エッッッなプロセカ 作:おっぱいはすべてを救う。すべてを。
「悪くないんじゃない」
「本当? 志歩ちゃんにそう言われると嬉しいな」
二三時。畳敷きの和室で、二人の少女が向かい合わせにトンボずわりをして話している。少女……日野森志歩(ひのもり しほ)は先程までつけていたイヤホンを持ち主に手渡した。その表情は穏やかで、もう一人の少女が演奏したドラムの音源を聴いていた時の研ぎ澄まされた様な気配は鳴りを潜め、口元をわずかに緩めていた。
その顔を見て、もう一人の少女、望月穂波(もちずき ほなみ)もホッとして、ずっと伸ばしていた背筋を緩めた。この少女に認められたということは、自分のドラムが確かな技術を得たということだからだ。
「まだ一年も経ってないのにこれなら、大分いい調子だと思うよ。まあ、まだまだ甘いところはあるけどね」
「そっか……」
少し苦笑いをしながら日野森志歩は言った。穂波はそれを聞いて、心のなかで、プロを目指す道の険しさを感じていた。
二人は同じバンドに所属する仲間だった。Leo/needという、しし座流星群にあやかった名前のバンドで、幼馴染である女子高生四人組で結成されたグループだ。その中でもベース担当の日野森志歩は、音楽をやっていた期間が他のメンバーに比べて遥かに長く、こうしてアドバイスすることも多かった。
「穂波は元々リズム感はいいんだから、もっと自信持ってやればいいよ」
「自信、かぁ……」
しゅんと眉を下げて穂波は項垂れた。自分の大きな胸が視界を埋めて、何も見えなくなる。
Leo/needはプロを目指して活動している。だが、日野森志歩を除いた三名は音楽経験が浅く、技術の面で遅れを取っていた。今日も、そんな技術の遅れを取り戻したいと言って、穂波は日野森志歩を自分の家に招いたのだ。
だが、穂波にはもう一つの狙いがあった。それは、日野森志歩に想いを伝えること。はじめは、大切な幼馴染というだけだった。それがバンド活動を始めて、二人で色んな話をして、一緒に下校して、偶に寄り道して……。そんなことを繰り返していくうちに、少しずつ、少しずつ惹かれていったのだ。
その銀の短髪も、薄緑色のつり目も、バンドにストイックで演奏がかっこいい所も、実は可愛いもの好きで、密かにグッズを集めている所も、気づけば全部好きになっていた。でもわたしは……
「もし、わたしに自信があれば……変われるかな」
口に出す気は無かったのに、つい言葉が出てしまった。ハッとして口をつぐむが、もう遅い。ナヨナヨしていると思われただろうかと心配になる。だが、そんな心配をよそに志歩ちゃんははっきりと言った。
「変わるよ、絶対。それに、もし変わらなかったとしても、自信がつけば別の方法も取れるようになるしね」
「あ……」
絶対と言い切ったその表情は、本当にそうなってしまうような勢いがあった。まっすぐ顔を見られて、わたしは少し赤くなるが、志歩ちゃんは気づいていないようだった。思わず目をそらすと、自分の勉強机が、実際にはその下に組み込まれている棚に目にいった。そこには、あるものが仕舞ってある。さんざん迷った挙げ句こっそり買った薬。媚薬に分類されるそれは、買ったもののどうなるか心配で使えなかったのだ。値段も高くてびっくりしたのを覚えている。
(自信があれば……)
これを使う勇気が出るだろうか。いや? もし、志歩ちゃんに使えたら、どうだろう? いいや、だめだ、そんなことは。それはやっちゃいけないことだ。
だが心臓はどきどきと音を鳴らしてわたしの身体を急かしてくる。もし使えたら、“そういう”仲になれる。と。一歩進める。と。
脳裏には志歩ちゃんのあられもない姿が想起される。わたしのことを強く、激しく求めてくれる姿だ。慌てて振り払おうとしても、より強く現れるだけだった。何度も志歩ちゃんの事を考えてシたわたしの身体は、途端にむずむずとして、大切な所を疼かせる。心臓の音は止まらない。きっと、今しか進めない。なら――
「……穂波?」
「あっ!? な、なに志歩ちゃん」
「いや、顔赤いけど、大丈夫?」
「あぁ、うん、大丈夫。そ、そうだ、お茶淹れてくるね」
「えっ。ああ、ありがとう」
