若いきつねと三十路のたぬき 作:負けた社畜
無意識で会社の報告書にハートマークつけそうになりました。
年末年始の休日をもぎ取る今年こそはの悲壮感。ストップ・ザ・残業を最優先に掲げた
12/24から休暇をぶち込み、これでもかと大型連休にもっていった社員もいる。大変よろしい流れだ。
もう身を粉にして会社に尽くす時代は終わりつつある。エビデンスだとかコンセンサスだとか、使ってる
そういう所は遅々として進まないのか、あえて無視しているのか知らないが、役員層管理職層に任せきりにするのではなく僕ら
試しに享受する方も『アイツばかり休暇取って』というバリアを取っ払う事から始めてみよう。つまり
「……俺は自由だ」
だから駅の改札を出たところで、
スマートフォンが鳴り出してからこの間0.05秒。
年内必着のタスクは終えているはずだし、年を跨ぐのものについては進捗状況を報告書にして送った。これはバリキャリ女にもI子にもU美にも確認しているから間違いない。ついでに今日は年暮れだと言うのに課全体のバックアップも用意してきた。
進捗途中の案件等にはプロテクトを掛け
嫌な宿題は全部ゴミ箱にすてちゃえ。俺はそれを空にしてコンクリで固めたに過ぎない。
はてさて、そこは関係ないはずなので
そんなこんなで駅を出て帰宅路を行く。
忘年会だったり、クリスマスだったりと慌ただしく踊っていた街並みはすっかり落ち着き、人通りもまばら。みんな帰省なり自宅で家族とゆっくり過ごすなりしているのだろう。
様々な店舗が立ち並ぶこの駅前通りでも、シャッターを下ろしている店は少なくない。逆に開いている店には敬意を表する。お疲れ様です。
今年の冬は空が深い。見上げた黒に浸る残像たちは俺の吐く息じゃちっとも届かなさそうだ。 吹いた風であっという間に掻き消された無力感を抱えてトボトボと乾いていく。
寒い寒いとコートを寄せ、夜飯を調達するためにコンビニへ入った。そういえば冷蔵庫に何もないと気づいたのは時短営業で閉まったスーパーを見た時で、もう少し歩を早めるべきだったと後悔しても後の祭り。ならばと文明の利器に頼る他なく……ちょっと高いけど仕方ない。
「シャセ~」
そんな大して食べたいものも無く。
年末年始で客足も少ないからか配送も止まっているんだろう。陳列棚も歯抜けだらけ。弁当は残り僅かで惣菜系もほぼ壊滅。適当でいいか…と思考が傾いた時にカップ麺コーナーに目が止まった。
見慣れぬめでたいパッケージをしたうどんはいつもお馴染みのあそこが発売元のようだ。どうやらたぬきの天かすときつねのお揚げの具が両方入っており、深底容器で内容量も満足の大ボリューム。
あーこれこれ、こういうのでいいんだよ。
もはや思考の停止した俺はノータイムでカゴへと放り込む。明日休みだし、どうせなら酒とかも買っちまうか。酔っ払ったって誰に迷惑を掛けるわけでもないし。強めのアルコール度数のロング缶数本とちょっとしたつまみを買ってレジをくぐらせターンエンド。
「ザッシタ~」
店を出た瞬間、口元からは白い体温が溢れ出る。もうあと何時間かしたら除夜の鐘も鳴り出すだろう。いやしかし、静か過ぎる夜だ。車やバイクの通りも少なく、音を出す物自体が無いのだと気づく。煌々と仕事をこなす街灯の声すら聞こえてきそうだ。きっと今日くらい休ませてくれって言うことだろう。
ようやく帰り着いた自宅だが、なんだかここもシンとしてマンション全体に人気がないように感じる。大きな荷物をもって出かけて行った住人も見かけたことだし、各々帰省や旅行と洒落込んでいるらしい。まあ、それが
反面、俺はカップ麺と酒のロング缶とつまみで優しょ……やめよう。比べたところで比較にもならない。まず競技すら始まってない。鍵を開けても待っているのは温度感のない部屋だ。
「掃除と洗濯は……明日の俺よろしく」
俺と俺で分業して家事を分社化。実に効率的。俺が一人しかいない事を除けばよぉ。一人暮らしはサボるとあっという間に汚部屋一直線だから頼んだぜ明日の俺。
