その間両性具有者になると言うギミックを作りたかったので、
香織ちゃんが適任だなぁと思っていました。
ペニスを根元から切り落として自殺すると言う設定はこのギミックを
考える前から決めていた事なのですが、都合良く
この展開に持っていく事が出来たので有難かったです。
【天国 『遠藤和枝の家』 現実世界では2011年1月】
綾小路(あやのこうじ)桜華(おうか)は、自身の過去を思い出していた。
7歳の頃、『パーティ』に出席させられた事がある。
『バイオリンだけで無く、お前には帝王学や人を魅了する振る舞いを学ばせたつもりだ。
今日は、お前の社交界デビューの日となる。失敗は絶対に許されない』
天武日本の『一流』が揃う織田政権の懇親会。
招かれるのは芸能界の重鎮や優秀な成績を収めたスポーツ選手、各界の社長・会長と言った成功者達だった。
政治家も多数参加しており、桜華を『お披露目』するにはうってつけの舞台。
獅子王にしてみれば自分の後継者候補筆頭である娘を紹介すると共に、彼女が称賛される事が第一である。
桜華は絶対に失敗出来ないと言うプレッシャーの中、額から汗を流し肩を震わせていた。
『桜華、どんな動きも美しく見せなさい。
大丈夫、ほんのちょっとの間我慢すればいいの。
貴方を長い間晒し者にはさせないわ。
勇気を出して』
自分と同じ目線に立つ為に膝を曲げ、優しく彼女の頭を撫でる巴。
その後ろには財閥の最高幹部である染井と黒沢が立っている。
『早過ぎるのではありませんか?
御嬢様はまだ7歳。
バイオリンはともかく、大勢の人間が見守る中挨拶をさせるとは……』
『天才は早い段階から完成されていなければならんのだ。
かのモーツァルトは6歳で演奏を披露した。
宮廷にいた多くの貴族達の前でな。
7歳でこうしたイベントをこなすのは寧ろ遅い方だと思わんか』
何時もより、人の話がよく聞こえる。
怖かった。
たった1つの失敗でも、父親は自分を許さないだろう。
どんな折檻が待っているのか想像したくも無かった。
最悪の結果を回避する為には、自分自身で壁を乗り越えていくしか無い。
桜華は覚悟を決めて、不確かな一歩を踏み出した。
『皆様、今日はこの場を借りて御紹介したい者がおります。
綾小路財閥の未来を背負って立つ、私の娘桜華です。
次期総帥候補として挨拶をする時間を頂ければと思います』
獅子王の吼える様な声が、会場全体に響き渡る。
談笑していた政治家達は、その可愛らしい姿に目を見張った。
『綾小路桜華と申します。
御父様から学んだ様々な事を、いずれ皆様に還元していきたいと言う気持ちでいっぱいです。
私の名前を、多くの方々に覚えて頂ければ幸いですわ』
まるで小さな西洋人形の様だった。
美しい金髪、彼女の為に仕立てた桜色のドレス。
ドレスの両端をつまんで持ち上げ、御辞儀する姿も堂々としたものだった。
『いやぁ、随分綺麗なお子さんだ。
教育もしっかり行き届いている。
獅子王さんもコレで安心出来るというものだ』
『まだまだ、私の教育は充分ではありませんよ。
まだ自分の足で立つ事が出来たばかりの子馬の様なものです。
これからもしっかり躾けていかなければ……
桜華』
人前に出る時は仮面を被り、動揺は見せない。
桜華はその命令を守っていたが、心の中では何を言われるのかと冷や汗をかいていた。
『両手で持って歩いていいから、ウェルカムドリンクを皆様にお配りしなさい』
事前に言われていなかった事を命令され、目を丸くする桜華。
お盆の上には小さなグラスが多数乗っており、入っている酒の量も一口分程でしか無い。
染井からそれを手渡された桜華は、優雅に歩きながらドリンクを振舞う事を求められていた。
淑女らしく、静かに歩く事。
常に笑顔。堂々とした態度で。
獅子王や染井に言われてきた事を思い出し、最善を尽くそうとする桜華。
『ウェルカムドリンクをどうぞ』
『有難う。
