失神こそしなかったが遼子の理性を完全に失わせていた。
「あああああああッ!!
いったああああああい!!
痛いのぉッ!!」
大粒の涙を流しながらそう訴える遼子。
これ以上大声を出されると不味いと思った涼介は、先程彼女の顔を拭いたタオルを咄嗟に彼女の口に噛ませた。
「悪いけど、叫ばれると店員が何事かと思ってこっちに来る可能性があるからね……」
荒い息を吐きながら涼介は最深部まで強引に突き入れた熱の塊を一旦引き抜こうとする。
「むぐぐぐ、むぐぐぅ、ぐうぅ――ッ!」
痛みの限界を突破していたのか、遼子は両腕を出鱈目に振り回し涙を流し続けていた。
常に涼介が見ていた、クールで理知的な彼女の姿は何処にも見当たらない。
今の遼子は激痛に泣き喚く『子供』でしか無かった。
「……あれ?痛ッ!
なんだこれ、根元が凄い勢いで絞めつけられてる」
一方、すぐにでも彼女の中で暴れ回りたいと思っていた涼介だったが強烈な違和感に気付く。
異物を全力で排除しようとしていた膣の中が、無理やり肉棒を捻じ込まれた事によって狭くなったのだ。
腰を引いて一旦引き抜こうとしても全く動かず、逆にさらに奥へと進む事も出来ない。
「むううう、むうううう――ッ!!
むぐ、むぐぐぐッ」
一旦完全に勃起してしまった涼介の肉棒は、欲望を吐き出さなければ萎えないだろう。
恐らく『抜いてくれ』と懇願しているであろう遼子の涙をよそに、涼介は背筋が寒くなるのを感じていた。
(……こ、これって、まさか膣痙攣ってやつ?
先端も引っかかって全然動かせないんだけど)
根元が膣の収縮によって万力の様に締め上げられ、亀頭もギュッと押し潰されそうになっている。
「ちょ、ちょっと痛い!
コレ本当に痛いんだけど……
ぬ、抜けるかな」
涼介は腰を引こうとしたが、その瞬間根元と先端部分に激痛が走り動く事を断念した。
爆発しそうな程に膨れ上がっている肉の塊が、肉の壁に阻まれ進む事も戻る事も出来ない。
(うわ、本当にやばいやつだこの状態……
調子に乗り過ぎたな完全に)
涼介の顔から血の気が引いていく一部始終は遼子にもハッキリ見えていた。
「ねぇ……ど、どうしたの涼君」
動きが止まった事でようやく喋るだけの余裕が出てきた遼子は、咥えていたタオルを口から外し涼介にそう尋ねる。
「僕のモノが膣から抜けなくなった。
多分、膣痙攣だと思う」
激痛により涙を流していた遼子が、その言葉を聞いて愕然とした。
鮮血が滴り、膣全体がズキズキと痛む。
最悪の状況に追い込まれた事によってその痛みはより強く感じられた。
「ね、ねぇ、どうするの!?
どうするの涼君」
痛みよりも恐怖が勝った遼子が、上体を起こして涼介の両腕にしがみつく。
(……洒落になってないぞこの状況。
ホテルに入って2時間滞在する事をフロントに告げたのが8時50分。
今時計は9時半近くを指している。
10時50分まであと1時間20分しか無い。
フロントに電話して延長を頼めばその場限りの時間稼ぎは出来るけど、根本的な解決にはならないし)
ホテルの一室で繋がったまま朝を迎えれば、流石におかしいと思った店員が様子を見に来るだろう。
救急車を呼ぶ様な事態に陥れば末代までの恥だ。
涼介はともかく、遼子は人生すら終わる可能性が高い。
(財閥から距離を置いているとは言え、遼子が長尾家の御令嬢である事には変わりが無い。
そんな彼女が膣痙攣で病院に運ばれるなんて事になったら、僕も遼子もまともに生きていけなくなるぞ)
最悪のシナリオが頭の中を巡り続ける。
何とかしなければならないが、涼介には解決策が全く思い浮かばない。
「何にせよ、僕達だけでこの事態を解決するのは無理だ。
誰かに助けてもらう必要がある。
この事実を軽々しく口外しない様な人に」
「そ、そんな人何処にいるのよぉ!