風呂に入って部屋着に着替え、後は飯と……どうするか。日付が変わるまで起きていてもいいが、別になんら特別なことは無いしする予定もない。
年が変わるというほんの少しの非日常。たが家族、友人、同僚、知人に他愛もないメッセージを送ればいよいよ何もすることが無くなる。
友人から送られてきたどこぞの神社か存じ上げない鳥居の写真に適当な返事をして、スマホにはお眠りいただいた。よく行く気になるものだ。
人によっては既に初詣へ向かっていたり、初日の出を見に活動を開始している人も居るかもしれない。そのアグレッシブさは尊敬に値する。有名どころの神社や景観スポットはその人気さ故に混雑しているだろうことが想像に難くない。だからこそ足を向けるのが億劫なんだよな。
「すげぇなぁ……」
俺はといえばカップ麺に湯を入れロング缶を開けた完全リラックスムードだというのに。だって外の気温1桁台だぜ?無理無理かたつむり。北国の人に言わせればまだまだかもしれないが普通に無理だって。
さて、そろそろいい具合に時間も経った。箸でうどんを解し、具と粉を入れ、湯がいてちょっと。部屋に広がる出汁の香りが食欲を刺激した。
アルコールも入って俺自身も温まり、普段と変わりない
「あー、あ?」
「うわっ……」
「あらあら~♡」
麺を啜るために下を向いたところ、突如として二方向から声がした。かたやゴミでも見るような冷たい声、かたや喜色満面を音にしたような声。瞬間バイノーラル。
「よりにもよって今年最後が
「昨年はとてもお世話になりました♡ 来年もぜひよろしくお願いします♡」
「????? はい、よろしくお願いします?」
……なんだ、どういうんだ。巫女服を纏った少女たちが目の前に現れた。今どきの安っぽいファンタジーだってもう少し捻るぞ。
片方は対になった狐耳を頭頂に生やした少女。流れるような金髪を持ち、勝気そうなツリ目から覗く双眸は緋を溶かしたような紅色で。そのうえ、毛の逆立った尻尾が彼女の後ろで左右に揺れていた。
もう一方の少女は丸みを帯びた狸耳をご機嫌に動かし、特徴的な垂れ目をへにゃりと揺蕩えて微笑む。歳の頃は金髪少女と同じくらいで、パーマがかったショートヘア。
だが、こちらの彼女は巫女服の上からでも分かるほど女性的な丸みを帯びている。かなりのスタイルをお持ちなようだ。なんという胸囲の格差社会。
安直だが生えている耳と今食べているカップ麺になぞらえて、きつねとたぬきと呼称する事とする。
確かに冴えない男だと自覚はあるが、そこまで恨みを買うような事をした覚えは無い。一体、何がきつねの逆鱗に触れてしまったのか皆目見当もつかず、困った俺はもう一人の
「大丈夫ですよ~?きつねちゃん、いつも分からされちゃうから拗ねてるだけで~す♡」
「はぁっ!?たぬきあんた……!」
「分からされ……?」
しかしもう一人の
目の前で(一方的に)繰り返される応酬に、俺はといえばずっと既視感を感じていた。なんか前にもこのやり取りを見たようなデジャブ。
……いつだったか。しかし記憶を辿ってみても霞がかったように思い出せない。そういえばデジャブは脳が作り出す錯覚と言うし、もういいか。年の瀬まで頭を使いたくない。
12/31だって、ただ1年最後の日に割り当てられてしまっただけの可哀想な奴なのさ。結局、
ぎゃあぎゃあ(一方的に)言い合う二人を横目にテレビのバラエティを垂れ流すが、特に興味を惹かれるものも無く。俺はといえばお気にのレモンスカッシュとレモンサワーをブレンドし、お手軽酔っ払い製造機の完成させた。飲みやすいくせに度数高めのヤバヤバドリンクである。
「だから違うってば!あんたもなんか言いなさいよ!」
「ばなな」
「……おかしい奴を亡くしたわ」
「きつねちゃんがメスガキ口調を使わずに素で接してるのが証拠だよ?」
「止めなさい!ブランディングに関わんのよ!!!!」
ちょっとそのブランディングは見直した方が良いんじゃない?
