1850 wurde Diana Alexia geboren. Die Eltern Schult und Mary freuten sich über die Geburt ihres lang erwarteten Kindes.
(1850年ディアナ・アレクシアが生まれた。両親のシュルドとメアリーは待望の子供の誕生を喜んだ)
「alle am Leben―♪」
椅子に座り透き通ったような白髪のショートヘアーの少女は一人病室の中で歌っていた。
彼女の故郷、ドイツの言語で。
「bis ich esse―♪」
ガチャリと音を立て少女が入ってる部屋の真っ白い扉が開かれた。
「やぁ、ディアナ。元気かね?」
「意地悪な質問よ先生」
入って来たノアに笑いながらディアナは返す。
「今日は君の退屈を取り除けそうなイベントが起こりそうなのだが、どうだね。久方振りにハメを外してみては?」
「12歳の女の子の事?」
「これは驚いたよ。もう彼女の存在を感知していたとはね」
流石は人の形をした化け物。いやこの美しさを持つ者を化け物と現して良いのか‥‥思わず迷ってしまう。
「私は
得意気に話すディアナに思わずノアは苦笑する。
「まぁでも。ノア先生には『過程』はどうであれ手術で太陽光への耐性が身に付く様にしてもらった恩があるし、その子の相手してあげてもいいわよ」
「ありがとうディアナ。医者冥利につきるよ」
フン、同時に吐き捨てる様に彼女は鼻で笑う。
「心にもない言葉ね。1963年初めて貴方とボン(※西ドイツの首都)で出会った時、貴方は私の透き通るような肌と真っ白な髪に興味を持ち私を調べた‥‥‥」
まるで懐かしむように互いに目を丸くさせる。
「貴方の執着心と権力は並々ならざる観察眼で
「あぁ、あの時は驚いたよ。まさか神話の上だけである伝説の吸血鬼に現実に会ったんだからな」
‥‥53年前。
医大生のノア・ベルガーは寒い冬のボンをロングコートを着て歩いていた。
下宿屋に住み、大学院が終わった後、夜間のアルバイトをして勉強していた。
その日はアルバイトが休みかつ明日は学校も休日なので彼は酒屋でウォッカを煽り顔を赤くして下宿屋へ向かっていたのだ。
ソビエト・ロシアの地もこんなに寒いのかな?等と考え歩いていると―――。
その少女は現れた。
「Guten Abend(こんばんは)。お兄さん」
真っ白な髪型に華奢な身体、そしてこの寒さの中薄着の真っ黒なワンピースを着た少女が話しかけて来たのだ。
声を掛けられた時は単なる売女だと思ったが
酔ってはいたがその少女の格好が普通じゃないのは見て取れた。
驚愕で彼の茶色い目が大きく開かれる。
「き、君は‥‥本当に人間かね?」
「さぁ‥‥‥。人の形はしてるけれどね」
『試してみる?』
酒で熱くなってる彼の身体に触れた彼女の身体は異様に冷たかった。
Tagebuch
1868.4.Dezember.
Das Ende meines Lebens ist nahe... Ich würde gerne glauben, dass mein Vater und meine Mutter es mir ermöglicht haben, ohne Unannehmlichkeiten zur Schule zu gehen, und dass ich ein gewisses Maß an Wissen und Liebe erworben habe, aber ich hätte nicht gedacht, dass es in nur 18 Jahren enden würde. Wenn das passiert, frage ich mich, ob ich das Elixier der schwarzen Thaumaturgin Oriana Gillemar trinken werde.
(日記)
(1868年.12月4日)
(私の命の終わりが近い‥‥。お父様やお母様に何不自由なく学校に生かされそれなりの知識や恋は手に入れたと思いたいけど‥‥たった18年で終わるなんて思わなかったなぁ‥‥。
こうなればダメ元で黒人の秘術師、オリアナ・ギレマーの秘薬を飲もうかしら)
1868.9.Dezember.
Ich habe Durst, ich habe Durst ... Ich habe Durst ... Es tut mir leid, Vater, Mutter. Ich... es ist, als wäre ich kein Mensch mehr...
(1868年.12月9日)
(渇く渇く‥‥‥喉が渇くの‥‥ごめんなさいお父様、お母様。私は‥‥‥人間ではなくなってしまったみたい‥‥)