君の様な可愛い子供から受け取れるなんて嬉しいね』
心臓は早鐘を打ち、本当は立っているだけで精一杯。
皆から舐める様に見られている事が、桜華にとっては苦痛でしか無かった。
(早く終わって。
私をこの地獄から解放させて)
ある程度成長した頃の桜華はスポットライトを浴びる喜びを感じる様になっていたが、今の彼女にそういった喜びは皆無である。
特に同年代の子供が全くいない、紳士淑女の集いともなればその苦痛も増すばかりだった。
『彼女が獅子王さんの跡を継がれると言うのならば、財閥も安泰でしょう』
『そうであれば良いのですがね。
精神的に未熟な所が目立ちますので……』
桜華はお盆の上に乗っていたドリンクを全て配り終え、母親の所に戻ろうとする。
その時女性客のハイヒールの先端が急に彼女の行く手を遮った為、桜華は派手に転んでしまった。
『馬鹿ものが』
獅子王は苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべ、巴が慌てて彼女に駆け寄る。
『桜華、大丈夫なの?』
『こ、これ位……
平気ですわよ』
母親に立たされる前に、自分から立ち上がる事で『何でもない』と言い張る。
父親が転んだ事を『ミス』と捉える可能性が高かった為、桜華もまた必死だった。
『子供は可愛げがあった方が良いですよ。
転ぶ事だってあるでしょう』
『まだ10歳にもなっていないんでしょう?
仕方ないわよ』
大人達は桜華が転んだ事を『子供だから』で済ませたが、獅子王はその言葉では納得しない。
表面上は取り繕っていたが、腸が煮えくり返っているのは明らかだった。
『この私に恥をかかせるとはな!』
懇親会から帰宅した直後、桜華は2人の他には誰もいない個室で暴行を受けていた。
軽い平手打ち、腹深くまで入らない様に気を遣った蹴り等が繰り出される。
避ければもっと酷い一撃が見舞われる事が解っていた為、桜華は大人しくしているしか無かった。
『何かに躓いて転んだと言う言い訳自体に問題があるのが解らんのか。
つまりそれはお前が前方不注意をしたと言う事。
美しく歩く事だけに気を取られていたと言う事だ。
それでは駄目なのがお前には全く解っていない。
愚か者が』
足にきつい一撃が命中し、たまらず床に倒れ込む桜華。
獅子王は彼女のドレスを乱暴に掴んで持ち上げると、彼女を自分と同じ目線の高さまで持ち上げた。
『人間は誰しも失敗をする。
そうやって逃げるから全く進歩しないのだ。
お前が目指すのは『完璧』の宝玉。
傷も曇りも全く無い磨かれた水晶玉だ。
綾小路家のトップに女性が君臨する為には、無茶な目標を立てねばならない』
大きな声で泣けばまたビンタされる事が解っていた桜華は、瞳は虚ろでも無意識に歯を食いしばる。
涙でグチャグチャになった彼女の目の前に、ヤクザも怯えそうな程の凶悪な顔が突き出された。
『いいか。
お前は100%非の打ち所の無い人間を目指すのだ。
解ったな?』
頬が痛い、身体が軋む様に痛い。
桜華は薄れていく意識の中で何とか頷くと、そのまま漆黒の暗闇へと落ちていった。
嫌と言う程、勉強を続けてきた。
食事の仕方や足の組み方、本の読み方に至るまでマナーを学び、常にこなせる様にしてきた。
世界で戦える女性になる為にと、手が痺れて痛みを感じる程バイオリンを弾いた。
父親から呪文の様に繰り返し言われてきた『完璧になれ』と言う言葉を桜華は忠実に守ろうとしてきたのだ。
全ては父親や染井への恐怖であり、自分がそうありたいと思う気持ちは殆ど無い。
自分の意思を持たない操り人形。
16年間、死ぬまで彼女はその使命を全うしたのだった。
全裸の状態で、和枝の股間から分離したペニスを一心不乱にしゃぶる桜華。
完璧を求められ続け、壊れてしまった少女の姿がそこにあった。
(フフ、コレが本当の私……
男に抱かれ色に狂い、快楽を貪るこの姿こそ本当の姿。
傷1つ無い宝玉?