「だってきつね=妖艶お姉さんとか、のじゃロリとかそんなのばっかじゃない!許せないの!」
キレどころがまるでわからん。本人の中に譲れない揺るぎないものがあるらしいがどっちにしろニッチじゃん。一部にしか刺さらんて。
「まあ
「あー!キレましたー!もうブッチブチにブチギレましたー!スレンダーお姉さんだって需要ありますぅー!!!」
こいつの場合体型うんぬんより、精神性が“お姉さん”から程遠いわけだが。
言うなり、きつねは俺の酔っ払い製造機をひったくり一息に呷る。どんどん角度づいていくタンブラー。こちらにまで聞こえる力強い喉の音。あーあ、知らんぞもう。
「おいそれ酒だぞ」
「※この作品の登場人物は全員18歳以上の成人です※」
「なんか知らんけど妙な配慮をありがとう。だが酒は20歳以上な」
「大丈夫です。われわれは
「賢さゼロになるもん飲んでる件」
こやつらが何歳なのかは知らないし、そもそも人間なのかも分からないけど。
「で、ふたりとも何の用なんだ?」
「はぁ?らすとわんしょうあれらのはあんたれしょ?だはらわざわざこうしてきれやっらんじゃない!」
「おにーさんは宝くじを引き当てたんですよ~ 。残り物には福がありますね♡」
早くも一丁上がった呂律が怪しいきつねと終始胡散臭いたぬきの話を聞くには、俺が買ったカップ麺がラストワン賞……?つまるところいい感じにアレしてコレして大当たりらしい。なるほどわからん。
ならば試しに、年末ジャンボリー宝くじの当たり券おくれとお願いしたら秒で却下された。ぴえん。
「
「……むしろ何ができるんだ?」
「今後絶対に来る株式500銘柄予想(たぬき調べ)………………とか」
週刊誌かよ。あとレンジが広すぎるので30社ぐらいまで後でこっそり教えてくれません?
先程きつねに飲み干されてしまったので、再びレモンスカッシュとサワーをブレンドし、お手軽酔っ払い製造機を精製。ようやく酔えるかと思ったが、しかしそうは問屋が卸さない。
「何言ってんのよムッツリたぬき!どうせあんたの頭の中なんか年末姫納め
「……」
「あの、無言で俺の酒持ってくの止めてくれます……?」
きつねからの煽りを受けて、こんどはたぬきが俺の酒をかっ攫う。どんっ!とテーブルに置かれるタンブラー。あ々、その思い9%
その後も俺の買ってきたロング缶を何本も転がした頃、表情は変わらず笑顔のままだが、たぬきの額にビシリと青筋が浮いたのを俺は見てしまった。どこかに我慢ならないポイントがあったらしい。
例えるなら穏やかな山の向こうに見えるどす黒い雲。その後に何が待ち受けているかと言えば……そう、嵐だね。そのまま大人しく潰れてくれという純粋な感想は1/3も伝わらない。
「口から出るってことはきつねちゃん自身がそう思ってるってことだよね?」
「はぇ?ムッツリたぬきといっしょにしないでくださーい!」
争いは、同じレベルの者同士でしか発生しないと言うけれども、あの
「だいいち、きつねの方がしょうひんバリエーション多いし!」
「この作品のアンケートではかき揚げ載せた場合そばの方が優勢だったよ?」
「そんなのアンケートとった条件で変わるに決まってるじゃない?あんたバカぁ?」
