※この作品はR-18です。

ホロライブラバーズX 番外編   作:とも667

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今はまだ、平和な日々を味わえる。


Story~風真いろは~

 ……学校までへの競争にぶっちぎりで勝利し、教室で待っていると……息を切らしながらみんなが来た。二着は……いろはだな。抱っこしていたぽこべぇが抜け出して、いろはの方に行った。

 

「はーいいろはが二着、銀メダル!」

 

「まだまだ修行が足らんでござるな……ぽこべぇは励ましてくれるでござるか? ありがとうでござる、ぽこべぇ」

 

「……!」

 

 非常食とは思えない扱いだ。それからみんなも来たが……不満そうな顔をしている。

 

「速いってば……ぜぇ、ぜぇ……」

 

「悪いな、これは競争だったんだ」

 

「大人気ないぞぉ……」

 

 まだ一応19だ、成人ではない。

 

「……まぁ、過ぎたことはいいや。作戦タイム! はい、みんなクジ引いて!!」

 

「……」

 

「……」

 

 みんな真面目な顔をしている……あれはなんのクジなんだろうか。

 

「それ、何のクジ?」

 

「次に誰が守男とえっちなことするかだけど?」

 

「ぶっ!? そ、そんなクジ学校で引いちゃ……」

 

 そんなクジ、学校で引いちゃいかんでしょ。

 

「恨みっこなし、せーのっ!!」

 

「聞いてねぇなこれ」

 

「……誰だ!?」

 

 ココは除外らしい、昨日したもんな。

 

「わためじゃないよ?」

 

「ルーナでもねぇのら」

 

「吾輩でもないぞ」

 

 3人除外、と……

 

「ボクじゃない……くっそ~!」

 

「トワじゃないね」

 

「こよでもない……ってことは?」

 

 ……2位の人かよ。

 

「……風真でござるか!?」

 

「よかったじゃん、おめでとう!!」

 

「いや~めでたいねぇ、めでたいめでたい」

 

 祝福するココの目が笑ってないな……いろはに近づいて……小声で言った。俺には聞こえたけども。

 

「……めちゃくちゃ気持ちいいから気をつけて。頭おかしくなって、本当にキャラ崩壊するよ……嫌でも『もっとほしい』とか『すき』って言うことになるから」

 

「そ、そんなこと風真は……照れちゃって言えないでござるよ……!」

 

「私ですら言うことになったんだから無理だよ、諦めな」

 

 ……すごい会話だ。野次馬の量がすごい……俺はライブ会場の警備員かなんかかよ。

 

「見えないぞ~?」

 

「見えなくていいんだよ!」

 

「ぜ、絶対無理でござる……触られるのを想像しただけで照れちゃうのに、そんなこと言ったら死んじゃうでござるよ! 何があっても、絶対に言わないでござる!!」

 

 ……そこまで言われると、挑戦心が湧いてくるな。どこで湧いてんだって話だけど。今日の夜挑戦してみよう、そんなことを考えた俺であった。

 

「そう上手くいくかねぇ……」

 

「『感度が3000倍になる薬』使う?」

 

「絶対やめるでござる!!」

 

 こよりはなんでそんな危険物を持ち歩いてんだよ、おかしいだろ……いや、腕にマシンガンを仕込んでる俺が言えた義理じゃないけど。

 

「危険な薬しかないの?」

 

「う~ん、あとは……『胸が大きくなる薬』とか?」

 

「ボクに寄越せぇぇぇ!!」

 

 かなたがすごい勢いでぶんどりにいった!! 成功だ、飲むまで僅か1秒!