どうでも良いですわ、そんな事。
豊に抱かれている時に褒められて、頭を撫でられている方が余程幸せですもの)
最初は、男達と情事を繰り広げている母親に対して幻滅しなかったワケでも無かった。
巴は自分にとっての理想。
決して汚されぬ神聖な存在。
そんな風に考えていたからだ。
だが今はハッキリ自分が間違っていたと断言出来る。
母親もまた、自分と同じ様に『完璧な母親』を演じていただけに過ぎないのだと。
夫である獅子王に睨まれ、理想の母親である事を求められていた。
その反動によって自分と同じ様に快楽の海に溺れる道を選んだのだと解った。
「うむッ、あむ、おふぅぅッ」
精液をぶっかけられてベトベトになった水晶玉。
美しさや華麗さ等微塵も存在しない。
それでも桜華は暗い部屋で虐待を受けていた頃より、ずっと幸福だと思っていた。
「あはッ、チンポ気持ちええよ……
メッチャ上手やんか」
今まで自分が学んできた事は、天国では何の役にも立たない。
火村あかりから教わったフェラチオのやり方や膣の締め方等のセックステクニックの方が余程役に立っている。
一度咥えていた先端から離れ、舌で全体を舐め回すと勃起したピンク色の肉棒がビクビク震えた。
「桜華、こっち使っても良いよな?」
肉棒をしゃぶる行為に集中していた桜華の膣に、豊の肉棒の先端が触れる。
「嫌だと貴方に言った事は無いでしょう」
既に愛液で湿っている桜華の膣内に、雄々しい肉の槍が勢い良く潜り込んできた。
「あッ、ああ~ッ!
入って、入ってますわぁ」
直立不動の状態で少し後ろに尻を突き出した状態から挿入され、身体のバランスを崩す桜華。
豊はすかさず後ろから彼女を抱きかかえ、立ったまま腰だけを動かし始める。
「んおッ、ふむぅ……
んむうふ」
桜華は貫かれている悦びに浸りながら、再びペニスをほおばった。
セックス以外の事は考えたくない。
とろんとした表情からはそんな思いが感じ取れる。
和枝は桜華が与えてくる快感に悶えながら、ベッドに寝そべり自慰行為を行っていた。
(人のセックスオカズにしながらオナニーって、考えてみたら結構贅沢やな……
あの頃のは数に入れたくも無いからええけど、咲は同じ事沢山経験してるハズやし羨ましいわ)
指を膣の中に突っ込み、掻き回し痴態をこれでもかと見せ付ける和枝。
豊の砲身がひくつきながら太くなった瞬間、桜華は少しだけ嫉妬している自分を感じていた。
(殿方は単純ですわね。
綺麗な女性なら誰でも反応するんでしょうけれど……
だとしても、私としている最中位は気を遣ってもらいたいものですわ)
男性が目移りしてしまうのは仕方が無い事だと知っていても、やはり腹は立つ。
桜華は自分とのセックスに集中させる為、膣で肉棒を締め上げる事で豊の意識を彼女の側に引き寄せた。
「うわ、凄ぇな……
興奮してるんだろ」
「貴方と同じ位、ですけれど」
目を細め、小悪魔の様に笑ってみせる。
男を欲情させる様な熱い眼差し。
『桜華は胸とかスタイルでは戦えないから、表情や膣そのもので勝負しなさい』
セックスの申し子とも呼べる存在、火村あかりの言葉が桜華の脳裏をよぎる。
この世から泳ぎのコーチとして度々天国に招いていた彼女に、桜華は豊を気持ち良くさせる方法を聞いていた。
決まりきった公式では無く『感覚』で学ぶ必要があると言われた時には驚いたが、努力を続け遂にその感覚を掴む。
あかりは桜華の何処が弱点で何処が武器であるのかを把握し、全てを伝授していた。
(元々狭かったけど、最近締まりが凄ぇわ。
直接マンコの壁が圧迫してくる様な感じが……)
締まっているからこそ、肉棒を奥に潜らせる度に直接擦れて快感を生み出す。
豊も我慢出来なくなり、彼女を背後から抱いた状態で激しく腰を振った。
(奥に、奥にぃ、気持ち良い所に当たってますのぉ)
彼女は何かを吸収して自分のものにすると言う点においては非常に優秀だと言える。
暴力や恫喝と言う強迫観念はあれど、『習得しなければならない』と言う焦りと恐怖から桜華は1つの物事を凄まじいスピードで覚えられる様になった。
それが完璧では無く模倣止まりだったとしても、父親の目を欺く事が出来れば充分だったのである。
桜華は自分自身をも騙し、『完璧な人間』を演じる事においては他の追随を許さないレベルにまで達していた。
「もっとチンポしゃぶってぇ!