「歴史的にはたぬきの方が先に出たんだから先輩だよ先輩!」
「……ぐぬぬぅ!」
不毛だ。このままやり合ったって平行線を辿って答えなんぞ出ないだろう。
「好きな時に好きな方食えば良いじゃん」
「それを言ったらさあ!」
「お終いやないですか!」
じつはめっちゃ仲良いでしょ君たち。
「はぁぁ!?だれがこいつなんかと……んむッ!!!??!?」
擬音を付けるならズキュゥゥゥン!だと思う。
再びキャンキャン吠えようとしたきつねの顎をクイッと持ち上げ、たぬきがその唇を奪った。あまりにも鮮やか。あまりにも慣れた手つき。やってるよこれ。絶対やってる。
「んん!…ぷぁっ!……ちょっ……!……っやめ」
ちゅぷ♡♡……れるぅ♡じゅぷぷ♡……はむっ♡
唇同士、桜色の艶が歪む。歪んだかと思えば次は塞ぐ。塞いだかと思えば被せる。ひどく一方的な欲望の押し付け。
「~~~~!!!」
あ、舌いった。唇を通り越し、いよいよ彼女らの粘膜が混ざり始める。ほんの少しの隙間から覗く赤い舌はその蠢きを止めず、初めは抵抗しようと押し返そうとしていたが、余計に絡め取られて粘膜接触が濃厚になっていくばかり。
たぬきの二の腕を押し返していたきつねの腕は、段々と力を失くしていき、ただただ支えを求め縋り付く。
「んー!!♡♡♡んーーー!!!!♡♡♡♡♡」
乾いた部屋。響く、粘膜の絡む湿った音。くぐもった声。発するのは二枚の舌。たったそれだけのものが立てる粘ついた音に支配された間。
あるのは一方的な捕食。遂に押し倒されたきつねは抵抗も虚しくたぬきに口内を貪られ続ける。
「はー……♡ はー………♡」
「ぷぁっ…♡キスだけでトロトロになっちゃうんだから…きつねちゃんかわいい……♡」
何分も、何十分とそうだった気がする。ご褒美か、はたまた処刑か。繋がった糸が質量を持って唇へと降り注ぐ。たぬき自身も肩で息をするほど二人は舌を絡め続け、きつねにいたっては酸素が足らないのか言葉も発せず必死に胸を膨らませていた。
……そうだ、こいつら酔っ払いだ。ストゼ○にやられた酔っ払いだった。絡み上戸とキス魔が揃った相乗効果が爆裂してやがる。
「ふふっ……♡」
するり
たぬきの手が、きつねの袴へと伸びる。それは侵蝕だと思った。頭の中を蝕む、快楽の侵蝕。
「酸欠で空っぽの頭は
通気性のためかどうかは分からないが、きつねの巫女服は脇の所に
「……んい゛っ♡!」
「あ~♡いけないんだぁ♡ キスだけでこんなに乳首ビンビンにしちゃう子はお仕置きだぁ♡」
衣擦れの音。衣擦れの音。衣擦れの音。
それはたぬきがきつねを捕食する音。
それはきつねが身を震わせる音。
それはきつねが快感に耐えようと太腿を擦り合わせる音。
「ねぇ、おにーさん♡きつねちゃんの乳首はいったいどんな育て方したの?敏感過ぎない?」
「俺を巻き込むなよ。それは本人のポテンシャル」
「ドスケポテンシャル高すぎ~♡」
「んやぁぁああ♡♡♡♡!!」
蜘蛛の巣に捕まった蝶が絡め取られていく。きつねが身動きすればするほど糸は外れなくなっていく。
「かりかり、くりくり、こりこり、どれがいーい?」