自然を装って引き出しから小瓶を取り出し、志歩ちゃんに見えないようそそくさと部屋から出る。そして暗いリビングでお茶を淹れて、片方のカップに小瓶の中の液体を注ぐ。もう後戻りはできない。やるしかない。不安を感じるとともにゾクゾクとする感覚があった。わたしにもこんな気持ちがあったんだと、人生をかけた一発勝負に昂ぶった気持ちのまま考える。きっと志歩ちゃんはあまりオナニーをしたことがないはずだ。見ていればなんとなくわかる。わたしがリードできるんだ。
きっと素敵な夜になる。弟はもう寝たはずだし。両親は今日はいない。狙ったわけじゃないが、もしかしたら心の何処かで期待していたのかもしれない。
今日は寝かさないからね、なんて呟きながら、わたしは部屋に戻った。
◇
「はっ……ふぅー……」
「ふふっ。どうしたの? 志歩ちゃん」
「なん、なんでもっな、い」
顔を赤くして、足をムズムズとしながら志歩ちゃんはこっちを見ていた。きれいな薄緑色の目が潤んでいつもよりもっと可愛いものになっていた。普段のキリッとした雰囲気は霧散して、何かに耐えているような雰囲気を漂わせている。流石に異常に気づいたらしく、ジトッとした目を向けてきた。
「なに、入れたの……っ。このお茶っ変なんだけど」
「一応確認はしたけど、本当に無味無臭みたいで助かったな。今日は運がいいみたい」
「っ! 無味無臭? な、何したのっ」
「この前こっそり通販で買っちゃったんだ。結構強い媚薬らしいから、試すの怖くって」
「なっ……」
驚愕した様な声を出した志歩ちゃんは、すぐに警戒するような目付きに変わり、自分の上腕をもう片方の手で掴み、自分自身で抱きしめるようなポーズを取る。志歩ちゃんの小さな胸が強調される姿だが、本人は気づいていないらしい。その無意識の色気に嗜虐心がそそられて志歩ちゃんに詰め寄る。
「ちょっ、こないでっ」
「ふふっ、志歩ちゃん怖いの? 大丈夫、力抜いて? 優しくするからね」
耳元でできるだけ優しくささやく。志歩ちゃんは押しのけようとしてきたけど、力が入らないみたいで、簡単に押し倒せた。志歩ちゃんの女の子らしいいい匂いがわたしの鼻に広がる。覆いかぶさるようにして耳を舐める。わたしの、周りよりは大きな胸が圧迫されるが、そんなのは気にならなかった。もっと近くにいたい。そう感じた。
「やっ……んんっ!」
「はむっ……あむぁ、れじゅるる」
「あんっ……だめ、だめ穂波……っ!」
「かわいいよ志歩ちゃん。もっと声聴かせて?」
「んぁっ、はっん、んんんーっ!」
我慢しようとしているが声が漏れてしまって余計甘く私の耳に染み渡る。体を軽く痙攣させて、快感から逃れようと身をよじるが、それを抱きとめて舐め続ける。志歩ちゃんの足の間に足を挟むと、時々逃げ場を求めるようにぎゅーっとわたしの足を絞めてくる。そのジーパン越しの太ももの感触がさらにわたしの心をくすぐる。もっと音を立てるように、激しく、緩急も交えて責めていく。
「じゅるるっ……れろ、ふーっ」
「ひっ! いき、いきかけないで……っ!」
「志歩ちゃんかわいいっ。すごいエッチな顔してるよ、志歩ちゃん。真っ赤っ赤で、涙ぐんで、よだれ垂らして……拭いてあげるね?」
「んっ……あ、ん……」
志歩ちゃん口から垂れた唾液を舐め取ってそのままキスをする。志歩ちゃんの口に唾液を送って、舌を絡めて凌辱していく。ぴちゃぴちゃと音を立てて貪るように口づけをしていると、志歩ちゃんのきれいな顔が、必死に我慢するものから、その先を期待して求めるものになっていることに気づく。わたしは嬉しくなって志歩ちゃんの服に手を差し込んでブラ越しにカリカリと控えめな胸を掻いていく。志歩ちゃんは急な刺激にビクビクと震えて、弱い力で私の手を掴んで健気にも引き離そうとする。
「やっ……ぁ! ほ、なみ、待って……んっ!」
「ブラ越しなのに気持ちよさそうだね、志歩ちゃん。直接触ったらどうなっちゃうのかな?」
「っ! だめ、それだけはやめてっ」
「だーめ」
「ひ……ぁッ!! や、ば……ああっ!」
痙攣しながら抵抗する志歩ちゃんのブラの中に手をいれて、勃起した乳首を擦る。指と指の間に挟んでピストン運動させ、クリクリと摘むと、志歩ちゃんは途端に襲いかかった快楽に身体を反らす。