もうすぐウチもイク……からぁ」
寝そべったまま身体全体を痙攣させ、快感が股間に集中していく感覚に身を委ねる和枝。
桜華の方も両手で掴んだ肉棒を咥えたまま、豊の鋭い突きに耐え切れず涙を流す。
(私の良い所に、こんなにッ……
突いてくるなんてぇ)
あかりから相手を気持ちよくさせる方法を聞いていたのは、桜華だけでは無かった。
『比呂ちゃんみたいにそこまで身長が無くて華奢な子は豊のオチンチンで奥に行けると思うから、先端で奥を攻めると良いんじゃない?
イメージとしては思いっきり突っ込んでから引き抜いて間髪入れずに同じ事を繰り返す感じね。
勿論相手の膣が充分潤って、セックス自体に身体が慣れてきてからやる様に』
数多くの男性とセックスをしたワケでも無いあかりであったが、豊・涼介・新二・沙織と言った相手は全て気持ち良くさせる為の方法が異なっていた。
そしてふたなりの女性に模造ペニスを挿入したりする事で、男側が女性に対してどう動くべきかと言う情報も学んでいたのである。
(あかりの言う事って、セックスに関しては絶対に当たるから恐ろしいな。
本人は名器持ちだしよ……
あいつ、言い方は悪いけどセックスする為に生まれてきたんじゃねぇの)
豊は桜華がバランスを崩して前に倒れない様彼女を支えながら、懸命に腰を振った。
不安定な状態で性行為を行う場合、支える側である男が射精する時にそのまま倒れ込んではいけない。
絶頂に達しても踏ん張ると言う覚悟を持って、射精の予兆に身を震わせていた。
「お、おおおおッ!
イクッ、ウチのチンポイクぅぅぅ」
膣から激しく愛液を垂れ流しながら、全身をガクガクと痙攣させる和枝。
その瞬間、肉棒の先端から熱くて濃いドロドロの粘液が噴き出す。
(あ、私の中でも豊のがビクビクって……
熱いのが弾けてますわぁ)
欲望が弾けた肉棒を咥えながら、彼女自身の奥で脈動する砲身の感覚に溺れる桜華。
豊は倒れ込まない様しっかり立つ事を意識しながら射精していたが、やがて彼女を抱えたままゆっくりと後ろに腰を下ろした。
「まだ、刺さってますわね……」
「なんか何時もより出る量が多かった気がするな。
俺がそれだけ興奮してたって事か?
それと香織ちゃんの、人の事は言えねぇけどまだまだ元気そうだ」
桜華が絶頂を迎えた事により、膣が小刻みに収縮して豊の剛直を締め上げる。
萎えかけていたモノが、その快感と和枝の淫らな姿を見る事で硬さを取り戻しつつあった。
「と、とりあえずチンポ返してもらおか……
ウチも桜華はんのオメコに入れたいわ」
「じゃあ俺は香織ちゃんとしたいなぁ。
入れてる所に後ろから連結する様な形で」
射精の余韻が抜けないのか、和枝はだらしなく身体を大の字にしたままベッドに寝そべっている。
桜華は荒い息を吐きながら、手に持っていた和枝のペニスを自分の股間に近付けてみた。
(あんなにグッタリする程の快感って、どれ位凄いのか想像が出来ませんわね……)
自分がふたなりであったらこんな感じなのだろうかと、クリトリスの部分に根元をくっつけてみる。
悪戯半分に行ってみた事であったが、密着させた瞬間本当にくっついて取れなくなってしまった。
「えッ!?