「ぜんぶ!ぜんぶやぁだッ♡♡♡!!」
俺には関係ないと無視を決め込むつもりだったのに、耳に流し込まれる嬌声の滂沱。
それにしても日本語のオノマトペ文化の特徴が全開である。
同じ『乳首を弄る』という行為に対して、たぬきの発した①かりかり②くりくり③こりこり は全て違う弄り方を指している。想像が正しいなら掻く、転がす、捏ねるだ。変に冷静さを保とうと、俺の思考はどうでもいい事を熟考した。
「はい時間切れ~♡ぜんぶね~♡」
「やぁッ♡!………っあ♡、う゛♡♡♡」
薄布の下、いとも容易く行われるえげつない行為。否が応でも耳に入り脳を揺さぶってくる艶声。酒が入って回転の鈍くなった脳内ですら直接流し込まれるような高電圧。
くり♡くりゅ♡くりゅ♡こりっ♡ぴんっ♡こり♡カリカリカリカリ♡♡ぷみゅ♡くりゅ♡くりゅ♡
「気持ちいいね~♡キスでびんびんになっちゃった乳首転がされちゃうの堪らないね~?♡」
「やだぁ♡!!乳首やだぁ!!!♡指やめてぇ♡♡!」
「指やだ~?そっかー……えい!」
ぷるんッ♡
きつねの形ばかりの拒絶にたぬきは従う……と見せかけて掛衿をはだけさせてしまった。勢いよく開かれた肌色の原野。しかし小さいながらも女を感じる果実が露わになり、その先端は痛みを感じそうな程に尖り狂っていた。
「ちょっ……!」
快楽に犯され思考が酩酊していた事で遅れて羞恥を認識したきつね。赤らんでいた顔はみるみる鎖骨付近まで広がり、彼女は咄嗟に手で隠そうとする……そして、気づいた。
「えっ!?なにこれッ!!?」
……自身の手が後ろで縛り上げられていることに。
年末という時節、もちろんそれぞれの事情はあるだろうが、だいたいの家庭では大掃除をすると思う。かくいう俺も大掃除をして、その時発生した衣類や廃品などをまとめる為にビニールヒモを出しておいた。
たぬきはいつの間にやら、タオルとヒモを使ってきつねの身動きを封じてしまったのだ。まるで化かされた気分だ。古来より狐と狸は人を化かしあう伝記が存在したりと話題に事欠かないが、面目躍如この上ない。
「きつねちゃんは指が嫌いなんだから仕方ないよね~♡」
「ひぅ……!」
あ、あれは乾燥防止に買ったボディーローションお徳用(税込596円)!どこかに行ってしまったと思ったらなぜたぬきの手に!?
ぱちんっと小気味よい蓋の音が響く。きつねを自らの膝上に転がし、あすなろ抱きで逃げられなくしたたぬきは、わざときつねの目の前で手のひらにローションを広げぬちゃぬちゃ♡と粘着質な音を立てた。
そして人肌に温めたあと、きつねのはだけた胸元に垂らしていく。ローションにコーティングされ、素肌は電灯を照り返し、あっという間に胸どころか腹辺りまでがてらてらと光り妖しげなテカりを帯びてゆく。
「やぁ……♡!何してんのよぉ……!!」
一体たぬきは何をする腹づもりなんだろうか。
「おにーさんが便利な物を持っててくれて助かりました♡」
そう言ってたぬきは更なる物を取り出した……あ、あれは買ったは良いけどサイズが絶妙に小さくて使いづらいから放置してたヘッドマッサージャー(税込4980円)四つ足がみょんみょんと動くタイプ!