誰に頼んだって終わりじゃない!!」
他の誰にも裸を見せたくない遼子は人を呼ぶと言う涼介の提案に反対した。
「……いや、たった1人だけいるんだ。
その人は僕の身体の秘密を知っているし、僕を仲間だと思ってくれている。
それに彼女は女性だから、男性よりは君が相手に裸を見せる事への抵抗も少ないだろう」
涼介の頬にも涙が伝っていた。
彼女に縋る事も恥だが、頼らなければ致命的な恥が待ち受けている。
涼介は机の上のスマートフォンに手を伸ばしたが、かなり離れた位置にある為取る事が出来なかった。
「遼子……
申し訳ないんだけど、僕についてきてもらえるかい」
「解ったわ」
魂が口から抜け出てしまうのではないかと思う程に無気力な声を発する遼子。
結合したまま動く為には、涼介の後退する動きに合わせて遼子が同じリズムで前に動かなければならなかった。
ベッドの端からゆっくりと立ち上がり、涼介の肩に捕まりながら何とか床の上に立つ遼子。
「うう……ごめんなさい涼君。
あそこが痛くてまともに立っていられないの」
刺す様な痛みが股間から全身を巡り、足元がおぼつかない。
身体全体が小刻みに震えている。
「五歩分歩けば机の上のスマートフォンが取れるから……
頑張って」
普段出来ている当たり前の事も、歩く事さえ難しい相手と一緒に行おうとすると難易度が跳ね上がる。
だがまだ自分が後ろに歩くのだから遼子が後退するよりは楽かもしれない。
そう思った涼介は後ろに一歩踏み出したが、バランスを大きく崩した遼子が涼介にしがみついた。
「うわッ……おおおお――――ッ!!」
そのまま後ろに倒れ込み、2人の身体が僅かに離れる。
その瞬間肉棒がちぎれるのではないかと思う程の激痛が涼介を襲った。
「あー……滅茶苦茶痛い。
僕のモノがそっちに持っていかれそうになったよ」
「涼君も痛いんだ。
言葉通りの痛み分けだね!……
そんな事を言ってる場合じゃ無いけど」
遼子の方も同じ位の痛みが襲った。
その痛みを無理に例えるのならば、強力な接着剤でくっつけた肉棒と膣を無理やり引き剥がそうとするかの様な激痛だと言える。
倒れた事である程度の距離を稼いだ為、涼介はようやく机に手をかけると遼子と共に立ち上がった。
「スマホ、机の上に置いてて良かった……
もっと遠い場所だったらどれだけ時間がかかるのか想像もつかないよ」
涼介はその瞬間、自分が発した言葉の重大さに気付き鬼気迫る表情で即座に電話をかけた。
そう、壁にかけられたフロントに連絡を入れる為の電話は机よりも遥かに遠い。
足が震えている遼子と共に向かっても延長の連絡を告げる前に店員が部屋に入ってくる確率の方が高そうだった。
ならばとるべき道はたった1つ。
1時間20分の間に助っ人をこのホテルに呼び出す事である。
自宅で眠っていた火村あかりは、スマートフォンの着信音で目を覚ました。
「はい、もしもし……
火村ですけど」
『あかりさん!?
良かった、起きててくれましたか!
留守電とかだったらどうしようかと思いました』
地獄で仏に出会ったとでも言わんばかりの声。
あかりは起き上がると頬を叩いて無理やり意識を覚醒させる。
「涼介、何かあったの?
なんか涙を流してたみたいな声してるけど……」
『今あかりさん相手に隠し事をしても無意味なので包み隠さず言います。
遼子とセックスしようとして、挿入する所まではいったんですけど彼女が膣痙攣を起こしてモノが抜けなくなりました』
「はあ?