 

「は、早い……!」

 

「これでデカくなる、ざまぁみろ!! ……あれ? なんで?」

 

「……希望が全くない場合は大きくならないよ」

 

 無慈悲すぎる真実。

 

「……ふざけんなよぉぉぉぉ!! ボクの希望を!! 期待を!! 未来を返せぇぇぇ!!」

 

「席につけ、授業始めるぞ……堀川、今度は何の話をしてるんだ?」

 

「胸が大きくなる薬を飲んでも、胸が大きくならなかったので詐欺だって言ってるみたいですよ」

 

 そう言うと……先生はまた頭痛と胃痛がするようで、バ○ァリンとガス○ーDを服用したのであった。ご愁傷さまです、先生。

 

 

 

「……美味い。味見した時からわかってたが……本当に味覚が戻るなんてな。これも、みんなのおかげだよ」

 

「それだって、守男が頑張ったからでしょ? 昔から頑張りすぎだよ、守男は……」

 

「趣味は頑張ることだ、やめられない止まらないってやつだな。昔は誰も守れなかったけど、力を持ってようやく守れるようになってきたんだよ」

 

 本当によかった、大事な人は誰1人零してない。上々の結果だ……

 

「ストイックというか、無茶苦茶というか……」

 

「休憩させたくなるよね、そりゃ」

 

「やっぱり心配性はお互い様だな……!」

 

 そう言って、笑う。これができるのも、平和だからだ。俺が色々と捨てて手に入れたもの……

 

「当たり前でしょ~?」

 

「心配してねぇと絶対死ぬのら!!」

 

「それはそう」

 

 全員口を揃えて……この景色がずっと続けばいい、そう思う俺だった。そして、放課後。

 

「堀川、今日も家でなんかするのか?」

 

「はい、多分……」

 

「……やり過ぎて倒れないようにな?」

 

 大丈夫だと思う。そう思いつつも……いろはのところに向かった。

 

「じゃあ、楽しんでこいよ」

 

「頑張れ~、いろはちゃん!!」

 

「……!」

 

 ぽこべぇも応援してくれている、空気を読んだのか、アジトに帰るようだ。気の利く狸ぽこべぇ。

 

「……頑張ってきます、でござる……」

 

「じゃあ、行こうか。お家訪問だ」

 

「それはいいんでござるが……ちょっと場所が……」

 

 場所……? そう思いながら、電車に揺られて移動し、少し歩いて計2時間程。その場所に着いたが……

 

「……獣道があるな」

 

「ここが里に続く道でござる……剣は持ってるでござるか?」

 

「勿論、これはルカヌスさんが作ってくれた剣だからな。宝物だよ」

 

 戦闘態勢でなくとも持ち歩いている、もう癖だ。

 

「ならいいでござる……警戒して進むでござるよ」

 

「……里は地雷原かなんかなのか?」

 

「それと同じくらい危険でござる」

 

 そう言われて進むと……気配を感じる、10人はいるな。

 

「出迎えでござるか……殺さないようにしてほしいでござる」

 

「わかってる……!」

 

「……御免!」

 

 切りに来たか……後ろから軽くパンチし、気絶させた。次の奴は剣の持ち手でぶっ叩く。いろはも戦ってるが……これで全部か?

 

「終わったか?」

 

「とりあえず、これで全部でござるな……先に進むでござるよ」

 

「わかった」

 

 それからも罠は続いた……ルサンチマンの会社の罠みたいだ。ある時は弓矢が飛び……

 

「うぉ……危なっ」

 

「こういうところなのでござる」

 

「いいトレーニングコースだな……だからいろはは強いんだな」

 

 気づきがありつつ、危険な罠を全て掻い潜り……里に着いた。これ、荷物とかどうしてるんだろう。

 

「……いろは!? みんな、いろはちゃんが帰ってきたよ!!」

 

「なんだってぇ!?」

 

「本物かい……!? 久しぶりだねぇ、いろは!!」

 

 全員若々しいな……不老長寿の人が多いらしい。

 

「おばさん、今帰ってきたでござる!」

 

「……あれ? まさか余所者!?」

 

「ま、待ってくださいでござる! 彼は風真の、その……」

 

 恋人。それが言えないようでモゴモゴしている。

 

「恋人です、いろはさんのね。私は堀川守男、以後お見知り置きを」

 

「~っ!」

 

「なんだ、そうかい! いろはちゃん……アンタも隅に置けないねぇ?」

 

 そう言って、気さくに話し合う二人……その間に状況を把握する。普通の集落、昔の感じそのままだ……うぉ、長屋がある。

 

「江戸時代なのか、ここだけ?」

 

「そんなことないでござるよ? 電話はあるでござる、テレビやネットはないけど」

 