悪い笑みを隠そうともしないたぬきがスイッチを入れると、ピッという電子音とともに、マッサージ部がタコの足のように踊り始める。その名の通り、本来は頭皮をマッサージする為の物で、凝りを解す独特な揉み込む動きは心地良さを思わせる。
───何をされるか理解しまったきつね以外は。
「ちょっ、ちょっと待ってたぬきアンタ……!」
……マッサージャーが向けられたのはローションをたっぷり塗されたびんびん♡と尖る乳首で。
うぃんうぃんうぃんうぃんうぃん
ぐりゅ♡ぐりゅ♡ぐりゅ♡ぐりゅ♡ぐりゅ♡ぐりゅ♡ぐりゅ♡ぐりゅ♡ぐりゅ♡
「ああぁ゛ああ゛あっあぁあ!!!!♡♡♡♡」
きつねの身体が一気に弓なりに爆ぜた。脚は一直線にピンと伸び喉を壊しそうなほどの嬌声を叫ぶ。
ローションでヌルテカにされたフル勃起敏感乳首が、ヘッドマッサージャーの四つ足に揉みくちゃにされてしまっている。ひしゃげる乳肉、人の手からは繰り出せない3次元的な揉みこみで強引に転がされる乳頭。
「おっほォ♡!!おねがいィ゙♡!!お゙ぉっね゙がいします♡♡!あア゙ッ!!ちくび♡♡♡!!♡!これ!!ちくびごわ゙れ゙る゙!!!♡♡♡♡!!!!」
「たいじょーぶただのマッサージだよー?」
「むり♡!!!むりむりむりむりむりむりむりむり♡♡♡♡♡!!!!!!!!!!」
ちゃっかり、もう片方の乳首はたぬきの指が円を描くようにこね潰し、抜かりなくイジメ抜いていた。涙と鼻水と、よく分からない汁で可憐な顔をドロドロにして、きつねは半狂乱で叫ぶ。
「あ♡゛!!!やぁま゛るぅ♡♡!!からっ♡♡♡!!!あやああ゛あ゙♡♡まぁあぁ♡♡♡ぁ゛るう♡っか゛あらぁぁ♡♡♡!!!」
「ほんとに謝る?」
「ご゛お♡゛め゛♡ぇ♡ん♡゛゛んっな゛♡ああさぁい゛!!ご゛ぉ゛めぇ゛♡ん♡゛んん゛っ!なぁぁ♡゛さぁぁぁい゛!!ごぉっめ゛ぇ゛!ん゛んんなさ゛あ゛ぁ!いぃ゛い♡!!!!」
謝罪と同時、凄まじい痙攣を起こしてきつねの身体はびぐん♡と跳ねた。「お゙♡!おぉぉ゙♡♡!」と獣じみた汚い喘ぎ声を撒き散らし、舌を突き出して美少女がしちゃいけない顔をする。たぶんアヘ顔っていうのは、ああいうのを言うんだろう。
何度か身体が波打ち、しばらくしたところでようやくきつねは波が引いたらしく、ぐったりと脱力してしまった。一応呼吸はしてる。うん。
「さて、準備ができましたです」
「……え?」
なんの準備なんだそれは……?
「おにーさん、お手伝いしてもらえませんか?」
「何をだ」
たぬきから謎パスが飛んできたことで、ついつい返答を返してしまったが確実に良くないことに巻き込まれる予感がした。
「今日は大晦日ですね?」
「そうッスね」
「大晦日と言えば除夜の鐘じゃないですか」
「はい」
「なのできつねちゃんの煩悩を消し去るためにおにーさんの
テ ク ブ レ る わ !これ絶対脳内SSD全部AV女売れるの年末年始だけ垂れ乳体重ピーーkg言われたの根に持ってるやつじゃん!
「ちなみに釣鐘にあるイボは
知りたくなかったわ!!!!伝統行事が途端に俗物感してくるな!!!!
言うが早いか、たぬきはぐったりとして動けないきつねの緋袴を解いてするりと抜き取ってしまった。この子の脱がせテクは一体どうなってるのん。
「ほら、準備おっけーですよ♡」
脱力しきって抵抗できないのをいい事に、たぬきは脚を抱えあげ、きつねをまんぐり返しの姿勢で固定してしまう。カパッと開かれた脚に太ももの間には何本も粘液の糸が引き、すでに十分過ぎるほど濡れていた。こちらからは秘裂が半開きとなって、とろとろと濁った子宮汁を吐き出す膣口が丸見えである。
「ほらほら♡食べ納めしちゃってくださいな♡」
「あ……う♡」
たぬきの細指が、きつねの秘裂をにちゃり♡と広げる。鴇色をした粘膜がぱくぱく♡と欲しがって膣襞が粒立ち、この中へ突き入れれば極上の快楽を得られると約束する。
そんなものを見せられて、止まれるはずもない。男は気付かぬうちに息苦しさを感じていた下半身を脱ぎ捨て自らを解放した。
ぼるんッ!!!