な、何馬鹿な事言ってるの涼介。
冗談でしょ?」
『冗談だったらこんな時間に電話なんかかけませんよ。
僕達2人は人生の窮地に立たされているんです。
僕とあかりさんの仲じゃないですか。
助けてください!』
悲痛な叫びを聞き、あかりは涼介の訴えが嘘では無い事を悟った。
「涼介、私もちょっと昼に色々あってね……
すぐには動けないのよ。
シャワーを浴びて着替えて、用意を済ませたら出来るだけ早くそっちに行くから待ってなさい。
貴方達がいる場所は何処?」
『東京ランドマークタワーの近くにある、『ランデヴー』と言う名前のラブホテルです。
痛くて動くのもしんどいので、10時50分までにこっちに来て頂けると助かります』
あかりは素早く掛け時計が示している時刻を確認した。9時36分。
慌てる事無く急げば間に合うだけの猶予は残されている。
「東京ランドマークタワー駅に着くまでにそのホテルの場所は調べておくわ。
涼介、後でそっちに着いたら思いっきりグーで殴るからね。
解った!?」
『はい……』
涼介が成人になっても、あかりとの力関係は昔と全く変わらない。
昼の淫乱な宴の影響で汚れに汚れている身体を洗う為、あかりは素早く服を脱ぐと風呂場へ飛び込んでいった。
10時40分。ラブホテルの店員が時間延長か否かを聞いてくるまで残り10分。
涼介と遼子は壁の所まで歩いていこうとしたが、歩く度に結合部分が酷く痛む為断念せざるを得ない。
2人の運命は火村あかりに託されたも同然の状態となった。
(嗚呼、神様仏様……
僕が、僕が悪かったです。
僕自身の性欲を解き放ちたいと言う我儘を遼子への『罰』だと言い換えて、自分勝手に満足しようとした事は謝ります。
何卒助けてください。
遼子が、遼子がこれから一生日陰で生きていかなければならなくなるなんて絶対駄目ですから)
激痛に耐え、何とか裸のままベッドに戻って救助を待つ涼介と遼子。
下着や服が置かれている床の位置すら、数km先にあるかの様な感覚だった。
「涼君、どうしよう……
もう時間が」
恐怖と痛みに耐えられなくなった遼子は涼介にしがみつき、赤子の様に泣きじゃくっている。
(座して死を待つ位なら、モノが千切れる程の痛みを覚悟して走るか?
彼女の身体を抱きかかえて走れば、痛みを最小限に抑える事が出来るかもしれない)
唇を噛みながら最後の悪足掻きを想像する涼介であったが、それが可能かどうかは疑わしい。
涼介は遼子の体内に刺さっている巨大な肉棒を除けば非常に華奢な身体をしており、遼子はスレンダーではあるが身長が高く体重もそれなりにあるからだ。
モヤシ少年が身体だけ大きくなった様な体型をしている涼介が彼女の体重を支える事が出来るかどうか疑問だった。
「涼介!いるんでしょ?