「ないのかよ……ここは風真の里でいいんだよな?」

 

 そう聞くと、いろはが肯定を返してくる。

 

「そうでござる! ここは風真の里、遥か昔より刀を打ち、技術を後世に繋ぎ続けてきた者達の場所……今では、数が少なくなってしまったのでござるが……それでも、こうして健在でござる! 風真一族が代々里長なんでござるよ、おばさん里長は?」

 

「里長なら、家で修行中だと思うよ? 恋人さん気をつけなよ? 里長って気難しいから……」

 

「わかりました、警戒します」

 

 今度こそ、いきなり襲いかかられそうだな。

 

「行くでござる、守男!」

 

「あぁ……ここか。お邪魔します……」

 

「ただいまでござる!!」

 

 そう言うと、部屋の中のみで吹き荒れる嵐が止まり……人が現れた。

 

「……いろはか。最近はどうなんだ、仕事は」

 

「いい感じでござる、慣れてきたでござるよ!」

 

「……そっちの男は誰だ。名乗って、職業なども洗いざらい答えろ」

 

 答え次第では、そういう雰囲気だ。

 

「堀川守男です。私が魔王を殺しました、この剣のおかげでね。学生ですよ」

 

「嘘をつくな。その目は学生の目ではないぞ」

 

「……軍人だ。羅譜殲滅戦争時代、ラミア国フィオル軍殲滅部隊ヘカトンケイルズ所属、階級は伍長。これでいいか?」

 

 剣を抜く、これでいつでも戦えるぞ……

 

「……いい剣だな。余程腕のいい鍛冶屋が作ったと見える……軟弱そうな若者だ、これを使えるとは思えんが」

 

「父上、悪口を言うのはやめるでござる!!」

 

「いいんだ、いろは」

 

 威圧感がすごい……俺なんかに渡したくない、ってか?

 

「……いろは、こいつはお前より強いのか?」

 

「勿論でござる、信じられないくらいに強いでござるよ!!」

 

「……軍人だと言っていたな、お前は。ついて来い」

 

 奥に案内される……そこは、広い道場だった。

 

「修行の場所……?」

 

「……いろはが欲しいならば、私を倒してみろ。どんな手段を使ってもいい……私にも勝てぬような軟弱者に、いろはを渡してたまるか!!」

 

「そういうことなら……お相手しますよ」

 

 娘思いの、いいお父さんじゃないか。これが普通だ……勝負するからには、手加減なしだけどな。

 

「も、守男……父上は強いでござる、気をつけて!!」

 

「ジャスティーにも、魔王にも勝てたんだ……大丈夫さ、俺を信じろ!」

 

「闘志は十分か……! その意気やよし、その力如何程か……確かめさせてもらおうか!!」

 

 消えた……後ろか! 速い……!! 応急処置だ!!

 

「フェンスオブガイア!!」

 

「ぬぅ、岩の壁……凄まじい怪力、これがお前の武器か!」

 

「本当は剣なんですけどね!!」

 

 岩を殴って飛ばすと……木刀なのに切り裂いてきた。

 

「真剣でもないのに岩を切るとは……!」

 

「剣気を極めれば、どのような得物でも切れぬものなし!! それが風真流よ!!」

 

「いろはのお父さんってのは伊達じゃないらしい、いろはも強かったし……!!」

 

 喰らったらまずいかもな……! 踏み込みの音が聞こえた、どこにいる!?

 

「風真流……!」

 

「……上か!」

 

「崩れ牡丹ッ!!」

 

 音もなく、地面が裂けた……風圧だけで頬が切れる。達人ってレベルじゃないぞ! 高所から着地したのに、体勢は全く崩れていない。

 

「父上は本気だ……! 守男、剣を使って!」

 

「ダメだ! あっちは真剣を使ってない、これは戦争じゃなくて、正々堂々とした戦いなんだ!」

 

「その矜持、尚良し……! だが、防戦一方では私に勝てんぞ!?」

 

 そうだな……軍人のルール、武器にできるものはなんでも使うべし……!!