ちょ、ちょっと……
冗談のつもりでしたのに」
引っ張っても取れず痛みすら感じる。
自分の身体の一部になってしまっている事を認識せざるを得ない。
桜華は慌てて立ち上がり和枝の近くに駆け寄った。
「なんか、突っ張って痛いんですけれど……
どうすれば」
「ウチのチンポの感覚が消えたっちゅう事は、今は完全に桜華はんのモノ扱いになっとるみたいやなぁ。
抜けば取れるやろ、多分……
とりあえず、手コキしてみよか」
和枝はうつ伏せの状態でベッドに倒れ込むと、手を伸ばして桜華の所有物となったペニスを握り締める。
「くううううんッ!
や、やぁ……
何なんですのこれぇ」
根元を触られ、軽く上下に扱かれただけで身体全体に電流が流れるかの様な快感が襲い掛かった。
「男のチンポとは感度が違うから与えられる快感も数倍はあると思うで。
刺激に対して敏感なクリトリスが剥き出しの状態で大きゅうなっとるだけやから……
剥けた亀頭部分とその境目だけが性感帯になっとる男のチンポよりも感じ易いハズや」
日常生活においては邪魔でしか無いふたなりの漲りも、セックスにおいてはそのポテンシャルを存分に発揮する。
快感を得易いと言う事は些細な衣服の擦れでも勃起してしまう程刺激に対して弱いと言う事。
その為両性具有者は萎えるまで搾り取った後でも油断する事が出来ない。
サポーターを装着するのは勃起を無理やり抑え込むだけで無く、擦れによる勃起を防止する為でもあるのだ。
しかし様々な制約から解放されれば、これ程お手軽に快感を得れる『ツール』はなかなか存在しない。
「絶頂する瞬間の快感だけなら、オメコでの快感の2倍はあるやろ。
比較出来へんから確実とは言えんけど、男のチンポより上やと思うわ」
桜華は肉棒が与えてくる凄まじい快感に耐えられなくなり、ベッドの柱にもたれかかった。
(手で扱かれている時ですら、豊とセックスしている時以上の快感があるだなんて……
もしこれで膣に挿入したら、どれ程の快楽が与えられると言うんですの!?)
豊に奥まで貫かれている時よりもだらしない表情を浮かべ、言葉にならない喘ぎ声を発する桜華。
和枝はその反応を見るのが楽しくなってしまい、さらに激しくペニスに刺激を与える。
「ええ表情しとるやんか……
ウチもチンポ扱いとる時は同じ顔しとるんやろうなぁ」
幼少期に『扱かれて射精する』と言う屈辱を嫌と言う程味わってきた和枝にしてみれば、少し意地悪になるのも致し方の無い事だった。
ペニスを扱きつつ、もう片方の手で和枝の眼前に晒されている膣を弄る。
「はぐぅ!?
ふえ、へぇぇぇ……」
男性の性器よりも高い感度を持つ肉棒と、指で思い切り中を掻き回される膣。
両方の敏感な部分を刺激され、肉棒が白旗を上げるのは当然の結果だった。
(でッ、出て……
熱が股間に集中して先端から逃げ出していく様なぁ)
透明な粘液が膨らんだ肉棒から何度も吐き出され、その度に敏感な部分が膨張と収縮を繰り返す。
激しく脈動するモノが痙攣しながら欲望を全て放出した後、それは再び根元から取れて床に落ちた。
桜華と豊は和枝がいたベッドに移動し、和枝は滾った豊の肉棒を膣で受け止める。
「男のチンポ、入れられるのは久々やな……
コレが初めてやったらまだマシやと思えたんやけどなぁ」
「香織ちゃんのココ、桜華のと同じ位狭いね」
完全に勃起していなければ入れるのが難しいと思える程の入口の小ささに苦戦しながらも、何とか豊は挿入する事に成功した。
「いやぁ、1回体験してみたかったんよ。
チンポ無しで、オメコの快感だけでイクって言うの。
桜華はんには悪いけど、ちょっと待っててな……
さっきの御礼をさせてもらうわ。
とことん焦らしたるで」
和枝は目の前で重力に逆らって震えているモノに舌を這わせ、先端部分を舐め始める。
「こんなッ……
射精を我慢する事が、これ程辛いなんて」