フロントの人にお金を払って延長したから、暫くの間は大丈夫よ」
不意に入口から声が聞こえ、その瞬間涼介はホッとしてベッドに倒れ込んだ。
「あかりさん……本当にすいません。
どれ程御礼を言ったらいいか」
「とにかく、扉を開けて頂戴。
中に入らないとどうする事も出来ないから」
あかりが救いの手を差し伸べてくれた事は素直に嬉しかったが、2人に新たな試練が訪れようとしていた。
この部屋はカードキーで施錠出来る様になっており、当然誰も部屋の中に入ってこれない様部屋の鍵はロックされている。
最早痛いと言っている場合では無かった。
扉を開けなければあかりの助けを得る事は出来ないのだ。
「遼子、僕におぶさって。
机の上のカードを取って部屋の鍵を開ける」
「で、でも誰かに見られたらどうするの?」
「あかりさんが廊下に立っているんだから人が通る時は教えてくれるよ……
もうそうするしか方法が無い」
涼介の体重の3分の2程はある遼子を、体力の無い涼介が踏ん張って持ち続ける。
覚悟を決めると涼介は上体を起こし、遼子に対して両手を肩の上に乗せてしがみついている様に命じた。
(人生がかかっているんだ。
僕の人生と遼子の人生が……
重い苦しみやモノの痛みなど構うものか。
下手にスピードは出すな。
歩く事しか出来ない。
踏ん張り続けろ……)
遼子が涼介にだっこされている状態である事を確認すると、涼介はベッドから立ち上がった。
一歩を踏み出す度に遼子の身体が揺れ、我慢しがたい程の痛みが涼介を襲う。
泣きながら歯を食いしばり、必死で涼介にしがみついている遼子もそれは同じだった。
「今廊下に人はいませんよね?」
「私しかいないわよ」
痛みと重さでギブアップしそうになる心をギリギリの所で耐え、机の前まで辿り着く。
右手にカードを持ち、左手で机にしがみつきながら第一関門を突破した。
(繋がっている状態で膣痙攣が起きただけで、何でも無い事がここまで厳しいミッションになるとは……
50キロ近い錘を身体の前面にくっつけた状態で股間に激痛を感じながら歩いているんだもんな)
弱音を吐いても現状は一切変わらない。
涼介は意を決してカードを持ったまま机を離れ、ドアへと向かう。
机からドアまで約2.5m。机がドアから見て反対側にある為距離が延びていた。
「涼君、痛い!
もう掴んでいられないわ」
「我慢してくれ……
僕だってとっくに限界を越えている。
僕達自身の為にもう少し頑張るんだ」
左手で遼子の背中に腕を回し、カードを持ったままなるべく股間に刺激を与えない様に歩く。
「涼介、大丈夫?」
「もう少しなんで待っててください。
何とかしますから」
2人は大真面目であったが、端から見れば滑稽な光景だったに違いない。
何しろ若い男が全裸の状態で若い全裸の女性を抱えており、繋がったままの状態で歩いているのだ。
お互いに痛みのせいで目の色が変わる程の涙を流しており、とても人には見せられない醜態を晒していた。
(あと少し、あともう一歩……
よし、開いた!)
あかりが素早くドアを開け、部屋の中に滑り込んでくる。
内側からでもドアを閉めればロックが自動的にかかる為、安心した涼介は遼子と共に床に倒れ込んだ。
「いいいいッ!!痛いィ!!
涼君、お願いだから私から離れないで!」
「ごめん……」
遼子にしてみれば破瓜の痛みが恐怖の対象であったが、今は膣痙攣の痛みの方が遥かに強い。
「あーあ……
本当に繋がったまま抜けなくなっちゃったのね。
生でしてるみたいだけど避妊薬は飲んでるの?
遼子ちゃん」
「涼君と私の子供が欲しい気持ちはあるので……
飲んでないです」
黒い革のバッグを手に持ったあかりはバッグを床の上に置くと、2人をゆっくり引き摺る形で別の場所に移動させた。
「まず最初に、涼介!」
歳の離れた姉に一喝されたかの様に、涼介はあかりに怒鳴られると泣きながら俯き視線を逸らした。
「アンタがいくら遼子ちゃんとセックスしたいからって、無理やりラブホテルに連れ込めばいいってモンじゃないでしょ!
どうせ遼子ちゃんが私達の陣営を裏切ったって言う事実を利用して逆らえない様にしたんでしょうけど」
「だって僕……
付き合い始めてから今日までずっとお預けをくらってる状態だったんですよ?