「う、わぁ……♡♡♡」
つい、感嘆を漏らしたのはたぬきだった。脱ぎ捨てられた服からまろび出た男の肉槍は一言で表せば、そう……禍々しい。
人体のものとも思えぬ赤黒く変色した肌の色に、ぶっ太い青筋をめりめりと浮かべ、先端の
あぁ、きつねちゃん壊されちゃうな……♡
鐘突き人はゆっくりと歩を進めた。ゆら、ゆらと近づいてきて遂に膝をつく。きつねの秘裂を広げているたぬきの指にまで煮え滾った男の熱さが伝わってくるほどに。
にぢゅっ♡
鈴口が膣口に潜り込み座標が合わされる。男の手がきつねの太腿を掴み、腰に体重を乗せた。
ずにゅ、るるるるるるる♡
「えっ……?あ、ぇ?」
あぁ、なんという事だろう。凶悪な、醜悪な、巨悪な、獣にきつねが貪られていく。可憐で可愛らしいきつねの少女が食われていく。うっすらっと失神の境界を彷徨っていた少女の意識は獣に強引に引き寄せられ、強制的に覚醒させられて。あれを導いたのは他でもない
「なんで……♡ おじさん、の……挿入って……?」
「きつねちゃん、おにーさんにしっかり
きつねの媚肉を押し広げていく肉槍はゆっくりとした見ている方が焦れるほどの速度で沈んでいく。薄い彼女の下腹部は中から持ち上げられ、肉槍の入っているところがうっすらと隆起する。
おにーさんは鬼畜だ。わざとゆっくり挿入していくことで膣襞一枚一枚に、獣の熱さを塗り込んで分からせていってるんだ。そんなことされたら、それだけで屈伏イキしかねないぐらいに。
「あ、あ、あ」
肉と肉の境目から泡立った汁が膨らみ破れた。男の腰が止まり、きつねの身体がぶるりと震える。届いたんだろう。最奥に。しかし肉槍はまだ余ってしまっている。
身体のちいさなきつねの膣に男の肉槍は些か大きすぎる。男の身長は成人男性として珍しくもないぐらいだが、それでも覆い隠してしまえるほどの体格差があるのだから性器なんて言わずもがな合うはずがない。
ぐりゅ♡
ぱちん、ときつねの頭の中で何かが爆ぜた。本能的な恐怖かも知れない。動物的な期待かも知れない。女性的な歓喜かもしれない。とにかく、それを何かと断言するにはあまりに不透明で不正確で不確定でしかない。けど、敢えてそれを言うのだとしたら……それは、
「お、ぉ……♡?」
何が起こったか。目の前で見ていたたぬきは、自らの下腹部にさえ痺れが走った。男はきつねの子宮に届いたところでいったん腰を止め、そして少し馴染むのを待ち、残りの全て、根元までを一気に捩じ込んだのだ。体内の中の音が聞こえるはずがない、しかし、たぬきは確かに、きつねの子宮が
声を上げる事さえ叶わない深い絶頂。頭の中で思考していたことが消えていく。一つずつ消えていく。
ぞるるるるるるるる♡♡♡
「お゛ぉ゛おっおお゛ぉ゛お゛お゛お♡♡♡♡♡」
おにーさんの長がっいモノがきつねちゃんの膣内から引き摺り出された。それだけで彼女の身体はびくんびくん♡と跳ね、足先の指がぎゅうっと丸まる。あのエグいカリ部に膣襞をズタズタにされて、Gスポットとか他の気持ちいい所とか全部引っ掻かれて無理やりにイカされたんだろう。
きつねちゃんのドロッドロの子宮汁に塗れた
「ま、ら♡…イクッ♡…またイクぅ…♡!!」
あぁ、いいな……♡
男の腰は段々と激しさを増していった。きつねの膣内は激しく攪拌され、もはや膣襞も肉槍も曖昧な泉に沈み、境界線が無くなっていた。
まんぐり返しの姿勢は男がだんだん前のめりになってくることによって種付けプレスの様相を呈してきた。こうなっては逃げられないし逃げ場はない。たぬきはきつねの腕の拘束を解き後は成り行きに任せることにした。
ばちゅ!! ずちゅ!! ばぷっ!! ばちゅ!! ばちゅ!! ばちゅん!!! ずちゅん!!! ぼぷっ!!!
