学生時代にちょこっとだけ2次小説を書いていましたが、
それからずっと読み専でした。
最近になって自分の好きな妄想を書きたいと思い、執筆を再開しました。
この作品は執筆再開後に書き始めた連載第1弾です。
紅・・・
それはこの世界に存在する唯一の色・・・・・・
紅・・・
それは僕の過去。犯してきた罪の色・・・・・・。
そして白・・・
それは僕に与えられた
新世紀エヴァンゲリオン
≪神の後継者の異世界記≫
colreonis作
プロローグ
2016年、世界は一部の死に恐怖する老人たちと、たった一人の愛する妻に再会することに
執着した一人の男によって滅亡した。
それぞれの思惑によってその人生を狂わされてマリオネットとなってしまった僕・・・
『碇 シンジ』を除いて。
あの日起こったサードインパクトによってLCLとなってしまった地球上の生命が持っていた知識は、ただ一人生き残ってしまったという現実に耐えられなくなってLCLに還ろうと、その身を浮かべた僕の中に流れ込んできた。
身近な存在だったアスカや綾波、ミサトさんやリツコさんや父さん。それにトウジやケンスケ、洞木さんにクラスメートのみんな。そして全く知らない世界中の赤の他人の知識が僕というたった一人に流れ込んできたため、気絶して長い間LCLの海を漂うことになった。
どの位の間気絶していたのかはわからないけれど、気が付いた時には僕はどこかの砂浜に打ち上げられていた。
目を覚ましてから長いこと記憶の整理を行っていたら、とんでもないことが分かった。
どうやら僕は新たなアダム・・・新第1使徒とでも言うべき存在になってしまったようだ。
使徒たちが使っていた特殊能力その物の行使、応用、合成と様々な力を使えるようだ。
ある程度能力の確認を行った僕は、第3新東京市まで飛んでいくことにした。
上空から眺めて分かったけど、どうやら僕は芦ノ湖の湖畔にいたようだ。
そして、芦ノ湖の反対側の湖畔を見た時、僕は驚きで口を半開きにしたまましばらく呆然としてしまった。
第3新東京市のビル街は全て破壊され、地面に大きな穴をあけてジオフロント内が丸見え状態になっているのはまだ序の口で、そのジオフロント内に十字架のごとく突き刺さっている9体の量産型エヴァ。
そして、ネルフ本部のピラミッド上の建物の横に騎士の如く方膝をついて頭をたれている初号機の姿があった。
気を取り直した僕は、初号機の元まで下りて行った。
改めてみると、かなりボロボロだった。
拘束具兼装甲はあちこちがはじけ飛び、コアも露出していた。
僕はなんとなくコアに触れてみた。
その途端、初号機が震えだし、コアと両目に光がともりだした。そして・・・
「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン」
天に向かって鬨の声を上げるように吠えた。
「・・・・・・急に吠えるな、ウルサイ」
その声は僕の後ろから上がった。
振り向いた先にいたのは、カヲル君を成長させたような容姿をした青年だった。
「あなたは一体…」
「俺か?俺は創造神だ。」
自分を創造神だと名乗るこの人からは、それを証明するかのように人ではありえない神々しいオーラが感じられた。
「・・・神様が一体何の用でこんなところに?」
そんな何気ない一言に、とんでもない答えが返ってきた。
「それは、お前を俺の後継者に指名するためだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
「お前には、これからある物を取りに行ってもらった後、様々な世界に行ってもらう。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
創造神様が言ったことがうまく理解できない。
僕が、創造神様の後継者?・・・様々な世界に行く?・・・何の冗談でしょう?