「なぁに、ウチがイクまでの辛抱や。
堪忍な」
四つん這いの状態になった和枝は後ろから豊に差し込まれており、桜華は膝立ちの状態で和枝に咥えられていた。
射精したばかりの敏感なペニスが、桜華の股間で猛り狂っている。
(凄い、理性が飛ぶ……
出したい、射精したいと言う欲求だけに支配されてしまうなんて。
両性具有者と言うだけで、ココまで重い枷を付けられてしまうんですわね)
クリトリス状の肉棒があるだけで、男性の様な性的欲求が強くなる。
他者に対して攻撃的になり、ひたすら目の前の快楽を貪る事しか考えられない。
「もっと、もっとぉ。
私を、感じさせてくださいまし」
桜華は我慢出来ないとばかりに、和枝の頭を両手で抑え込み無理やり喉の奥まで突き入れようとした。
(そうか、ウチの性格の問題や無かったんや。
チンポのある無しだけか……
今は落ち着いとるしなぁ。
ウチはずっと、コレに翻弄されていたんやな)
豊に後ろから突かれていても、今の和枝は精神的にかなり余裕があった。
性行為をしていても、普通の女性として振舞える。
和枝は両性具有者であるが故に、性格まで変えられ人生が狂ったと言う事実に気付かされていた。
「香織ちゃん、そろそろスパートかけようか」
「望む所や。
ウチ、オメコでイッてみたいんやもん」
桜華の一部となっている自分自身の根元を両手でギュッと握り締めながら、和枝は思い切り喘ぐ。
(しゃ、射精が封じられてッ……)
和枝に舐められ、爆発寸前まで達していた勃起が、無理やり遮断された。
全身を激しく痙攣させ、股間に痛みと性欲が蓄積されていく。
「うわ、締まる……」
相手の苦しみがよく解っている和枝は、小悪魔の様にニヤリと笑った。
桜華を屈服させ自分の言いなりにしていると言う喜びが、和枝の膣内を潤ませる。
「滅茶苦茶動き易くなってるよ、香織ちゃんの中」
相手の背中に両手を添え、何度も奥へと潜り込んでは引き抜く動作を繰り返す豊。
狭い肉穴が陰茎全体を包み込み、射精へと導いていた。
(さっき射精したせいか、出易くはなってるな……
滅茶苦茶中もぬめってるし。
桜華も限界が近いみてぇだし、出せる時に出さねぇと)
男性も絶頂のタイミングを逃すと射精するまでに時間がかかってしまう。
豊は射精する事だけに集中し、和枝の膣内を激しく抉った。
和枝も尻を前後に動かし、豊がなるべく早く射精出来る様にサポートする。
(桜華はんも、限界が近いみたいや……
急がんと)
性欲をコントロール出来なくなった時の『猛り』が恐ろしい事は、和枝自身がよく知っていた。
それでも、ペニスの感覚が無い状態で絶頂に達した時の快感がどうしても知りたい。
その思いだけが、彼女を突き動かしていた。
桜華の股間にあるモノを中心として、身体に凄まじい量の血液が流れている様に感じる。
肌に存在する全ての毛穴が開き、興奮すると同時に今まで感じた事も無い『力』が解放されていた。
射精を一度封じられた肉棒の先端が激しく痙攣し、一筋の粘液が垂れ落ちる。
そして先端のみならず肉棒全体が膨らんで硬くなり、射精への渇望は強くなっていく一方だった。
(まるで、獣になった様な……
今の私なら、あれだけ恐ろしかった御父様相手でも勝てそうな気がしますわ。
相手を殴って屈服させてでも、己の欲求を満たしたくなりそうな危うさがありますわね)
理性が失われ、射精の欲求に従って行動する。
限界を迎えた両性具有者は皆そういった症状が出てくる。
勿論その状態が長く続けば犯罪を犯してしまいかねない為、殆どの場合自分の獣性が牙を剥く前に処理すれば問題は無い。
だが両性具有者としての耐性が全く無い桜華では、その『熱』に屈してしまうのも無理は無かった。
「くッ、出る……」
豊は我慢の限界を迎え、膣奥で自らの欲望を放出する。
(あー……
なんか、勿体無いわなぁ。