 

「練習用の竹刀、見っけ……!!」

 

「それでどうする!? 風真流……!」

 

「こちらも剣技をお見せしよう……!」

 

 溜めて……踏み込んできたところに放つ!! 横薙ぎに一度切り裂いたように見えるが、今七発は切ってきている。いろはと同じだな。

 

「こぼれ梅!!」

 

「グレイトスラッシュ!!」

 

「剣気が残像となって残るとはな……お前もまた極めた者か! 面白い……!!」

 

 あっちにはダメージなしかよ……どうにかして隙を突かないと。そう思ってはいるが、風のように素早い踏み込みと、鉛のように重たい一撃。いつまでも耐えていられないぞ……俺の構えを見て、彼はそれを受けるために居合の構えを取る。

 

「風真流、落ち椿!!」

 

「ダッシュスラッシュ!!」

 

「父上は相変わらず強い……このままじゃ!」

 

 どうにか勝負を決めたいが……如何せん速い。見えないほどに速い……防ぐので精一杯だ。どうにか見えるようにならないと……その間にも、踏み込みと同時に連続攻撃が俺に襲いかかる。左切り上げ、切り下げ、唐竹……同時に思えるくらい素早い攻撃達だ。

 

「どうした! そんなことでは、いろははやれんぞ!?」

 

「……ッ、グレイトスラッシュ!!」

 

「守男! 目で見ようとしたらダメでござる、気配を感じ取って!!」

 

 気配……そうだ、気配だ。感じ取れ……どんな動きをしているか、わかるくらいに戦ってきたはずだ!

 

「方法がわかっても、それがやれねば意味はなし! 果たしてお前にやれるかな!?」

 

「やれるとか、やれないとかじゃない……やるんだよ!!」

 

「ならば……風真流、奥義!!」

 

 来る……! 感じろ、できるはずだ!!

 

「疾風断破ッ!!」

 

「グレイト……!!」

 

「甘い! 風真流、菊の舞!!」

 

 疾風断破をキャンセルし、後ろに回った父親さん……だが。

 

「……なんてな?」

 

「っが……な、なにっ……!?」

 

「これって……!」

 

 グレイト……って言ったからって、その技を撃つとは限らない。

 

「サイクロンスラッシュ……」

 

「ぐっ……み、見事だ。風真流七代目、風真柳、敗れたり」

 

「……やったぁぁぁ!!」

 

 いろはが喜んでいる、勿論俺もだ。

 

「……とてつもなく強い相手だったな……」

 

「……私は生まれてから、一度も敗れたことがなかった。君は規格外らしい……無礼を詫びさせてくれ」

 

「いいんです。それじゃあ……」

 

 柳さんは立ち上がって、深く一礼した。

 

「娘をよろしくお願いします……この老いぼれが死んでも、どうかいろはを守ってください」

 

「お任せ下さい、お義父さん」

 

「急に戦い出すから、ビックリしたでござるよ……もう! 心配性すぎでござる! 大丈夫だって電話で言ったはずでござるよ!?」

 

 いろはが怒って、柳さんを正座させている。強いな……

 

「も、申し訳ない……やはり顔を見るとつい、な」

 

「つい、な……じゃないでござるよ!! 怪我でもしたらどうするでござるか!? お互いに!!」

 

「……怒ったら怖いな、誰でもやっぱり」

 

 そう思いながら、その光景を見る。そろそろ可哀想になってきたな……

 

「その辺にしてあげてよ、俺は大丈夫だから」

 

「ありがとう、君は優しいな……優しいいろはが惚れるのも納得だ」

 

「そうでござるよ、とっても優しくて……あ!! 頬切ってる……! 絆創膏貼るでござる!! もう、父上!!」

 

「すみません、申し訳ございませんっ……!」

 

 その後、大袈裟に心配されながら治療を施された。毎回死にかけるからか、心配の度合いが高いな。

 

「これでOKでござる!」

 

「急に襲いかかってすまなかったな」

 

「ありがとう、いろは……大丈夫ですってば!」

 

 二人揃って心配性だな……

 

「あなたは相当に強かった……竹刀であそこまで行けるなら、真剣を持った時の強さは……想像がつくな」

 

「守男はどんな時だって、風真達のために頑張ってくれるのでござる!! 風真達より努力してるのに、それを態度には出さないし……いつでも風真達のことを思って行動してくれるし!」