「やあっ! あうぁ……ぁ、ああっ!」
「ふふっ。そんなに暴れちゃだめだよ? ほら、ぬぎぬぎしようね?」
締めにかかるために志歩ちゃんの服を脱がす。もちろん乳首を責めながらなので、ビクビク震える志歩ちゃんを脱がすには苦労したが、志歩ちゃんの瑞々しい上半身を見たとき、その苦労は私の頭の中からすっかり消えていた。筋肉質だが、同時に女子高生らしい柔らかさも残した志歩ちゃんの白い肌。首筋やくびれ、おへその全てに至るまでが美しく扇情的だ。なかでも私の手でくにくにと形を変える白くて小さな胸とその先端にある薄いピンク色の乳首は格別のもので、わたしは湧き上がる情欲を我慢できずにしゃぶりついた。舌で刺激し、あるいは甘噛をして様々な感触を味わい、快楽を叩き込む。いけないことをしているという実感。わたしは幼馴染の裸体に耐え難い興奮を覚えていた。
「あひ……っ! やめ、それっ変にな、るっ、だめだめだめっ!」
「イッていいよ、志歩ちゃん。乳首吸われてイッちゃえ」
「あっんんぅんんああああああ〜〜っ!!」
ひときわ大きく身体をよじって甘く可愛い声をだす志歩ちゃん。呼吸が乱れたその顔は少し疲れたようだが、まだまだ期待して疼いているようにも見える。きっと薬の効果だけではないはずだ。なら、それに応えなくては。
「あーあ、イッちゃったね、志歩ちゃん? 耳舐められて、無理やりキスされて、おっぱいも好き勝手にされて、それで気持ちよくなってイッちゃったね」
「はーっ、や、ちがっ……わたし、はっ」
「違わないよ、志歩ちゃん、志歩ちゃんは無理やり責められてイッちゃう変態なんだよ?」
「や、ちがう、ちがうからっ」
「でも、ズボンびちょびちょだよ? こんなに濡らして羨ましいな」
「もうやめっ……ふぁっ」
志歩ちゃんのジーパンの中に手を入れると、ムワンとした湿度とその発生源となった秘所を感じる。いやらしく濡れたパンツをずらし、艶めいたそこを指でなぞると、うっすらと生えた陰毛の感触が手に伝わる。そのまま筋からひだへと指を滑らせて、陰核を避けるように刺激する。志歩ちゃんはもう抵抗せず、手で口を抑えて声が漏れないようにしていた。それでも、「んっ」とか「あっ」といった声を時折漏らして身体をビクつかせ、しっとりとした瞳をわたしに向けてくる。
「ふっ……んっ。……ん、ぁん」
「志歩ちゃん。お口から手、離して?」
「……っ」
手で口を抑えながらふるふると首を横に振って拒絶の意を示す志歩ちゃん。でも少しの拒絶はむしろわたしの興奮を高めるだけだと分かっていないらしい。顔が綻ぶのを感じながら言う。
「わたし志歩ちゃんの声聞きたいなぁ。離してくれないならもう触ってあげないよ?」
「なっ……。穂波……っ」
恨めしそうにこちらをキッと見ているが、それでもゆっくりと、震えながら口から手を離していく。顔を赤く染めて、それでも気を強く持とうとしてこちらを睨んでくる様は、嗜虐心のそそられるいい眺めだった。志歩ちゃんの潤んだ瞳を見つめながら言う。
「ふふっ、いい子だね。じゃあ、指入れるね?」
「ゆび……? っ! ちょっまっ……ッ! あっやっ、あんっ!」
「すごいよ志歩ちゃん。ハジメテなのに指二本も入ってるよ。ぐちゅぐちゅ音出して、気持ちよさそう」
「やば、だめ、頭おかしくなるこれっ……!」
入れて出すその度に愛液を分泌してぬめる秘所は、何本でも指を入れられそうなほどに柔らかくとろけて、熱くなっていた。膣壁を擦り、Gスポットを刺激すると、志歩ちゃんの細い体が弧を描いて跳ねる。逃げられないよう抱きしめて刺激し続けると、喘ぎ声も更に大きく、切羽詰まったものになってくる。
「や、イっちゃうッ、イっちゃ……うえ? ほな、穂波……?」
志歩ちゃんが達しそうになったその瞬間に指を止め、静かに抜く。身体を離して、倒れている志歩ちゃんの横に座りながらも見下ろすような姿勢になる。志歩ちゃんは不安そうにこちらを見て、わたしの服の裾を指でつまんでいた。
ごめんね、志歩ちゃん。ちょっといたずらしてみたくなったんだ。でも、こんなゾクゾクする顔ばっかりする志歩ちゃんも悪いんだよ?