身体は快楽に浸かっているハズやのに、快感の度合いはかなり低いんや。
チンポ付きの身体に慣れ過ぎて、オメコだけイッても大して気持ち良うならへんわ)
確かに膣を肉棒で突かれて身体は悦んでいた。
だが睡眠薬を常用すると効き目が薄くなる様に、両性具有者としての同時絶頂が当たり前になるとその快感が基準になってしまう。
普通の女性としての快楽で満足出来なくなっていると言う現実を突き付けられ、和枝の目に涙が滲んだ。
豊の方は数回全身を震わせ、欲望を思うままに出す事で直後に疲労感が襲ってくる。
「俺はちょっと休むわ……
後は宜しく」
萎えかけたペニスを膣から引き抜き、そのままベッドに寝そべる豊。
その隣で和枝は下半身を前に突き出し、指で膣を左右に広げて桜華を誘惑した。
「ホラ、オメコが空いたで。
チンポ入れてもええよ」
Mの字に開かれた足の中心に、快感をもたらす蜜で溢れた花園。
肉棒の痛みと全身から噴き出す様な獣の感情を操る事が出来なくなっていた桜華は、そのまま自分の欲望に従う。
(挿入したい。
この槍で滅茶苦茶に突いて、欲望の全てをこの中で出したい)
シャットダウンしていたパソコンが突然フルパワーで稼働したかの様に、桜華は素早い動きで股間に顔を埋めた。
「あ、舌が……
アカンって」
土下座に近い恰好で舌を出し、膣の中や外側を舐めまくる桜華。
本能的に、感じている状態の方が入れた時に気持ち良いだろうと考えての行動だったが、その効果は絶大だった。
和枝は咲にクンニされた事が無く、そういった類の快感に慣れていなかったのだ。
(うわ、身体が痺れてるみたいに震えるわ。
クリトリスがあればもっと良かったのになぁ)
桜華の股間についている肉棒こそがクリトリスである為、今の和枝の膣にはクリトリスが存在しない。
それでも、妹にすらさせられなかった行為を桜華が自分から進んで行っていると言う状況は和枝を大いに興奮させた。
「すごッ、財閥の御令嬢がこんな事してくれるなんて……
おかしくなってまうよぉ」
聞き方によっては悪口に聞こえてしまうかもしれない和枝の言葉も、桜華には殆ど聞こえていない。
桜華は和枝に覆い被さると、ガチガチに硬くなっている肉棒の先端を膣口に添えた。
「そう、そこに入れてぇ……
うはッ、チンポ入ってきたぁ」
静寂に包まれた部屋に、柔肉同士が放つ淫靡な音と両者の喘ぎ声だけが響き渡る。
(腰が、止まらない……
もっと早く抜き差ししたい。
彼女の身体を貪っていたいんですのぉ)
言葉を発する余裕すら桜華には無かった。
ただただ荒い息を吐きながら腰を振り続けるのみ。
和枝は初めて親友を犯してしまった時の自分と、目の前にいる桜華の姿を重ね合わせていた。
(あー……
ウチもみぃやんの初めてを奪ってもうた時、こんな顔してたんかなぁ。
涙と涎で顔が大変な事になってるやん。
ふたなりっちゅうのはホンマ因果な身体や)
奥へと叩き付けられている為、与えられている快感は大きい。
それでも心の何処かで、『昔の自分』を冷静に見つめて涙を流すもう1人の和枝が側にいる様な気がしていた。
(しかし、これだけ胸が無いと髪の長い華奢な男が香織ちゃんとセックスしてる様にも見えるな。
相手の事を考えない粗暴なセックスだけど、見ている分には興奮するやつだコレ)
舌を出して体温を下げようとする犬の如くハッハッと言う声を発しながらひたすらピストン運動を続ける桜華。
理性も尊厳もかなぐり捨てており、すぐ横にいる豊すら今の彼女の視界には入っていない。
「で、でも凄いわこの乱暴なセックス。
オメコがチンポに抉られる様や。
ウチでもこんなに荒々しい腰の振り方する事はそうそう無いで……
おうッ、良いわぁ。
もっと激しく突いてぇ」
射精したい。
欲望を早く吐き出してしまいたい。
桜華はそれ以外の思考が一切頭に入ってこなかった。
頭の中に靄がかかっている様で、現実感がまるで無い。