 

「そうか……よし、今日は宴会をしよう! みんな、宴会の準備だ!!」

 

 ノリのいい人達だ、その瞬間に準備が始まった……そして、夜ご飯の時間。

 

「いただきまーす!!」

 

「今日は無礼講だ、みんな遠慮なく飲み食いしてくれ! 守男くん、君もな!」

 

「はい……でも俺、19歳なもんで。まだお酒はね……」

 

 そう言うと、違うものが出てきた。

 

「木の実のジュースだけど、よかったら……」

 

「……甘い! 美味しいです!!」

 

「よかったよ、都会の人の口には合わないかと……」

 

 松茸が入ってるし、新鮮な野菜に新鮮な魚の塩焼き、野生の獣の肉……完全に自給自足してるんだな。

 

「っはぁ……酒は美味いなぁ……」

 

「いろははもうそんな時期なのかよぉ~、寂しいなぁ」

 

「もう酔ってるでござる……」

 

 楽しそうだな……みんなで集まるって、こんな感じなんだ。

 

「ん、この野菜美味い……」

 

「それは家の野菜だね!」

 

「ここの土は肥沃でいい野菜が育つんだぜ!!」

 

 そう思いながら飲み食いし、夜は更けて……酔い潰れた人達を、家に送り届けたあと……タクシーを拾って家に帰った。いろはも一緒に……

 

「あ~、疲れたでござるぅ……お邪魔しまぁす」

 

「どうぞ、いろは」

 

「みんな酔って絡んできて……大変だったでござるよぉ~」

 

 お疲れ様……そう思って、こっそりおばさんに貰ったナスを出す。

 

「お疲れ様、はい」

 

「あ、これ……ナス!」

 

「おばさんがくれたんだ、いろはちゃんにお土産だって!」

 

 嬉しそうにかぶりついているな……こっちまでいい気分になってくる。

 

「美味しいでござる……ありがとうでござる!」

 

「お礼ならおばさんに、俺は届けただけさ」

 

「昔から謙虚なのは変わらないでござるな……」

 

 そう言われつつも、部屋の用意をしておく。毎日してたら死にそうな気がしなくもないが……まぁ、その程度じゃ死なないだろ。出血多量で死ななかったのに、テクノブレイクしたらお笑い草だ。

 

「……じゃ、じゃあ……お風呂に入るから、お湯を……」

 

「わかった、ちょっと待ってろ」

 

「……うぅぅ……」

 

 緊張するんだな、そりゃあする。恐怖だって凄まじいはずだ……

 

「怖いなら明日でも、明後日でもいいぞ?」

 

「そんなわけにはいかないでござるよ、やると言ったからには……」

 

「……侍である前に女の子だろ? 怖いなら怖いって言っていい」

 

 お湯を入れながら、座り込んだいろはと目を合わせる。翡翠の瞳が揺れている……

 

「……怖いで、ござる」

 

「だろうな……やめとくか? いいぜ、無理矢理したりしないぞ、そこまで俺も腐っちゃいないさ……信じられないか?」

 

「そんなことないでござるよ……な、何を!?」

 

 信じられないなら、こうしたっていい。そう思って……剣に手をかけた。

 

「腕を切り落とす。それなら、俺は絶対に襲えないだろ?」

 

「そこまでしなくてもっ……! ただ、風真は……ネットで見たのでござるよ、え、えっちなことをすると……離れちゃう彼氏がいるとか。他にも付け上がって酷いことを強要する、とか……」

 

「……わかった」

 

 情報を知って、心配になっているんだな……なら、いい方法がある。

 

「え……? これ、チャキ丸……?」

 

「少しでも怖いとか、嫌だとか思ったらこれを抜け。俺の首を切り落とすんだ……簡単にできるだろ?」

 

「そ、そこまでするなんて……」

 

 驚いているのか? 普通のことだろう、そんなのは最低の行いじゃないか。切り捨てられても仕方ない。

 

「あと、前者に関しては安心しろ。そんなことしたら、俺は他のみんなにまとめて攻撃されて処分される。いろはにはずっと一緒にいたholoxのみんながいるはずだろ? 俺が信じられなくても、みんななら信じられる。そうじゃないか?」