そう心のなかで言い訳をしながら、赤い顔で荒い呼吸をしている志歩ちゃんに言う。優しく、教え込むように。
「だめだよ勝手にイっちゃ。イキたいならおねだりしてみて?」
「えっ、い、いや、そんな……こと」
「ふふっ。どうする? イクのがどんなに気持ちいいか、もう分かってるでしょ?」
「っ……。で、でも……」
「……。迷ってるの、志歩ちゃん? でも、ここは疼いちゃってるみたいだよ」
「あぅっ、そこ、押さないでっ」
志歩ちゃんの膀胱のあたりをギュッと押して外から膣を刺激する。イキかけた所で止められた志歩ちゃんの身体はこの程度の刺激でももはや興奮してしまうらしく、恥ずかしげに足をよじらせている。
「こんなので感じてるの? でも、わたしもっと気持ちよくしてあげられるよ。志歩ちゃんがちゃんとおねだりできたらね」
「うううっ、ほ……穂波」
「穂波様、にしようか」
耳まで真っ赤にしてわたしの名前を呼ぶ志歩ちゃんの脇腹をほっそりとなぞって言うと、目をうろうろさせて、か弱い小動物のような表情をわたしに見せてくる。それが普段の志歩ちゃんとは大違いで……そのギャップに支配欲が満たされていく。
「穂波、様。わ、私を、どうか、い、イカせて下さい。お願い、します」
「いいよ、志歩ちゃん。じゃあ下、脱いで?」
「……はい」
寝っころびながらも、注文通りに志歩ちゃんは自身の、股の部分が濡れたジーパンを脱いでいく。細いながらも筋肉の付いたももに愛液が漏れていて、酷く扇情的だ。志歩ちゃんらしい味気ない白いパンツも、今は志歩ちゃんの興奮を十分に伝えられるほど濡れていた。恥ずかしげにしてそれを脱いでいくと、ねっとりと愛液が糸を引いて、志歩ちゃんの蜜壺とパンツを繋いでいた。
そのストリップショーを見届けると、私は志歩ちゃんに股を開いて足を抑えておくよう命じる。志歩ちゃんが恐る恐るといった様子でそれを実行すると、M字開脚の姿勢になる。わたしが志歩ちゃんの股に顔を近づけると、興奮しきった志歩ちゃんの匂いに頭を埋め尽くされる。とろけきった甘い匂いだ。
「穂波……様、恥ずかしい、です。嗅が、ないで……」
「すごい匂ってるね、志歩ちゃん。志歩ちゃんのえっちなおまんこは、どんな味がするのかな」
「なっあっ、やぁっ! ああッ、舐め、なめないで……っあぁっ! ……はーっあぁっ、や、やあぁあ!」
志歩ちゃんの愛液だらけのおまんこに舌を這わせてむしゃぶりつくと、志歩ちゃんはビクビクと震えて可愛い声をあげる。途中から足を抑えきれなくなったらしく、膝を合わせるように縮こまり、太ももで私の頭をキューっと抑えて喘ぎ続ける。呼吸すらままならないのだろう。必死に酸素を取り込もうと苦しげな、されど甘い声は、わたしにとってより強く責める理由にしかならなかった。膣中に舌を入れて膣の味を堪能していると一際大きな嬌声と共に、太ももと膣がギュッと締まって痙攣する。どうやらイったらしいが、わたしはまだこの興奮を抑えられないので、志歩ちゃんの薄く揺れる胸を揉み、時折乳首をコリコリとしながら続ける。
「あ゛っ。や、もうっイっ、イった! イったから……っ! やめ、や……ッ!」
「おねだりされたら、ちゃんと応えないとね」
「だ、からっ、もう……っ!! ああっ、ま、たっ、イク゛ぅっ!」