恋人同士なのにキス以上がNG。
しかも浮気になるからあかりさんの所に行く事も出来ない。
両手が恋人と言う状態が4年間も続いたんです。
そんなの何時までも我慢出来るワケが無いじゃないですか」
誰もが羨む様な美女が恋人と言う状態で日々を過ごしつつ、結婚も視野に入れていた2人。
遼子はとても幸せだった。
だが涼介は地獄の苦しみに耐えていたのだ。
「涼君……
私のせいで、そんなに苦しんでいたなんて」
並外れた性欲。
勃起すると吐き出さない限り重力に逆らい続ける異常な程の巨根。
その様なハンデを背負いつつセックスレスと言う苦しみを味わい続けていた涼介。
「……あかりさん。
涼君を許してあげてください。
涼君だけが悪いワケじゃないんです。
私は本当の意味で涼君を満たしてあげる事が出来なかった。
精神的幸福を与える事が出来ても肉体的幸福を与える事が出来なかった……
初めてを捧げるのが怖かったから。
痛みに怯えて涼君を追い詰めてしまっていたのは私です。
皆さんの気持ちを裏切ってしまったのも確かな事。
だから、全て受け入れようと思っていました」
あかりは暫く黙って2人の話を聞いていたが、自分で納得した様に頷くと2人の頬にかなり強い平手打ちを見舞う。
「じゃあ、両成敗って事でいいわね」
「あかりさん、僕なんかよりホント強いですよね。
嫌になっちゃうなぁ」
遼子はそんなあかりと涼介の話す姿を目の当たりにし、2人の絆の深さを知った。
「涼君、あかりさんには頭が上がらないんだ。
凄く仲が良いんだね、羨ましい」
涼介がここまで女性と打ち解けて話しているのを見るのは、遼子にとって初めての事だったのかもしれない。
涼介は確かに遼子を純粋に愛していた。
行動を共にしたデートや高価なプレゼントの内容からもそれは容易に伺える。
だが遼子は涼介が心から彼女の懐の中に飛び込んでくれていないと常々感じていたのだ。
勿論それは遼子が頑なに身体を許さない事と関係があったのだが、その頃の彼女はそれに気付いていなかった。
「ねぇ涼君。
さっき『あかりさんの所に行く』って言ってたけど、あかりさんとした事があるの?」
「こうなったら正直に言うけど、あかりさんとはもう何回もそういう事をしたよ。
させてもらったと言う方が正しいよね。
遼子以外で僕を受け入れてくれたのはあかりさんだけだったし」
火村あかり以外の女性と良い雰囲気になる事はあった。
純朴そうな少年の顔をしている涼介は女性から好かれる傾向にあった為だ。
しかし涼介の外見からは想像出来ない『凶悪な中身』を知ると女性は逃げる様に去っていった。
「私、涼君に受け入れてもらいたかったの。
私が選んだ道も含めて。
皆に迷惑をかけてしまったけれど、私は天武日本の未来を知る事が出来た。
でも皆の気持ちを裏切ってしまった償いとして私は涼君ともっと近付かなければいけないと思ったわ。
だって……
私は涼君の事を心から愛しているんだから」
遼子は涼介の『正体』を知っても逃げなかった。
逃げずに向き合い戦う事を選んだ。
心は涼介を受け入れようとしていたが、身体が彼を拒んでしまったのだ。
「遼子……
僕も、僕も愛しているよ。
君と身体で繋がる事ばかり考えていた僕が馬鹿だった」
「涼君」
遼子は涼介をしっかりと抱き締め、涼介もその抱擁に応じる。
あかりは2人の愛し合う気持ちが本物である事を知り、微笑んでいたがやがてバッグの中に手を突っ込んだ。
「ま、アンタ達が仲良くやっていける事は解ったけど問題がまだ解決出来てないわ。
膣痙攣の治し方なんてのは私もよく解らないんだけど、出せば何とかなるでしょ」
少しの間手を突っ込んだまま探し物をしていたあかりだったが、やがて細い棒の様なものを取り出す。
「涼介、アンタも遼子ちゃんに酷い事をしちゃったんだから痛みと苦しみを受け入れなさい。
これはある人の為に購入したアイテムのスペアでね。
何本か買ってある内の1つで未使用の新品よ」