 

「holoxのみんな……」

 

「それだけじゃない、かなたもトワもココも、わためもルーナもいる。俺は殺す気でかかってくる、全員を相手しなきゃならんわけだ……生き残れるわけないだろ? だから、友達を信じてあげてくれ」

 

 俺を信じろ、なんて言ったって仕方ないさ。俺のことで心配事があるのに……付き合った期間だって短い。だが……担保に、ずっと連れ添った仲間達を出せば、契約の信頼度はぐっと上がるはず。

 

「……ありがとうでござる、守男。おかげで……勇気が湧いてきたでござるよ。守男は、励ますのが昔から得意でござるな……」

 

「……本当にいいのか?」

 

「みんなにも約束したのでござる! 約束は破れないでござるよ!!」

 

 そこまで、本気の目を見せられたら……俺だけ無理ですなんて言えないじゃねぇかよ。

 

「ありがとうな……いろは、君は強いよ……かっこよくて優しい、最高の侍だ」

 

「褒めすぎでござるよ……えへへ」

 

「謙遜するな……なんでそんなにかわいいんだよ、みんなは」

 

 すごいよ、本当に……心の底から尊敬してる。

 

「そうやって言うから、女たらしなんでござるよ……? いいでござるか、もうたらしちゃダメでござるよ? 絶対でござるよ!?」

 

「フラグ建築をするな……たらしたらどうするんだよ」

 

「……その子とも友達になるでござる」

 

 優しいな。

 

「……お湯入ったぞ、入ってくるといい」

 

「はいでござる!」

 

「……本当によかったんだがな。くれぐれも優しくしねぇと……」

 

 俺の方が緊張してきた、震えてきやがるぜ。

 

「……お先でござる」

 

「おう……先に行っててくれ、刀は置いといたからな」

 

「はいでござる……」

 

 俺はそう言って、風呂に入る……そういえば、最近は勝手に体が動かなくなったな。いい事だけど……

 

「よし、上がった……覚悟決めるぜ」

 

 そう思って上がる……頬を2回叩いて、気合を入れた。

 

「……お邪魔してるでござる」

 

「あぁ……じゃあ、行くぜ?」

 

「は、はいでござる……」

 

 する前から顔が真っ赤だ、とりあえずキスをしてみる。

 

「んっ……は、ファーストキスで、ござる」

 

「レモンの味、しないだろ?」

 

「ネット情報って、宛にならないでござるな」

 

 2人してニコニコ笑う、安心してくれただろうか?

 

「……いいか?」

 

「どうぞで、ござる……」

 

「……うん」

 

 程よい大きさだ……これもいいな。手の中に収まるサイズだ……

 

「あんまり見ないで……」

 

「いや、綺麗なもんでな」

 

「照れるからやめて……!」

 

 照れすぎてござるが死んだ、南無阿弥陀仏。そう思いながら、胸を触る……

 

「ひゃう……」

 

「大きくも小さくもないから、揉みやすいな……丁度いい」

 

「んっ、言わないでっ、あっ、て、ばぁ……ひうっ」

 

 感度も良好、最高だな……

 

「嫌じゃないか?」

 

「んんっ、やじゃ、あっ、ない、けどっ……ひぁっ、はずかしぃ……ふぅぅっ……」

 

「すぐ慣れるさ、大丈夫」

 

 そう言って俺は、揉むのから先端を弄るのに移行した。

 

「ひゃあんっ!? そ、そこだめぇ……ひぃっあ、ふぁぁ! んっ、あっあっ……!」

 

「気持ちよさそうな顔……」

 

「あぁぁっあ、みないで……ひぁっ、んっ……」

 

 顔を隠してしまった、真っ赤な顔も可愛いのだが……でも、いいか。可愛いし……本心の通りに囁く。

 

「可愛いよ、いろは……」

 

「あっあっ、んんっ……しながら、ひぅぅ、いわないで……んぁぁっ!」

 

「それが可愛いって言ってるんだよ……!」

 

 胸を弄るのは忘れず、深いキスをする……

 

「んっ、んっん、ふぅぅ……んんっん!!」

 