それに、彼らの交尾の熱にあてられて、自らの秘裂もぐずぐずになる程に濡れそぼってしまっている。とてもとても、我慢なんかできなくて、たぬきは自らの指をくわえ込み必死に膣襞を慰めた。
「あ゛ぁ♡…あぁ♡!あっ♡あ゛!あっっ…!あっ!…ああ゛!♡…っあ゛!♡」
もはや、きつねは嬌声を上げ絶頂するだけの人形へと成り果てた。煩悩も何もかも、飲まれ溶かされ搔き消され、可憐な少女だったはずの顔は蕩けた雌になったまま戻らない。あぁこんな事、あっていいのだろうか。
男の腰の動きが突然油の切れた機械のようになった。たぬきは男の睾丸がぐっと持ち上がり、会陰が蠕動するのを見て察する。秒針はもう終わりを指す。深く、深くきつねの中に沈む肉槍。秘裂と根元まで混ぜ合わせるような激しさの押しつけが数度。
「あぁ…
……ドグンッッッ!!!…どぷゅぅッ!!!…びゅりゅっ!!!!どぷっ!!!!どぷっ!!!!どぷっ!!!!!!
あ……膣内で射精てる………♡
びゅるる!!…ぶびゅっ♡!!…どくどくどく♡♡♡!!どぴゅ……♡♡びゅるっ…びゅっ………
うわっ…♡うわっ……♡♡
きつねの、悲鳴のような嬌声が部屋いっぱいに響き渡り、男からは歯を食いしばる軋みが聞こえた。
きつねの秘裂に男の物が深々と突き刺さったまま、獣欲が解き放たれ子宮が蹂躙されていく。本能がそうさせるのか、男は執拗に腰を揺すって追い打ちをかけた。この子宮は俺のものだと宣言するように。証明するように。
たっぷり…五分か十分か。そのぐらい時間が経った頃、男が腰を浮かせ始めた。
ずろろろろろろ♡♡♡
きつねの膣口から、男のものがどんどん吐き出されてくる。さんざん酷い事をされたというのに膣肉は離れ行く肉槍に縋りつき捲れるのも厭わない。
ぬぽんっ!!!
「おっ…!!?」
ごぽぉ……♡
凄まじい淫臭があたりを満たす。栓を失ったきつねの膣口は奥まで見えるほどぽっかりと口を開き、小さな子宮に収まりきらない精液が一気に逆流してしまった。
その子宮はといえば、下腹部がポッコリするほどに精液を詰め込まれ、未だに余韻イキを繰り返している。
「お疲れさまでした、おにーさん♡」
時は12月31日から1月1日へと進んでいく。終わったモノが再び回りだし燃え始めていた。否、火をつけられたままのたぬきは自らの指でぐちゅぐちゅ♡と膣内を混ぜながら男へと媚びる。
「
男が振り向いて視線を合わせた。さきほどきつねを犯しハメ潰したように、下を向いていた肉槍が脈動し鎌首をもたげ始める。「次はお前なんだ」と、その視線にはたった今治めたはずの獣欲が滾っており、たぬきは背筋を戦慄かせた。
「いいんですよ?元旦はまだまだ先です♡」
ああ言えばFor you,Forever are you.
今年は癖マンパワーが足りませんでしたまる
来年もみんな元気に癖ってくれよな!!!
じゃ!元気に出勤!!!