黒く塗られた細い棒の先端は丸くなっており、反対側の先端にはコードが繋がっている。
そのコードはリモコンに繋がっていて、リモコンにはON・OFFと書かれたスイッチが付いていた。
「結構高かったのよコレ。
私の月給の半分が数本のコレを買う事で吹き飛ぶ位だったんだから。
勿論、それだけ威力も保証出来るって事なんだけどね」
あかりは双葉沙織から『自慰の時間も勿体無いから素早く射精する為のアイテムが欲しい』と言う相談を受けており、その為に購入した代物だった。
沙織の場合は膣に入れて使用すれば同様の効果が得られるが、本来は男性用のアイテムだ。
「コレ、何なんですか……?」
涼介は解っていないふりをして質問をしたが、その肩は僅かに震えている。
「簡単に言うと、陰茎を強制的に射精させる為のアイテムよ。
男の人のお尻の穴に挿入して、前立腺の近くまで先端を埋めてからスイッチを入れるの。
強力な電流が前立腺を直接刺激して射精を促すってワケ。
簡単でしょ?」
涼介は情けない叫び声をあげ、遼子に口を塞がれた。
「誰かが来たら大変、でしょ?」
遼子も繋がったまま断続的に来る痛みに苦しんでいたが、一種の慣れを感じ始めている。
痛みが続くと感覚的に麻痺してしまい、だんだんその痛みが鈍く感じられる様になっていた。
「涼介、しょうがないでしょ。
おちんちんは全く動けない状態なんだから。
刺激を与えて射精させる為にはお尻の穴を使うしかないじゃない。
それとも、ずっと繋がったままでいる?
私はそれでも構わないけど」
当然、涼介も尻の穴に異物を入れる趣味は無い。
だが自分と遼子を救う為にはそれしか方法が無いのも確かな事だった。
「……お願いします」
涙を流しながら観念した様にか細い声を発する涼介。
あかりはバッグの中からローションとビニール手袋を取り出し、手袋をはめた後棒の先端にローションを垂らす。
「私は遼子ちゃんみたいに優しくないからね。
無理やり捻じ込んだんでしょうから、私も容赦しないわよ。
天に向かって吐いた唾は自分が飲み込む事になる。
よーく覚えておきなさい」
棒の太さは鉛筆と同程度。
長さは涼介の肉棒と同じ20cm程。
その先端を上から遼子に覆い被さっている涼介の菊穴に当てる。
「ひ、ひィィッ!?」
細い為血こそ出ないが、棒がずぶずぶと尻の穴の中に飲み込まれていく度に涼介は変な声を出し続けていた。
やがてこれ以上は入らないと言う最奥部まで棒が到達し、あかりはさらに奥へと棒を差し込む。
「や、やめてッ……
ぐりぐりするの駄目ッ!!」
先端が前立腺に触れ、涼介がまるでかよわい女性の様な表情を浮かべるのが遼子には少し面白かった。
「うわぁ、涼君が今まで私に見せた事の無い顔してる。
可愛いな」
「はい準備完了。
あとはスイッチを入れるだけ、なんだけど……
大丈夫かしら。
涼介の射精量は尋常じゃないから心配だわ」
一番奥に刺さっている肉棒は、射精すれば当然遼子の膣内に全ての精液を出し尽くす事になる。
あかりですら数分気絶してしまう程の量に遼子が耐えられるとは思えなかった。
「遼子ちゃん、男の子って言うのは射精中におちんちんが萎える事は無いの。
あくまで小さくなるのは出し切った直後。
涼介の場合は余韻でまた大きくなる可能性があるから、私がタイミングを見て引っ張るわ」
あかりは涼介の腰付近に片手を添え、リモコンのスイッチに指を当てる。
「私も遼子ちゃんもちょっとビリビリってくると思うけど、涼介ほどの衝撃じゃないわ。
ピンポイントでの強い刺激を受けて、数秒間は射精すると思う」
遼子は涼介にしがみつかない様、近くにあった椅子の足を掴んだ。
「いくわよ……」
緊張で自然と喉が鳴る涼介と遼子。
スイッチをONにした瞬間、棒の先端が直接前立腺に電気を流し込む。
それは快楽と言うより、自分の意志とは無関係に身体が反応している状態だった。
「んぎぃ!?