「……っはぁ……顔見えた、隠さないと」

 

「んんっ、あっ……ありがと、う……ひぁっ、くる……あぁっあっあうっ……! ふぁぁぁぁぁっ!!」

 

 イったらしい……気持ちよさそうにしてる。

 

「どうだ、怖くないか?」

 

「こわく、ない、よ……ふぅっ、ふぅっ」

 

「じゃあ、失礼して……」

 

 ココにやったように、ペロリと一口。

 

「んひぃっ!? 今、したら……!!」

 

「甘くはないな、やっぱり……」

 

「んあっ、あっあっあ……!! こんなの、あはっ、しらないぃ……ひぁぁぁ!!」

 

 ぐしゃぐしゃに濡れた下着をずらして……指を挿れたら、優しく動かす。

 

「……どうだ?」

 

「んあ゙ぁぁぁっあ゙!! ひぁぁぁぁ……!! だめ、あ゙あっ、ほんとに、ふぁぁ、だめ……!! おかしくなるぅっ……!!」

 

「っ、ごめん……!」

 

 怖かったか。そう思って、手を止めた。

 

「え……」

 

「大丈夫か? やめる?」

 

「……い、いや、いいよ……つづけて……」

 

 なんだか、様子が変だったが……そう言うなら大丈夫か。そう思って、また手を動かす。

 

「ひっあ゙ぁぁぁっ!! あ゙ぁっは、だめ……そんなに、ふぁぁぁぁん、したらぁ……また、きちゃう、よぉ……」

 

「ごめん、じゃあ……」

 

「っ……なんでぇ……」

 

 涙目になっている……痛かったのか?

 

「痛かった……?」

 

「ちがう、ちがう……!」

 

「違うのか?」

 

 いろはの言いたいことは違うらしいが、何を言いたいんだ?

 

「おねがいだから……だめっていっても、やめないで……!」

 

「え……え? 要するに……?」

 

「だいじょうぶ、だから……わたし、は……もりおにされるの、すき……もっと、してよぉ……とめちゃ、やだ……!」

 

 目標達成しちゃった……そうまで言われちゃ、仕方ないよな……! 指を2本に増やす。

 

「ごめんな、いろは……じれったいよな!!」

 

「ひあ゙ぁぁぁっう……!! ゆび、おおいっ……!! あ゙っ、あ゙っ……んぁぁぅぅっ……!! またくる、きちゃう……おっきいの……」

 

「じゃあ、これならどうだ!?」

 

 指の動きを激しくした……するとココと同じように、俺に抱きついてくる。

 

「あ゙あ゙あ゙っ!! きもちっ、い……ひいっあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!!」

 

 ココと同じようなことになっている……いろはもか。胸を弄るのは忘れずに……

 

「本番までするか、いろは?」

 

「はゔっ、んっ……あ゙っ、しながらぁ、ひぁ、きかない、で……したく、あ゙あ゙っは、なるからぁ……」

 

「そうか……じゃあ、するか」

 

 まだイくのが止まらないいろはの前に、俺のモノを出そうとした時だった……

 

「あ゙ぁっ、ん……もり、お……!!」

 

「うぐ……このシチュエーション、前と同じだぞ!?」

 

「もりおにもきもちよくなって、ほしい……!」

 

 どうするんだろう……そう思っていると、すべすべの手で俺のモノを掴んできた。

 

「こ、これは……」

 

「あはっ……おとこのひとは、いつもこうやってしてるんだよね……どう?」

 

「うぎっ、口調、ふぅっ、変わってるな……あっが」

 

 これは凄い……挟まれるのと同じくらいに。

 

「きもちいい……? うれしいよ……」

 

「ぐぅっ……やべっ、ティッシュ……」

 

「いらない……わたしの、てに……!」

 

 それはまずいだろ、顔もまずかったけど!!