二回連続の絶頂は刺激が強いらしく、開脚させていた足を抑える手は完全に離され、志歩ちゃんの白い素足はわたしの上半身に強く巻き付いていた。いやだといいながらわたしが離れないようにするなんて、志歩ちゃん本当はもっと舐めてほしいのかな? もっとも、勝手に力が入ってこうなっただけだろうけど。太ももを手で擦りながら舐め続け、ちらりと志歩ちゃんの顔を見上げると、志歩ちゃんは口を開いて、絞り出したような、叫ぶような喘ぎ声を出していた。これ以上ないって程に赤くなった顔にはじっとりと汗が浮び、それを胸を伝って垂らしているが、とても気づいているようには見えない。ただ目の前の快楽に溺れて、悶えているようだった。
最後にもう一度イかせよう。そう決意したわたしは志歩ちゃんのクリトリスに舌を伸ばした。ぷっくりと勃起したそれを、うっすりと生えている陰毛に絡めて舐めて、音をたてて吸う。
「ああ゛ッ、それっかはっあ゛ぅ! ぐる、きちゃうぅ! だめぇっ、あ゛っ……あああぁああーーッ!!」
志歩ちゃんがひときわ大きく身体を弧に反らした瞬間、わたしの顔に志歩ちゃんの温かい潮がプシャーっと吹き付ける。そして潮吹きが終わると同時に志歩ちゃんはぐったりと倒れて、イっていた時間を取り戻すように、激しく呼吸した。
わたしは暫くそれに見惚れていたが、思い出したように顔を拭った。拭って水を吸った服を、少し誇らしく思いながら。
◇
肩で息をする志歩ちゃんの隣で横になる。顔が向かい合わせになる位置。志歩ちゃんの呼吸が整うのを待ってから話しかける。
「ねぇ、どうだった? 志歩ちゃん、気持ちよかった?」
「……なんでわざわざ聞くの、穂波のいじわる」
「ふふっ、ごめんね志歩ちゃん」
「こんなに部屋も汚しちゃったし。びしょびしょじゃん」
「わたしの部屋だから大丈夫だよ。それに、志歩ちゃんが汚すなら、いいよ」
「ん……そっか」
「あれ、また顔赤くなってる?」
「ち、違うし。穂波が変なこと言うからでしょ!」
「うん、そうだねっ」
志歩ちゃんとえっちをした。この事実がこうもわたしを喜ばせるのかと自分の事ながら驚愕した。だが、わたしは考えが足りていなかったらしい。志歩ちゃんは神妙な顔になってわたしに言った。
「……でも、自分のやったことわかってる?」
「っ……! そ、それは」
幼馴染に薬を盛って犯した。言葉にすると、途端にその重みが穂波にのしかかってくる。罪悪感に潰れてしまいそうになる。
そうだ。確かに……分かっていなかった。こんな気分になっている場合じゃ……。私は許されないことを……
眼の前がどんどん暗くなっていくようだ。そして重く……重く? わたしの上に志歩ちゃんがうま乗りになっていた。もしかして殴られっ――
「穂波のせいで、私、私はこんな気持ちいいことがあるって知っちゃったんだけど」
「え?」
恥ずかしがるようにして、けれどまっすぐと志歩ちゃんはわたしを見ていた。志歩ちゃんの下半身がしっとりとわたしの服を更に濡らした。わたしが呆気にとられていると更にこう言って、ある行動をした。
「責任、取ってよ」
「志歩ちゃ……んぅ!?」
それは、キスだった。わたしがしたのとは違う、優しいキス。舌を入れて、絡み合っていく。身も心も温かくなるようなキスを。暫く求めあったあと、唾液の糸を引いて唇がゆっくりと離れていく。突然訪れた暖かさに名残惜しさを感じて志歩ちゃんを見ると、志歩ちゃんは挑戦的な笑みを浮かべて、わたしの顔の横に手をつくと、こういった。
「今日は寝かさないから」
望月家の弟になりたい……。