肉棒から伝わる痺れる様な快感だけが、自分が和枝を犯していると言う『現実』を伝えていた。
(こんなに感じるなんて。
殿方のモノを突き入れるとこんなにぬるぬるした肉の壁が絡み付いてくるなんて。
温かい体内に包まれて、擦られて……
入れられるのとは全然違うんですもの)
鈍った頭の片隅で、あさましい自分を恥じる冷静な自分も存在していた。
だがそれが何だと言うのだ。
抑圧され、自分を表に出す事を封じられ暴力を振るわれていた頃と比べてみろ。
確かに野蛮で人間らしさは失われているが、幸せである事は自分が一番解っている事だ。
他ならぬ自分の声が頭の中でそう言っている様な気がした。
(止まらない……
果てるまで、もう自分では止める事なんて)
勃起した剛直が熱を帯びた肉壁の中に潜り込み、抜けない程度に引き抜く度に淫靡な音がする。
目の前には和枝の悦びに溢れた表情。
興奮し、射精する要素は全て揃っていた。
もっと、激しく。
乱暴に突き刺したい。
理性が吹き飛んだ状態のまま、桜華は和枝の膣を蹂躙する。
(先程と同じ、熱いものが股間に集まってきて……
出る、出てしまう)
和枝に上から覆い被さって肉棒を潜り込ませている彼女の姿が、豊にはハッキリと見えていた。
(うわ、桜華のマンコも尻の穴もこっちから丸見えじゃねぇか。
御邪魔しようかなー)
豊は桜華の背後に回っており、桜華は彼が場所を移動した事にも気付いていない。
硬さを取り戻した陰茎を膝立ちの状態でそっと桜華の膣口にくっつけ、そのまま沈めていった。
「おあッ!?
ふあ、ああああ……」
男根の唐突な侵入に驚きつつ、快感が増した事で桜華はあっけなく絶頂に達する。
薄桃色の肉棒が和枝の中で膨張と収縮を繰り返しながら、透明な粘液を吐き出していた。
全身をガクガクと震わせ、焦点が定まっていない瞳からは涙。
涎を拭く余裕も無い。
通常の性行為とはレベルが異なる強烈な快感に、桜華は成す術も無く流されていた。
「ひ、ひうッ……
女の人の中でぇ、私が精液を注いでしまってぇ……」
射精する回数も量も、かなりのものだった。
その肉棒の元々の持ち主である和枝ですら、自分の膣内に埋まって痙攣しているモノの滾りに驚く。
(ま、まだ出るんか?
ウチも一応イッとるけど、桜華はんよりは余裕があるわ。
チンポがあるだけで、人は獣になれるっちゅう事か……)
最初から存在していなければどれ程幸せだっただろう。
だが自らの分身はそこにある。
桜華が射精した事で根元から取れ、性器の感覚が戻った事で和枝は己がふたなりである事を嫌でも認めなければならなかった。
魂が口から漏れ出た人形の様に、暫くの間動く事も出来ず豊の剛直を受け入れていた桜華だったが豊が果てた後ようやく身体を起こす。
「体力と精神力の概念が、天国に存在するのかどうかは解りませんけれど……
両性具有者の絶頂と言うのは、殿方の射精より体力を持っていかれるんですわね」
「やっぱりクリトリス全部がマンコに包まれてるからなのかなぁ。
俺も射精すればある程度疲れはするけど、そこまで全部吐き出してる感じじゃねぇし」
射精の直前は、確かに頭の中が真っ白になる程の快感が襲い掛かってくる。
だが先程の桜華や和枝の様に、挿入前から性行為の最中まで制御不能の状態が継続する程では無かった。
両性具有者が勃起するだけで、人間らしさが殆ど失われてしまう。
元々から持っている性欲の強さと、『射精したい』が為に腰を振るその凄まじい執念に豊は圧倒されていた。
「それにしても、豊……
動けない状態の私とするなんて何を考えているんですの」
「勃起しちまったんだからしょうがねぇだろ。
空っぽになるまで出させてくれよ」
桜華は疲弊し混濁した意識の中で、股間から離れた肉棒に手を伸ばす。
和枝の肉棒を無意識に咥え込み、そのまま快楽の深淵へ向かっていった。