「冗談などではない。お前には俺の跡を継いでもらうために様々な世界に行って経験を積んでもらわなければならない。これは決定事項なのだ。」
さすがは神様。極自然に思考を読んでる。
「・・・・・・って、ちょっと待ってください!!どうして僕が選ばれたんですか?!」
「なんだ、気が付いていなかったのか?お前はサードインパクトの際に魂の階梯を何段も上ってこの星の神となったんだぞ?」
ぼ、僕が神様?創造神様が言うんだから間違いはないんだろうけど、全く実感がない。
「しかもだ。お前はLCLの海に100年もの間漂っていたことにより、更に階梯を上ってしまった。このままではお前の魂と精神のバランスが崩れてしまう。そうならないためにも、お前は経験を積まなければならない。それが終わった時にはお前は俺と同じ位階に至るだろう。」
創造神様の話はうまく理解できないままだけど、このままでは僕が僕でいられなくなるっていうのはなんとなくわかった。だから、僕の答えは決まっている。
「・・・わかりました。やらせてください。」
「・・・よし。それではこれからお前には長野県の九郎ヶ岳に行き、ある物を手に入れろ。」
「ある物ってなんなんですか?詳しく教えてください。」
「行けばわかる。あれはそういうものだ。」
行けばわかるって・・・無茶苦茶な。でも、やるって決めたんだ。
「わかりました。では、行ってきます。」
そして僕は長野県の九郎ヶ岳に向かった。
まずは1周してみようと山の麓側を飛んで回っていた時、人が2、3人は通れそうな洞窟があることに気付いた。
「・・・よし、まずはあそこから調べてみよう。」
何の手がかりもないから目についたあそこから探してみようという軽い気持ちでその洞窟に入っていった。
中は暗かったけれど、それなりの広さがあった。何枚もの石碑が立っていたけど、それらを無視して奥へ進んでいく。
僕の中の何かが、僕の体を奥へ奥へと誘っているようだ。進むごとに焦燥にも似た何かは強くなっていく。
そして、一番奥の部屋にたどり着いた時、僕の心臓が大きく鼓動した。
そこにあったのは蓋がずれて中があらわになった棺だった。
棺の中には今にも動き出しそうなミイラが一体、ベルトのようなものをつけて納められていた。
僕はミイラがつけているベルトのようなものに目を奪われて仕方なかった。
「・・・創造神様が言っていたのはこのことだったのかな?」
僕は創造神様の言葉を思い返しながら、そのベルトを手に取った。
その途端、ベルトの中央にはめ込まれた石が光り輝き、僕の脳裏に映像が流れた。
それはベルトを付けた赤い鎧の戦士が異形の化け物と闘う姿だった。
やがて、戦士はその鎧を青、緑、紫に変え、手に棒状のもの、銃に似た何か、剣を持って戦っていた。そして鎧の色が赤に戻ったと思ったら、今度は黒に変わってしまった。今までの4つの姿よりも強そうだけれど、何か嫌なものを感じさせた。
黒い鎧の戦士が僕のほうに向かって右手を向けたところで映像は途切れた。
「・・・今のはこのベルトが?」
僕はベルトを右手に持ったまま洞窟を出ようとしたけれど、ミイラが収められていた棺の下から光が漏れていた。
気になった僕は棺をずらしてみた。
すると、そこから機械でできた大きなクワガタみたいなものがでてきて、僕の周りを飛び始めた。
「な、なんなんだよ、こいつは?」
とりあえず、何もしてこないので僕はこのメカクワガタもどきに注意を払いつつ洞窟から出ることにした。
「・・・いつまでついて来るんだ?」
結局、洞窟からでてからもメカクワガタもどきは僕の後について来て、第3新東京市まで来てしまった。
「ほぅ、ゴウラムまで見つけたのか。」
「・・・ゴウラム?」
「そいつのことだ。」
創造神様はこのメカクワガタもどきを知っていたのか。
「さて、これからお前に4つだけ特典を与えてやろう。能力、知識、道具など何でも構わない。」