おお、おおおおッ!!」
ダイレクトに股間へとその衝撃が伝わり、元々硬さを保っていた肉棒がさらに一回り大きくなる。
「が、があああッ」
許容出来ていなかった巨砲がさらに膨らみ、腹部に陰茎の形が浮き出るのではないかと思う程太さが増す。
そしてさらに数秒後、条件反射の如く涼介は先端から白濁液を放出していた。
「いぎッ、ほおおおおおお!
ぐ、ぐぅぅぅ……」
人には見せられない様な顔を晒し、獣の様な唸り声と共に射精する涼介。
まるで蛇口をひねって水を出しているかの様な勢いでどくどくと精液が膣内に注がれていく。
「もうちょっと……はい今!」
中途半端なタイミングでスイッチをOFFにすると逆効果になる事は沙織の時に実験して解っていた為、あかりは時間を調整して電流を止めた。
全身を痙攣させながら射精を繰り返す涼介。
遼子の腹はまるで妊婦の様に膨らみかけている。
「涼介、止まったでしょ?
引っ張るわよ」
さらに十数秒経過した後、痙攣がおさまった涼介の腰を掴み、あかりが後ろ向きに引っ張った。
大量に出した精液で滑った事もあり、ぬるッと当たり前の様に肉棒が抜ける。
「ふう……良かったわね。
これで男にもバッチリ効果があると言う事が立証されたわ」
涼介はその場から全く動く事が出来ず、勃起していた時よりも若干小さくなった陰茎を震わせていた。
遼子の方は気絶しており、白目を剥いて涎を垂らしながら膣から凄まじい量の精液を吐き出している。
「有難う、ございます……」
尻穴に棒が刺さったままの状態で悶絶していた涼介は、何とか床に手をつくとあかりの方を見た。
「遼子ちゃんが起きたら、とりあえずホテルを出ましょう。
私も家に帰りたいし……
11時20分。
涼介、アンタは私に付き合いなさい。
助けてあげたんだから無報酬は嫌よ」
ニヤリと笑ったあかりが何を言いたいのか、涼介にはしっかり解っていた。
遼子は目を覚ました後、すぐに自分がみっともない姿を晒している事に気付き両手で胸と股間を隠す。
(涼君のがこんなに……
いっぱい注がれたら、やっぱり妊娠するのかな)
裸のままでいるのは遼子だけだった。
涼介は裸足だったが既にズボンを履いている。
「あ、良かった。
気絶したままだったらどうしようかと思っていたわ」
あかりはそう言うとホテルの部屋に置いてあったティッシュで遼子の膣を拭き、下着を渡した。
「それにしても綺麗な身体してるじゃない。
水色の目をしてるから西洋人形みたいね」
顔を赤くしながら下着を受け取ると、遼子はすぐに渡されたブラジャーを付ける。
「私、そんなに自信のある身体してませんよ。
胸だってあかりさんに比べたら小さいですし……
女の人でも裸を見られるのは恥ずかしいです。
だから銭湯とか行けなくて」
「そう?
遼子ちゃんは私から見ても充分綺麗よ。
涼介が貴方の事を好きになったのも解るわ。
勿論、身体だけで好きになったんじゃないとは思うけどね」
遼子は愛している人間ならばともかく、他人に裸を見せる事に対して強い抵抗があった。
肌を晒す事を強く拒み、水着を着た事も無い。
仕方が無い事とは言え、あかりに裸を見られてしまった事が悔しかった。
「涼君、パンツを渡して……
そっちにあるから。うん、それ。
あかりさん、本当に有難うございました。
御礼はいずれ必ずします」
遼子が服を着ているのを見ながら、あかりは涼介の肩に腕を回した。
「なーに、大丈夫よ。
御礼は涼介の身体で良いから。
これから私の家に涼介を連れていって払ってもらうつもりなの」
呆気に取られた状態で涼介の顔を見る遼子に対し、涼介は両手を合わせ謝罪する。
「遼子、本当にごめん!