 

「それは、ぐぁ、まずっ……ぎぃ!? 激しく、するなっ……ぐぅぅ……!!」

 

「だして、もりお……!」

 

「その顔は卑怯……くぁっ……!」

 

 精液を被った手が真っ白になっている……拭いた方がいい、もう飲ませるものか。

 

「いっぱい、でたね……」

 

「拭きなさい、汚いから」

 

「え~……あ、ふかないで……」

 

 問答無用、また飲んだら困る。

 

「はい、おしまい」

 

「のもうと、おもってたのに……」

 

「尚更ダメだ。本番やるか?」

 

 そう聞くと、いろはは頷いて……俺に体を預けた。その間に避妊具をつける。

 

「おねがい、して……?」

 

「わかった、処女貰うぜ……!」

 

「んんぅっ、ふといぃっ……!! うっ、ぐぁ……!」

 

 やっぱり痛いよな……

 

「痛みはどうだ……?」

 

「この、位……平気でござる……」

 

「痛いなら無理するな、怖いのと同じさ」

 

 俺の前で我慢はするな……

 

「……いたい、けど……あったかいよ……?」

 

「なら、よかった……」

 

「……もういいよ、やさしくしてね……?」

 

 それを聞いて、ゆっくり動かす……これでマシにはなるはずだ。

 

「わかったよ!」

 

「あ゙っ、んんっ……ひあ゙ぁぁっ、ふぁぁ!! これ、すごいっ……もっと、して……」

 

「痛くなさそうだな……よし!」

 

 動きを激しくすると、収まりきらない液体が漏れ出す。それは俺から出たものか、いろはが出したものかは定かではないが……

 

「んっ、ひぃぃっ……あ゙っ!! きもちぃの、またくるっ……すき、すきって、いって……! んっ、あ゙っあ゙あ゙っ!!」

 

「好きだよ、いろは……!!」

 

「すき、だいすきぃ……!! いっしょ、に……んあっはぁぁぁ!! ひぃっ……あ゙ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 いろはが絶頂すると、膣が急に締め付けられ……俺も達した。

 

「くぅっ、う……!」

 

「あ、あぁぁ……きもち、い……よぉ……えへ、へ……すき……」

 

「あぁ……手、貰うな?」

 

 避妊具を捨てつつ、片手を貰う……恋人繋ぎだ。

 

「ふぁ……えっへへぇ……すきすき、す……き……」

 

「……寝ちゃったか。俺も……寝るか……」

 

「……ずぅっと、いっしょ……だよね……?」

 

 そう言われた……だから、寝る前に一言返す。

 

「約束だ、もう絶対離れないよ?」

 

「……」

 

「聞こえるわけ、ないよな……」

 

 でも、その顔は……最高の喜びに緩んでいた。

 

 

 

 ……次の朝。俺は先に目を覚ました……今日は金曜だから、今日行ったら休みだ。

 

「……いろは? 起きろ……可愛い寝顔だな」

 

「……んんぅ……? もり、お……?」

 

「そうだぞ、俺だ」

 

 顔を緩ませている……可愛らしいな。

 

「昨日は……えっと、ありがとう……でござる」

 

「こっちこそ……」

 

「……本当に約束で、ござるよ?」

 

 ……聞こえてたのかよ。

 

 

 

 弁当を届けに行って……また、一緒に登校だ。

 

「……おぉ、おはよういろは!」

 

「総帥! おはようでござる! こよちゃんも!」

 

「おはようっ、いろはちゃん!!」

 

 3人とも仲良くていいな……5人も寄っていく。

 

「で、どうだった?」

 

「……えへっ」

 

「そうか……! よかったなぁ!!」

 

 みんな祝福している……本当によかった。そう思って遠目に見守っていると、いろはが手を繋いできた……恋人繋ぎで、だ。

 

「……あ、ずるいぞ!?」

 

「守男がしてくれたんでござるよ~! えへへへ!」

 

「私にはしてくれなかったのに、何で!?」

 

 悪い悪い、思い出せてなかったんだよ……

 

「いいじゃん、仲良くて!」

 

「ひゅーひゅー!」

 

「……幸せだな……」

 

 ……今日も平和だな……この日々ができる限り長く続くことを、願おう。

 

「どうしたでござるか? 行くでござる!!」

 

「っ、あぁ……!」

 

「今日のクジは誰が当たるかな~?」

 

 ……まだ、この日々を味わっていたいから。




あなた達が守男くんの幸せを願わなければ、この作品はなかった。ありがとう……
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