「・・・本当に何でもいいんですか?」
「あぁ、勿論だ。」
僕の好きなように選んでいいのなら・・・・・・
「じゃぁ、1つめはこのベルトとゴウラムに関する全ての知識と必要な技能とかをください。」
「いいぞ、ほれ。」
創造神様は右手を上に向けて光の球を作り出したかと思うと、それを無造作に僕に向けて放った。
そして、僕がそれに反応する前に光の球は僕の体に吸収され、僕の願い通りの知識を与えてくれた。
「・・・成程、これはそういうものだったんですね。」
僕は与えられた知識通りにベルト――アークルを腰に巻いた。
すると、アークルは僕の体の中に吸い込まれていった。
「さて、残りはどうする?」
創造神様に促されて、残り3つの特典についてを考える。
身体能力に関しては使徒として覚醒した時から既に超人並みだったから、それほど必要とはしないけれど、リミッターみたいなものはほしい。それに、今得た知識から考えると残りの願いももう決まったかな。
「残りの特典は『僕に関する全ての事柄をステータス操作で変更できる能力』と、『僕が考えたものを瞬時に作り出せる能力』、そして『仲間と一緒に世界を渡る能力』でお願いします。」
「ほぅ、なかなか面白そうなものを選んだな。」
創造神様はまた同じように光の球を作り出して僕へと放った。
今度は自分から光の球を受け入れた僕は、ゴウラムと初号機に向き直った。
「さて、君たちも僕と一緒に来てくれるかい?」
僕の問いかけに、ゴウラムは僕の周りをブンブン飛び回って答え、初号機は静かに頷いてくれた。さっき創造神様にウルサイって怒られたのが怖かったのかな。
まぁ、いいか。まずは初号機をどうにかしなきゃね。
「初号機はそのままじゃまずいから新しい体をあげるね。」
僕は飛び上がって初号機のコアに触れて体を人間として再構築しようとしたところで、止まってしまった。
「・・・まさか、母さん?」
初号機のコアからは初号機以外の魂が感じられた。
だから僕は、元々の予定通りに初号機の体を人間として再構築するとともにコピーして、
母さんの魂をそっちに移すことにした。
初号機が光とともに小さくなり、拘束具が辺りに落ちていく。
そして光が消えると、その場には裸の女性2人が立っていた。
一人目は僕の母さん、碇ユイ。初号機に取り込まれた当時(多分25、6歳くらい)のままだ。
二人目は初号機。ただ、どことなく母さんに似ている。やっぱり、ずっとコアの中にいたから、その情報が強かったのかな。
でも、初号機のほうがスタイルはかなり良いけど。
「久しぶりね、シンジ。見ない内に大分変わってしまったようだけど。」
そう言ってほほ笑む母さん。そして・・・
「こうやって話すのは初めてですね、マスター。これからもよろしくお願いします。」
「よ、よろしくね。」
声まで母さんに似てたよ。これはかなり母さんの影響を受けてるな。
「さて、準備も整ったようだし、早速行ってもらおう。このゲートを通ってくれれば、最初の世界に行ける。そのあとはある程度の年月をその世界で過ごしていれば、次の世界へのゲートが開くようになっている。」
「その、ある程度の年月って具体的にどれくらいなんですか?」
「世界によってそれぞれ違う。まぁ、今の君に寿命はないから死ぬまで開かないということはないとだけ言っておこう。」
ぼ、僕って寿命なくなってたんだ・・・。
「わ、分かりました。それじゃ、行こうか。」
そして、僕と母さん、初号機、そしてゴウラムは最初の世界に行くため、ゲートをくぐった。
続く
へたくそな文章ですみません。
やっぱり読むだけでは文章力落ちますねぇ・・・・・・。
できるだけ読みやすいように書いていきますので、皆様の大きな器で許してください。
規格外の能力を持ったシンジがたどりついた最初の世界は○○○○の世界だった。
次は最初の世界についたシンジたちの数日間を書こうと思います。
もしかしたら早速ピーなことも・・・。