さっきの強制射精のぶり返しなのか今サポーターの中が結構きついんだ。
あかりさんに処理してもらってから帰るよ。
これは浮気じゃないから!」
真面目な顔でそんな事を言う涼介の姿を見ながら、遼子もまたそうするしかないと思っていた。
(……そうよね。
私が涼君を受け入れてあげる事が出来なかったんだもの。
そうするしかないわよね。
セックス出来ないけど他の女の人とはしないでなんて、男の人の立場なら拷問だし)
日を改めて再度あの巨大な肉棒に挑戦する勇気は遼子には無かった。
痛みに耐え切れずまた膣痙攣になるのが目に見えている。
あかりに『性欲処理』をしてもらえれば、遼子が傷付く事は無くなるのだ。
愛していると言いながら相手の欲望を拒むと言う行為がどれ程矛盾したものかと言う事を遼子は学んだ。
「あかりさん、涼君の事……
宜しくお願いします。
涼君が私の事を愛してくれているのは間違いない事だと思うんです。
でも私では肉体的な愛を受け入れられない。
私が許さないと私も涼君も不幸になるだけでしょうから」
本当は嫌だけれども許容する。
遼子は涼介がその行為を続け、我慢出来なくなった事を肌で理解していた。
遼子自身も我慢出来なくなる時が来るのだろうか。
彼女はそうなった時にまた考えようと思っていた。
「遼子ちゃん、誤解しないでね。
私は涼介の事が好きだけど、それは恋愛感情じゃない。
お互いに性欲を貪りたいだけ。
それで涼介と私が満足出来るなら良い事だと思っているわ」
周囲を明るく照らす太陽の様な女性、火村あかり。
吹雪の様に冷たく人と馴れ合わない遼子にとって彼女の笑顔は眩しかった。
「……こんな私を、仲間に入れてくれますか?」
思わず出た言葉。
遼子は涼介を許し、そして己が許される事を望んでいたのだ。
「涼介の将来の御嫁さんが仲間になって悪い事なんか何も無いわよ。
これからも宜しくね、遼子ちゃん」
あかりに抱き付き、子供の様に泣きじゃくる遼子。
涼介はその光景を見ながら、あかりもまた『人を許す』と言う事に拘っているのだろうと思った。
翌朝、隣のベッドに涼介がいないと言う状態を確認しながら遼子はベッドから起き上がった。
あかりと夜通し楽しんだのならば、会社を病欠して今日の夜には帰ってくるだろう。
結婚を誓った相手が他の女性と寝ていると言う事実を知りながらそれを容認した遼子。
溜息をついたが、結局解決する手段が無いと言う結論に達した。
(それにしても、あかりさんだけでしょ……
涼君のおちんちんの相手が出来るのは。
他のどんな女性だって無理に決まってる。
そういう意味では、涼君は良い人に巡り合えたんだね)
救いがあるとするならば、その女性がとても優しい人物で、遼子から見ても尊敬出来る相手であると言う事だった。
「私は許される事を望んでいた。
だから、涼君を拒む事が出来なかった。
そんな私が『許せない』なんて言う権利は無いし、2人の意見を尊重しなきゃ」
ベッドから立ち上がろうとした瞬間、股間に激痛が走り思わずベッドに倒れ込む遼子。
「……だよねぇ」
痛みが教えてくれていた。
世の中に自分が心から納得出来る道があったとしても、その道を選ぶのはまず無理だと言う事を。
恋愛も結婚後も、お互いに妥協する事で生きていかなければならないと言う事を。
「明日、エターナルナイトに行こうかな。
また皆と一緒に遊んでみよう」
遼子は忘れていた初心を思い出したかった。
考える事無く、格闘ゲームを続けていた懐かしい日々が蘇る。
躓きながら、涙を流しながら人は成長していくのだ。
遼子はまた1つ、大人になった事を感じていた。